3.作品はケビンによるボビー・ダーリンショーというくらい、20曲以上もの歌を吹き替え無しで歌ってます。上手いとは聞いてましたがこれはもう想像以上に歌声が素晴らしくてびっくりしました。群舞シーンのダンスも上手でこれはもう立派なエンターテーナーです。その上製作、監督までしてこれだけの作品を作ったなんてのがさらにびっくり。
歌も容姿も親しい人たちが驚くほど本人によく似ているそうですが、形から入って魂を入れたというようにケビンがボビーに成りきって大活躍。(↓ホント、レイのJ・フォックスに遜色なし。ケビンには10点を)歌意外にもカラフルなミュージカルシーンも躍動的で楽しいし、映画の撮影シーンやアカデミーのエピソードなども興味深いところです。ボビー・ダーリンは知りませんでしたが聞いたようなメロディもあり、知らなくてもどれも親しみやすい曲ばかりでした(フォーク調の曲なんか特に好み)。
少年のボビーと大人のボビーの対話という形で進む伝記部分もボビーを知らなくても理解できる作りになってて、ことにドラマはエンディングにかけて感動が盛り上がってきてホロリとします。妻のサンドラ・ディ役のケイト・ボスワースは可愛くて雰囲気がピッタリだし、ブレンダ・ブレッシンやジョン・グッドマンなど演技派で固めた脇役も良いです。
これはケビンのボビーへの「愛」を感じる心地よいミュージカル作品でした。