8.ジュディ・デンチの恋する女の役はそう多くありません。 アルバートの死後喪に服したまま国務に復帰しないのも馬番ブラウンにご執心で手離そうとしないのも独善的に感じ、ヴィクトリア朝を取り仕切った有能な女王にしては軽々しきお振舞い。 孤独で心のよりどころを必要としていたのかもしれませんが。 女王を家来としてではなく人として守ろうとするビリー・コノリーの強い意志と一本気な父親の身を案じる息子ジェラルド・バトラー、名君でも伴侶を亡くせば弱き人ということや史実を虚飾少なく描いた点は評価すべきかも。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-07 07:00:02) |
7.《ネタバレ》 どうもねぇ、肝心のブラウン氏に好感が持てない。女王に重用され、増長してずいぶん身勝手な人間に思えます。本当は女王のことを考えているのでしょうが、あまりにもそれだけで視野狭窄。バランスが悪いのです。女王の方も、「公人」であることを捨ててしまっているわけですが、そこまでやる気持ちがわからない。結果だけを出されても説得力はないし、共感もできません。むしろ皇太子や首相に同情してしまいました。ヴィクトリア女王を題材に選んだのはいいと思うのですが、残念なできでした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-05-30 21:39:58) |
6.せっかくの貴重な素材なのに、何か停滞した感じで、筋を追っただけで地味に終わってしまいました。ひょっとして、マッデン自身、これに対する物足りなさから翌年に絢爛趣味&お笑い趣味炸裂の「~シェイクスピア」を作っちゃったのでしょうか。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-05-04 23:54:46) |
5.ヴィクトリア女王を取り扱っている映画はエリザベス女王よりはるかに少ない。つつしまやかに過ごしていたに違いないだろうなと推測します。本編はヴィクトリア王朝時代の「ボディ・ガード」ですね。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-06-27 23:31:05) |
★4.《ネタバレ》 ジュディ・デンチさんがエリザベス女王ではなく、この作品ではヴィクトリア女王の役、と言うことに興味を持ちました。 凛とした佇まい、カリスマ性もありこちらでも堂々と女王を演じています。
ヴィクトリア女王の御世は栄えた・・と聞いたことはありましたが、人となりは全然知りませんでした。 ヴィクトリア女王は夫君と睦まじく、よき妻であった人なのだと思いました。
私も結婚していますが、もし夫に先立たれたら、男と女のことではなく心の支えとしてのお友達は出来るかもなぁと、共感しました。 女王の微妙な心の動きに、そうかもねと思いました。
でも息子さんは可哀想だと思いました。
このお話しがどこまで創作なのか分かりませんが、ヴィクトリア女王に親近感が湧きました。 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-07-13 21:53:40) |
3.「2人にしか分からない」という強烈な排他性を感じる作品だった。予め第三者は全て拒絶されているような感じ。「ブラウン夫妻」の孤高の絆に、ああ…蚊帳の外だ…入っていけない…、と観ている間中ひどく居心地の悪さを感じていた。つまり分からない。私には理解出来ない。感情移入してしまったのは、むしろ彼らを色々と揶揄する他の召使い達の方でした。洗練されていない私には高尚過ぎる作品です。 【ひのと】さん 5点(2004-01-15 15:28:31) |
2.デンチの重量級の存在感、ビリー・コノリーの渋い演技に引き込まれましたね。これこそ「愛」なのかもしれない。とても繊細で微妙なところを行き交うふたりの思いが端々に感じられ、観ていて素敵だな、と思えました。愛してるとか好きだの嫌いだのと言っている子供じみた映画が馬鹿らしく映ってしまうのです。 【ノブ】さん 7点(2003-02-01 16:57:35) |
1.イギリス最盛期の女王・ヴィクトリアは1861年以降、最愛の夫に先立たれた悲しみから長期に渡って喪に服し、公務にも支障をきたす様になる。乗馬の為に招聘された馬番のジョン・ブラウンは、物怖じしない性格で女王に接し、女王も徐々に心を開いていく。やがてブラウンは宮廷で侍従長よりも頼られる存在となっていく。人々は女王を揶揄してブラウン夫人とあだ名していた(原題が「MRS BROWN」。邦題は多分に「不滅の恋/ベートーヴェン」の影響)。ジョン・マッデン得意の歴史物。果たして二人の間に恋愛感情があったのかどうかは分からない。しかしブラウンは、女王ではなくヴィクトリアという個人に必至に仕えようとする。真に見返りを求めない行為の中にこそ愛はある、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2003-01-12 19:02:42) (良:1票) |