17.《ネタバレ》 一見古風すぎる「革命」活動だ(かつての、ベルリンの「空き家占拠」運動だって「合法化」にむけた地道な社会運動だったし、それに比べてもプリミティブである)が、感動的な三角関係ものなのが良い。ナチュラル即興演出が成功している。 【ひと3】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-09-15 20:22:28) |
16.「グッバイ、レーニン!」ダニエル・ブリュールと「ゾフィー・ショル」ユリア・イェンチ共演の青春映画。 ヤン、ユール、ピーターの3人組の言動はみずみずしさも含みながらホントに青いのですが、世代の違うオジサマが加わったことで物語に厚みが。 ハーデンベルクを演じたクラウスナーは「レーニン」でもよかったけれどここではメインの一人、複雑に変化していくキャラを堪能しました。 もう一人の青年ピーターもある意味ヤンよりもいい。 ベルリンから山小屋へと移動し、大自然の懐に抱かれて生活するうちに彼らの切迫した心情にも変化が。 語り合う4人。 ハーデンベルクの意外な過去や明るみになった「関係」。 ロケーションも素晴らしく、環境は人を開放するのだな、と。 最後は苦いともいえるけれど、それをまともに受けずヒラリとかわす軽さがあります。 これでは何の解決にもなっていないと感じる方もいるでしょうが、監督の関心はそこにはないのかも。 センチメンタルな「ハレルヤ」も柔らかすぎないドイツ映画には優しく響いて、予想外にいい作品。 【レイン】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-02-17 23:59:59) |
15.結構面白かったと思います。いろいろ履き違えてる感じとか、あせって後のこととか考えられなくなっているのがリアルに伝わってきました。ラストもいいと思います。ユリア・イェンチが綺麗でよかった。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 5点(2009-03-23 22:36:29) |
14.《ネタバレ》 若さ故の不器用さとか、純粋さとか、焦りとか、痛いほどよく伝わってくる映画でした。 ユールがかわいらしいですね。3人ともとてもよい俳優でした。 ただ少し途中中だるみ感があったのか、長く感じました。山でゆるゆるしていたときから一転、最後で一気に急な坂を上った感じ。最後のシーンが、この映画の味付けを大きく変えた。見てたこちらも突き放された感じがしたけど、映画として、よい結末だったように思う。 若さ故の痛々しさのようなものが、少し見てて辛かったので、あまり高得点はあげられませんが。 【しゃっくり】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-11-11 23:57:04) |
13.んー、惜しい。非常に惜しい。何が足りなかったのか…。キャスティングも悪くないし、脚本もまあまあ悪くない。音楽か、俳優の演技力か、監督の腕力が足りないのか…あと少し、あと少しだけこの3人のように何かが足りない。 |
12.《ネタバレ》 若者3人のやっていることは決して正しいことではないし、偏屈で偏っているとは思うが、同年代の人間として社会の理不尽さや不公正さという点はよく理解できる。チャーチルの言葉に、20代までに社会主義に傾倒しない者は情熱が足りなくて、40代になっても社会主義に傾倒している者は知恵が足りないという言葉があるが、まさしくこの映画はそれを体現しているのである。若いときに学生運動、社会主義運動に傾斜した人だったからこそ、現代の若者には欠けぎみの3人の反体制的な情熱にシンパシーを感じたのではないか。必ずしも若者3人寄りの姿勢で彼らの行動を賛美するわけでもなく、けっこう客観的に冷静にときには突き放した感じで映画を撮っている印象を受けた。こういう点も良かった。 【こまごま】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-22 18:47:19) |
11.《ネタバレ》 評価が難しい。緊迫感や引っ張っていく力のある作品だが、ラストシーンはどう解釈すればいいのか?いまひとつよく分からなかった。最後の言葉はスペイン語ですか?(スペインに逃亡したということなのか?)。誰か教えて。ベルリンもの2作では、「グッバイレーニン」の方が好きですが、ヒロインの子と山々の風景が美しかった。 |
10.《ネタバレ》 観る前はもっとイデオロギー色・政治性の強い作品かと思っていたら、後半は意外としっとりとした青春映画でした。あの山小屋の、窓やドアから入り込む光が良かった。レナード・コーエンの名曲「ハレルヤ」のカバーが効果的でした。あと、最近観た 李相日の「スクラップ・ヘブン」と相通じるものも感じた(出来上がった作品は全然違うけど、発想というか出発点は似てたんじゃないかな、と思う。あっちも「男二人・女一人」だし)。<ネタバレ的追記>ヒロインが豪邸でおじさんに顔を見られて「どうしよう!?」ってなってた時、冷静に「おじさんの、思いっきり恥ずかしい写真を撮って『サツにチクッたらネットで流すぞ』って脅せば良んじゃね?」と思ってしまったワタクシは、資本主義の豚以下ですわ。 【ぐるぐる】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-11-24 18:57:00) |
|
