★34.こんなに日本を正確に描写している映画は日本映画を含めてあまりないと思います。だってホントのことだもん、LとRの区別はつかないし、ゲーセンにはああいうゲーム置いてあるし、サラリーマンは電車の中でHな漫画読んでいるし、おばちゃんたちのスイミングサークルはあんな感じだし。カルチャーギャップを扱っているけど、日本人を馬鹿にしているわけじゃない。マシューは日本人から見たらマシューなんだけど、外国の人たちは彼をどういう風にみたのかきになる。ちゃんと評価しているところはしているし(日本人の若者たちと遊んでいるシーンは好きです、東京のお洒落なところをちゃんとピンポイントしているし)。そんなことよりもこの映画の雰囲気が最高です! 恋じゃないけど、異質な場所でさびしい思いをしている静かに男女が心を通わせていく姿。音楽も素敵、渋谷や新宿も素敵。風景の切り取り方がとても上手で、寂しさを綺麗に表現しているんです。恋人同士で見るって言うより異性の友達と見たいですね。 |
33.ちょっと期待して映画館に行ったんですが、日本をばかにしているように感じて かなりむかつきました。(マシュ―とかお酒のCMの監督とか)海外の人は日本をああいう感じに思ってるんかなぁ・・・。 でも、東京の孤独感はなんとなく分かる気がします。 【鳩の豆鉄砲】さん 4点(2004-06-15 15:13:53) |
32.普通によかったです。舞台が日本である必要はまるでなかったけど、ではその意味のないアメリカ人にとってのファッションとしての東京を描いた映画というのは今まであったのでしょうか。その意味のない東京を自分も2人と同時に満喫しました。それこそ今自分が住んでいる東京に対する自分自身のいつもの自然な姿勢で、特別視しないことが一番その土地に馴染み、触れ合ったともいえるのではないかと思ったりしました。もちろん主に前半はカルチャーギャップを描いているのでそこは登場人物と現地人(我々)とは明確に分けられてるけどソフィア・コッポラはそこに青年誌の投稿コーナーのギャグ程度の意味しか込めてなかったような気がします。あ、これ書いて思ったけどソフィア・コッポラはガーリー趣味だそうですが、内面的にはかなり男だと感じました。女の子映画を身にまとった男気ある映画だったと思います。そして手放しでサイコーって言えないのはエピソードの見せ方の男らしさ=無神経さで、彼女のバックグランド(哲学科出身)、彼女の趣味(写真やニューエイジ)などをああいう風にあからさまに出されると引きますね。アクション映画ならなんとも思わないのにこういう映画でやるな、と。 【PLANET】さん 7点(2004-06-13 22:49:04) |
31.《ネタバレ》 この作品は極めて「大人向け」。主人公の2人が、そしてストーリーの展開があまりにも「保守的」だからです。例えば異文化を理解できない故に、言葉の通じる者との出会いを大切にする。ビルマーレー、結局帰る。スカーレット、その現実をしっかり受け止める。それで終わり。 若年層をターゲットにするならば、もっと「挑戦」的要素が盛り込まれるはずでしょう。 私は10代なのですが、主人公2人はもっと日本の文化を理解しようと努力して欲しかったし、互いの家庭を捨ててでもくっついてほしかたし、ビルマーレー、帰ると思いきやスカーレットひきとめる!!!!…これはあまりにもベタすぎますが、この様にもっと見る側に興奮を与える、起伏のあるストーリーであってほしいと思ってしまったのです。この作品には、「本当はああしたい、でも出来ないわ。仕方ないのよ」というような、大人独特の「保守的」な雰囲気がふんだんに出ていました。 その「保守的」さが、ストーリーを淡々としたものにさせています。 でも、その「保守的」さや淡々とした様子がこの作品の魅力だと思います。物足りなさもありますが、私にとっては非常に斬新で、新鮮さも感じられる話でした。 (これを読んで気分を害された方がいらっしゃったらごめんなさい。全ての大人が「保守的」であると言っている訳ではないです。ただ、年功序列、終身雇用などといった、ちょうど自分の父親世代の方たちの社会の制度が大人を「保守的」なものにみせてしまっている、とは思います。) 【kokayu】さん 7点(2004-06-09 22:11:55) |
