316.シニカルな一面を持ったバカスプラッタSFアクション。含みのある構成だが、メッセージ性というよりは半笑いで皮肉を言う感じで、いかにもバーホーベンな出来上がり。パワードスーツの要素を省いたのは正解だったと思う。色んな意味で楽しめる一本。 【肛門亭そよ風】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-29 06:22:47) |
315.《ネタバレ》 一言で表すなら"悪趣味"。ポール・ヴァーホーヴェンのフィルモグラフィの中でも多分一番タチの悪い作品かと思います。なんせ戦争賛成派は自分が馬鹿にされているから怒るし、戦争反対派は戦争というテーマを完全に茶化して描いているので怒るでしょうから。まあ斜に構えて「またヴァーホーヴェンが悪趣味なことやってんな」くらいのスタンスで観ると結構楽しめると思います。人間の血やバグの体液がビュービュー飛び散るのも実に悪趣味。天下のディズニー(ブエナビスタ)が良くこんな映画にゴーサインを出したものですね。 【民朗】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2012-11-07 21:15:46) |
314.《ネタバレ》 なんかもっと古い映画だと思ってました。『エイリアン』くらい古いと思ってたら、それよりはだいぶ新しい映画でした。そう思うと、「古い映画だから」と許容していた少し安っぽい映像とかそういうところが気になってきてしまった。 しかしSF映画としてとても内容が良い映画だと思いました。まず平和な地球と戦地とのギャップの違いが絶妙に描写されていたのが良かったです。彼女についていきたいという理由をきっかけに軍隊入りする主人公が入隊後彼女に振られ、事故を起こしたりして現実に打ちのめされていく経過がまたリアル。 リアルじゃないところとして、他の惑星で顔面むき出しで呼吸ができることとか、さらっと核を使って、しかも威力はあの程度のところとか色々ありますが、まあ目をつぶりましょう。だって面白かったですから。 これだけシリーズ化されてなぜ自分が今まで観なかったのか不思議なくらい面白かったです。これの『2』を実は先日観てしまいましたが、そっちはこれよりだいぶ劣りますね。まあ『3』に期待します。 【TANTO】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-22 22:01:17) |
313.《ネタバレ》 公開当時もバカ映画なフリして実はメッセージ性が高く『マトリクス』に近いーという話は小耳にしていたが、今更見たらすごい映画で驚いた。わかりやすいバカ映画な一面を使いつつ現実にある戦争へのプロパガンダな側面や、理由や予定なく突然起こる事故と死。見ごたえがある。グロ苦手なはずの自分が驚くほど淡々と登場人物が文字通り乱暴に切り刻まれる様は見れ笑えたのはバーホーベンの手腕か。素晴らしい反戦映画だと思う。 【reitengo】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-07-25 11:04:10) |
312.《ネタバレ》 ワタシは、女子にいいカッコしようとすると、とんでもないことになるんだ話のとてつもなく大がかり版と解釈したい。「私たち3人が協力すれば怖いものなしね」って、いったいどの口がそんなことを言う。 【なたね】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-08 08:24:01) (笑:2票) |
311.昆虫との戦争なんて、男(の子)であれば胸躍ってしまいますよ。しかもアメリカ的なおバカなノリで楽しめました。 【noji】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-02 23:25:47) |
310. 原作ファンとしては、かなり複雑な気持ちになりました。実は、パワードスーツを着用しないというきわめて重要な点を除いては、かなり原作に忠実なんですよ。人物設定とか未来社会の描写とか。ただ、製作者はよほど、原作が嫌いなんでしょうね。(そこまで嫌いなら映画化に携わらなくてもと思いますが。)とことん、馬鹿にした茶化した演出の映画です。なかなか、これはこれですごいと思います。ある小説を貶めるために、巨額の損害覚悟でまるまる一本、しかも表面的には原作にそった映画を作れるって。 たった一つだけ、この人理解できてないなと思ったのは訓練基地の意味、性格、重さ。理解できてれば、そこで訓練された兵士が、宇宙船のパイロットと喧嘩して互角以下とか。「愛と青春の旅だち」の主人公と町のチンピラの喧嘩シーンを思い出して比較していただければ。ある意味人間性を排除してまで戦闘マシーンにしたてる訓練をへたものが、喧嘩して一般人と互角とか。 ただ、どんな形でも映像化されたことは実に嬉しかった。 久々に見て。やはり世界観や設定のみかなり忠実なんで、逆に物足りなさが半端じゃない。どう言えば、わかってもらえるかな?ガンダムの実写化で、モビルスーツが一切登場せず、ちゃちな機関樹もどきの打ち合いに終始する、だけど、世界観のみはとても忠実、そんな映画を見せられたことを想像していただきたい。 しかし、顰蹙覚悟で言えば、無法な暴力に対して、それを上回る暴力で対抗、抑えることができる世界ってなんて素晴らしいんだろうと感じずにはいられない、今日、この頃。 特に、この期に及んで話し合いで解決とかお題目しか唱えられないサヨ系には、「じゃあ、お前プーチンところ言って話つけてこいよ」と嫌悪しか感じられない自分にとっては 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-03-19 10:25:14) (良:1票) |
