★6.パントマイムな作品。映像、色調に凝ってるのは分かるけど・・。どーなの、コレ??ハマートヴァの奇跡的な魅力も、ラヴァンの異様でコミカルな存在感もなんのその。奇抜な世界と人物、場面ごとに変わる色々色・・。本当なら引き付けられて然るべきなんだけどねぇ。特に目まぐるしく変わる色調は統一し過ぎなせいか一本調子に感じて、飽きが来てしまう。でもね、コノ一本調子がただもんじゃない!!自分の忍耐力と向き合ってるうちに、どんどんのめり込むんです。サイレント映画って少し介入出来るでしょ。短いセリフに字幕付かなかったりすると、自分の想像で繋げてみたり。そのテンポに乗ってくると、もう止まらない。この映画もそれと似たような感覚になった。テンポと空気に慣れれば、グイグイ引き付ける魅力たっぷり。んで、嫌味にしか感じなかった色にいつしか包まれてる。圧巻だったのが終盤に挿入される《音》。他の映画では当たり前のコトが物凄く新鮮で、「ストーリーがちょっとなぁ」・・と思ってた時に流れてきて。一味、二味と、痺れが切れそうな頃にハッとする映画的な演出とその効果。そのタイミングが自分にピッタリとハマってしまった!!だからある意味、特別な存在の映画。 【れこば】さん 6点(2004-09-23 17:07:50) |
5.この監督は短編映画の方で活躍してる人みたいですね。正直、私はこの映画も全然短編の方で良かったんじゃないかと思ってしまった…というより、むしろ短編映画として観たかった。このストーリーだともっと奇麗に収まる感じだし、この世界観をもっと凝縮させた方がより印象に残るものになると思う。結構だらだらと長く感じてしまって…。でも女の子が水の中で金魚と泳ぐシーンはとても奇麗。 |
4.《ネタバレ》 どの登場人物も、とても愛らしく、個性的。役者、と言うよりは、本当にキャラクターと言う感じ。全編通して意外なほどコミカルで、なかなか笑えるシーンも多い。映像も、万華鏡を覗いているようにくるくる色調が変わって面白かった。ただ、この作品が一筋縄で行かないのは、盲目のおじいさんの存在。グレゴールに種明かしをされて、笑いながらテープを回したり止めたりして、亡くなってしまう。あそこからエンディングに続く流れ、新しいスタートに向かうときの希望だけではない、何とも言えない不安な気持ちになる。船から上がる黒い煙、夕日にも見える最後のショット。それでも、アントンとエヴァは双眼鏡を二人で覗き、船の心臓部にはおじいさんの象徴インペリアルの機械。3月といういい時期に観られてよかった、若さの讃歌。 【アイカワ】さん 9点(2004-03-20 10:12:00) |
3.可愛い映画です。チュルバン・ハマートヴァもドニ・ラヴァンもとってもキュート。最初、「えっ、無声映画!?いや、音声はあるのに字幕なしなのか…!」と驚いたけれど、登場人物の表情や動きで展開はちゃんと分かるところがまた、ニクイですね(でも私のスカスカ脳にはかなりの集中を要求されましたが)。ツバルと言う国は、温暖化でいつかは海の中に消えて行きます。あと数十年後には、本当に幻の国になります。 【ひのと】さん 8点(2003-12-16 20:35:03) |
2.ドイツ映画。製作者の意図により字幕なし。字幕無いばかりか台詞自体が異常に少ない。表情やしぐさで全てを読み取らなくてはならなくて、主体的に見なければ面白くは無いというのがこの映画。でもそれほど難解なストーリーでは無いので全く分からなかったということは無いでしょう。この世界観を楽しみましょう。 |
1.モノクロ・ほとんど台詞なしの前衛っぽい作風ですがなかなか楽しい作品でした。一回観ただけでは話が飲み込みにくいし、監督の趣味性が先立っていて「も少し観客のこと考えろよ!」とツッコミたくなりますが、なんつっても、あーた、ヒロインのチュルパン・ハマートヴァが可愛いったらありゃしない!「ルナ・パパ」では埃っぽい映像なのでイマイチピンと来ないかもしれないけど、本作の彼女を見ていると、陳腐な表現ながら「21世紀のオードリー・ヘップバーン」なんて形容が頭に浮かんじゃいます。そんな彼女がプールで全裸になって一人、金魚と戯れるシーンは健康的なエロさにあふれていて、そりゃもう大変さ。 【ぐるぐる】さん 7点(2003-08-20 18:57:44) (笑:1票) |