★1.《ネタバレ》 期待以上でした。何を期待?と問われれば言葉に窮してしまいそうですが、でもやっぱ期待以上でした。
チャッキーを始めとする(否、もっと歴史は古いかな?)殺人人形モノは当然の如くもっとおどろおどろしいし不気味。おおかたは「呪い」がかかっている。ところがベニーを突き動かしているものは「呪い」ではなく「愛」です。あ、殺人人形モノで「愛」で動いているものが過去にあった気がしないこともないですが、兎にも角にもベニーはジャックへの愛で動いているのですね。配給元のキャッチコピーだったかどなたかの紹介文だったか失念してしまいましたが、確かに「大人のトイ・ストーリー」なのかも知れません。
ただし、エゲツなさまで期待以上でした。個人的にスプラッター系は元々好きではないので、いくら人形の所業とは言え(否、人形の所業だからこそ)ヤリ過ぎ。ここには命の尊さは無縁です。存在しません。全てはベニーの価値観。気の向くまま。それって実はジャックの思い?ではないと信じます。あくまでもファンタジーホラーコメディですから。だいたいからして、考えてみればジャック以外の登場人物は悪人もしくは何も考えてない人々。あ、恋人のドーンも善人ですね。だから、ベニーが殺しまくっても全然同情しないで済む感じ。(ダメ?)
なにはともあれ、本作から何か重要なメッセージとかテーマ性とかを受け取る必要はないかと。可愛くて「抱っこして♪」しか喋らないベニーが、無感情に血まみれで暴れまわることを「爽快」と受け取らない方は見ない方が良い作品でした。
ちなみにラストに再登場すると予感していた通り、エンドロール後にジャックの元カノが再登場。死ぬ前に出て来いって!と思わず同情。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 7点(2025-02-06 15:42:36) ★《新規》★ |