22.ミキがいい味だしてる。彼がマギーの良さに気づいてくれたからすべてが回りだしたのですね。雑貨店でマギーがおせっかいな村の主婦たちへ放った台詞が小気味よかったです。私もマギーの歩き方好き! 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-07-07 10:07:45) |
21.職業の選択は本人次第だと思う。ちゃんと労働して手に入れたお金は綺麗なお金なのだ。それに加えて天職なんてのはそうそう見つからないよね。私にとっては心温まるお話でした。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-29 03:18:40) |
20.《ネタバレ》 どうでもイイ話で恐縮ですが、昔、大阪某所の某店に「神の手」と呼ばれた女性がいたそうな。…とは言っても、同僚が勝手に「神」と呼んでいただけなのだが、聞けば「厚手のデニム越しに触られているだけなのに、二分も持たずに愚息昇天」というのだから、恐るべし。「夜のいてまえ打線」と呼称される同僚の談だけに、眉唾っぽくもあるが、真実味もある。 「その神の手とやらを、味わいに行くかね、君!」と同僚を誘ったが、もう引退してしまったという。残念。その神の手とやらの真偽は、もう闇の中なのである。超残念だ。 …サテ、話を戻してとりあえずこの作品「やわらかい手」の感想ですが。なんだか、その同僚の語っていた伝説を、ちょっと思い出しました。彼女の「手」は、まさしく「ソーホーのいてまえ打線」を完封する軟投投手のごとく、痛快無比な技でした。途中で右肘を故障するも「右がダメなら左があるさ」と、一向に彼女の勢いは止まる気配を見せません。 しかし、その痛快な手捌きなんぞが、この映画のテーマなのでしょうか?イエ、決してそうではありません。注目すべきは、半歩ズレた世界で変化した彼女の人間性と、普遍的な愛情なのではないでしょうか。でなければ、この作品の邦題は「神の手」でもイイはずです。 その掌(てのひら)に宿る掌(たなごころ)を、洒落っ気と慈愛たっぷりに描いた「やわらかい手」。うーん。隠れた名作。まさしく「穴馬的作品」でした。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-01-17 00:53:00) (笑:1票) |
19.これは予想外に面白かったね。ヒロインのキャラが非常にいい。 お人好しで気弱で優しくて、彼女の躊躇いと苦悩がよく伝わってくるうえに、 いつも哀愁に満ちた顔をしている人間臭さが抜群。風俗店の店長もいい味出してます。 店にやってくる男性客たちの滑稽さには、お腹を抱えて笑い転げた。 ラストはていよくまとめ過ぎの感もあるけど、どちらかと言えば、 ストーリーよりもキャラと設定を楽しむ映画。大人の男性にはもちろん、女性にもお薦め。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-24 09:12:04) |
18.《ネタバレ》 難しい素材を、感情に訴えかけすぎることなくうまくまとめていた。 内容としては可もなく不可もなくといったところかな。 中だるみしたことと、時折見せるミキへの悪態が、 まぁ理解できなくはないもののテーマから少し逸れているように思え、そこが残念だった。 でも最後の三十分は、母として、女としての揺るぎない底力を感じ、かなり良かった。 それにしても日本はこんなところでも先進国だったとは・・・ 【チートイ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-12-27 20:38:00) (笑:1票) |
17.《ネタバレ》 これはかなり良い映画ですね。 ちょっと狭い範囲なんで展開が早く淡々としてますが、この題材の割にはヒューマンである意味スピリチュアルな作品と思ったりします。 最初からお母さんがお嫁さんの事を悪くは言わないのが印象的。 そういう人は物事で何が大事なのかを偏見を持たずに見れる人という予測がすんなりしましたね。 もしも主人公が風俗店で働く人々を蔑視したりするようだと、そこに居る人の本質には触れられなかったでしょう。そういうテーマがこの作品には隠されている。 ある意味悟ってしまってからは恐れを無くして生きられる。 そういう話に人は惹かれるのだと思います。 人を簡単に嫌いになれるのは誰もできる。主人公の息子も最初そういう反応だったが、何が大事なのかを気が付く事により世界は変貌するのだと思わされましたね。 【森のpoohさん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-11-14 01:50:56) |
