47.《ネタバレ》 社会に上手く適応できない男二人にとって、"何もない世界"は理想郷か? 消せる能力を得た理由が最後まで明かされないカフカ的不条理劇。となると、監督も役者も同じ『CUBE』を思い出してしまうが、二人だけになった30分以後の展開はシュールなコントと内輪向けに成り下がる。この手の題材は短編向きで、切れ味が良くないと正直付き合いきれない人が少なくないのではないか? 共感できる部分はないわけではないが、実は男二人の妄想で刑務所オチだったら正直後味悪い。 |
★46.あり得ない状況に陥った馬鹿二人を高みの見物。下らないっちゃ下らない内容だが、モンティ・パイソンのような作り込み系の毒入りコメディが好きな人は楽しめると思う。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-04-25 22:25:34) |
45.《ネタバレ》 あの白い世界は二人の願望が形になった世界だけど、その時点で現実からの逃避ですね。そして、意味の無いことを喚いている感じです。物質も記憶も消してしまえるなら、確かにその世界では王様かもしれない。それを何らかの方向への向かう契機として展開するならまだ分かるけど、まったく進歩せずに悪ふざけとガキのケンカだけで終わった。かなり不快。映画の意味がNOTHING。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2009-02-15 13:49:00) |
44.《ネタバレ》 起承転結の結が無い映画です。ある意味夢オチよりたちが悪いとも言えます。 【ミッド】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-02-02 00:38:21) |
43.この監督らしさ全開の真っ白な世界でのたった二人の人間ドラマ。というか、コメディなのかなんなのか、見たこともない映画です。嫌な記憶の積み重ねで、人格っていうのは形成され、今の自分を作っているのだな、と感じました。見事にふざけた映画。嫌いじゃないっす。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-07-03 17:48:20) |
42.着想は素晴らしいです。哲学的な要素を孕むテーマも悪くないです。ただ、残念なことに面白くないのです。何故でしょう。代わり映えしない単調な画もさることながら、一番の理由はメッセージをダイレクトに表現してしまったことにあると考えます。何もない人生はツマラナイということを、ツマラナく伝えたのでは価値がありません。ツマラナイことを如何に面白く表現するか。そこが監督の腕の見せどころだと思います。主役2人に頼っていたら埒が明かないのはハッキリしています。カンフル剤を打つなり、第3者を投入するなり、エンターテイメントとして成立させるための方策が欲しいと思いました。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-02-21 18:44:14) |
41.なんてもったいない… もったいないって言葉がこんなに似合う映画あるのかな。 絶対に面白くなるはずの設定を、わざとつまらなくしたとしか思えない。 このままに内容でだったらせめて時間を30~40分くらいに押さえてたら5~6点にはなったかもしれない。 なんていうんだろ、他の人たちが書いてある事が全てというかなんというか。 もったいないもったいないもったいないもったいない.... ナッシングなだけに本当になにも残りませんでした 【非映画人】さん [DVD(字幕)] 2点(2007-12-20 18:31:18) |
40.ちょっと悪ふざけが過ぎたかなぁという感じ。ほんとに何も無いから、苦労して引っ張ってるのがありありなんです。何も無い背景の中で冴えない男2人だけというキャスティングは、さすがに辛かった? |
39.設定も良いし、映像も良いし、音楽もそれなりに好き。全体的に好きなんですけど、話としてこの終わり方はどうなんでしょう。学生がノリで作ったような幼稚な感じがしました。こう持っていくなら、ここまでにもっともっとイっちゃってて欲しかったです。途中の中だるみしそうな部分にも特に意図はないように思えるし。こういうものを楽しめない人はもったいないんですかねぇ。 【まるお】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-04-23 01:29:03) |
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37.監督に期待して見てみたのですが、失敗した感を感じずにはいられない。笑えないジョークのオンパレード。最後まで見てもなんか解決した感じにも見えないし・・・どうしたものでしょう。この分も取り戻す、監督の次回作に期待します。 【SAKURA】さん [DVD(字幕)] 1点(2007-03-02 23:07:06) |
36.《ネタバレ》 この監督はハリウッド式の予定調和とはひと味違ったものを見せてくれるところがいい。本作はその思い切りの良さがまるで筒井康隆の漫画作品のようだ。“すべてが消えてゆく”というテーマでどこまで押し切れるかが見物だったがよく突っ走りきったものだと感心した。個々のギャグは原始的なれど二人が置かれた状況が極端なのでスラプスティックとして充分成立しているように思う。少女のキャラなんかも辛口で気持良い。結末も悲惨すぎず甘すぎずほどよい感じ。大作SFのCGに飽きていたせいかこの作品での要所を押さえた使い方は新鮮に感じた。音楽もべたべたまとわりつかずサラッとしていて爽やかだ。 【皮マン】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-02-12 16:00:12) |
35.《ネタバレ》 笑いきれないコメディと言いますか・・・2人のキャラは悪くないと思うのに、見終わった後「なんだったんだろ?」と思う感想すら【NOTHING】といった感じでした^^; 【うさぎ大福】さん [DVD(吹替)] 4点(2007-01-16 22:17:02) |
