44.《ネタバレ》 そのコスプレを抜きにしたって、やはり素子さん (麻生久美子) に惹きつけられます。なぜなら、その笑顔の奥底で、彼女が何を考えているのか、全くわからないから。 マスター (宮迫) に思わせぶりな態度を見せつつ、結婚とか肉体関係の一線は越えない。興味深いのは、「ゴウモー」とか「ヤリ〇ン」とか、あえて娘の咲子 (仲里依紗) がいる時を見計らって言ってるところ。娘には心象を悪くさせておきたい、、それはつまり、娘を防護壁に利用してるようにも見えるし。彼女ったら、マスターだけにうまく取り入って、この店を乗っ取とうとしてたのかも知れない、、とあれこれ詮索したくもなっちゃう (笑) 人生が「自分」という人間を演じるお芝居のようなものだとしたら、まるで素子さんが主演女優、コスチュームはその衣装、そして「純喫茶磯辺」はその舞台装置、にも見えてくる。 彼女、店のチラシをゴミ箱に捨てたじゃないですか。あれは、一歩舞台の外に出た女優の素顔として、つまり自分を演じる必要のない人間の姿として、とても秀逸なエピソードでしたね。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 6点(2021-08-26 01:03:32) |
43.なんか気軽に笑える映画はないかなと、何気なく手に取ったのがこれ。パッケージを見るに宮迫はじめお笑いの人も多く出てるし、単純に喫茶店を舞台にしたコメディなんだなと思いレンタル。 しかし、これはいい意味で裏切られた。笑いよりもまず人間ドラマとして見応えのある作品で、最初こそベタな笑いの連続だったのだが、物語が進むほどにどんどんシリアスな展開になっていくので凄く引き込まれた。それぞれのキャラクターがしっかり描かれている点も評価したい。 麻生久美子がヤリマン発言したときの宮迫のなんとも言えない顔の演技は秀逸だし、それを横で見る娘の軽蔑した表情もまた良い。凄い緊迫した場面なのにもう可笑しくてしょうがなかった。この場面が1番好きかも。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-01-22 00:38:18) |
★42.この監督の描く男女はほんとに気持ち悪いくらいリアルだ。しかし本作ではそのリアルさが逆に仇となっているか、さんかくのようにリアルな日常の中に「非日常」のエピソードを盛り込んでくれれば良かったのだが、この作品は日常をそのまま見ているかのようなあまり動きのない作品でエンターテイメントとしては弱い。 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-05-11 06:12:35) |
41.《ネタバレ》 ○俳優の良さと監督の悪ふざけが印象に残る作品。○内容としてはそこまでのものこそ感じないが、人間がよく描けていると感じた。○麻生久美子ファンとしてはコスプレシーンがあるだけでこの映画の存在価値があります。笑 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-02-05 00:00:25) |
40.《ネタバレ》 正直登場人物ほとんどにイライラするしコメディだと思ったら唐突に暗い展開になったり最後もあまり納得いかないんだよなぁ。でもまぁシリアスがあったからこそみたというか… 【とま】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-11-17 23:44:15) |
39.《ネタバレ》 こういう喫茶店、何だか今はあるのかなあ?昔はよく見かけたような感じの雰囲気がよく描かれているし、駄目親父、下心丸出しで自分好みの女性をアルバイトとして雇うのも同じ男としてよく解りすぎるぐらいである。だからこそそんな馬鹿親父(宮迫博之)の気持ち、行動が何とも哀れでならないぐらいである。そして、そんな父親を冷めた態度で見ているどこにでもいそうな女子高校生演じる仲里依紗が絶品である。それとは対照的に麻生久美子、もっと良い役を与えてあげたくなる。喫茶店にやってくる客の一人一人の色んな一面、その中でも他の客に毎回のようにマスターと間違えられるミッキー・カーチスが面白かった。見ている分には面白いし、でも何だかちょっと吹っ切れないもどかしさが感じられる。6点ぐらいかなあ!とも思ったけど女優陣、何度も言うけれど特に仲里依紗の可愛さ、彼女の演技、自然体の女子高校生ぶりに1点プラスしたくなってしまったということで7点! 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-10-10 21:46:56) |
