★1.《ネタバレ》 「星の旅人たち」や「サンジャックへの道」でも描かれた巡礼の旅の目的の地であるサンチアゴ・デ・コンポステラが作品の舞台。ただ、作品の多くの時間が食事が絡むシーンなので、あまり巡礼の町を感じることはありません。
邦題の通り、朝昼夜、3回の食事をめぐり様々な人物が登場する群像劇です。ですがグルメ映画のように料理を見せる映画ではなく、料理自体にはほとんどスポットが当てられていません。あくまでも食事の場に会する人々のドラマが軸になっています。
夕食でそれぞれのドラマが完結していく流れですが、その多くが悲しさや別れを感じさせるものになっているのが寂しくもありますが、朝から晩までラウラという彼女のために料理を作り続けてずっと彼女が来るのを待っていたある男。彼女は一向にやって来ない。しかしラストでその男の家のチャイムが鳴る。このラストはちょっと嬉しかったですね。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-04-10 23:02:09) |