67.鬼気迫るサスペンスものになる題材を、わざと冗長に作ったのでしょうか?わたしには意味不明な作品でした。 【ひよりん】さん [映画館(字幕)] 3点(2008-11-23 19:29:38) |
66.《ネタバレ》 草むらの中で人間の耳を発見するという魅惑的なオープニングから、物語の主人公と同様、我々もまた得体の知れない闇の世界へと引きずり込まれる。酸素マスクをつけ「ママ、ママ」と甘えながらイザベラ・ロッセリーニを犯すデニス・ホッパー。あのとんでもない狂気の演技を観るだけでも価値はある。80年代ミステリーの最高傑作であり、初期のデヴィッド・リンチ作品では外すことのできない衝撃作。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-09-24 00:44:33) |
65.リンチらしさは出てるけど、あまりしっくりきません。非日常にのめり込むという構図はわかりやすいけど、ぶっ飛び方が中途半端だった気がします。意外と普通。これが新人監督だったら「すごい才能が現れた」と思うんだろうけど。 ただ、これがマルホランドのような傑作につながるステップになったんだなというのははっきり感じます。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-04-13 00:56:34) |
64.話自体はどうでもいい内容だったが、映像美に惹かれた。 ローラ・ダーンはそれにしても美しい! 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-10-11 09:07:47) |
63.みなさんも書かれてますが、リンチ作品の中では、わかりやすい作品だったように思う。 【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-07-30 05:29:55) |
62.デビッドリンチががんばってフツーの映画をとったらこうなったって感じ。十分常軌を逸している。かつてDVDを買ったんですが、なかなか最後まで見ることが出来ず、ようやく最後までたどり着いたので書きました。見てよかったと思います。 |
61.デビッド・リンチの映画ってちらっと映像を観ただけで誰が作ったかすぐにわかってしまう。なんともいえない暗鬱さと、艶っぽさ。それこそブルーベルベットの色彩に似ているかもしれない。悪趣味と高級さの中間にある、光沢のある紫色。昼間の映像でもどこか夜の暗闇を孕んでいるかのような不穏さがある。 幕開けの庭で水撒きをしている男が倒れる場面から、上手いなあと唸らさせられた。飼い主の異常な状態に気づかずにホースから水を飲み続ける犬、とてとてと歩いてくる何もわからない赤ん坊、突然どアップになる虫たちと、その蠢く音。嫌な感じだ。ただ人が倒れるだけの場面で、ここまで嫌な気持ちにさせることができるのはリンチくらいだ。 脚本はわかりやすいという声も多いが、それは監督がリンチである割には、という意味であって、これが普通の監督だったら「なにあれ?」という場面がいくつもある。題材とされる犯罪はたいして複雑なものではなく、ミステリー的な驚きはほとんどない。にもかかわらず、裏で行われている犯罪が示唆されるだけで普通に画面上で進行せず、観客には隠されている。麻薬関係のいざこざは現場がちらりと映るだけ、フランクという男の不可解な言動には一切の説明なし。車を走らせた先には傷だらけの裸の女が唐突に立っているし、アパートのドアを開けると立ったまま死んでいる男がいる。何が起きたか、は想像するしかない。事情はなんとなく想像がつかないわけでもないが、かといってわかりやすく見せてくれるわけでもない。このじらし方、触るか触らないかの微妙な手つきで肌を撫ぜられているような気持ちの悪さ。嫌な感じがするのは確かなのに、半端に隠されているために観客もつい「なになに?」と覗きたくなってしまうのだ。好奇心で危険に顔を突っ込んでしまう主人公のように。 地味な話だが、観る者を引き込む異様な空気の作り方にはやっぱりすごいものがある。ごく普通の風景ですら、リンチの手にかかればかすかに死の香りが漂っている。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-29 03:24:38) |
60.リンチにしては観客に親切なわかりやすい映画。 【k】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-17 23:54:03) |
