10.終始盛り上がりに欠けますが、それだけに頭を悩ますことも無く楽しめました。悪くはないですね。 【H.S】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-25 20:52:16) |
9.韓国社会では、儒教教育の影響で職人を低く見るところがあるのだが、この映画にもそんな偏向が垣間見える。ソンガンホが父親の職業を馬鹿にされて泣いて帰ってきた子にやさしく諭すところが、印象的でした。朴大統領は、我々の世代では独裁者のイメージが強いのですが、なんかとてもかっこいいです。韓国の暗い時代を明るく生きた庶民の目で見た映画でとてもよかったです。 【ジブラルタの星】さん [DVD(吹替)] 10点(2005-12-15 16:10:38) |
8.むむー、ちょっと観る前の期待値が高過ぎたかも。もちょっとメリハリをつけて、笑わせる所は笑わせる、泣かせる所は大いに泣かせるって感じにして欲しかったなー。でも、こういう歴史の描き方ってとっても意欲的だと思うし、それを新人監督に任せてしまう韓国の映画会社の度量も凄い。別に韓国映画を全部手放しで褒めるつもりはないけど、その映画作りに対する姿勢とか心意気は、学ぶ所が一杯あると思う。日本の映画会社も、ブームの上っ面だけを真似るんじゃなくて、そういう所をお手本にしないとさ、ホンットに、滅ぶぞ。 【ぐるぐる】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-19 19:13:50) |
7.有史以来、いくつもの時代、いくつもの国において、“圧政”というものが繰り広げられ、その元で無数の庶民たちが健気に一生懸命生きてきたと思う。この映画は、隣の国におけるその一片を、一人の平凡な男の目線に立ち喜劇と悲劇を織り交ぜて描く。 もはや「相変わらず」と言うべきか、主演のソン・ガンホが素晴らしい。学はないが純朴で子煩悩な普通の理髪師を、実に巧みに愛嬌たっぷりに演じている。 きっと、この映画で描かれている韓国近代史は、韓国国民にとって物凄く辛い時代だったに違いない。他国の者では想像もつかないくらいに、この映画から受け取る感情は深いものだと思う。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-19 02:26:09) |
6.《ネタバレ》 軍事独裁政権の圧制時代の韓国を一般庶民の目線から描き、しかも語り部が子供のなので柔らかくなっているところが良いです。何でも無いただの理髪師が権力世界へ巻き込まれるという喜劇的で悲劇的な面白さ。どんな場面もシリアスな雰囲気になり過ぎることなく終始コメディタッチで描き、親子の愛を軸にしているのも好感が持てます。ただ後半、近所の仲間が〝マルクス病〟の疑いで連行され死刑になってしまうなど、スカッと笑えず少々引っ掛かるところもありました。それでも淡々と進む物語は感動の無理強いがなく、それでいてとても力強く胸に伝わってきますし、最後に禿かかっている新大統領からも理髪師の依頼を受けたハンモが「御髪が伸びたらまた来ます」と権力に対して一市民のせめての反抗を見せるのは気分爽快です。ソン・ガンホは『殺人の追憶』で認識しましたが良い役者ですね。ハンモのような役もピッタリです。子どもの足が治った時の感極まった表情にラストの二人並んで自転車に漕ぐ時の笑顔。これらのシーンには台詞が無いんですよ。それなのにもう完璧に伝わってくるのですから素晴らしいの一言です。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-10 12:26:53) (良:1票) |
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5.息子の担任のセンセ(30歳?男性)おすすめの映画。 でもなぁ、最後がなぁ、、親の努力はどうよ?ソン様とムン・ソリ出してそれはないで、の結末です。権力というものを皮肉っているようで結局やっぱり’お国’ですかぁ、、という、なんかついていけなさを感じたのでした。 【かーすけ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-10-03 04:01:10) |
4.韓国軍政権下の辛い時代で物語。だからといって暗く描かれているわけではない。むしろ、コメディタッチに描かれている。こういう役はソン・ガンホの右に出るものはいないと思う。ムン・ソリが普通の母親役を演じていた。やっぱり、この人何演じてもうまいです。ストーリーはそれほど印象に残らなかったけど、いつの時代も親が子を思う気持ちは一緒ということがひしひしと伝わってきた。 【T橋.COM】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-09-20 00:45:18) |
3.「殺人の追憶」クラスの出来を期待していたので..ちょっと期待ハズレ..ある意味予想外のストーリー展開だったけど..少し物足りないし..内容が薄い..それにしても、ソン・ガンホは相変わらずイイ味出してましたね~ それだけが唯一の救いかな... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-08-19 12:20:39) |
★2.私の子供時代、1960~1970年代の韓国のことは何も知りませんでした。 同時にどういう時代だったのか、知りたいという気持ちもあります。
本作で初監督のイム・チャンサンさんが、この軍政下の時代をきちんと描いてくれました。 客観的で具体的で、そして庶民の目線なのが良い。
主演のソン・ガンホさん、毒蝮三太夫さんの息子さんか?という顔立ちで、これがなかなかの演技派です。 小市民の理髪師・・床屋という言葉のほうが合いますね(笑) 子煩悩なお父さんが実に良いです。 観ているこちらは釣り込まれて、いつの間にか応援していました。 ナガン役のイ・ジェウン君、細くてウチの子と似ているので、我が家のように思えてしまいました。
この作品がデビュー作なんて、イム・チャンサン監督の次回作にとても期待しています。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-06-04 19:12:44) (良:1票) |
1.本作は平凡な理髪店の店主が、大統領専属の理髪師に選ばれた事で巻き起こる騒動を、韓国の現代史に沿って描いた実録政治モノ。朴正熙大統領当時の独裁政治の恐怖とその裏事情を、市民レベルの視点から痛烈に皮肉ったものだが決して堅苦しい映画ではなく、むしろユーモアとペーソスを交え、コミカルな味付けが施された作品だと言える。従って、描かれている内容に比べて、その語り口は優しさに溢れている。それは、時代背景がどうあろうとも、家族愛というものが前面に押し出されて描かれているからに他ならない。民衆とは心を通わせているようでいて、一歩間違えれば強権な態度へと豹変する危うさを有していたこの時代の韓国は、まさに戦前・戦中の軍国主義日本の姿そのものではないだろうか。高圧的な態度で迫られる密告、監禁・拘束そして拷問といったファシスト政治の暗部と、理髪店家族を中心とした無垢な市井の人々の人情悲喜劇とを対比させながら、歯切れよくテンポよく演出したイム・チャンサンは、これが初監督とは思えないほどの充実した力量を見せてくれている。またシリアス、コメディ何でもござれのソン・ガンホには、今更ながら上手い役者さんであることを改めて再認識させられた。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-27 18:24:27) (良:2票) |