28.《ネタバレ》 ●ちょっとばかし、主演のヴィンセント・ギャロとベアトリス・ダルの強烈なキャラクターに依存している演出という気がしないでもないけれど、わたしはこれはヴァンパイア映画の系譜を引く作品として、斬新な解釈の鮮烈な映画だと思う。 ●説明的な描写もほとんどなく、セリフも少なく、娯楽的な要素はあまりない。それでもひとつひとつのショットにきらめく美意識は鮮烈で、とりわけ血の「赤」の美しさはこころに残る。まあいってみれば「血塗られた映像詩」というところである。壁一面に塗りたくられた赤い血のまえを、ベアトリス・ダルがゆっくりと歩んでくるシーンなど、どんなホラー映画にもなかった美しさに満ちている。 ●Tindersticksというバンドによる、ストリングスをまじえた退廃的な音も印象に残る。 【keiji】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-11 08:42:56) |
27.《ネタバレ》 お洒落?言い直します、オサレ?美しい旋律、血みどろの殺人劇。 性行為に耽り、そして絶頂と共に相手を貪る。 一昔の自分なら騙されているところだ。 ただ、ストーリーに何かしら説明が付いていたらの話。 わかりづらい、個々の解釈により話を補完しても実の無さを感じずにはいられない。 台詞を省くにしても、もう一つ表現や展開に刺激が欲しかった。 ギャロはコレを解放したかったのか、自身をどうにかしたかったのか。 結局、自らの欲望、衝動は止められていない。 しかし奥さんには「君だけは傷つけない」と言い、遵守していたりする。 彼女を重要なファクターとしてしっかりと機能させていれば、 少しは突っ込んだ話が描けていたと思う。 【HIGEニズム】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-17 09:39:49) |
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25.《ネタバレ》 私なりの解釈。ギャロは昔学者の頃、人体実験のせいで異常な性癖をもってしまった。ベアトリス・ダルも。その当時はベアトリス・ダルを好きだったんでしょう。ギャロは自分のせいで(おそらくお金に目がくらんで)ベアトリス・ダルまで病気にしてしまった責任を感じ、殺害した。最後に奥さんがシャワールームの血を見てハッとしてるけど、普通はそれだけじゃ何も分からないはず。この先どうなるのかな?「君だけは傷つけない」と言ってるだけに、一生プラトニックかな。でも、奥さんの様子からして無理だろうな。そもそも、ギャロとベアトリス・ダルが見たくて見た映画。パッケージから言って、官能系?と思って見たのが大間違い!ホラーとはまた違った恐ろしさがありました。生理的に・・・それにしてもベアトリス・ダルは歳とったなぁ~ 【エディ】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2005-09-18 13:46:02) |
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23.台詞を極力落とした趣向は面白かったが(全部について必然性があるかどうかは疑問ではあるが)、肝心の内容が何をやっているのかさっぱり理解できなかった。 【Olias】さん 2点(2005-03-29 01:34:32) |
22.セリフが少なくてびっくりした。開始10分くらい確か一言も言ってなかったような…。DVDのインタビューで監督が「セリフが無くても伝えられることはたくさん」あるってのには納得した。ギャロがジューンに「君だけは傷つけない」って言うシーンがあるけど、あそこはなんか好きだなぁ。というより、セックスシーンは残酷すぎて開いた口がふさがらなかった。でも、挿入歌で流れるピアノの曲?あれなんか癒されるね。 【アンナ】さん 6点(2005-03-14 14:05:29) |
21.《ネタバレ》 始まってしばらくの間は、「ホラーって書いてあったのに全然怖くないなー」と思って鑑賞してたんですが、ちょうど1時間を過ぎたときにほんと画面から顔を背けたくなるぐらい怖くなりました。「怖い」どころじゃなく「恐ろしかった」です。貪っているじゃないですか人間を!その奇病で死んでそれで終わりの映画かと思ってたらなんかまだ死体をいじってるし!!ゾンビが人を喰らう怖さとはまた違い、既に息絶えた相手に対し「もっとやろう・・・」と言わんばかりに狂気じみた愛撫のような行動を見ているのは正直凍りつきましたね。。 と同時に、いやちょっと落ち着いてからですが、少し安心も感じました。「何だ!!日本のホラー映画の真似やリメイクじゃなくても洋画独自のホラーはちゃんとあるんじゃん!」みたいな安心です。まあこれはフランス映画で元々フランス映画って独特なものが多いし、一概に日本のホラーの真似ばかりするハリウッドや最近の韓国映画と一緒にする事自体ちょっと違う気もしますが、ちゃんと自分なりの怖がらせ方を創造することの出来るこの監督兼脚本担当のクレール・ドニって人はすごいと思います。もっと見習えハリウッドと韓流は!! あと、この手の洋画には珍しく邦題はなかなかグッドだったと思います。少なくともこの映画に関心は持たせてくれました。やっと観たって感じですが(苦笑)。クレール・ドニ、覚えとこうと思います。 【TANTO】さん 7点(2005-03-01 14:35:59) |