30.《ネタバレ》 それぞれ言葉というコミュニケーションの手段を失った男女の間に生まれた孤独感と友情そして恋心を丁寧に描いた良い映画だと思いました。この映画の好きなところは、ビル・マーレイ演じる中年の危機を迎えている俳優とスカーレット・ヨハンソン演じるダンナに構ってもらえない女性の孤独感をとても印象的に描いているところです。知らない土地に出かけてもホテルからなかなか出れずテレビばかり見てしまったり、勇気を出して出かけてみてもその土地の文化をすぐには理解できず疎外感を感じてしまうことはあると思います。そんな人生にも街にも迷い込んでしまった二人が、出会ったことで少し前向きに生きていこうと思う不思議な出会いの物語にロマンチックという言葉が見事に当てはまると思いました。笑いと切なさのバランスも最高で、わけのわからない説明をするCMの撮影監督、適当に訳す通訳、モノマネを強要するカメラマン、LとRの発音が出来ない自分を最高のプレゼントとのたまう女、歌の下手ないけ好かない女優、独特なオーラを放つ病院の待合室の老婆、そして嘘つきハイテンション芸人マシュー南など、この映画を見た外国の方ならずとも日本人も「こわーい」と思ってしまう強烈なキャラばかりで楽しめました。日本は本当はこうではないと思うところもありましたが、なかなか鋭いところをついていると思うシーンもあって、こういう日本を舞台にした映画が苦手な人も見て欲しいと思った作品でした。 【はがっち】さん 8点(2004-06-09 18:51:22) |
29.けっきょく、主人公二人の孤独が、異国の地でつかの間に交差したさまを切り取った映画ってことでいいのでしょうか? でも「異国」としての日本は、最後まで、主人公たちと交わることなく、「異国」のまま。じゃあ、日本じゃなくてもよかったんじゃないか・・。<以下DVDにて再見>西洋人には「クール」に映るであろう「東京」を舞台にしたソフィア・コッポラのあざとさというか、計算高さは好きになれないし、彼女の「日本好き」というのも、きっと(ソフィア的には)センスのいい「日本のお友だち」が好きなだけなんじゃないのか? 劇中で、日本の友だちと遊ぶシーンも、そのへんを見せつけられているようで気分が悪かった。ソフィアには本気で「異文化」と格闘するつもりなんて、はなからなかったのでしょう。主人公二人をめぐっては、いいシーンがたくさんあっただけに、そのへんの覚悟のなさが残念。この映画の収穫は、やっぱりスカーレット・ヨハンソン! いい女優になったなあ・・・。 【ころりさん】さん 5点(2004-06-07 01:37:45) |
28.「だから、どーした。」が率直な感想。日本を出たことがない私にとって、東京という異国の街を客観的に見れない。(当たり前だが)日本人のアラ探しをいて見れば面白かったかも。選挙のシーンなんてどう見てもおかしいし。まぁ確かに「日本人」らしいけど…。全体的に意味があるのか、どうなのかってなシーンばかりで、正直退屈でした。 【西川家】さん 3点(2004-06-03 12:51:56) |
27.最初から最後まで坦々と進み何にも起こらない映画。最近のCGバリバリ映画に慣れてしまっている人には向かないかも。ビルマーレーの演技と同じく、無からどれだけのものが感じ取れるかが賛否の分かれ目になると思います。アメリカ人から見た東京はこういう印象なんだなぁとちょっと感心。ラストシーンがちょっと哀しく感じてしまったのは性格かなぁ・・・。ビルマーレーは相変わらず良い演技です。 【ふじも】さん 6点(2004-06-02 13:03:50) |
【kasumi】さん 6点(2004-05-29 01:27:40) |
25.《ネタバレ》 日常に孤独と虚無を感じている主人公二人が、不思議の国=すべてがナンセンスに見える場所で出会い、不思議の国を彷徨いながらお互いの孤独と虚無を認め合い、抱き合って別れる。おかしくて、切ない。観ている間はたくさん笑い、ラストシーンでは、少しほろ苦いけど心暖まるような気分になり、映画館の外に出たときには、見慣れたいつもの風景が異国に見えた。良い映画だと思います。 【xr4000】さん 7点(2004-05-26 23:55:34) |
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24.《ネタバレ》 結構期待していったんですが、さらっとしたラブストーリーで、感動するまでには行かなかった。ただ、良かった点もいくつか。見慣れた新宿や渋谷の街が何だか遠い別の街のように少しだけ見えたこと。経験ありませんか? 学校の帰りに少し回り道して帰ると、「あれっ? こんな所にこんなものあったかな?」という視点(というか視界というか光景というか)に気が付くこと。家のすぐ近くにいるのに、遠くに来ているような錯覚に陥ること。誰だったか、有名な哲学者の言葉で、正確には覚えていないのですが、「哲学とは『見慣れたものを見慣れないものに』『見慣れないものを見慣れたものに』する作業だ」てな趣旨の言葉を思い出しました。