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市子

[イチコ]
2023年上映時間:126分
平均点:7.29 / 10(Review 7人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-12-08)
ドラマ戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(2024-02-11)【奥州亭三景】さん
タイトル情報更新(2024-08-08)【にじばぶ】さん
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監督戸田彬弘
キャスト杉咲花(女優)川辺市子
若葉竜也(男優)長谷川義則
森永悠希(男優)北秀和
渡辺大知(男優)小泉雅雄
宇野祥平(男優)後藤修治
中村ゆり(女優)川辺なつみ
中田青渚(女優)吉田キキ
石川瑠華(女優)北見冬子
倉悠貴(男優)田中宗介
原作戸田彬弘戯曲「川辺市子のために」
脚本戸田彬弘
製作ハピネットファントム・スタジオ(製作幹事)
配給ハピネットファントム・スタジオ
編集戸田彬弘
あらすじ
大阪の街で幸福に満ちた同棲生活を送る長谷川義則と川辺市子。そんなある日、長谷川は意を決して市子にプロポーズする。ところが翌日、彼女は何も告げることなく失踪してしまう。市子がいつまでも帰らないことに不安を覚えた長谷川は警察に相談するが、担当の刑事から告げられたのは「川辺市子は存在しない」という言葉だった。長谷川は警察とは異なる道筋で市子の過去を追っていくのだったが…。
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1
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7.《ネタバレ》 重い空気に包まれたヒューマンドラマ(ラブストーリー)。無戸籍であることは社会においては存在しないに等しくなってしまいかねない。限られた条件で生きる中で、本当の幸せに辿り着くことは出来ないのか?

いろいろと考えさせられる作品でした。少なくとも出生の時点では母親に最大の原因と言うか責任があったでしょう。きちんと法に則って、DV夫と対峙する強い決意を持ってあらゆる社会資源を活用して対応すれば、市子に無用な重荷を背負わせなくても済んだかもしれない。勿論、それは殆ど机上の空論で実際には難しいでしょうけれど。

子どもだった市子には主体的に困難を乗り越えることは無理だったことは間違いないでしょう。大人たちの中で流れに身を任せて生きざるを得なかった。悲し過ぎます。殆ど意味も解らず月子としても生きること。それは成長するにつれ想像を絶する苦悩を呼び起こしたに違いありません。そして、自我も確立し周囲の流れに逆らえる力が付き始めた時、月子の命を奪うという歪んだ決断をしてしまう。しかも母親はそこに迎合してしまう。ここでも母親の自分ありきの論理が市子の進むべき道を閉ざしてしまった。

家庭が無いに等しい市子は恋人に拠り所を求めようともするけれど自ら崩れて行ってしまう。更には、状況は全く異なってはいるものの再び人の命に手をかけてしまう。そして、幾度もの挫折や失望の末にやっと辿り着いた長谷川という安住の地。その3年間は、いつ失ってしまうか分からないという不安を伴いつつも人生最上の日々だったことでしょう。しかし、幸福の絶頂は即ち最悪の失望となってしまう。

もはやここまでという決意だったのか、ネット上で見つけた自殺願望の女性を呼び寄せた市子。果たして自らの死を選んだのか?それともリセットの手段として利用したのか?長谷川の愛は及ばなかったことは確か。

ひとりの人間の​アイデンティティとは何?社会のルールのおける存在意義と、本質的・普遍的な意味での存在意義。それらを対比しつつ人の生き方を問うようなテーマ性を感じた佳作でした。

ただ、本作の基本テーマのスタート地点と言える市子の幼少期から高校時代までの設定が少々雑なのは何とかならなかったものか?決してダークファンタジーでもエンタメ色の強いスリラーでもない作品と思えますので、市子が月子になりすまして就学するというトンデモ設定はいただけなかった。月子が公的支援を受けているのが決定的。100%なりすまし不可能です。ここは現実的な設定を工夫して欲しかったところです。

それと、ラストにオープニングのカットを繰り返したことはどうでしょう?冒頭見ていて何故市子がびしょ濡れなのか判りませんでした。でも、クルマが岸壁から落ちて2人死亡というニュースで観客は判るはず。物語の余韻を残すためのリピートなのか?でも少々説明的になり過ぎているように思え残念でした。

