4.ランジュが誰を殺すのか直ぐに分かります。小狡く好色家で恥知らず尚且つ男前で淀みなくペラペラペラペラ喋り倒すバタラ社長が主役。ジュール・ベリ絶品の演技で私の血圧計は崩壊。泣きべそかいての最期を今か今かと待っていたので、淡泊な演出が物足りなかったところです。 |
3.《ネタバレ》 特に面白くもなく、つまらなくもなく… 実は生きていた!系の話だが、どうして死んだとされたのか、何故生きていたのか等が説明されておらず、イマイチ感は拭えない。
ジャン・ルノワール作品でなかったら、見る価値は無し。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2022-09-03 15:56:46) |
2.《ネタバレ》 名匠J・ルノワール監督、初期のサスペンス映画という事で期待して観たんですが・・・スミマセン、私にはイマイチこの映画の良さが理解できませんでした。犯罪を犯した人間にも、皆そこに至るまでにそれなりの葛藤や理由があるっていう事を言いたいんでしょう、おそらく。まず、肝心の主人公ランジュ氏にそれほど人間的な魅力が感じられない為、感情移入出来ず。時間軸を戻してストーリーを展開させる手法も、今となっては古めかしい。どんなに心理的金銭的に追い詰められてた状態でも、常に「愛・アムール」が優先っていう登場人物たちを見ると、いかにもフランス映画らしいな、と妙なところで納得させられましたが。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 5点(2022-08-31 22:09:09) |
★1. 《ネタバレ》 オープニングタイトル文字の背景ともなる中庭の石畳。その中庭空間を自由奔放に移動しながら多くの登場人物たちを活き活きと映し出していくジャン・バシュレのカメラが素晴らしい。屋内シーンなら窓外、屋外シーンならば窓内と、一つの画面の中には二つ以上の空間が常にあって重層的で豊かな世界を作り出す。出版社社長バタラ(ジュール・ベリー)と愛人(シルヴィア・バタイユ)の別れを列車の中から捉えたショットや、足を事故で骨折した青年が寝ている窓辺に、通りを挟んだ向かい側の窓から同僚に支えられて恋人がやってくるショット等が特に印象深い。特に後者などは暖かい陽光の感覚と、二人が寄り添う窓枠に座った犬がまた良い味を出していて幸福感は格別だ。続く自転車のシーンの開放的なロケーション撮影も清新な感覚に溢れている。そして本作品でのカメラワークの極め付けは、ランジュ氏(ルネ・ルフェーブル)が神父姿のバタラを追って階下に下っていくのを屋外から追う下降移動と戸口からのさらなるパンニングのショット。抜群の照明処理とも相俟って、観る側も息詰まる圧巻の場面である。寒風の吹く砂浜を男女が行くラストの切返しが暖かい印象を残す。 【ユーカラ】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2010-07-12 21:34:42) |