59.この年代最高のカルト・サイコサスペンス。謎の魅力にとりつかれてしまった青年を演じるカイル・マクラクランも、心の強さ、弱さをいい感じで演じていて、共感できた。他にも出演する人々に個性があり、十分魅力的である。 【sherlock】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-19 08:40:10) |
58.《ネタバレ》 今までみたリンチ作品は何回みてもわからない、いわゆる想像の余地というもので構成されているような錯覚さえいだくものがおおかった。が 今回は、シーンとシーンの合間が全く予想できない、という意味では、そういえるかもしれないが、EDのあまりにもありふれた幸せそうな人々といい映像で直接みたのをそのままうけいれていい映画だと思う。ありふれた日常から非日常にとびこもうとする主人公はいわゆる「普通の人」であり、父の急病は彼の非日常の導入であるが、ちょっとふとっちょな倒れる父がそれまでの彼の平穏無事な生活をうつしだし、たやすく私は彼に共感できる。最後、非日常に接したジェフリーは言う。「素人がでる幕でなかった」 なにより心がこもっているセリフだった。日常はたやすく非日常に転がる。 【コムギコ】さん [地上波(字幕)] 6点(2005-04-30 22:49:02) |
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57.《ネタバレ》 観た直後に「なんて美しい映画なんだ」と思わずつぶやかざるを得なかった。 まるで絵画のように美しい構図が印象的(リンチは画家でもある)であり、ベルベットの青、ドロシーの部屋の赤といった色彩の見事さに心を奪われ、この世の知られざる「闇」をジェフリーと観客が一体となって覗き見させるような素晴らしい演出に驚愕し、甘美で誘惑的な世界に我々までもが誘(いざな)われる感覚を覚える。 冒頭のシーンも見事な暗示になっている。ジェフリーの父親がぶっ倒れた後に、どんどんとカメラは奥に進み、無数の虫が蠢く姿が映し出されている。一見、穏やかにみえるこの世界のみえない部分では、このような虫が蠢くような世界がある。そんな世界へ今からあなたを連れて行きますよというリンチの招待状のようにみえる。 アメリカのど田舎の街という舞台設定がさらに映画を深めている。木を切り倒すことが街の挨拶のようなのどかな街。このようなのどかで静かな街でさえ、闇の世界へと通じていることを言いたいのだろう。これがロスアンゼルスやニューヨークのような街だったら、当たり前すぎて誰も驚かない。 そして、田舎で暮らしていて世の中のことが何も分かっておらず、全く汚れていない、おぼっちゃまのジェフリーがよい味を出している。好奇心によって、この世の中の裏側、まさに「闇」を覗き見ることから始まり、徐々に「暴力」と「欲望」にまみれた闇のディープな部分まで入り込んでしまう様が克明に描きこまれている。ジェフリーが味わった「暴力的な衝動」に囚われている姿も印象的だ。殴られたドロシーが微かに微笑む唇のドアップをみればジェフリーだけでなく、観ている者でさえも快感と快楽を抱き、「闇」に対する魅力を感じるだろう。 ラストも意味深だ。「愛」の象徴のハチドリは、「闇」の象徴である虫をついばんでいるシーンが描かれている。一見すると「愛」の力が「闇」の世界を打ち破ったようにもみえる明るいラストである。しかし、このハチドリはどことなく機械的というか、偽者っぽくみえる。勝ち取ったようにみえるこの明るい幸せな世界は、実は作り物に過ぎないのではないか。「闇」の世界は引き続きどこかに存在していることを暗示しているようにもみえる。 初見では何が良いのか分からなかった本作であったが、二度、三度とみていくうちに引き込まれていく。媚薬にも似た作品ではないだろうか。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-11-07 15:55:52) (良:1票) |
56.淡々として眠気をさそいました。いろいろと印象に残るシーンはあるのですけど変態具合が少し軽いかな。 【かじちゃんパパ】さん 5点(2004-10-07 10:09:35) |
