45.《ネタバレ》 19世紀全体小説(物語+ルポルタージュ+社会評論という意味)をきちんと映像化したという意味では満点。私、完訳をすべて読んだわけではありませんが、たとえば下水道に落ちると、パリの下水道の歴史、実際の様子などが数百ページにわたって綴られてたりして大変なものなんですよ原作は。それが映像化により眼でわかる形になってます。それから、この革命は「フランス革命」ではなく「7月革命」。ジャン・バルジャンとジャベールの話は、ほんの40年前だったら教科書等に載ってた「銀の燭台」や、テレビドラマ「逃亡者」を通じてわりとみんなが知ってるストーリーだったんですけど、今は知らない人が多いのね。さて、ミュージカルとして。最近のブロードウェー作品は、キャッチーな旋律を持つ「曲」で組み立てるのではなく、何度もくり返し歌われる「モチーフ(出るたびに違う歌詞だったりする)」をメインに据えた形式が多く、オペラの伝統がない日本人にはとらえにくいようですが、そこんとこはしょうがないかもね。ただ、台詞主体でこのストーリーを進めたら、暗さの極みで陰々滅々な展開に感じられたと思いますよ。歌唱の巧拙はみなさんが書かれてるとおり、ラッセル・クロウ、歌っちゃいけない。ヒュー・ジャックマンの意外なうまさとアン・ハサウェイのがんばりでなんとかささえられたね。クロースアップの多用は、賛否がありますが、さまざまな「歯の汚さ」などをきちんと表現しててリアルでした。だから、死者としてのファンテーヌの歯が光り輝いてるわけで… 「老い」以外は「スッピン(に見える)」メイクだったのもうまい。最後に、ヘレナがミンチ挽きはじめたときは大笑いさせてもらいました。それと、サシャはHugoがらみの作品だと、チンチン出さないでも納得してるのかね? 【shintax】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-01-15 17:51:42) (良:1票) |
44.《ネタバレ》 フランス革命のことぐらいは事前に調べておいたほうが良さそう。 若者達が何で戦っていて無駄に死んでいくのかがよくわからない。 警部が最後飛び降りるけど、なぜあそこでああいう行動に出るのか全然意味がわからない。 それでもみんな歌は上手いし途中まではかなり引き込まれたので6点。 主役と警部が長年かけておっかけっこしてるところまでは面白かったんだが。 隣の人は途中ですんごい泣いてたけど私はこの話では泣けない。 あとはさすがに長すぎる。3時間はきつい。ケツが痛い。 【虎王】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-01-15 01:40:18) |
43.《ネタバレ》 見応えは十二分にあった。 しかし、映画を観終わった時の充実感と言うと疲労感の方が大きかったかも。 セリフだけの部分はほぼ無いと言っていいぐらい全篇が歌で占められている。 そういうコンセプトなんだろうけど、いくらミュージカルでもやりすぎじゃね?と思う。 喜びなり怒りなり、感情が高ぶってきて一定のラインを超えたら唄わずにいられない的な流れが自然だと思うし、ストーリーも素直に入ってくる。 子供から言付かった手紙を読むところまで歌にする必要あるのか?と疑問。 歌にすると同じ場面でも尺が長くなり、その分削らなきゃならない部分も出てくるし全体も長くなる。 物語の核心であるはずのジャベールが川に落ちるシーンも「え、なんで?」という感じ。 こんなことを言うと身も蓋もないが、ジャックマンもクロウも好きな役者だけに、同じキャストでミュージカルでないバージョンを観てみたかった。 【banz】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-01-15 01:14:37) |
