25.《ネタバレ》 アメリカ人に対して、<口笛でピュッと呼び込む>感じとか、<チンパンジーのくだり>、<保健所に届けでているのか>などなど、当時笑いどころであったろう場面が、現代の感覚ではヒヤヒヤもので、やっぱり笑えたものでない。価値観って変わるんだなぁ、笑いって難しいなぁと思わされましたね。ストーリー全般はいつもの流れですが、楽しめました。 【はりねずみ】さん [インターネット(邦画)] 5点(2024-04-29 22:39:33) |
24.《ネタバレ》 シリーズ24作目。オープニングが寅さんにしては珍しい、太ももムチムチの健康的なお色気路線。 公開時の決まっている長期シリーズなので、想像通り色々試行錯誤、マンネリ打破、五里霧中(?)な中で、日米対決を持ち込むのも頷ける。シリーズ初のガイジン絡みの作品…と言われたら、マドンナが青いお目々の金髪さん。ってのを思い浮かべそうだけど、茶色の一張羅スーツに大きなトランク。アメリカ版フーテンの寅みたいなオジさんが出てきた。 ぶどうの一件は良いとして、タイガーからの一悶着はちょっと強引だなぁ。マドンナは香川京子。50歳近い寅次郎にとって、娘の林寛子の年齢の女性は、ハナっからマドンナ候補から除外される様になったのかな。どちらにしても2人ともマドンナとしての印象は薄い。大工の棟梁との一悶着は面白かった。 本作は寅とマドンナの話はサブ扱いで『さくらに恋するマイコさん』の話…というか、『さくらに告白するマイコさん』の話。と言うべきかも。一作目以来のマドンナ=さくら回。 大空小百合、準レギュラー格では、もう登よりも多く出てるんんじゃないかな?(※岡本茉莉は登を超える回数出てるけど、小百合はまだそこまで)。蝶々夫人の倍賞千恵子“本気の熱唱”がとても凄い。伸びのある歌声は流石の一言。 言葉の通じない日本でつらい営業周りの毎日。とらやの面々に優しくされ、ついついさくらにそんな感情を抱いてしまったんじゃないかなぁ。マイケル、さくらへの気持ちはどこまで本心だったのか。 マイケルの「I Love You」の回答として、片言英語しか喋れないさくらが、突然の告白に驚きつつも、精一杯マイコさんの気持を考えて「This Is Impossible」と伝える気遣いが温かい。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-10-29 23:40:02) |
23.《ネタバレ》 まず最初に、このタイトル、時期が全然違いませんか?で、内容ですが、香川京子が意外なほど輝いてません。このシリーズには合うかと思っていたのですが・・・。ヒロインとしての造形も、12作目の岸恵子あたりの使い回しっぽい感じ。しかししかし、横から出てきて全部を吹き飛ばすのは、遂に登場、さくら絡みの恋愛沙汰(!!)なのです。博と結婚して以降、ひたすら愚兄の色恋を影からひっそりと見守り続けてきたさくらに対して炸裂するあの一言、これによって作品世界の全体が揺らぐほどの衝撃があるのです。それを受けて変化するその後の倍賞千恵子の芝居も絶妙ですし、また、その引取として、明け方のごみごみした上野駅脇での別れのシーンが効果的に機能しています。寅さん、一晩中面倒見てあげたんだね。でもマイコー、あのお守りをもらっちゃったら、君の恋愛も一生成就しないと思うけど。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-09-24 02:00:41) |
22.遂にアメリカ人も登場して、多少は現代的な雰囲気で幅を広げようとしたエピソード。 マドンナとの絡みは弱くなったものの、ちょっとだけの異色さもたまにはいいだろうと思う。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-06-27 22:57:00) |
21.私の好きな香川京子さんがマドンナなのだが、米国の寅さんことマイケルに完全に食われてしまっている。だけどこれはこれで日米友好に一役買った映画かもしれない。日米の文化の違い、特に愛情表現の違いなど教えてくれる。お芝居の蝶々さんがさくらさんに変わって美声を聴かせてくれたのが印象に残った。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-08-16 17:08:18) |
★20.《ネタバレ》 「一時間も待ってるのに時計が五分しか進まない」って、すっごい発明だな。ワタシ的には久々の大ヒットだった。
