53.《ネタバレ》 生まれた世界とは違う世界があることと、どんな状況でも自助努力が必要だと言うことがよくわかる映画。どんな世界に生まれようと、どんな良い思いをしても、必ず訪れるどうしようもない状況。他のせいにしてもそれは虚無であり、自分のせいにもしたくない。その虚無を埋めるべく現れた男たちも虚無。結局行き着く先は精神病。救いのないラストかもしれないが、状況には適応しないといけないし、いろんなことに早く気付くべきだったのかもしれない。にしても、キャストが豪華。この演技合戦でマーロン・ブランドだけが敗れたのはかわいそう。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-06-24 22:25:57) |
52.うーん、この作品を見て思ったのは、名作ってやっぱり2種類あるんだってこと。 ひとつは何度観ても惹きつけられるまさに普遍的な価値をもった名作であり、そしてもうひとつは、その当時としては斬新で演劇史上画期的な偉業を成し遂げたとされる発展のためになくてはならない存在としての名作。 もちろん、両方とも無くてはならない存在なのだと思うのだが、やっぱり私は何度でも楽しめるっていう前者こそを名作と呼びたいと思う。 で、本作についてだが、人間の脆さや醜さをこれでもかと痛烈に暴き立てるということは、演劇史上画期的な金字塔だったのだろうとは思うのだけれど、内面の醜さを描くことが最早極普通の現代においてはとりたてて何ともいえない作品であるといわざるを得ない。ま、早い話が一度観れば十分という、映像美も脚本の面白さもない作品だった。ヴィヴィアン・リーもスカーレットのときのほうがずっと楽しませてもらったよ、悪いけど・・・ もちろんヘタクソな演技なんて言語道断だけどだからって上手きゃいいってもんでもないでしょ。映画は役者の演技力披露大会ではないし、観客を楽しませてなんぼのものなんだと、改めて痛感させてくれるような作品。多分二度と観ることはないだろう。 【ぞふぃ】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-03-24 17:22:38) (良:1票) |
51.いやー痛い映画です。これとスカーレットのおかげでビビアン・リーという女優自体が嫌いになりました。そんだけすばらしい演技だったということですが。ところで、主要人物のうちマーロンブランドだけこの映画でオスカーが取れなかったんですね。今考えたらどう考えても違和感がありますが(とったのが「アフリカの女王」のボギーと聞いて、ますます違和感)当時のハリウッドの風潮がああいう演技を受け付けなかったという解説を読んで妙に納得。後年のマーロンブランドのハリウッドへの振る舞いがこのときの復讐だったのではという解説を読んでますます納得。伝説的名優マーロンブランドをハリウッドの反逆児へと駆り立てたという意味においても記念碑的作品でありますね。 【陽炎】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-08-10 23:13:55) |
50.野性的なマーロン・ブランドと女としての哀しさみたいなものを身体全体で表現しているビビアン・リーの演技が凄い!緊張感漲る二人の演技、凌ぎ合い、この緊張感漲る作品の中で、特に凄いと思うのが、ビビアン・リーの演技で、この映画の中のビビアン・リー演じるブランチはどこか「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラを思わずにはいられない。だからと言って単にスカーレット・オハラを思い浮かべるのはビビアン・リーが単に年を重ねただけでない何か不幸なヒロイン象の中でマーロン・ブランド演じるスタンリーのような野蛮な男達に振り回されつつも強く生きていこうとするその姿に心が痛む。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-10-02 23:21:41) |
49.マーロン・ブランド、映画を食う演技とは正にこのことで、彼の出演作はほとんど彼の色に染まってしまうため評価やコメントに戸惑うことが多い。本作はヴィヴィアン・リー、カール・マルデン、キム・ハンターらも揃って名演を見せ、演劇学校の授業のような雰囲気で物語というより演技の観察に集中してしまった。 【Arufu】さん [インターネット(字幕)] 7点(2006-08-25 21:07:01) |
48.マーロンブランドも良かったけどやっぱりビビアンリーの演技力と存在感は凄まじい!妹の家にやってくるシーンから既に狂気のオーラを放ってたもん。俳優達の演技だけで観れてしまう映画ってなかなかないと思う。 【たいがー】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-24 14:35:14) |
47.陰鬱。最後は少し怖かった。展開は遅いけど、眠くはなりませんでした。 【よしふみ】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-06-25 01:59:20) |
46.いや~な汗をかいたような全編を覆う陰鬱なトーン。そして衝撃のマーロン・ブランド! 役者の、そしてこの映画の存在感! 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-26 23:32:53) |
