★5.作品に漂う空気も世界観も、登場人物もストーリーも、ことごとくマカロニらしくないマカロニです。 つまりはマカロニ特有の殺伐とした空気や世界観、コテコテに濃い登場人物、刺激の強い展開が全く無いんです。 主演はマカロニのスター、ジュリアーノ・ジェンマですが、 どこまで行ってもお気楽な空気が作品を支配する、色んな意味でヘンテコなマカロニウエスタンです。 マカロニウエスタンのブームは70年代に入ると一気に衰退していきますが、本作は69年の作品。 マカロニに勢いがあった時期もそう長くは続かなかったですが、その間には相当な作品数が量産されたと思われます。 この頃にはネタ切れでもあったのかもしれませんが、なんか憎めないものがある作品です。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-08-06 20:08:27) |
4.《ネタバレ》 マカロニウエスタンって基本的に西部劇を土台に“何でもあり”という容易いフォーマットを有していて、その姿勢はB級映画ファンとしては大いに歓迎するべき点なのでしょう。でも、流石にここまで本来の形とかけ離れてしまうものなぁ。長い間離れ離れだった兄弟が色々とドタバタやって最終的に小さな幸せを掴む、という能天気なストーリーにマカロニ独特の陰惨で死臭漂う持ち味が入り込む余地は到底無く、西部を舞台にしたただのコメディになってます。勿論それはそれで良いという向きもあるのでしょうが…あの近寄り難いいかがわしさをぷんぷんと匂わせた世界観が好きな者としては「あ~、マカロニも既にこの時点で廃れてきちゃっているのね…」という虚しさが悶々とあって、なんだか素直に楽しめなかった。どこかで見たようなポンチョ姿の男が縛り首になっているのにはちょっと揺さぶられるものがありましたけれど、それ以外にはこれがマカロニである必然性は見当たらず。コメディとしても中途半端なのでどう受け止めてよいか戸惑ってしまいました。 【カニ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-12-03 22:55:26) |
3.邦題もストーリーも何となく安易な感じ。ひとつひとつのやってる事は結構面白いと思うのだが。 【腸炎】さん 6点(2004-05-09 14:16:35) |
2.マカロニもストーリーが陰惨の一途を辿って観客に飽きられて(呆れられて?)きたため、新機軸としてコメディ仕立てにしてみました…てな感じ??結論としてはドゥッチョ・テッサリというカントクにはコメディ・センスが無い!という事実だけが虚しく確認できるのみ。当時ボクシングミドル級チャンプだったニーノ・ベンベヌーチの出演が話題になったらしいが、今となっては「それがどうした」レベルだし。面白くないくせにドタバタ場面を長々と引っ張り過ぎなんだよ。にしても、銀行家スコット役が「巴里祭」のジャンの成れの果てだったなんて…時の流れは残酷だぁ~!5点。 【へちょちょ】さん 5点(2004-04-12 13:28:33) |
1.鑑賞後の印象は「もったいない!」ゲ。一つ一つの要素は結構面白いのに、全体的にまとまりがなくて、バラバラな感じでした(例えばあのヒロインがどうして父親に敬遠されているのか、イマイチ伝わってこないので説得力に欠ける)ロ。ただ、「荒野の用心棒」等のパロディがあるらしいので、それがわかる人には面白いのかもしれませんが・・・ッ。でもヒロイン役のシドニー・ロームが意外に可愛かったので、それは良かったパ。願わくば、彼女の水浴びのシーンを、もっとアップで、もっと、もっと、もっとぉ~っ! 【ぐるぐる】さん 5点(2004-04-10 15:27:10) |