36.アルコール依存症の恐ろしさは良く出ているが、エンドは少し甘過ぎないか・・。 ワイルダーにしては並みの作品か。 初めと終わりのニューヨークの実写が、歴史を感じさせる。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-11 22:19:41) |
35.シリアスな中にちょっと脱力系のネタや映像トリックが仕込んであるのがいい。ただ、古臭さがぬぐい切れないのが残念でした。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 6点(2009-02-09 21:56:34) |
34.《ネタバレ》 喜劇のテクニシャンであるビリー・ワイルダーが、こういうシリアス?な内容の作品を撮りあげ、しかもきちんと評価を受ける。いやはやさすがは名匠です。夜の病棟のおどろおどろしさ、コウモリやらねずみやらの幻覚シーンなど、白黒映画ならではの恐怖演出が際立ってますね。「このことを小説に書こう」と男は目的を持って、自殺を思いとどまるラストもまとめ方としてとてもうまいです。確かに、全編にわたって依存症となった男の苦悩を描いているだけなので、お話として面白いわけでもなく、娯楽的に楽しいストーリーではないですけど、一人の男の惨めさや葛藤を覗き見るだけで最後まで飽きさせることなく、きちんと一本の作品として成立させているのはさすが、と言わざるをえません。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-01-31 21:47:24) |
33.この映画、ブラックユーモア満載の娯楽作品と見ましたが。 多かれ少なかれ何かに依存して皆生きてるけど、あそこまで 酷いところまで行ってないよなぁって思うのでありました。 【かれく】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-01-23 22:14:47) |
32.《ネタバレ》 このネタ一発だけで作品を一本作ってやろうという初期衝動性が凄い。ただし、過剰な演出に走ることなく、主人公のちょっとした行動や台詞、ちょっとだけ出てくる幻覚などで、作品に現実性を持たせ、地に足のついた恐怖を見る側に与える手法は、現在でも参考になります。ただ、ラストは今の作品だったら主人公が拳銃自殺してエンドなんだろうし、そっちの方がインパクトがあったと思う。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-01-16 12:44:02) |
31.アル中の小説家の苦悩を描いた、へヴィーなワイルダー作品。とにかく暗い。こんなアル中のクソ野郎さっさと死ねばいいのに、と思いながらずっと観てたのでグッタリです。丁寧な作りで、演出も巧みな力作です。あいつは絶対立ち直れない。シリアスなワイルダーはやや苦手だ。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-03-19 18:32:29) |
30.《ネタバレ》 アルコール依存症の男に徹底的に焦点を当て、単純明快なつくりになっているため話に深さや重みが出ていて依存症の怖さも観ていてビシビシと伝わってきました。安易なハッピーエンドでも暗いだけのバッドエンドでもない、微かな希望を感じさせるラストがこの映画の質を高めている一つの要因のような気もしました。 【ちゃじじ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-27 19:47:52) |
29.アルコール依存症と言うテーマだけで2時間近い映画を作った気概には感心しますが、面白くないし、感動もしませんでした。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-27 14:43:16) |
28.《ネタバレ》 ワイルダーの初オスカー作品である。また、この作品によりニューロティック(異常心理)映画ブームになり、エポックメーキングな作品とも言えるだろう。 大酒飲みと言えば陽気なキャラクターとして描かれるのが普通であった時代に、中毒性の恐怖を題材に見事に描いたワイルダーの力はさすがといったところ。「椿姫」鑑賞中にワイングラスを追ってしまうシーンやコートが踊りだす様はコミカルであるが実に恐ろしく見せ方がうまい。また小道具の使い方はこの頃から冴えており同シーンでは取り違えたコート、未来を暗示するかのように粉々に割れる酒瓶、他に言えば隠してあった酒瓶の影、逆にくわえてしまう煙草、鏡に映ったピストルとちょっとした見せ方の工夫で焦燥感を出す手腕は実に見事である。 サイコホラーかと思わせるような演出もあって驚いたが、その甲斐あって、そしてややオーバーアクトではあるがレイ・ミランドの好演もあって十分に中毒性の恐怖を感じることが出来る。人は強い生き物ではない。何かに頼って生きていくのは当然だ。それがお酒やドラッグなのか、周りの人間なのか。ハッピーエンドとは言い難いが、希望が持てる終わり方ではある。色々考えさせられる。 【きいろのくじら】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-12-26 20:15:12) |
27.なかなかの力作でした。依存症の恐怖が、いくらかは見る側に伝わったかと思います。ただ、映画の面白味としてはどうでしょうか。患者本人を描いているものの、周りの人のケアが大切だということを、もっと強調して欲しかった。 【shoukan】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-11-23 18:46:13) |