本作のとても印象的なのは、チラリとでも不倫とか外人の求愛に人妻の心が揺れる、そんな俗世の空気が寅さん世界に覗くことだ。だけどまあ、寅さん世界だから、そんなのも長くは続かないのだが。
ここ数年TVCMで、外人の寅さんが活躍しているが、今作の外人はどこか元祖外人寅っぽい所がある。だがこちらは商売ベタな分、女には積極的で日本の寅にも見習わせたい所。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-07-24 01:25:19) |
19.《ネタバレ》 このシリーズに外国人初登場の巻! アメリカ人の行商人という設定がアメリカ版寅さんの様相を呈して斬新。渡世人のつらさをマイコ(マイケル)を通じて表わすさまはまさに山田ワールドですね。そんなマイコにおばちゃんはメロメロ(笑)というのもまた外国人への憧れ的なものは普遍的な訳で。総じて本作では寅さんはちょいと控えめでしたね、さくらへの想いの表し方も又「お国柄の」違いを感じたりしてなかなか深かったな~と思ってイマス 【Kaname】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-07-21 20:48:06) |
18.《ネタバレ》 ○ついに外国人を出してきたかと。また、当時の海外への一般的な感覚の古臭いこと。○日本語と英語の違いをうまくストーリーに組み込んでいるが、いかんせんマドンナとの絡みでやってほしかった。 【TOSHI】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-04-20 23:38:55) |
17.《ネタバレ》 【アメリカ人もつらいよ 出稼ぎ舞妓篇。 今回のマドンナ:たぶんすっかり忘れてしまいそうかも香川京子さん。】 当時、きっと寅次郎のように〝なにくそ!なにがアメリカ人だ!〟って敵対心むき出しの輩が多かった事は事実でしょうね そんな輩とは正反対で青い目の背高ノッポを物珍しいものを見てるかのようでソワソワしてた女性陣たちの反応、その当時のアメリカ人に対する見方が分かって面白いです。 面白かったといえば、インポ、インポと連呼されてたとらやの一家団欒。寅次郎と大工の棟梁。ブドウ事件。そして意外とポイント高かったのがオープニングソングバックの江戸川河川敷のコメディコントです。テニス部女子に『なによ、アンタ 』とばかりに睨まれ 睨み返して立ち去る寅次郎、再び運動部女子軍団のジャージ脱ぎ脱ぎ短パンルックを目の当たりにしてキャッと立ち去る寅次郎、かなり可笑しかったです 今回のオープニングバックに関して面白さが満点でした。 だがしかし、あの渥美清から始まる日本人ばかりのキャスティング羅列の中にマイケル・ジョーダン じゃなかったハーブ・エデルマンのカタカナ文字がドバーンと出て来た時には違和感アリアリで、何作か前の 協賛:ペプシコーラのカタカナ文字を目にした時のような違和感アリアリだった。なんだか尻がむずかゆくなってしまったほどでした。 そしてどうでもよい情報といたしましては、この度、満男が今まで被っていたジャイアンツ帽から 今回、勝手にヤクルト帽へと変わっていました。 こーの浮気性めが 一体誰に似たんだ ヒロシか寅次郎かタコ社長なのか?!!! てか。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-04-14 21:13:50) (笑:2票) |
16.今回はアメリカ人版"寅さん"でした。本家寅さんの活躍は少ないですが私はなかなか好きです。ハーブ・エデルマンさん、どっかで見た事あるなと思って検索したら成る程なるほど、見た映画や洋ドラマに出てらした様子。しかし彼、渥美清さんの2週間前にお亡くなりになられた様ですね。天国でまた2人で"寅さん"してて欲しいなぁ。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-09-23 03:46:11) |
|