38.仲里依紗が、TVドラマで見たときなんかよりずっとよくて、ビックリ。但し、ほかに見るべきものはたいしてない。宮迫も麻生も、いつもの宮迫と麻生で、仲のレヴェルについていけてない感じがします。でも、ほかのつまんない邦画よりはなんぼかマシか。宮迫も麻生も映画で見たことない人は、ぜひ見たほうがいいかも(笑)。 【おばちゃん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-10-02 16:44:13) |
37.初めて見た時は、どこが面白いのかよくわからない作品でしたが、なぜかもう一度、麻生久美子のモッコを見たくなって、一年ぶりくらいに見ました。前回よりは面白く感じましたが、でもやはり全体的に話が薄い印象は変わらず、点数アップとまではいきませんでした。音楽にクレイジーケンバンドを採用したのは、この映画最高のヒットかも。昭和くさい感覚で作られる純喫茶は、まさに横山剣の曲に出てきそうです。 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-09-01 18:46:13) |
36.面白い。淡々とした流れの中にもほくそ笑むような笑いがあって、 地味なホームコメディーながらも、ちゃんと映画になっていた。 宮迫のとぼけた親父役、娘役の女の子もいい味を出している。 やはりこの二人の親子キャラが一番印象的な作品だったが、 父親と娘のベタなシーンがいっさいないのもよかった。佳作です。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-07-14 06:22:12) |
35.なんとはない作品だけど楽しめました。宮迫のいい加減な親父は『下妻物語』を思い出させ もはや十八番といったところか。仲里依紗は相変わらずそつがない。 濱田マリ演ずる母親と仲との距離感がリアルな感じで良かった。 【フラミンゴ】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-04-04 04:20:53) |
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34.《ネタバレ》 あの前時代的な純喫茶が閉店するのは運命だったような気がする。しかし、ベニア板を打ち付けられた元店舗を前に涙を流す仲里依紗。あぁ、この涙がテーマなんだな、と思いました。あれは過ぎ去ったものへの郷愁ではなく、悔恨の涙だと感じました。主人公は父親に対する漠然とした反抗心のままに、父親が雇ったヤリマン姉ちゃんを嫌い、高校の友人には恥じて店の存在を隠し、来店するお客さんもどこか馬鹿にしていたように思える。そんな状態でも、時間の経過がもたらすコミュニティに馴染み、いつしか依存している部分もあったのでしょう。人間関係があった場所が無くなるのは、自分の母校が廃校になるような寂しさじゃないかな。彼女が喫茶店経営に協力的だったところで、閉店を免れたとは思えない。しかし彼女にとっては喫茶店に対して取っていた態度そのものが後悔の対象で「こんなことになるなら、あの時もっと…」って想いが見えました。それは多くの青春が抱える決まり文句だけど、彼女の中で周囲の人に対する認識が変わったことが分かる。あの涙は彼女の成長の証明です。女子高生を真ん中において、さして特別でもない人間模様をコメディタッチで描いた作品ですが、描くべき本質を外していないのが好感でした。仲里依紗の女子高生は絶品のフツーさですね。麻生久美子のナマ足より評価します。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-04-02 18:53:16) (良:1票) |
