1.《ネタバレ》 今でこそ当たり前の存在になっている自動車ですが、
その自動車の創成期がどのようなものであったのか
本作を見て知る事ができ、とても興味深く、
そして面白かったです。
トヨタ自動車の創業者、豊田喜一郎の
お話ということですが、やっぱり見ていて思うのは、
「創業家精神」というやつですよね。
父の佐吉さんから受け継いだ、やると決めたら
とことんまで突っ走る精神、誰もやってないことを
やり抜く精神、この精神の崇高さを感じた次第です。
誰もやらないことに挑戦すると、いつの時代でも必ず
批判や困難がつきものです。
何度失敗しても、うまくいくまで何度でもトライする。
そしてどんな困難があろうと、成功するまで挑戦する。
全ての創業者は、多かれ少なかれ皆同じ道をくぐり抜けて
いるんだろうなと、これまでの日本を作り上げてきた
多くの先人の努力に思いを馳せ、胸が熱くなりました。
物語としても、ぐっとくるところがあります。
経営陣に幾度となく反対されながらも、彼らを説得する
様子や、ついに一台の車を作り上げたときの、
多くの技術者たちの喜び様など色々ありますが、
一番はやっぱり実の母と対面して、お母さんを
自分が作った車に乗せようとするシーンですかね。
本当に感動しました。まぎれもない良作です。