15.《ネタバレ》 マドンナは香川京子。 しかし、この回の主役はアメリカの寅さんとでもいうべきマイケル(ハーブ・エデルマン)なので、彼が慕うさくらこそ、本作のマドンナと言うべきだろう。実際のところ、香川京子のマドンナとしての存在感は薄い。個人的には香川京子の大ファンなので、もう少し出番があって欲しいとも思うが、この回の主役がマイケルとさくらであることを考えれば仕方がないことだったろう。 マイケルの本名はマイケル・ジョーダン。彼が冗談を言いながら、「マイケル・ジョーダンです」と言い放つところで、僕らは後のNBAスターの顔を思い出しながら、これも冗談なのかなと思ったり。マイケルの妄想の中でさくらが蝶々夫人のアリア『ある晴れた日に』を歌うシーンがあるのだが、その歌声が素晴らしく、とても印象に残った。 さすがは元SKD、養成所の首席、歌手として何枚もアルバムを出しているだけある。(実際の舞台では、一座の看板 大空小百合が蝶々夫人を演じるが、かなり残念な感じ。格の違いか。。) 【onomichi】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-04-29 23:09:53) |
14.《ネタバレ》 冒頭でまずはブドウ騒動で笑わせてくれた後、英語塾から満男が帰ってくるのですが、英語が全く分からない寅さんの「おじさんのことは英語で何と言うんだ?」に満男が「タイガー!」と寅と虎をかける。寅さんはそれを「おじさんの事は英語でタイガーって言うのか」真に受けるという訳ですが・・・。ここはおかしいぞ!寅さんは虎=タイガーだと知っているはずですよ!寅さんは第4作で名古屋の競馬場で車寅次郎という自分の名前と同じだという理由でワゴンタイガーという人気薄の馬に大金を突っ込んでいましたよ!・・・と話がそれましたが、その後とらやには寅さんと同じような鞄1つで現れたアメリカ版寅さんとでも言うべきマイコさんが下宿するのですが、これが仕事にも恋にも不器用な男。恋愛の方は寅さんの恋が全く目立たず、むしろマイコさんの恋と、さくらが主役となっている作品。日米の愛情表現の違いと最後にはマイコさんのよき理解者となった寅さんが絡むのですが、そこにとらやの人々のあたたかさも上手く絡んでいつもとは一味違う味わいがある作品でした。 【とらや】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-11-27 23:10:38) (良:1票)(笑:1票) |
13.《ネタバレ》 この30年で日本人の国際感覚もだいぶ進歩したのだなと実感させられました。当時は大袈裟でなく外国=アメリカみたいな感じがありましたからね。でも、今のように進歩して本当に良かったのかどうかは何とも言えないですね・・・・・。 ハーブ・エデルマンもまるで「アメリカ版寅さん」という感じで中々面白かったです。 【TM】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2010-01-04 23:17:04) |
12.「アメリカ人版寅さん」が出てくる異色の作品。二枚目でも売れっ子でもなく、「ちょっと足りない」二人の寅さんが醸し出すユーモアと人情と喧嘩と恋が描かれる。日米での考え方の違いが頻繁に出てくるのが面白い。その違いを、寅さんのヒロイン香川京子への「察して知るべし」的な日本的な恋愛と、アメリカ人俳優のさくらへの「口に出して伝える」恋愛を織り交ぜて、うまく表現していた。この作品では、さくらが母でもあり「女であること」が前面に出てくる。それを見事に見終わった後に何とも心地の良い印象を持たせる脚本と、倍賞千恵子の演技が秀逸だった。7点に近い6点献上。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-12-14 10:59:14) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 マイケルは仕事も恋愛もいいことなかったけれど、ラストシーンのガススタンドでのシーンはとてもさわやかでいいシーンだった。そういう寅さんの世界が好きだ。 【ホットチョコレート】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-07-20 21:24:45) |
10.香川京子が出ていただなんて・・・ 再見しなければならない『男はつらいよ』が多いなぁ~ 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-10-06 17:02:26) |