33.《ネタバレ》 麻生久美子とは、一体どれだけ俺の心を鷲掴みすれば気が済むのだろう。 そんなことを考えながら観ていた時に、突然の「やりまん発言」。 宮迫と同じくらい動揺した。 やられた。 やられたけど、心にポッカリ空いた穴を一体誰が埋めてくれるというのだろう? 【バニーボーイ】さん [地上波(邦画)] 6点(2011-03-28 18:31:35) |
32.《ネタバレ》 「麻生久美子がヤリマン」辺りから、話が急にツマラナくなってしまった。ただ、仲里依紗は可愛く、演技も良かった。今度は料理の質を上げてから、喫茶店に再挑戦して欲しい。 【山椒の実】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-02-26 21:54:07) |
31.わたくし生まれてこのかた女性に一度もモテたことのない、”悲惨の港”を地で行く、45歳、独身ブおとこでございますが、この作品”すばらしい!”のひとこと。すばらしい女優陣。すばらしい熊本男。すばらしいケンバンド!そしてそして、、、、、なんという身を焦がすせつなさよ、、、、、、、、、、、お願いだから自分でヤリマンなんて言わないでくれよ、、、、せつなすぎる、、、トホホです。、、、、でも日本に生まれて良かった!すばらしい、名作! 【男ザンパノ】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-11-09 00:52:11) |
30.《ネタバレ》 「さんかく」を観て、思いがけない傑作ぶりに感動し、本作を鑑賞。正直に言うと、「さんかく」には少し劣る。芸人を多く使ったせいか、映画というよりも少しコントみたいになってしまった印象がある。宮迫の演技はうまいのだが、少しわざとらしい(わざとかもしれないが)。喫茶店の一癖ある常連達も全般的にマンガチックすぎて、ちょっといただけなかった。まあ、確かに斉藤洋介みたいな人、ああいう喫茶店にいそうだけど。仲里依紗はまあまあ。麻生久美子は相変わらず上手。すんごくリアルなヤリマンだった。ヤリマンなのにヤリマンって言っちゃうところは脚本が拙いなと思ったけど。ふつう、ヤリマンはヤリマンと認めないと思う。ちなみに僕は愛想尽かしではない派です。敢えて言ったという面はあれど、あれは事実でしょう。ラストの展開もそれを物語っているような気がする。とても優れた映画ではないと思うけれど、決して不愉快にもならない映画。仲里依紗の涙にやられました。 【枕流】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-10-18 19:45:51) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 6点~7点って感じなんだけど。 面白いとも言えず、しかしつまらないというわけではない。 美しい話などでは全然ないのだが、 本当にどこかにありそうな日常…というかこれは実際にあるね。 とにかくみんな演技が上手い。 あ、部屋に盗撮カメラのくだりだけは違和感があった。 【虎王】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-08-20 01:38:34) |
28.《ネタバレ》 ブラマヨ小杉ではありませんが『俺の気持ちもてあそぶやん!』と大声で叫びたい気持ち。前半は小気味いいギャグを連発し観客の心のガードをガラ開きにさせておいて、中盤以降グイグイと監督お得意のエグいのを入れてくる。親父、娘、ヤリマンの切ない気持ちが入り乱れる修羅場の最中、わき腹をくすぐる『もしかしてあなた九州の人?いえポルトガル人です』を放り込んでくる監督の悪ノリぶり。もう、大好きだ!!もちろん意地悪いだけでなく、ちゃんと物語のツボを心得ているのもニクイ限り。田舎へ帰るというヤリマンからの手紙。親父はやせ我慢でそ知らぬふり。そこで一旦、代わりに娘を走らせておいて、(走るのはお前じゃないだろう!と観客に突っ込ませておいて)きっちり親父を走らせるお約束。くぅ~泣かせるねえ。でもこの恋を成就させないのが監督の流儀。心得ていますよ。1年後のシーケンスは本来ならいらない。でも監督は観客に甘い幻想を抱かせることはさせない。キッチリ落とし前をつけ、それでいて一歩前へ進ませる。純喫茶磯辺は失敗だった。当然の成り行き。でもだからと言ってあの喫茶店が無かった人生を考えてみると寂しい気がする。痛い経験も、恥ずい思い出も、死ぬ手前になりゃみんな同じ宝物。