5.《ネタバレ》 CGを使わないリアルな映像は見事。美しいというわけでもなくド派手でもなく炎の勢いをうまく描けてるところはすごい。ただジョン・ウェインが主演だからといってもドンパチとか人が死ぬわけでもなくアクション映画というよりも家族関係を中心に絡めたドラマ要素が強いのでやや退屈を感じるのはちょと辛かった。消火活動といってもニトロを炎の中にぶっこんで爆弾でボーンしかない単調さはわざわざジョン・ウェインを使う必要があったのかなーと思ってしまうけど色んなとこで彼の存在感がほどよい調和を与えてるし、風呂敷広げてもハッピーエンドな大円団で終わってるからまぁいいかあ |
★4.《ネタバレ》 油田火災の消火って、意外と原始的なことに驚かされる。特に吹き出してる原油にバルブを取り付ける場面での、チカラワザ的なやり方で作業員が原油ザブサブかぶってる様子は、「目に入ったりしたらエライ事になるんじゃなかろうか?」なんて心配になる。そのような、冒頭に描かれる消火シーンで、一気に物語世界に引き込まれた。
そうした現場仕事のプロフェッショナルな凄さとは裏腹に、二人の消火士の妻の話は、ちょっといただけない。 ベテラン中年の妻は「夫の仕事が怖くて心配で、傍にも居られない病」で挙句の果てに別居→離婚。その夫婦の娘で若者の妻は「夫の仕事を見たくてしょうがない病」で、来るなと言っても現場に来て危険に巻き込まれる。どっちも度が過ぎていて、殊に若妻の方は普通なら保安関係者につまみ出されるレベル。実にイライラさせられる。 危険な夫の仕事に対して正反対の反応を見せるこの母娘が、とても意味ありげなんだけど、結局たいしたドラマチックな展開もなく、双方とも夫と上手くいってメデタシメデタシで、あまり面白くない。
そんな話よりも、軍事の類によらない危険で過酷な油田消火の男たちの話をもっと見たかった。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-05-23 00:05:21) |
3.《ネタバレ》 現代劇のジョンウェイン。油田火災がこんなに頻繁にあるものか、と思って観ていた。しかもゲリラの標的になるし・・。これが原発だったら、いくらジョンウェインでも手に負えないでしょうね、などと笑い話にもならない。下のレビュワーさんが書いてあるように、確かに緊迫感はほとんどない。ニトロで火災を吹っ飛ばすという命がけの仕事なのに、ゲリラが襲ってきても、どこか大きな図体で、「ノープロブレム」という感じで、仕事を片付けてしまう。現代劇には葛藤のないヒーローは似合わないのかもしれない。それにしてもアンドリューマクラグレンの名前を意識しだしたのは、某レンタル屋の発掘良品のおかげ。「ワイルドギース」「北海ハイジャック」に次いで3作目。この企画がなければ、ずっと気にしない監督だったかも。某レンタル屋に感謝! 【トント】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-05-06 22:12:20) |
2.油田火災と戦う男たちの映画。って言ってもパニック映画じゃなくって、時々電話がかかってきて出動しては消火、というエピソードの寄せ集めみたいな、あまり緊迫感のないおハナシ。別に逃げ遅れた人々の救出、みたいなこともなく、呼ばれたら世界のどこにでも出かけて、じっくりと消火作業にあたる。出動要請の電話がかかる度にソレっぽいBGMが流れるのがまた、かえってノンビリした雰囲気を醸し出してます。主人公のジョン・ウェインはその道の大物であって、若いパートナーが居て、生き別れの娘も居て。と、何ともアリガチでベタな設定でして、実に大らか。どんな設定であれ、ジョン・ウェインが主演すりゃ、まあ、そんな感じですわな。ただ、油井が燃え上がるシーンはミニチュアなんぞ使うことなく、しっかり盛大に燃えあがらせております。最大の見所は、映画始まっていきなりの火災、「ユニヴァーサル・プレゼンツ」と出てくる前にもう大炎上してますから実に気が早い。そしてオープニングのクレジットの背景で燃え続け、クレジット終了とともに鉄塔が崩れ落ちる、神業のようなシーンであります。あとはノンビリしたドラマと同じような火災シーンの繰り返しですが、ラスト、飛行機から現れるジョン・ウェインの笑顔がいいのです。やっぱりこのヒト、神サマです。まあ、そういうノンビリした映画ですから、USJのアトラクションはやっぱり、「ヘルファイター」ではなくって「バックドラフト」でなくてはいけないんでしょう、なあ。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-03-15 10:36:26) |
1.これは珍しいJ・ウエインの数少ない現代劇。映画は、火柱を上げる油田にニトロを仕掛け、その爆風で一瞬に鎮火させるという、油田火災専門の男たちの活躍を描いたもの。現代劇とはいえ主な舞台がテキサスということもあって、しかもカウボーイハットで登場するJ・ウエインとくれば、やはりお定まりの酒場での乱闘シーンに代表されるように、作品のトーンは西部劇そのもの。危険を顧みない夫への妻の不信感や、娘と部下との結婚話などといったサイドストーリーもあるが、あくまでも添え物で、後半、ヴェネズエラ革命で生じた油田火災に急行し、戦闘に巻き込まれながらも消火にあたるクライマックスが、やはり最大の見所となっている。全編、チャチな特撮はほとんどなく、まさに本物のスペクタクル映像が大画面に展開され、アンドリュー・V・マクラグレン監督らしい豪快な演出と相俟って、圧倒的なスケールを感じさせられた作品であった。 【ドラえもん】さん 7点(2003-05-22 01:02:14) |