11.《ネタバレ》 スタートレック映画も3作目、ここに来てすっかり低空での安定飛行に入った感があります。
3作目について、2作目のネタバレ抜きに語ることほできず、取りあえず可能な限りネタバレを回避する努力をしてみるのですが、前作で世を去ったある人物が、一種のダライ・ラマ方式で蘇る、というオハナシ。私にしてみれば、別に蘇ってくれようがくれまいがどっちでもいいのだけど(目立つ顔の割にはここまで大して活躍してないしなあ)、取りあえずそれが本作の大きなテーマ。その人物、出番が少ないもんだから、暇潰しなのか何なのか、監督も兼任してます。これも昨今よく叫ばれている「生産性向上」の一環、なんでしょうか。
うん、全くネタバレを回避できた気がしてません。ははは・・・
で、この復活劇と、宇宙海賊(という訳ではないんでしょうが、いかにもそんな雰囲気)クリンゴンとの、ジェネシスを巡る争いが描かれます。
もはや、重厚さ、みたいなものは感じられず、宇宙を舞台にした冒険モノ、ただしオッサンばかり出てくるので、あまりキレが無い、という印象。路線の大幅な逸脱も無く、変な安心感は、確かにあります。
一方で、サプライズもちゃんと準備されていて、なんと、今度は●●●●●●●●が我々の前から姿を消すことに!
正直、私にしてみれば、姿を消そうが消すまいがどっちでもいいのだけど、その最期の描かれ方が、特撮面で見所が多いとは言い難いこの作品の中で、なかなかに目を引く素晴らしいシーンになってます。
音楽は、前作に引き続きジェームズ・ホーナー。なのでテーマ曲も(1作目のゴールドスミスのものではなく)2作目を引き継ぐ形、ただし終盤には少し、あのお馴染みのテーマが(ウルトラクイズのテーマとも言う)。