42.《ネタバレ》 私は面白いと思わなかったんですが、こうも評価が高いと自分の感じ方に不安を覚えます。元々ミュージカルは苦手と言ってますが、苦にならない作品もある。「サウンド・オブ・ミュージック」は素晴らしいと思うし、先日の「愛と誠」はとても楽しめました。本作と同様に、個人的にツマラナイと思っても世間の評判が高いのは「シェルブール」や「オペラ座」だったりします。こうやって何作か並べてやっと気づいたことですが、どうやら悲劇的なシーンで歌われるのが嫌いなんですね。だいたい、悲しいシーンって演出的には「間」で見せたりすることが多いと思いますが、そこで歌われると共感できない脳みそ構造のようです。 本作のレビューになっていないので付け加えますが、人物のアップが短いカットで矢継ぎ早に切り換わるので、歌詞の字幕を追うのが苦しかったです。ほとんどのカットが手持ちカメラだということにも疲れました。フランス革命の流れに不案内なので、何に対して闘っているのかも解からず、これもストレスでした。悲劇的なシーンに共感できないと、ストーリーが単調で大味に思えます。 ミュージカルは楽しい方がいいです、個人的に。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 4点(2013-01-14 23:05:10) |
★41.《ネタバレ》 舞台は見たことがありません。 一度は見てみたいなぁと憧れていた作品、映画になってそれもヒューさまが主演だ!と小躍りして待っていました。
冒頭の船を引くシーンは圧巻ですね。 ジャン・バルジャンもジャベールもファンテーヌも、みんなみんな切なく、説得力を持って私に迫ってくる印象を受けました。 迫力ある大画面で素晴らしい音楽と歌に包まれて、至福のひと時を過ごす事が出来ました。
なかなか舞台に行けない地方のものには、映画化していただくと本当に助かると言うのが本音です。 いつか舞台の「レ・ミゼラブル」も観てみたい。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 10点(2013-01-14 21:49:18) (良:1票) |
40.よかったです。ミュージカルとか詳しくなくて、原作も全く知りませんでしたが楽しめました。ぜひ映画館で見ていただきたい作品です。 【黒ネコ】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-01-14 17:58:09) (良:1票) |
39.《ネタバレ》 何て言うべきか?あれもこれもと詰め込み過ぎな感じがして、とにかく長く感じた。良く出来てはいると思うし、魅力的な歌の数々に俳優の演技も文句なく素晴らしい。それなのに今ひとつ乗れなかったのは映画的、いや、ミュージカル映画的と言う方が正しいような私の大好きな歌だけでなく踊る。躍動感溢れるミュージカル映画的興奮が感じられなかったのでどうしても高い点数は付けられない。。それに元が舞台劇てことで映画てより舞台劇の方がきっと楽しめるんだろうなあ!て思ってしまったのも残念です。全ての心情を歌で繋ぐのはけして悪くはないし、同じように全編台詞が歌のシェルブールの雨傘で感じた時のような見終わった時の感動を味わえなかった点やミュージカル映画ならミュージカル映画らしく踊ってくれよ!て思ってしまった。因みに私はシェルブールの雨傘はミュージカル映画てより恋愛映画だと思ってるのでまるで別物だと思ってます。それにしても俳優の顔をやたらアップで映し過ぎなのが気になって仕方ない。これって映画てより明らかに舞台劇やテレビ的演出ではないだろうか? あそこまでしつこくアップで見せなくては感情を伝えられないようでは監督してどうなの?て思います。 色々文句は言ってみたもののそれなりに楽しめはしたから一応6点だけど同じ監督なら英国王のスピーチのが断然良い。 【青観】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-01-14 16:03:22) |
38.《ネタバレ》 点数は悩みました。この映画のために脚本演出歌等全てがオリジナルで作られているのならば、最高得点でしょう。ですから、レミゼラブルを全く知らない人にはお勧めします。だけど、これはやはり舞台で見るほうが良いと思います。舞台で磨き上げられた作品です。全く同じ内容を映画に移しているのですから、例えて言えば、料理は同じで、店の雰囲気とか店員を変えただけのような感じがしてます。やはり、内容を作るところに大部分の力がいるのですから、だから、この点数。同じ内容を映画とどう変えるのか。おそらく、CGを使って映画的映像でスペクタクルな感じを出すんだろうかな、と思ってましたら、冒頭からその通りでした。それから顔の大写しを執拗にしてましたね。まさに、舞台との差異化を図った演出なんだろうなと思いました。客席からは見えませんから。でも、どうでしょうか、ちょっと疑問です。舞台は顔がよく見えないからこそ良いのではないのか、つまり、感情表現を、音楽と歌と体の動きなどで観衆に想像させるのがいい点なのではないかと思うのです。「悲しいです」みたいなことを言って、悲しい顔を大写しで見せることはどうも映像の力で勝負する映画としてはマイナスのような気がします。是非、舞台の方をご覧下さい。それに、舞台の方では、ちゃんと拍手することができますよ。 【K-Young】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-01-13 22:39:46) (良:1票) |