45.昔からの評判の作品も、なんとなく重苦しいイメージがあり、鑑賞が延び延び になっていたが、想像通り。余り救いがないので好みではない。 ステラ面影、見たことある?なんと猿の惑星の女博士だったとは・・・ 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-01-17 15:47:22) |
44.ビビアン・リーさんの狂気の演技も凄いけれど、マーロン・ブランドさんの迫力も凄い! 虚栄心とは人を美しくも醜くもするものですね。 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-11 20:25:32) |
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43.ビビアン・リーのすさまじい演技だけで見れてしまった。単に年をとる事、老いること、女の虚栄心ということだけでなく、人間が生きていく上で様々な形で現れる「欲望」というものを体現したような存在としてブランチがいるような気がした。 【思込百遍】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-02 12:32:45) |
42.古典映画ですが、特にとっつきにくいということもなく、すんなり観ることができました。それにしても…痛々しくて恐ろしい映画です。善意の人をひとりとして登場させず、あのラストまで到達させるのですから…。 【K】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-09 16:25:47) |
41.アカデミー賞の名作というので最後まで見たが、正直しんどかった。5点以下は2人、5%で少数意見のようですが、始めから終わりまで怒声が飛び交う薄汚れた世界を見せ付けられると、何かうんざりしてしまう。同じテーマにしても、もっと違った描き方があるのではないかと思う。カザンは結局何が言いたいのか、もうひとつ中途半端で、救いのない世界は、描き切っても、見る人間には何の感動もない。何かロマンというか、ああ見て良かった、と思えるようなものが欲しい。 【きりひと】さん 4点(2005-03-20 12:27:06) |
40.ヴィヴィアン・リー演じるブランチの、老いていく女性の焦り・虚栄心・狂気があまりに痛々しくリアルに伝わってきてけっこうしんどい作品でした。俳優陣の演技力は本物だと思います。そうでなければこんな重い映画、最後まで見られないです(笑)粗暴なマーロン・ブランドがなぜか憎めないのは、やっぱりブランチのような女性とあんな狭いアパートで5ヶ月も暮らしたらイライラもするだろうなぁ、と同情の余地があるからでしょうか。でもブランチの孤独な気持ち、虚勢を張りたい気持ちも解ってしまって複雑な心境。 とりあえず「ステェラァアアアーー!」と叫ぶマーロン・ブランドが魅力的で、私がもしステラだったら、やっぱり何度でものこのこ帰ってしまいそうだなぁ、と思わずにはいられませんでした。 【ROMY】さん 8点(2005-02-20 20:01:27) |
39.高いプライドを保つために妄想の中に生きて、精神的には不幸だとは思うが、外見的には映画の中で言われるほど年をとって見えなくて少し違和感を感じた。マーロンブランドとビビアンの作り上げる緊張感は見ごたえがあったが、また観たいとは思わないかな。 【HK】さん 7点(2004-11-03 12:30:05) |
38.「ヘイ、ステエエエエラアアアアーー!!」と慟哭するスタンリー(ブランド)の咆哮がいつまでも耳に残って離れません。 |
37.すげえよなビビアン・リー。美女役でならした女優が、年取って「じゃあ逆に今の自分はこういう役に挑戦できる」ってやれるんだから。プライベートでもいろいろあったみたいだけど。この映画の「衰えた」と言われている彼女の美貌は、私は逆にセクシーと思った。役に合ってたからかな。 【キュウリと蜂蜜】さん 9点(2004-10-14 22:35:32) |
★36.歳とシワをあんなに気して、虚栄も強く自分しか見られない女性の悲しい物語。 レンタルするときはチカン電車的な想像をよぎらせていたけども、非常に興味をそそる内容の作品だった。 【コジコジ3】さん 8点(2004-08-25 05:56:07) |
35.主役の3人の演技のぶつかり合いに圧倒されます。正に役者魂を見せ付けられたという感じ。演じるとはどういう事か高次元で教えてくれるので、学芸会レベルの拙い演技で一人前の役者気取りをしている日本のタレント俳優に見せてやりたい。 【WEB職人】さん 6点(2004-08-08 14:58:33) |
34.「喜怒哀楽」が次々に豹変し、人間の感情表現全てが集約された人物像・ブランチ。演じる女優の力量をモロに問われる演劇界屈指の難役である。さすがに名作戯曲として誉れ高いだけあり、その深い人間描写力にグウの音も出ない。ヴィヴィアン・リーの50代とも見紛うばかりのやつれ様には目を覆いたくなるが、その小さな体で体現したブランチは名演として永遠に記録されることとなった。晩年はブランチ同様に不遇であったヴィヴィアン。この作品でアカデミー主演女優賞を獲得し、彼女が最後の輝きを放った作品といえるのではないだろうか。 【やすたろ】さん 8点(2004-07-28 01:45:40) |