そんな不満は抱きつつも、硬派で重厚な人間ドラマとして見ごたえのある1本ではありました。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(邦画)] 6点(2025-04-25 11:06:31)★《新規》★
6.重い映画でした.
無戸籍,ヤングケアラー,DV等盛り込みすぎじゃないかな.詰め込みすぎで逆に印象に残らない.
あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 6点(2024-11-17 12:49:04)
5.《ネタバレ》 無さそうで有りそうなお話。
捜査で浮き彫りになっていく市子の物語。
彼女は弱い人なのか強い人なのか。
 
読み解く側の市子像の解釈差でラストがGOODにもBADにもなる作品だと思った。
いずれにしても時間の問題だが。
 
予告や感想でもっと胸糞を想像していたのでこの点。←胸糞好き
movie海馬さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-11-04 22:59:07)
4.《ネタバレ》 呼吸器を外す。
それ以外に何ができたというのか。
市子の、狂気に満ちた、それでいて静かな、幸せになりたいと願う気持ち。
慟哭。
いや、つらい映画だった。
演じている方もつらかっただろうな。
戸籍も持たず、誰にも頼ることができず、その日その日を生きていく。
安らぎのない毎日を想像して、やるせない気持ちにさせられる映画だった。
戸籍があって、保険証もあって、住むところがあるだけで恵まれた生活なんだな。
そんなことを考えながら観た。
いや、強烈な映画。
roadster316さん [映画館(邦画)] 8点(2024-10-10 18:36:49)
3.《ネタバレ》 映画を見ていて久しぶりに息苦しさを感じた。
それくらい重い内容の作品。
妹の人工呼吸器を外すシーンは更に息苦しくなった。
あまりに切なすぎるシーン、もう二度と見たくない。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-08-09 00:04:34)
2.《ネタバレ》  妹月子の呼吸器を意図的に外して殺した市子は、母なつみに叱られるはずだった。それで母に「目を離しているうちに呼吸器が外れていた」などの巧妙な言い訳をするつもりでいた。だが母は全部見抜いて、市子に過大な負担を強いていたと察知し、市子の話に聞く耳も持たず「ありがとうな」と言って、全部受け容れた。
 このとき、市子の心は壊れてしまったのだろう。母もまた、童謡「虹」を歌うことで平静を保つのがやっとだった。そして母の内縁の夫小泉に死体を隠蔽させたことで、3人の暮らしも壊れてしまう。
 市子が夏の道を一人で歩くシーンは、全ての時系列の最後に当たる。歩くだけでしんどそうだが、人の姿はなく、彼女は孤独に一人で歩いて行かねばならない。ここで市子は「虹」を歌う。

庭のシャベルが一日濡れて
雨があがってくしゃみをひとつ
雲が流れて光が差して
見上げてみれば ラララ
虹が虹が空にかかって
君の君の気分も晴れて
きっと明日はいい天気

 大仕事を無事に終えた市子の脳内には、アドレナリンが出まくっているのだろう。彼女を苦しめた忌まわしい事件も、新しい人生を手に入れた今の彼女にとっては、ただの通り雨に過ぎない。人生大荒れの日があっても、きっと明日はいい天気だろう。
高橋幸二さん [インターネット(邦画)] 10点(2024-08-04 16:16:28)(良:1票)
1.《ネタバレ》 見応えあり!

あの血の繋がってない妹に下した行為。
そこから、どんどん周囲を巻き込んで、最後はあのラスト。

犯罪者の映画と思って観ると、また違う感想も抱くが、
自分もあの立場なら、と説得力ある演出に思わず嗚咽しちゃう♪
人生で唯一、幸せだった長谷川君との生活がシミジミ語られて、
コロナ禍で我々を励ましてくれた「にじ」を花ちゃんが鼻歌の
余韻をひくラストでした・・
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2024-07-08 00:23:44)
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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 7.29点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6228.57%
7342.86%
8114.29%
900.00%
10114.29%

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