37.《ネタバレ》 初めて10を付けました。観終わった瞬間、自然にスタンディングオベーションをしてしまいそうでした。たしかにミュージカルであり、すべてのセリフが歌なのですが、それが気になったのは始めの5分くらいで、それからは感情移入して気にならず。いくつか感涙ポイントがあるのですが、私は「I love him」の箇所。号泣。 【ドクターペッパー】さん [映画館(字幕)] 10点(2013-01-11 13:38:53) (良:1票) |
36.有名な舞台版は知っていますが観た事はありません。 冒頭の猛々しい囚人の歌ですっかり物語に入り込みましたが、民衆の抱える苦悩と愛の物語が壮大なスケールで描かれているのは圧巻。それぞれの心情と思いを込めた歌(叫び)が素晴らしく心に響いてくる。それが全て役者による生での収録というのが驚きです。歌の力は凄いわ。 主要キャストの演技と歌が素晴らしさは言うまでもないですが、ストーリーの重さを適度に消すために現れるコミカルなテナルディエ夫妻がとても良い味を出してましたね。ほぼ全てのセリフが歌になっているミュージカルなので苦手方もいらっしゃるかと思いますが、ぜひ劇場での鑑賞をオススメします。舞台がロングラン公演を続けている理由がよく理解できました。映画版をこれだけの作品に仕上げたキャスト、スタッフは誇って良いと思いますね。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-01-11 00:09:26) (良:1票) |
|
35.ともに25周年を超えた「オペラ座の怪人」につづいて、「レ・ミゼラブル」のミュージカルも映画に。 誰もが「レミゼ」の舞台を見に行けるわけではなく、映画なら多くの人に手が届く。 元々ユゴーが民衆のために書いた物語、一部の人のものであってはならないと思いますし、ミュージカルをパッキングして見たい人に見せるのにはわるくない出来なのでは。 ユゴーの原作イコールこのミュージカルではないですし、舞台版から不満がないではなく、特にテナルディエ夫婦の描き方は気になるところ。 コメディ・リリーフにするために軽く扱われ、「楽しい奴ら」にされているのはどうかと感じてしまうのです。 持ち歌「宿屋の主人」(MASTER OF THE HOUSE)の出来がよく、他に明るくできるパートがないのはわかりますが。 「オペラ座」の時は舞台よりも表情がわかるのが効果的でしたが、本作はアップを多用しているのが少しうるさく、引きの画も見たい気がしました。 舞台では空間を埋めている歌声が、映画では広がる場を十分には持たないからでしょうか。 ヒュー・ジャックマンは歌唱力・演技力ともに十分なのですが、端正なルックスがジャン・バルジャンにそぐわないのが残念です。 髪も切ってのアン・ハサウェイは確かに熱演ではあるものの自分好みの演技とはいえず、逆にラッセル・クロウは「オペラ座」のジェラルド・バトラーと同程度には歌えていると感じました。 正直、「ワン・デイ・モア」「民衆の歌」のアンサンブルが一番聴かせたかもしれませんが、また一つ新しい「レミゼ」が生まれ、より多くの人が「レミゼ」の世界にふれられたことはよかったのではないでしょうか。 (歌に不満のある方は、定評ある10周年記念コンサートのCDなどをお聴きになってみては) 【レイン】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-01-10 07:00:02) (良:1票) |