何も無いより100倍は得でしょうよ。誰の心の中にだって、純喫茶磯辺は眠っているんじゃないかな。とくに思春期あたりに。自分の場合は当分鍵を掛けておきますけども(笑)。それにしても監督は役者の長所を引き出すのが滅法上手い。宮迫は味出しまくりだし、仲や麻生の肩の力の抜け具合が絶妙でした。愛すべき人物に囲まれた物語は観ていて最高に気持ちいいです。楽しかった!(注意)本文中にあるヤリマンとは麻生久美子嬢のことであります。念のため。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-06-27 19:11:38) (良:2票) |
27.どうも、あまり好きになれない人たちです。親父は世の中をナメたところがあるし、モッコはどこまで本当のことを言ってるんだか。常連客など面白いところがないわけではないけれど、全体としてはこれといってコメントすることがない映画。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-05-30 21:53:32) |
26.《ネタバレ》 リアルにいそうなオヤジ宮迫&その娘。そこに麻生久美子が絡む。大好きなんですこれ。何度だって観れる。見飽きない。ただし、何処が何で何がそれほど好きなのかと伝えたくても上手く伝えきれないヘタレな自分が嫌い。だからという訳で、純喫茶磯辺の公式ブログに麻生久美子本人が投稿されていたコメントを引用させてもらう訳なんですが、麻生久美子いわく、『吉田監督はいい感じにヘンタイだということに気付きました(笑)。なのに、男らしくてカッコいい。演出法も“あんまハッキリ喋らないで” とか、役者がドモることが大好物だったり、なんかフニャッと、グニャッとして不思議な方なんですよね(笑)』 というコメントがありました。コレなんですよね、“あんまハッキリ喋らないで”とか麻生久美子のような大女優にわざとハッキリした台詞を喋らせなかったり、わざとドモらせたりして、それを好んで使う。実際に素子として麻生久美子が発してた言葉の中に「あ~~」とか「ええ~~~」とか間延びが目立つ台詞の他に、「あれだから」「あれでしょ」とか抽象的な台詞だってすごく多い。また登場シーンでは「えっ?」「‥えっ?」「‥‥えっ?‥‥?」という不思議な間を作り出した3連チャンな台詞があったり、または、「なんすか」「なんすか?」「なんすか??」とかという、なんだか観てるこっちが気恥ずかしくなってしまうほど身悶えする宮迫との掛け合い、、、、妙に心地良いんです その辺が。 吉田監督の作り出す不思議な間、というか自然な“間” 。いいですね・・・・。 ところで宮迫、『純喫茶磯辺』の初日舞台挨拶にはスケジュールの都合にて欠席のようだったのですが、普通であれば、主役の欠席にて行われる舞台挨拶って信じられない事なんでしょうが、やはり芸人稼業のほうを大事にしているんでしょうね。さすが宮迫と思えるか思えないかは別として まあ許せちゃいますよ。ちゃんと純喫茶磯辺の中では頑張ってたんだから。というか宮迫と里依紗ちゃんは今回、たぶん、地のまんまなんでしょうね とにかく全く面白い2人です。(^^; その反対で役作りに苦労したって言ってらっしゃったのが麻生久美子。そして長い台詞に苦労させられたっていうのがミッキー・カーチス談、これほんとなんです。どの台詞に苦労したのかその辺も楽しみの一部として見てくださいって言ってらっしゃいましたね。 あらま、まだ途中なのに文字制限が‥ 【3737】さん [DVD(邦画)] 10点(2010-05-15 17:53:02) (良:2票) |
25.《ネタバレ》 あの居酒屋のシーンが古典的な愛想尽かしだと、はっきり言ってくださる方がいて嬉しく思いました。父、娘、若い女、別れた母、みんな特に善良でないけど、何故か憎めない。喫茶店のみならず、映画全体に広がるダラっとした雰囲気が好きです。 麻生久美子さん目当てで見たわけだけど、娘役のリーサもなかなか、ちょっと緩めの体形とか愛想の無さとかリアル女子高生っぽい雰囲気の中で、ほんの1瞬か2瞬、間違いなく美少女っぽい表情もあって良かった。 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-03-22 10:18:49) (良:1票) |