この映画を見ると、少しだけそういう感覚が味わえるかもしれません。そこに入り込めると、見知らぬ土地で、ふとすれ違っただけのような、それでいて忘れられない、胸の奥の方が少し痛くなった(ずっと昔の)異性との出会いを思い出すかもしれません。新宿の夕暮れの人混みの中を小柄なスカーレット・ヨハンソンが去っていくシーン見ていて、そんな気持ちを思い出しました。私は言われているほど、演出上の必要性を越えてまで、日本人を変に描いているように思えなかった。それと、最後までビル・マーレィとヨハンソンが肉体関係にならないのも良かったです。しかし、スカーレット・ヨハンソンってまだ20歳そこそこなんですね。とてもそんな風に見えない。 【しまうま】さん 6点(2004-05-24 01:39:48) |
23.《ネタバレ》 私はいまいちでした。 どうでもいい映像とつまらない音楽を重ねて これが日本です、みたいな感じ。 ストーリーの中の時間と、実際の撮影された時間帯が合っていない所が 何箇所もあって気になった。 待ち合わせのシーンで、昼だったのに 歩き出したら夕方になってたとか。 京都なんてなんか意味あったの? 全然いらないじゃん。 パークハイアットホテルのCMのようでもあり 日本紹介のビデオクリップでもあった。 結局ラストは抱き合ってキスなんだよねー。 アメリカ映画。 ソフィアコッポラの言う「孤独感」 わかるんだけど、全然描写が下手だと思う。 ビルマーレイはさすがに上手でしたー。 【ぷー太。】さん 3点(2004-05-18 00:39:47) |
22.ミュージカル嫌いには、あのいきなり踊る、唄うというのがどうにもだめなそうで。そんな感じです。どうにもだめ。違和感が最後までつきまとって拭えなかった。病院でのおばあちゃんとのやりとりとかはよかったのに。客観的に見れないのもあるだろうけど、ニッポンって意外にネタにしづらいかも。 【馬飼庄蔵】さん 4点(2004-05-13 15:05:18) |
21.《ネタバレ》 私はアクションや映像に派手さがない映画はあまり映画館で見ない方で、今作のように静かな映画はレンタルで済ませる場合が多い(映画ファン失格ですね・・・) だが、この映画はレンタルまで待っていられず、どうしても映画館で見たかった。ここのレビューでの賛否両論(?)は知っていたし、見る前からあまり期待もしてなかった。だが、この映画にはなぜか不思議な魅力を感じ、どうしても早く見たかった。見てみたら案の定、どうってことない映画だった。アカデミー脚本賞を獲ったというので、予想も付かない展開や伏線バリバリのストーリーを少しは期待したが、大した事ない出来事が淡々と続いてるだけ。こってり豚骨ラーメンと思って食べてみたら、さっぱり塩ラーメンだった感じ(笑) 脚本賞よりもやっぱりビル・マーレイにアカデミー賞を獲って欲しかったなぁ~~。あの「味のある無表情」がなんとも言えない。素敵な役者だ。あとスカーレット・ヨハンソンも素敵。あの美しさは反則です。だけど映画本編は、アメリカ人が見たら面白いだろうけど、日本人の私にはイマイチでした・・・。逆に日本人がアメリカンカルチャーに触れる映画を作ったら面白いかも。と、不満を募らせていたら、最後ビル・マーレイとヨハンソンが再会するシーンで私はなぜか胸が熱くなった。お互いに住所も電話番号も知らない。おそらくもう二度と会わないであろう二人。まるで、アン王女とジョー・ブラットリーみたいだ。見終わった後も「ローマの休日」のような切なさと爽やかさがあった。あのラストシーンのおかげで私の不満はエンドクレジットが終わる頃にはほとんど消えていた。 |
20.ビル・マーレーなくしてはありえないぐらいビル・マーレーのキャラクターが重要度を占める映画。ということで相当な部分(つーか全部)ビル・マーレーに助けてもらった映画ではあるが、それも含んでこの映画の淡々とした描写と溜めに溜め込んでラストでホロっとさせる展開は見事だと思います。日本の描き方が・・・って視点で言えば悪くなかったと思いますよ。途中スカーレット・ヨハンソンが京都へ赴くシチュイションは蛇足だったとは思いますが。 【トム&クルーズ】さん 9点(2004-05-09 00:48:13) |
19.変な日本人像が出過ぎ。ソフィアコッポラだから我慢しようと思って覚悟していたが、無理。腹が立った。翻訳家が映画のコンセプトを理解しておらず、おそらくビルマーレーが自分の嫁の若い頃の裏側をヨハンソンとかぶらせている本来の脚本の意味も分からない可能性が高い。日本の映画関係者は、広告面も製作協力面も二度とこんなヘマをしないでほしい。 【セクシー】さん 0点(2004-05-04 22:10:32) (良:1票) |