34.《ネタバレ》 私は原作を二度読み、ニューヨークでブロードウェイの舞台も見ています。舞台では多少窮屈に感じたバリケードのシーンが迫力を持って描かれています。映像の力を感じさせてくれるミュージカル映画でした。ただ暗い画像が多く、見づらい部分があるのは残念です。大好きな作品の映画化ですが、みなさんがすすり泣くなか、意外なことに私は涙が出ませんでした。涙腺を緩めていったつもりなのですが、Hジャックマンが年老いて見えなかったからかもしれません。機会を作って、また舞台も映画も見直してみたいと思います。ちなみに、みなもと太郎氏の独特の解釈によるギャグ漫画「レ・ミゼラブル」はクセがかなりありますが、傑作と思います。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-01-10 02:18:57) (良:1票) |
33.ミュージカルで3時間弱はつらいなぁと思いながら見に行ったのですが、思った以上に楽しみました。 オープニング、アンハサウェイの髪が切られるあたりからすっかり引き込まれました。ヒュージャックマンがのっぽさんに見えたり、ヘレナの白塗りの顔に、スウィーニートッド?と思ったりはしましたが、クローズアップの多用のおかげで、逆に歌と歌詞に集中することができ、原作を知らない自分でも十分状況についていくことができましたし、歌声にも力がありました。知らなかったけど、ライブ録音だったんですね。 ぜひ映画館で見ることをお勧めします。 【なつこ】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-01-09 21:04:20) (良:1票) |
32. 原作やミュージカル版に関しての予備知識は皆無の状態で鑑賞。う~ん、これは…。気になった点を箇条書きにすると、 ①ジャベール役(ラッセル・クロウ)の歌唱力。 ②ソプラノ・テノールによる高音を鳴らす歌ばかりで、低音が充実していない。 ③楽曲のパターンが限られており、似たような歌が多い。 ④(これは鑑賞環境のせいかもしれないが)映像が薄暗く、見づらい。 ⑤視覚的に「おっ」となるシーンが少ない。冒頭の船を引くシーンとバリケードのために家具を落とすシーン位か。 ⑥ストーリーの流れや感情の揺れ動きをほぼ全て歌詞で語ってしまうため、観客に想像の余地がほとんど与えられない。ジャベールの死んだ理由くらいか。 総括すると、どうしようもなく見所のないダメ映画では決してない。良い歌も沢山ある。ただ、映画全体のトーンや楽曲に変化が少なく、冒頭から「夢やぶれて」の熱唱までに映画世界に入り込めないとラスト5分まで退屈な時間を過ごすことになると思う。ミュージカルや歌に興味のない人はなおさら。ラスト5分だけは満点の出来だと思う。 【bolody】さん [映画館(字幕)] 3点(2013-01-09 20:44:27) (良:1票) |
31.ユゴーの「レ・ミゼラブル」は名作中の名作だし、クロード=ミシェル・シェーンベルクの「レ・ミゼラブル」(通称レ・ミゼ)も世界最高峰のミュージカルと言ってもよいだろう。そのレ・ミゼが映画化されるというので制作発表以来心待ちにしていた。だがどうだろう、映画とミュージカルの一体化ということでは評価できるが、裏を返せばすごく中途半端である。まずミュージカルとして見れば、歌える役者をそろえているわけではないので、本場レミゼとは比較のしようがないほど。かろうじて及第点を付けられるのはヒュー・ジャックマンとエポニーヌを歌うサマンサ・バークスくらいだろう。ファンティーヌもコゼットもマリウスも健闘はしているがそれぞれ難がある。ひどいのはやはりラッセル・クロウ、この人はお世辞にもミュージカルに向いているとは思えない。風格貫禄は十分なのだが、歌い出すと途端にジャベールの重みがなくなってしまう。貫禄不十分と言えばヒュー・ジャックマンも歌は及第でも、19年の投獄生活とその後の苦難の道を歩んだ年老いたジャン・バルジャンにはとても見えない。また映画としてみれば、過去私が見たジャン・ギャバン、リノ・ヴァンチュラ、ジェラール・ドパルデュー、リーアム・ニーソンのどの映画よりもストーリーに厚みがなかった。(ストーリーが続いていない)せめて聴かせどころの歌くらい堂々と歌ってほしかった。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-01-09 15:28:49) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 映像のパワー、音楽のパワー、物語のパワーに圧倒された。そしてこれら映像、音楽、物語、それぞれのパワーがうねり合い、からみ合い、重なり合い、激しい力となって、押し寄せてくるようであった。まさに総合芸術としての映画の力の凄さを示す映画と言えよう。 