16.「あの胸にもう一度」のあのマリアンヌ・フェイスフル、スタイル抜群だった彼女。この役のために体重を増やした、なんてこともあったのかしら。顔立ちは昔と変わらずチャーミング、太っていなければ今も充分ミステリアスなイイ女といえると思う。 世界中の女が老いも若きも関係なく年中ダイエットに精を出すはずだ。 映画ですが、自分でも気付かなかったマギーの「神の手」これで人生が変わるというのが本題ですね、難病の孫を助けるための家族愛の物語ではありませんでした。 マギーは最初から息子夫婦に依存してるわけではなく「息子命、孫命」ではない、ここがいいのです。基本的には完全に自立しているけれど、自分に自信が持てなかっただけなのでしょう。そして風俗店のオーナーが「愛のあるイイ人」なの、ここが大きい。 映画としてのレベルは決して高いとは思えないけれど、淡々と話が進んでいくのが心地よかったです。ヨーロッパの映画の淡々さが好きです。 しかし、人間いくつになろうと、何がどうなるかわかりませんね。死ぬその日まで夢と希望は持ち続けましょう!! 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-22 19:05:47) (良:1票) |
15.「ディス・リトル・バード」のヒットで60年代アイドル歌手で役者としても「あの胸にもういちど」ではさっそうとハーレー・ダビッドソンを蹴ってアラン・ドロンに逢いに行った女の子!あの、マリアンヌ・フェイスフルの実に素晴らしい、孫のためならエンヤ、コリャの一生懸命さのお婆ちゃんの姿にハラハラ、ドキドキ応援しながら見入ってしまった、いい映画です。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-07-08 22:37:24) |
★14.《ネタバレ》 やわらかい手、って最初は主人公の孫の手のことだと思ってた(笑)。老境に入ってなお、土壇場で自分の奇跡の一芸を見いだせるなんて人生は面白い。こんな「芸は身を助ける」はフィクションでしかありえないからこそ、映画を観る楽しみをしみじみ感じた。やむにやまれず孫の為に自尊心を犠牲にした主人公が、結果的に女の強さと自信を取り戻し、最後には自分の為に生きる道を選ぶのが清々しい。終始重くて暗い画なのに思いがけず後味の良い作品だった。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-05-14 09:46:51) |
13.《ネタバレ》 イギリスは労働者の映画を得意としているが、これもそう。主婦が社会に目覚めていくって話はけっこうあったけど、う~ん、こう来たか。労働の楽しさと厳しさを描いて、実に鮮やか。自分の隠れた能力の発見、職業技術を熟達させていくこと・成果が上がっていくことの喜び、殺風景な職場を少しでも飾ろうとする気持ち、がある一方、職業病もあり、同僚との軋轢も経験する。社会で働くということのすべてを体験し、彼女は誇りを持つ。手段だったものが目的になっている。そのとき職種なんて関係ない。近所の主婦との茶会のシーンは、その誇りが輝き、楽しいシーンだが感動的でもある。何一つ後悔してなく後ろめたくもなく、堂々としている。実際マリアンヌ・フェイスフルがとても美しく見える。日本では作れない映画だなあ、と思った。もし作っても、息子と和解するところまでだろう。あのラスト、孫の看病より自分の人生を優先する結末は、日本ではたぶんシナリオ段階で注文がつき、もっと湿っぽく屈折させられるのではないか。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-11 12:15:01) |
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12.《ネタバレ》 退屈で安全でそれでいて気を遣う良識的な生活を捨てざるを得なくなった主人公のおばあちゃん。骨の髄まで冷えてきそうな寒くて暗い街角を舞台に、孤立無援のおばあちゃんのハラハラドキドキの新しい旅立ちを描いて、「ああああ、いったいこれからどうなるんだろう。アンハッピーエンドだったらどうしよう・・・」などと思うと心配で心配でたまらなくなってきます。けれども大丈夫! 最後にほっとして、そして「ああああああ、な、なんていい映画なんだ・・・」と心の底から思うことができるすばらしい映画です。彼女の雇い主である風俗店のオーナーのまなざしがとても暖かいです。 【きのう来た人】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-02-11 04:58:58) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 孫の手術費の工面の為、自らの「ゴッドハンド(もといヘブンハンド?)」を駆使し奮闘する中年女性のお話。周囲のあらゆる人間から「退屈な存在」と見なされていた主人公の成長や葛藤も、それに伴う周囲の変化も的確に描かれていて、極めて良質な、大人向け(←但し18禁)のオーソドックスな作品に仕上がっています。やっぱり人間ってなにかしら一芸があると違うよね。それを生かすも殺すも要は自分次第って事!観客の呼吸を確認するかのように、各シークエンスが溶暗で終わるのも印象的。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-07 11:15:09) (良:1票) |