18.《ネタバレ》 私は素直に(異文化における・・・なんて難しいこと抜きに)結構楽しめました。 これって我々日本人から観るととってもオトクでかつ損でもある映画かもしれませんね。 観た後は、この映画観たアメリカ人って、藤井隆(しかもマシューなんて名前だとは思うまい)を「日本のスーパー・スター」なんだぜって薀蓄披露したり、その一発芸("よぉきたなぁ、ボブ")を「日本の伝統舞踊」だと思い込んだりしてるんだろうな~としみじみ。 一度アメリカ人としてもっかい観てみたいです(惜しい)。 【Jimmy.B】さん 8点(2004-05-04 14:55:25) |
17.英語圏の人間、英語って言うアドバンテージを抜くと全然駄目ですなぁ。翻訳こんにゃくを発明したら、アメリカを経済の中心から引きずりおろせると私は睨んでいるのですがどうでしょう。国費を上げて開発すべし。 映画の話に戻ります。「東京」がただの道具だとしても、日本人の私には東京という街の特殊性抜きにはみられないから、外人が見るとまた全然違うでしょうな。一番評価しているのは、外国にいる日本人のようですね。その理由に私はとても興味があったりします。逆に日本在住の外国人の感想も聞いてみたい。 なんか、「この東京」は、去年、2003年の東京よりも古い東京だと感じました。90年代かな。構想を得たのがそのころなのかも知れないが、もうすでに、東京は「ここ」には無い。と、20代前半の私は思いますね。音楽とか映像感覚も含めて、ノスタルジー。それだけ、世の中の流れが速いという事なんですが。藤井隆に5点。 【笹】さん 6点(2004-04-23 16:11:28) |
16.言ってしまえばどうってことない映画でしょう。ドラマチックなものは何にもない・・・一般的に言えば。東京に放り出されたふたりのアメリカ人の男女。とくに何もなくテンポも悪く映画は進みます。『ブレードランナー』的混沌の東京で異質な世界を醸しつつ、だけどそれは「畏敬の日本」を 表したかっただけではないこともわかる(大なり小なり自国以外は全て異国であるから)。では、この映画は何が言いたかったんだろうと考えてしまう。そしていくら考えても僕はひとつの答えしか持ち合わせない。つまりこの映画は「ラブストーリー」であると。しかし「ラブストーリー」でありながらなんにもないわけです。ベットの上で服を着たまま転がるだけ(粘膜の擦り合わせが男女の愛情表現の全てではないです)。意味のないような京都のシーン。その一見無駄のようなシーンも花婿と花嫁の何気ない仕草により氷解します。最後の別れ、彼と彼女の囁きを感じ取って欲しいです。聞き取れなくていいんです。そこに愛情さえも超えた別の「ラブストーリー」を感じることができるでしょう。 【ひろすけ】さん 9点(2004-04-21 22:34:55) |
15.アメリカ人の友人から聞いてはいたものの、実際に作品を見て「ウッソー!」と思ったのは日本語の台詞に英語の字幕がないこと。(ちなみに、本サイトの拙レビューと拙「あらすじ投稿」は、ほとんど日本語字幕なしの英語の作品か英語字幕付の中国語やスペイン語の作品のものです。残りは英語字幕付の日本語作品のものです。)日本語がわからない人はこれをどう取るのかな・・・なんて考えながら見ているうちに自分の頭がすっかり日本語モードに切り替わっているのに気付きました。つまり、英語の単語は理解できるのに「論理」が頭に入って来ないのです。もっとも英語でも日本語でも「論理」にはほど遠い内容を話しているので、当然と言えば当然なのですが・・・。S.コッポラさん・・・お父さんと同じで映画という媒体の映像と音響の効果を強調するあまりストーリー性をないがしろにするのを悪いとは言わないけれど、「コットン・クラブ」でお父さんがしたはずの雰囲気作りの努力を、日本での現地ロケと日本人俳優の起用と字幕なしの日本語でもってすっ飛ばしたのはチョンボじゃないのかな・・・?おかげで日本人にとっては全然面白くない映画になってしまったじゃないですか?罰としてイラクの誘拐・人質事件を脚色した「アラビアン・ナイトメア物語」を作ってください・・・。これではアラブ諸国での作品配給のギャラがあぶないって・・・そんなことないでしょ・・・。今まで喜劇役者だと思い込んでいたビル・マレーの風格とスカーレット・ジョハンソンの清純さは良かったです。でも「今度、一緒に見る機会があったら日本語の部分を通訳してあげるよ・・・。」とアメリカ人の友人に安請け合いしたことはお互いにとって時間の無駄なので反古にします。 【かわまり】さん 5点(2004-04-21 09:13:53) |