1.楳図かずお原作「のろいの館」の映画化。
小学生の時に読んで、楳図作品の中でもかなり印象に残っている作品。
単純なストーリー、キャラにインパクトがあって見せ所も判り易い、
単行本全1巻分の内容ということで、制作者側にとっては、
映画化し易い条件が揃っているはずなのに、何でこうなっちゃうの?というくらいひどい出来。
冒頭のじっくりと見せてくれる流れに、「これは中々か」と思ったのだが、
じっくりし過ぎていて、いつまで経ってもお話が先に進まない。
お化け屋敷に迷い込んだヒロインの怖がる姿をずっと見ているような感じで、
しかもタマミは言葉をしゃべらない設定になっており、感情移入もできなければ、
その正体もきちんと説明してくれない、単なるスプラッター映画と化してます。
ヒロインの女の子は学芸会レベルの演技、メイド役の生田悦子以外もパッとせず。
「怖い」「切ない」のキャッチフレーズもただ虚しく聞こえるだけの映画だった。