9.《ネタバレ》 前に見ていたのを忘れて、もう一度見てしまいそうになりました。貧しく搾取される側の若者が、搾取する側に対抗するストーリーです。彼らが誘拐する中年の富豪が「むかしは私も君たちみたいだった」と話す当たり、どこかで聞いたような話です。色々な映画や小説を読んでいる弊害が、どこかで見た聞いた話だと新鮮じゃなくなるところにあります。逆に、どこかで見たり聞いたりしたなあと思う楽しみもあります。特に気に入った会話やシーンが見つからず印象に残らない映画でした。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-10-20 15:55:57) |
8.《ネタバレ》 主人公の3人がとても良い。それぞれのキャラクターを見事に演じ切っていたし、カメラワークや画面もリアリティがある。ラスト、「もしかしたら警察に捕まるの?」と思わせ、3人との約束を守ったおじさん、良かった。 【アンナ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-07-26 14:19:42) |
7.《ネタバレ》 おじさんを誘拐する時がちょっと面白かったww ていうか最後カードとかして仲良くなったし それで「君たちも自由恋愛を楽しみなさい」みたいなコトゆっちゃったから、2人の関係がバレてしまったね…汗 おじさんの失言で3人の仲が崩れたかのように見えた 内容はヤンが理想主義すぎて感情移入できなかったな~(>_<) 【れみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-18 01:45:03) |
6.とっても面白い作品でした。こういう作品に出会いたいと思う。最初は若さゆえにつっぱしってる感を感じてイライラしてたんだけど、見てるうちに彼らのこと大好きになりました。「グッバイ、レーニン!」も良かったし、ドイツ映画良いなぁ。 【ネフェルタリ】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-01-17 19:03:09) |
【たま】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-01-01 00:23:41) |
4.もっと三角関係がドロドロした作品なのかと思ったが、若さゆえか(?)きっぱりしてる。でも、ソコが良い。しかたなく誘拐した人だけど、4人になってからも違う流れになっていて、物語が単調でなくなっていったりするのも良い。ただ、邦題がイマイチ。今時革命を論じるのって難しいよね。 【さら】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-26 15:18:48) |
3.”ドイツ人は理屈っぽい”との勝手な偏見がありました。 がしかし、この作品を見るにつけ、そう言えなくもないかも、と実感。 これはそうだからそうなる・・こういう語り口です。 例えばブルジョアが○○だからXXなのだ、とか。 最近は感覚で観るものが多いので、ある意味古風で新鮮にも感じられました。 そして待ってました。ダニエル・ブリュールさん。 『グッバイ・レーニン!』の時に素敵と思い。 この作品のチラシを見て、お~!ダニエルさん出てる、と喜びました。 今回は、もうひとりのスタイプ・エルツェッグさんもヴィンセント・ギャロさん似のハンサムでgood♪ 若い男女3人のドラマが丹念に描かれ、分かりやすいし面白い!と思いました。 がしかし・・・終わってみればこれで良いのかな?と疑問を持ったのも事実です。 別なラストがあれば、それも見てみたいですし、しっくりくるのかもしれません。 視点は良かったので、監督の次回作に期待したいです。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-10-26 20:37:30) |
2.自分が10代、20代に感じた 「怒り」「焦り」「息苦しさ」「切なさ」を、思い出しました。と言っても、私には彼らのような政治的信念などなかったし、あったとしても何も行動には出せなかったでしょう。なので、間違った方法であれ(盗みをしない。警告だけと言っても、犯罪は犯罪という点で)、不公平な世の中に物申す!といった行動に、憧れや羨ましさを感じたのは確かです。と同時に、あの頃には戻れないのだという寂寥感も。国家に対する革命と、自分達の成長に付随する革命とを絡めた青春映画。なかなか良かったです。ラストも 「でも、犯罪なんだよね。」と心の中でずっと思ってた私にとっては甘すぎず、辛すぎずでOK。本国でのラストと違うと聞いたのですが、気になります。 【プリシラ3103号】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-14 03:59:17) |
★1.紛れもない傑作だろう。設定が面白いだけでなく、男女の三角関係もとても細やかに描かれていて好感が持てる。映画としては申し分がない。ただし、この映画はメッセージ性が強いので、その点について一言。資本主義を批判する論点として、「金持ちのベンツに追突し、賠償金を払わなくてはならない貧しい」ユーリがでてくる。しかし、資本主義が貧しいものと富めるものをつくりだしている構造は、そもそもユーリ達がやっている「自由恋愛」が愛される人と愛されない人を作り出す構造とまったく同じ論理の上に乗っかっている。資本主義では富めるものと貧しいものが競争によって入れ替わるが、自由恋愛でも愛される人と愛されない人は競争によって入れ替わっていく。もし、友人に恋人を譲る精神を讃美するなら、富めるものにお金を譲り貧しさに耐え忍ぶ精神を持たねばならない。その程度に経済と恋愛は親しい関係にある。 「ドイツ人はユーモアを解さない」といわれるけど、この映画でも笑いのツボは会話ではなく、登場人物のコミカルな行動にある。その点が日本人と似ているので、見やすいのではないかと思う。 |