★1.《ネタバレ》 彼の国の実情は詳しく知りませんが、おそらくはこれが全てではないにせよ同様の実態がある程度恒常的にあるのでしょう。恰もドキュメンタリーの如く物語は進みます。主演の少女は実際に支援団体の援助を受けているということで、自然な演技は「素」なのではないかと思えます。
ラスト。アヌジャはどちらを選ぶのでしょう?姉の幸せ?それとも姉が心から願う自分の幸せ?幼い彼女の選択がどちらなのか、或いはどちらにすべきかは俄かには分りかねます。彼女の表情からは決心は読み取れませんでした。それは演技出来ていないからではなくて、読み取れない演技なのだと思います。
観ている者に問いかけて来るような眼差し。エンドロールの背景で本作を観る現地の子どもたちの姿が映し出されますが、それこそが本作製作の意図のようですね。一緒に考えて欲しい。そして自分たちなりの結論を得て欲しい。そういう意味では教育映画的に思えました。
静かな展開の中に、貧困に苦しむ子どもたちの将来に向けた力強いメッセージを感じました。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 7点(2025-02-20 23:18:24) 《新規》 |