20.美的センスはあると思うけど、内容は・・・はぁ?って感じでした。 【モチキチ】さん 2点(2005-02-20 06:43:25) |
19.大絶賛のアニエスb.を始め、そうそうたるブランド・ネームがクレジットされてるとこを見ると、本作は一種のファッション・ムービーというカテゴリーでいいんでしょうかね。キャスティングからしていかにも渋谷系(死語?)っぽく、この辺に騙されて日本も製作に一枚噛まされたんでしょうか。一見アートを気取ってそうで、意味の無いクローズ・アップばかりのヴィジュアルはちっとも美しくない。ストーリーは訳判らない。ダラダラした展開はとてつもなく退屈。これは、ブランド・ショップのディスプレイ映像向けに30分程でまとめられるべき素材を、無理矢理引き伸ばした様な感じです、2点献上。 【sayzin】さん 2点(2004-11-18 00:06:37) |
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18.イッちゃったギャロがローリー(寺西)に見えて仕方ない。 【ピルグリム】さん 0点(2004-11-15 13:58:32) |
17.台詞で全てを語らない、淡々として静かな断片的映像や物憂げな人の表情で、徐々にストーリーを読み取っていけるのが良い。空気が張り詰めたように澄んだ綺麗な色の映像も好み。研究所のシーンなどは妙にアートぽかった。静かな映像の多い中で、突如あの血まみれのベッドシーンが出てくるからかなり強烈に思えた。わかりづらいといえばわかりづらい流れなのだけど、あの病気(性癖?)の説明をはっきり流れの中で描くと作品全体が下品になっていたと思うからこれでよかった。妙な不安の残る映画でした。 【耳】さん 6点(2004-11-03 03:29:38) |
16.ギャロとダルはハマリ役。この二人の逝っちゃってる演技を堪能できます。自分にはきつすぎて、吐き気に耐えつつ最後まで観る、という感じでしたが(^^;) いっそのこと同病の二人で仲良く嗜好を全うしてもらえればスッキリ出来たかも。 |
【kasumi】さん 4点(2004-09-20 18:33:12) |
14.《ネタバレ》 他の人の点数があまりに低い中、恐縮ですが自分的にはこの映画は面白かったです。 焦点が絞りきれていない、ダラダラしてるという感じは、原題が"Trouble Everyday"となっているように、主人公の「毎日」を切り取ったストーリーだからではないかと思います。最後方で主人公の奥さんが、シャワー室のカーテンにつく血を見てはっとするシーンがありますが、この終わり方がB級ホラーサスペンスのようで、物語全体すらそのように見られてしまう原因ともなってる気がします。映画のメッセージとしては、愛欲の溺れる姿を人食趣味に誇張表現することでその醜さを表現しつつも、そこから逃れられない主人公の葛藤を伝えたかったのだと思います。自分にはすごくメッセージが伝わってきたし、映像と音楽が非常に良かったので8点。首に指突っ込むシーンは今思い出してもゾクゾクする・・・・・。 |
★13.何が言いたいのか本当に分からない。気持悪くなっただけ。 【cheerio】さん 1点(2004-06-18 18:55:04) |
12.台詞は少ないし、だらだらと長いし、相当イカれちゃってるし、結局何が言いたかったのかさっぱり分からなかった。パッケージ借りしてしまっただけにかなりガッカリ。 |
11.《ネタバレ》 う~、無駄にだらだらしてた。主人公の目がいっちゃってる。あまり深みがないストーリーだった。病気で人を喰らう性癖の主人公の葛藤を描いているのだろうが、30分くらいで表現できそう。そんなに妻が大事なら、薬ができるまで精神病院に入って待ってろって感じ。男の乳首のアップは、映像的に耐えがたい。 【紅】さん 2点(2004-05-05 22:25:23) |
10.ストーリーが掴みにくいのは日仏の文化の違い?それとも演出のうち?あるいは脚本or監督が無能? まあどっちにしても、1週間も経てば忘却の彼方でしょうねぇ。そんな映画です。 【眉山】さん 3点(2004-02-05 00:43:21) |
9.あらすじやら、作品情報などやらを知っておきながら見かかったのですが、何さ何さ、あらすじ知っていても映像からはストーリーの中で何が行われていってるのかさっぱりわからずで、間が長いし、作品の性質上仕方がないのかも知れませんが役者さんの目は全て死んでるし、何が伝えたいのかさっぱりわからずままでした。クレーヌ・ドゥニさん、今後この方が監督の作品はもう見たくないですね。自分の頭の中でチェックチェック。 【3737】さん 1点(2004-01-19 20:38:39) |