2.《ネタバレ》 面会に来た母親の口から、一人死んだが、新しく子どもが生まれると聞かされる。
そこでブチぎれたゼノン。
テレビ局に電話して、両親を訴えるという。
面倒見切れぬくらいなら、子どもを産むな。
僕を生んだ罪で両親を訴えるのだ。
しかし、今度生まれてくる子供は、もうすぐこの世に出てくるのだ。
その子も生活に困窮した日々を送るのだろうと、ゼノンは呆然とする。
ここでポイントは、両親が、一人死んでも、また産めばいいという考えをもっているのだ。
たとえ、愛をいっぱい与えなくとも・・
これは、実はこの両親も、同じような境遇で育っているため、さほど
罪悪感をいだけないのだ。
負の連鎖である。
闇の業者が出てくるが、これは臓器売買だったかもしれない。
そこまでは映画では描かない。
「火垂るの墓」「誰も知らない」などを思い出す。
世界は豊かになっているという。
でも、まだこのような事実があるのも確かなのだ。
傑作!