55.《ネタバレ》 この映画の根底に流れるのは、主人公が惹かれる二人の女性に象徴される光と影の対比。主人公は影側の女性に流されながらも、最終的には光の側にもどってくる。これに事件の真相を探るサスペンス的要素が加わっている、というのがこの作品の簡潔な説明である。なんともありがちな話だが、ひとつだけ他とは違う部分がある。この映画では光側より影側のほうが一層魅力的なのだ。むしろ光側はひどく皮肉った描写をしているようにさえ思える。闇の部分を美しいと思う気持ちがどういう意味を持つのかは分からないが、好きなんだからしょうがない。リンチ最高。あと、主役から脇役まで演技が秀逸。役者のちょっとしたしぐさが味わい深い(ベンとかね)。ヒットした小説を映像化しているだけの日本のダメ映画とは違う。言葉では言い表せない、映画でしか表現できないことやってると思う。感性に訴えかけるっていうのはこういうことだね。 |
★54.耳を偶然に発見してしまってから、どんどん不思議な官能の世界に入り込んでしまうというような微妙なエロ・サスペンス。何かデニス・ホッパーの演技が変。話の展開もあまり起伏がなくて、けっこう退屈してしまいました。まあ、大人しそうでいて事件の真相に着々と触れていくジェフリーのキャラは良かった。 |
53.《ネタバレ》 緩やかで優しいブルーベルベットの曲と供に幕を開ける作品、がしかしそこから始まる物語では正に異質な世界を目撃することになる。リンチの映画はマルホランド・ドライブやイレイザーヘッド、ツインピークスといい、歌が印象的なものが多いですね。そしてその物語とは不似合いな曲が更に異様な世界を引き立てています。特にその中でもブルーベルベットの曲は印象強く残っています。にしてもブルーベルベット大好きっ子のデニスホッパーのマジにクレイジーな演技は一見の価値ありですね。イザベラロッセリーニのくせのある醜美紙一重なキャラも映画の象徴として存在感をムンムンと醸し出していてグッドでした。いわゆるリンチ映画は基本的な物語自体は単純なのだが、やたらとややこしくさせる演出や異質な世界観が物語から観客を遠ざける。正に賛否両論がきっぱり分かれる作品どころが多い。しかしながら個人的には、普段使わないような第六感的な部分に働きかけてくる、そのアート的な世界観にとても惹かれてしまいます。...好奇心は非日常へ..人はふだん存在意義の理解できるものや現象、出来事に囲まれ生活している。それが日常です。しかしそんな意義を超越したものや出来事が起こる非日常があるなら..覗いて見たくないですか?そんな人はリンチ映画を見てください笑 【ワルフ月吊】さん 8点(2004-06-17 01:23:37) |
52.リンチの中では意外とピンとこない。何でしょうね。ホッパーはマル。 【★ピカリン★】さん 6点(2004-06-14 23:16:45) |
51.《ネタバレ》 初めてマンガ喫茶に行って見た映画。僕には全く合いませんでした。映像はまぁ、好きなんですが話の内容がちんぷんかんぷん。特に山もなくオチもない。何が言いたいんでしょう!?非現実的な日常への羨望??よくわかりません。。。主人公の男は女ったらしのお調子者、それだけはわかりました。 【グングニル】さん 2点(2004-04-26 15:35:03) |
50.日常から非日常へ迷い込む青年をメインに描いてますが、リンチが撮ってるので最初からあんまり日常っぽくない。 けど、この作品はとても好き。なんで好きなのかわからないけど、個人的にツボが満載なんだと思う。だから「好き」「嫌い」が人によってハッキリ分かれる映画なんだとも思う。 サスペンス、ラブストーリー、変態。。。を見事にミックスさせてるから良かったのだけど、映像手法には毎度のこと圧倒されてしまう。 リンチ節、が満載な作品だと思います。「心」に訴えかける映画というよりは「精神」にズバッと来ます。 あぁ、いい映画だなぁ。 【座間】さん 9点(2004-04-14 21:57:13) |
49.何であんなに首つっこみたがりなんだか。所々ウッ…というシーンは あるんだが、それが何か深い意味がありそうなレベルにまで至ってないというか、この絵撮りたかっただけだろ、という風に見えてしまうのは 穿ち過ぎかな。でも全体的には悪くない映画だと思う。 |
48.日常の中に突如顔を出す非日常。そこに発生する不安と緊張。吉田戦車の漫画はそれを笑いにしてますが、これはサスペンス。でもサスペンスにしては空気が緩慢。疲れる。監督のイメージからもっと破綻した物語を想像してましたが、意外と綺麗にまとまってました。 【ラーション】さん 6点(2004-03-11 18:31:05) |