題名のレ・ミゼラブルは悲惨な人々、哀れな人々とでも訳したらいいのであろうか。工場労働者、売春婦、反政府運動家など悲惨な人々が沢山出てくる。ジャン・バルジャンは正義に、警部は法に縛られてある意味、悲惨な生き方であったようにも思う。悪人の夫婦は貪欲さに、学生は社会正義に縛られていたと言えなくもない。コゼットの夫もその意味では愛に縛られているのかも知れない(恐らく彼は今後反政府運動に命をかけることもなくコゼットとの愛に生きるのであろう)。そんな意味では、この登場人物達、というか人間は皆何かに縛られた哀れな生き物、レ・ミゼラブルであるのかもしれない、うがち過ぎた解釈ではあるが。 最後に、自分が信じたもののために死んだ人を先頭に民衆が立ち上がるというシーンは、自分の信じたもののために進めという作者のメッセージ(たとえそれに縛られていようと、哀れであっても)のような気がする。 |
29.《ネタバレ》 ラッセルがいきなり歌いだし、ミュージカルだったんか~!って気がつきました、多分俺だけ(汗、基本的にミュージカルものは苦手なんですが、戸惑ったのは最初だけで楽しめました。ミュージカルと映画の良いところがうまくミックスされていると思います、歌のパワーを感じました、ソロも良いけど、ふつふつと盛り上がってくる合唱の一体感というか湧き立つ願いに感動しました。2013年一発目! 【ないとれいん】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-01-06 23:44:50) (笑:1票) |
28.《ネタバレ》 壮大な映像叙事詩。『レ・ミゼラブル』は98年製作のリーアム・ニーソン版を観たことがあるが、今回は有名ミュージカルの映画化。あのラッセル・クロウが突如歌い始めた時には思わず失笑してしまったが、娼婦に身を落としたアン・ハサウェイの独唱には涙が溢れた(彼女はアカデミー助演女優賞の最有力候補だと思う)。恐らく舞台では表現不可能であろうリアルでダイナミックな映像や、役者のクローズアップによる感情表現など、映画ならではの楽しみもある。サシャ・バロン・コーエンとヘレナ・ボナム=カーターのコメディ・パートが、暗く重い物語にちょっとした明るさを持ち込んでおり良かった。ラストシーンは思わずスタンディング・オーベーションをしたくなる程。久し振りにサントラが欲しくなった。 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-01-06 21:17:23) (良:1票) |
27.《ネタバレ》 舞台やミュージカルを映画化する場合、絶対的条件となるのが映画ならではの良さが加わり、一部分でも元を超えていること。この作品を見た感想が“舞台を観たら感動するんだろうな”だった私にとって、これは1本の映画としてのレベルに達していない。さすがに楽曲はよい物が多かったが、よかったのはそれくらい。貧乏人の犯罪者上がりが唐突に富豪になっていたり、宿敵の警官がよく判らない理由で自殺してみたりと映画にすると目立つ粗になんのフォローもなく、延々映し出される顔のアップにも辟易。舞台を気に入っている人がその付属物として楽しめば価値があるかもしれないが、独立した作品としての評価は低い。 【ふじも】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-01-06 17:10:02) (良:2票) |
26.まず最初に、本作品はミュージカル映画です。 有名な作品なので、そういうことは少ないと思いますが、それと知らずにミュージカル嫌いの人が見に行くと悲惨な目にあいます。 通常、ミュージカル映画はアフレコですが、本作ではライブ録音で、ミュージカルとしての臨場感を高めています。時にイヤホンが外れたのかキーがおかしくなっていても、「舞台」と考えればそれもまた良しです。 映画では舞台と違って顔の表情をよく見られるという利点もありますし。 ジャンバルジャン演じるヒュージャックマンは、強制労働がいかに過酷であったかをその後の姿とで見事に表現しています。 レ・ミゼラブルというと、ミール・バヤールの木版画の少女コゼットのが絵が有名ですが、本作の少女・コゼットが生き写しでした。作品へのこだわり、愛情を感じました。 【ぶん☆】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-01-06 15:56:21) (良:1票) |