2.《ネタバレ》 始まりはバスの中だった。俺がいつも使う路線144だ。ある日、事件が起きた。俺の人生を劇的に変える事件が――。かつてベトナムで命をかけて戦った国の英雄フランク。だが、そんな英雄も退役すると路上のホットドック売りとなり、気が付くと初老の域に差し掛かっていた。このまま俺は平凡な人生で終わるのだろう。そう思っていたある日、彼はバスの中で調子に乗っていたチンピラどもを過去の経験を活かし懲らしめてやるのだった。偶然撮られたその時の様子が、無名の爺さんがチンピラどもに天誅をくだす動画としてネット上に公開されると、彼は一躍ヒーローに。そんな折、フランクの大の親友が無残にも路上で殺されるという事件が起きる。警察は役に立たない。〝バッドアス(イカれたヒーロー)〟と祭り上げられていた彼は、そんな風潮に後押しされるかのように悪逆非道なチンピラどもを叩きのめしていく。親友の無念を晴らすために……。ダニー・トレホ主演だし、もっとロドリゲスの「マチェーテ」みたいなぶっ飛んだ世界を期待して観たのだけど、意外にも普通のB級アクションでしたね、これ。ネット上で話題になり世論に祭り上げられて暴走してしまうヒーローという現代風のテーマもストーリーに上手く絡んでおらず、観終わってみれば、スティーブン・セガール風のよくあるフツーの復讐物でした。もうちょっと新しい切り口なりアイデアなりがが欲しかったかなー。まあ、ダニー・トレホの常に短パン&ウエストポーチという休日のお父さんみたいな格好なのに、どこまでも無敵なオヤジっぷりはなかなか良かったですけども。あと、ダニー・トレホの回想シーンで彼の若かりし日を演じる俳優が肌つるつる過ぎて、あんた思い出美化しすぎって思わず突っ込んじゃいました(笑)。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-05-09 00:00:25) |