10.《ネタバレ》 観終わって、しみじみと素朴でいい映画だったな~って思いました。周囲の目とか世間体とか先入観に振り回されずに、歳をとっても自分をしっかり持って生きるってすごくかっこ良くてすごく難しい。 【HAMEO】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-01-14 20:36:31) |
9.《ネタバレ》 家族愛の映画かと思ったら、自己発見の映画でした。 へんにセンチメンタルになっておらず、さわやかさを感じられるラストがいい。 もう還暦を過ぎた主人公は最初は孫のためと思いやむなく始めた風俗の仕事で、次第に自分を取り戻し、新しい人生まで見つけ出す。 それとともに、主人公を邪魔者扱いしていた嫁も主人公を理解し、心を開く。 やっぱり年取ったからと行って子供や孫べったりでしょぼくれちゃだめだね。 ・・・って、結婚もしていない俺が言うことじゃないけど。 |
8.《ネタバレ》 予告を観てかなり期待したが、蓋を開けてみれば、それ以上に物語が全く広がらず、終始風俗の話しだけで終わってしまった。 登場人物は脚本通りに演じただけで人間臭さが全く感じられない。 全て段取り芝居なのだ。 映画の中でも言ってるように、この手の職業は歌舞伎町では普通に行われている。 孫の手術費用を稼ぐのに、手に職を持たないおばあちゃんが風俗という職業に躊躇うのは理解できるが、それで観客の同情を買おうとしている、そのやり口がどうも解せない。 風俗が世間的には後ろめたい仕事なのは事実。しかし、それをそのまんまにして終わらせているところが許せない気分で……。 せめてラストで「これからも頑張っちゃうからね~!」と明るく終わってくれていたら、私の評価も少しは変わっていたと思う。 【クロエ】さん [DVD(字幕)] 3点(2008-12-22 06:36:11) |
7.《ネタバレ》 甘っちょろい人生観なんて吹き飛ばしてしまうような映画でした。フェードイン、フェードアウトを多用し、音楽も地味で、内容だけ聞くとコメディかな?と思ってしまうような映画ですが、人生の陰影を浮き彫りにした、味わい深い作品でした。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-11 23:36:21) |
6.《ネタバレ》 何というか、切ない物語でしたね・・・。まあ、コメディなので楽しく見ることはできましたけど、「金がどうしてもすぐに必要、でも雇ってくれるところなんてどこにもない」という状況は何ともやりきれませんね。結構地味な作品ではありますが、マリアンヌ・フェイスフルにミキ・マノイロヴィッチというなかなか凄いキャスティングが光ってました。 しかしまあ、日本の某分野での技術開発力(?)は大したものですね。 【TM】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-11 17:56:46) |
5.アイディアは独創的だけれど、あらすじから想像できる以上のものは何もなかった。俳優陣は与えられた役割を最大限果たしている。でも台詞のほとんどはあらかじめ引かれたストーリーのレールを辿るだけのもので、人物の体温が感じられない。 友達とのエピソードなんかは取ってつけたように思えた。息子さんとの関係も当然こうなるんだろうと予想される範囲内の展開で、それでも別に構わないんだけど、もっと丁寧な心理描写があればなおよかったと思う。どの登場人物もまるで脚本家の手で動かされるコマのよう。厚みを持った人間としての存在感がない。 全編を覆う鬱な音楽にも首をひねってしまう。一箇所も明るいトーンがないのは、なぜ? もしかしたら少しアキ・カウリスマキを意識しているのかもしれないけれど、あの世界観を中途半端に真似るのはあまりに危険でしょう。 【no one】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-10-10 18:21:07) |
4.《ネタバレ》 井戸端奥様だった主人公が大切に思う人(孫)のために、大きな壁を乗り越えることで、自分自身が自立して輝いていくのがいい。職歴なし・高齢って本当に女性にとっては絶望的で「どうせ、私はダメよ」って思っている人は多い。「女の子は25歳すぎると職歴ない限り採用しないよ」みたいな職場ばかりなのも現実。そこを愛する人のために自己を捨てることで乗り越えて、自信をつけていく様子に勇気をもらえる。子どもが難病になって心を閉ざしているお嫁さんが、彼女の最高の理解者になっていくのにも感動した。若夫婦の成長と母親としてのイレーナの幸せそうな表情も素晴らしい。いい映画です、女性に観て欲しいですね。 【グレース】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-09-07 09:39:01) |
3.久しぶりに涙腺がうるうるきました。おばあちゃん、かっこいい! 【Yoshi】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-06-26 23:45:57) |