1.モーパッサン原作の文芸作品。
女ぐせの悪い男を婿に迎えたことから、旧家の一人娘が送る波乱の人生を描いている。
ストーリーはいかにも連続テレビ小説向きで、あまり中身の濃さは感じないが、
映像や演出に関しては、ちゃんとした映画だよなという印象は受ける。
岩下志麻、左幸子、小川真由美、宇野重吉らの安定感ある演技が見所。
ヒロイン岩下志麻の老け役時のメイクは今ひとつだった。息子役の田村正和は若い。
女性向けの内容だが、ヒロインの女性像は今の若い人たちにはちょっとピンとこないかも。
昭和42年度芸術祭参加作品。