9.《ネタバレ》 これは日米合作の脚本ですが、なかなかよくできていると思います。思った事を何でも口に出してしまうアメリカ人と、雰囲気を察知して黙って行動する日本人との違い。博は無口な日本人の典型として描かれ、寅さんは思った事は口にするおしゃべりな男だが、恋愛に関しては相手の気持ちを察し、ぐっと自分の感情を抑え、好きになった相手を困らせたりしない潔い男として描かれる。米国人との対比によって、寅さんのそういうストイックさが際立つ作品です。最初は敵対心のあった寅さんですが、同業の行商のつらさや、振られた男の辛さという他人の辛さを理解し、最後は優しく接する寅さん。まさに「男はつらいよ」で日米親善を行います。 <追記>14年ぶりに再見。所謂「日本的」なるものは肯定的にも否定的にも評価される。欧米的なものも同じであろう。したがってか各国の文化に優劣はなく、あるのは「違い」だけである。そういう文化相対主義をテーマとしているのであれば、これはこれで先進的であるとも言える。寅さんの存在はグローバルスタンダードの対極に位置しており、昨今では分が悪いようにも思えるが、だからこそ価値があるとも言えるし、寅さんのような異質な存在こそが相対主義を克服するひとつのヒントになりえるのではないかと思った次第。 |
8.大工の棟梁とのやり取りがおもしろかった。 いくつになってもガキ大将。 確かにぱっとしないかもしれませんが、 こういうのもいいんじゃないでしょうか。 でも、ふられたのはめぐみじゃなくてさくらさんでしょ。 |
7.《ネタバレ》 寅さんvsアメリカ人、という、カルチャーギャップ・ネタなんですけども(「外国人に梅干」なんてのは定番ギャグ)、しかしこのアメリカ人を「米国版寅さん」風に描いたのが秀逸で、外国人が珍しくなくなった現在でも古びることのない笑いと感動があります。このアメリカ人、寅さんほど押しが強くはないのですが、まあ、寅さんも口ばかり達者で、さほど商売上手ではない点では似たようなもの。それに、あの帽子、あのカバン、そして大いなる勘違いモード、まさに寅さんそっくりじゃないですか。「アメリカ大っきらい」と言い、アメリカ人批判を繰り広げてはばからない寅さんとは何かと衝突するんだけども(ついには異種格闘技戦へ発展?)、やはり似た者同士、寅さんが未亡人に失恋すれば、アメリカ人マイケルはさくらに失恋。マイケルへの恨み言をつぶやくさくらに、寅さんが「勘弁してやんなよ」と言うのには、グッときちゃいました。失恋した者の気持ちは失恋した者にしかわからない。人生に不器用な者同士が理解し合う瞬間、ですね。早朝の上野での別れのシーンでは何と、寅さんはトレードマークのひとつである、首にさげたお守りをマイケルにあげちゃう。寅さんの罪滅ぼしであると同時に、山田監督とっておきのサービス、ですよね。それにしても、確かに、さくらは複雑な心境でしょうなあ。みなマイケルに好感を持ち、おばちゃんなんか、「ヘタな日本人よりアメリカ人の方がよっぽどいい」などと持ち上げまくってたのに、フタをあけりゃあ、その「ヘタな日本人」とおんなじ、ただの惚れっぽいオッサン。男と言うヤツはどいつもこいつも・・・とは言え、何だか久しぶりのドキドキ感。そういえば、お兄ちゃんは年がら年中、こんなふうにときめいたり落胆したりしているんだ・・・てなトコでしょうか。寅さんに対する彼女の同情は、いつもと一味違ったハズ! ところで、アメリカに帰ってからのマイケル、相変わらず冴えないセールスマンで、今日も車で外回り、途中ガソリンスタンドに寄るのだけど、そこで彼が持っていたのは、さくらの写真。いつの間に入手を・・・いやいやそんなことはどうでもよくて、おおおおっ、このシチュエーション、『ターミネーター』のラストでパクられてたんじゃないか!?何となく、ですがね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-01-08 19:31:10) (良:4票) |
6.さくらはどう感じたんだろう。外国人に真顔で愛を告白され、戸惑いながらも、NOと言い、夫を愛してるとも言った。親切にしてやったのを勘違いされたわけでもなく、寅さんが恋をするのとも若干違う。このアメリカ人の唐突の告白で、我々も改めて、彼女が日本女性の理想像であることに気づく。失恋した二人組みを見送る彼女の微妙な表情が素晴らしい。満男が遊ぶ土手に座りながら、見上げる空には飛行機が去っていく。彼が乗っているなどと知る由もないが。女として嬉しくない訳ではないのだろうが、夫や子に言える話ではない。ずっと胸にしまっておく事だ。これは、さくらのための作品だ。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-08 00:11:05) (良:3票) |