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26.《ネタバレ》 アルコール中毒の男の堕落(と救い)を描いた作品。中毒に悩まされる男とその周りの人々の苦悩をシリアスに表現しています。確かに、私を筆頭に人間たるもの、気持ちがヘコんでいる時には、何かに楽なものに身を委ねたいと思ってしまうことがありますもんね。ただ、主人公が幻覚を見るシーンは気持ち悪さが出ていて、これを見て「酒だけは無茶に呑むまい」と思わされました。 【まいった】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-10-14 19:55:31) |
25.《ネタバレ》 500円DVDでの鑑賞。1回目は何の事は無く普通に「終戦の年の映画にしてはそれを感じさせないテーマやな」といった感想。しかし3回、5回、10回と観てみるとワイルダー監督のお遊びというか細かい気配りというか、練りに練った脚本である事がわかり、もっと堀下げて観る、、、記念の1本になりました。しかしこれを観ると「あ~、こんな人でも立ち直れるんや」と安易に飲み過ぎてしまうのがたまにキズ。ちなみに個人的な好みとして、ラストは、”数年後”のキャプションが入り、とある本屋であの兄貴が弟の書いた山積みの本を見つけて”寛大な兄にささげる”のあとがきを観た所で映画が終わる、、、ではいかがと思っています。 |
24.ラストは時代を感じますね。希望が持てる感じが。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-11-16 07:36:14) |
23.脚本がつまらないのが致命的。アル中男をえらく強調する割に、そうなる以前の彼、なったきっかけをあっさりと流してしまっている分、兄貴との関係性が見えないので、あのタイミングで見放す理由もはっきりしないし、へレンがあそこまで入れ込む理由も分からない。こんな安易で粗雑なストーリーの中では、流石の演出、ユーモアも生きてこない。グラスの跡が増えいく見せ方や、ボトルを影で見せる小道具使いはまあまあ良かっただけに残念。やっぱりワイルダーはコメディに限る。この作品では彼の芯の部分は見せきれていない。 【ハッシーふりかけ】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-08-11 17:19:19) |
22.引き込まれはしたが、伝わってくるものは特に何もなかった。「ああ、ここで終わりなのね」って感じだった。 【Syuhei】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-06-29 17:14:40) |
21.「サンセット大通り」もそうでしたけど、ビリー・ワイルダーって人は人間のダーク・サイドを描く方が絶対に長けてる。この映画の主人公の滑稽さはほとんどコメディですけど、彼は何かに取り憑かれてる。それが「酒」か「悪霊」かの違いだけで、取り憑かれてることに違いは無い。憑かれた人間は他人の目には滑稽に映り、且つ恐ろしいものです。従って映画は、徐々にスリラーかホラーの様相を呈してくる。そして「こいつは何かやらかすんじゃないか」というサスペンスが張り詰める…。本作はヒッチコックより見事に滑稽さと恐怖を同居させてると思います。アメリカだけでなくヨーロッパだけでもない、両方で受賞してるってことも伊達じゃない。これはエンターテインメント性と芸術性の両方を評価されてるって証拠です、8点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-04-22 00:01:49) |
★20.ビリー・ワイルダー監督作品が観たい、と軽い気持ちでDVDを借りました。 いやはや、こんなに暗くて胸いっぱいになるお話しとは、予想外(苦笑) ドン役のレイ・ミランドさんの演技は凄かった! アル中そのもの、鬼気迫るものがありました。 そしてこちらのレビューでアカデミー賞受賞作と知り、この作品が?とビックリしました。 そんなほどの作品なのかしら?と疑問に思ったからです。 【たんぽぽ】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-12-03 14:21:16) |
19.大好きな監督の一人でもあるビリー・ワイルダー監督の作品の中ではそれほど面白いとは思えないこの作品、しかし、これだけ重いテーマにチャレンジしたその姿勢は大いに買いたい。アルコール依存症の人にとっての酒はなくてはならないものだという事についてこの映画は深く語っている気がします。こういう時には重い話も悪くはないし、同じ重い映画でも「ダンサーインザダーク」のような後味の悪さしか残らない作品ではないので、嫌いではありません。 【青観】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-18 22:14:23) |
18.アルコール中毒をテーマにした作品では酒バラが一番だと思っています。 【maemae】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-09 23:57:09) |
17.この戦勝で、みんなが酒を飲んで浮かれている時代に、禁断のテーマ『アルコール中毒』という社会派サスペンスを作るとは、ビリー・ワイルダー監督、世相に挑戦的だ。ウチの親父もアルコール中毒だったが、この映画の行動どおり(笑)。彼女が献身的すぎてメロドラマに走っているのが残念でした。ドン・バーナム本人のどん底ぶりは合格ですが、むしろ振り回される周りの人間の悲劇も描いてくれていれば、もっと評価は高い作品に仕上がったと思います。この映画と『レクイエム・フォー・ドリーム』はメンタルヘルスの教材に使えそうですね。しかしシャンデリアに隠した酒ビンの射影といい、ドン・バーナムの終盤の幻覚といい、チャッチイけど演出には目を見張るものがありました。 |