37.《ネタバレ》 なかなか面白かったです。
まさに事実は小説よりと申しましょうか・・
しかし期待も多かったのと誰を主体に描いているのかぼやけてしまい、
緊迫した面白さとはまた違う普通のドラマの面白さにとどまりました。
夏ごろからニュースで気にはなっていたのですが、
謎のディープ・スロートというあだ名の真のFBIが名乗りをあげて話題になりましたね。
6月ごろだったかな・・気にはなってたんです。
トム・ハンクスとユニバーサルが彼の映画化権利を買い取ったらしいから、
91歳の元FBI副長官来年には映画化されるでしょう。
こちらはワシントンポストの記者ふたりを中心に展開されています。
が、鬼気迫るシーンというのは(銃撃戦など)あっても良かったと思うのですが、
当時できないならば心理描写で記者の演出をもっと描くべきだと思うのです。
それが事件をただ追うような説明不足の展開で、
デスク役のブッシュ似のJ・ロバーズの方が演技的によかったのです。
この映画のホフマンとレッドフォードはあまりよい演出ではなかったと思う。
特にホフマンはうまい俳優なので役が地味すぎたかも・・
演出の最大の面白さはやはり今年になって自身を暴露した謎の男。
この描き方がサスペンスチックで面白い。
全体的にはシリアスな社会派映画でありながら軽めに見えてしまった。
もっともっと重大な事件のはずですから、
このての作品演出は抑揚ありすぎでも昔の黒沢監督の政治ドラマが面白い。
そしてS・ルメット監督の白黒映画のほうが・・
ただ実話になりますので派手な演出や娯楽は無理だったのかも。
たぶん2006年には映画化されるであろうこの事件、
決してリメイクではなく謎の男の目で見た裏の真実ということで、
ユニバーサルも賞狙いで作るはずです。
ここらでまだ未見の方、昔見た方も今一度見直してみられてはいかがでしょうか。
なおこの作品は調べてから見たほうが何倍も面白い事実の歴史サスペンスです。