34.画はきれいに思いましたが、内容は期待はずれ(というかこんな話だったの!?)でした。自分には面白いものではなかったです。 【ROONEY】さん [DVD(字幕)] 3点(2007-01-13 21:35:57) |
33.不条理かつ退屈な作品でした~。演じる人たちもさして魅力があるわけではないから感情移入できなかったし・・・・。何を見るものに訴えたかったのか?最後もなんとなく想像できたし。暇とお金のある人向けです。あっ!ちょこっと出てくる主人公をはめる女の人どこかで見たな~と思ったらミュンヘンに出てた女スパイの人だ。 【kenz】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-12-15 10:54:15) |
32.《ネタバレ》 斬新なアイデアと言いたいが、「漂流教室」等で見慣れたせいで特に何とも思わなかったです。それ以前にサスペンスと思って借りたためコメディと分かった時点で見る気がかなりうせました。なんか終始、退屈な映像で撮影されていたので自分にはキツかった。この監督さんは奇抜なアイデアを活かしたサスペンス作品を作った方が良いかと思いますね。アンドリューが体を消されて手だけで前へ進むシーンは評価できます。結構、リアルに恐かったですね(笑)ただ、ラストがダメだったので作品自体の評価は低い。あまりオススメ出来ないです。 【マーク・ハント】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-10-22 07:38:37) |
31.《ネタバレ》 「CUBE」の監督だからかなり期待したのですが、冒頭のアニメから嫌な予感が...。コメディだと分かった時点でもう駄目。エンディングロール後のオチもつまらない。 【あおみじゅん】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-10-10 11:22:43) |
30.《ネタバレ》 社会に爪弾きされた二人の男が、突如「何も無い(nothing)世界」に放り込まれる。 その世界では、自分たちの「意識」によって“すべて”を消し去ることができる……。 「CUBE」「カンパニーマン」の鬼才ヴィンチェンゾ・ナタリ監督が、またもや相当に作り込まれた“異質”な映画世界を生み出した! と、かなり期待が大きかっただけに、少々肩透かしの感は否めない。 この世界は何なのか……?すべてを消し去った後にたどり着くものは……? 特異な世界観に包まれるままに、映画の「意図」を待ち望んだのだけれど、明確な答えは得られることが出来なかった。 奇抜なアイデアから端を発する、綿密なストーリー展開を予想していたのだけれど、監督の狙いはそういうことではなかったようだ。 とにかく“アイデア”ありきで、二人の男の「予想不可能」な可笑しな生活を楽しむための映画だったようだ。 それならそれで悪くはない映画だと言えるが、やはり多くの観客はそういうわけにはいかないだろう。 この監督に期待するのは、そういうものではないからだ。 ただただ真っ白な何も無い世界で、ひたすらに二人芝居を繰り広げるには、ストーリーの踏み込み方が甘すぎだと思う。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-09-15 01:06:34) |
29.《ネタバレ》 「エレベイテッド」「CUBE」「カンパニーマン」と、ナタリ監督の作品には全て7点以上を付けてきましたが、これはちょっと楽しめませんでした・・・。しかもサスペンスかと思って観たら、シチュエーションコメディでしたので落胆も大きかったです。CUBEでいう所の、外壁設計者と知的障害の少年の絆のドラマです。ある日突然、家以外何も無い真っ白な世界に入り込んでしまったという発想は最高なのに、そこからの展開があまりにも薄いので「CUBE」のように先の展開を楽しむ事ができませんでした。しかも変に細かな笑いを挟もうとしたり、床が跳ねる時の効果音とか、緊張感が無さ過ぎて、一体観客をどうしたいのよ?と思いました。そしてオチも弱いです。「エレベイテッド」「CUBE」は不条理ながらも一応の完結をさせましたが、このほったらかし具合は肩透かしです。エンドクレジット以降の馬の嘶きとかなんなんだよ?って感じで、ナタリ監督やってしまったなあと思いました。この不思議な世界に行き着いた理由や結末を描くと評価の下がる作品も確かにありますが、この作品はあまりにほったらかしなので逆にもう少し周辺を描いて欲しかったですね。お互い消しあって頭だけになってから、絆を分ち合うっていう結末以外にも何かもう1スパイスを求めたくなりました。着目点は好きなのでナタリ監督の次回作に期待したいです。 |
28.《ネタバレ》 「何も無い世界」という極端な舞台設定ってのは、まさに白紙のキャンバスと同じで、何をどう描いても構わないけど、逆にその「何も無い事」に囚われてしまいがち。 本当に何も無いままでは話が進まないし、かと言って、線を一本書き込むだけで、ある程度の方向性が定まってしまう。しかしそうなると今度は何も無い舞台の必然性が失われる。そう言う意味でも簡単そうで難しい舞台設定と言える。 今作もその自由の束縛ゆえか、家以外の物体を何も出さなかった(出せなかった?)のかも知れないが、やはり作品としての方向性が定まらず、「生きる目的」とか「現実と理想のバランス」とか「日常の意味」とか、色々と描けたはずのテーマが描かれないまま、中途半端なドタバタに終始してしまった感がある。言ってみれば、映画「ゾンビ」におけるショッピングセンターのシーンを抜き出しただけの内容。 嫌なものなら物質どころか自分の記憶さえも消してしまえる、という能力を作中でもっと上手く扱えば、より深くテーマを抉ることも出来たはずなのに残念。 あえて「逃げ出した先に理想郷は無い」という定番のオチにしなかった可能性もあるが、わざわざ逆説的にテーマを読み解けるほどの深い作品とも思えない。終わり方も蛇足。「謎解きミステリー」か「不条理コメディ」のどちらかに徹するべきだった。色々な意味で中途半端。 【FSS】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-07-29 17:36:42) (良:1票) |