309.悪趣味ですね~。監督は人間が嫌いなんだろうか? 【SIN】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-12-17 14:56:12) |
【承太郎】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-12-03 21:11:26) |
307.あちこちのランキングや好きな評論家さんたちの中でワースト1だったので「どんだけひどいのか」と思って観てみたら、それほどヒドくなくてそういった意味で肩透かし。というか、見方がよくわからない。これはまともにストーリーを追って観賞する作品ではない、ということなのですか?アメリカ帝国主義を小馬鹿にした映画なの?ということは、学園ドラマの如きペラペラの役者陣を揃えたのも、大怪我してる左肩を元気に振って走るヒロインの大根演技も、すべて確信犯なのですか?なまじCGにお金かかってるので皮肉感が伝わらないんだが。シベ超みたいにすかすかのセットなら分かりやすかった。あ、CG以外のコクピットなんかは学校祭みたいなちゃち感ありましたけど。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 3点(2011-11-21 23:46:50) |
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306. 反戦映画って無残なシーンを映し、悲しませるだけのものが多いけど、私が反戦映画と聞かれてパッと思い浮かべるのは「ジョニーは戦場へ行った」「フルメタル・ジャケット」、そして本作なんですよ。この監督の作品、好きか嫌いか完全に分かれるタイプなのは他のレビュアーと同意見。因みにDVDは吹き替えと字幕スーパーでオープニングがちょっと違います。 【クロエ】さん [DVD(吹替)] 10点(2011-09-11 22:30:32) |
305.《ネタバレ》 「怖がっています」…うん、それ超能力使わなくても見ればわかるよ。 【どぶん子】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-07-12 11:58:43) (笑:2票) |
【doncdonk】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-06-14 12:53:36) |
303.《ネタバレ》 デニースリチャーズとの別れのシーン。一瞬にして行ってしまうアレすごい好き。 【Pecco】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-14 10:25:15) (笑:1票) |
302.《ネタバレ》 きちんと感じさせたり考えさせたりするような作りがどこにもない。スゴく薄っぺらくて軽い。ここまで軽すぎると、皮肉な内容も味がなく、広報に乗せられる人間たちは超おバカなだけにしか思えない。虫の大群に迫力があったので、そこそこ楽しめた。 【2012/3/19追記】原作読んでないけど、ちょっと調べてみたところ、多分、この映画はもっといろんな国籍の人出すべきだったんじゃないかな? あとハインラインの原作に流れる思想をきちんと反映させるなら「市民権要らない、戦うなんてやだね」といった人たちのマイナスな側面をしっかり描写する必要があったと思うんだけど、多分、これは監督の意思とか以前の問題で、この物語を映画化しようなんて企画が挙がった時点で、思想的な部分はうやむやにして巨大虫とのスペクタクルを見せることしか考えてなかったと思います。「自分の生活する社会は自分たちの力で守る」と言えば理にかなっているしカッコよくもあるけれど、世界を市場としたハリウッド映画で、そういうことを真面目にのたまう映画を作ったらどんな反響が起こるか・・・もともとが問題作で、2時間枠でとうてい人々を説得感動させて黙らせられる類の内容ではないし、もう、虫とドンチャンやるおバカ映画にするしか企画の進めようがないとも思えます。そのへん、真面目に作る気のなかったことは、アイアンサイド以外のあまりにクダラナイ出演者たちの顔ぶれが物語っています(原作のプロパガンダに真面目に付き合う勇気のある有名俳優がいただろうか?)。それならそれでも、せめて多国籍なムードくらい作ってくれたら、も少し人間群像の絵的にも楽しめたんじゃないかと思えます。こんな政治的問題原作を真面目に監督したい人どれだけいたかな? 映画がどう反応されようが、よその国の人間に監督させれば都合いいし、バーホーベンは虫と戦う映画企画が実現できるなら原作が何であれ飛びつきたかっただけなんじゃ。そんな感じの出来上がりです。本作含め興行コケまくりで今じゃお呼びもかからない監督ですもんね。点数は虫の特撮だけに。 【だみお】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-06-08 21:03:14) |
301.主人公は不純な動機でいやいやながら軍に入るのだが、仲間に励まされ責任ある地位になっていく成長シーンが見所である。コマーシャルシーンは、結構皮肉が利いていると思う。 【けん124C41】さん [地上波(字幕)] 9点(2010-12-11 22:36:20) |
300.いやぁ、これはすごい映画を観てしまいました。二時間中だるみなし、期待を大きく上回る作品でした。 先日、引越しをしまして、新居で入浴していた時のことです。小さなハエが側面のタイルに張り付いていました(水をかけたくらいでは死なず、そのくせ同じ場所に戻ってくるアヤツです)。見つけるたびにはたいていたのですが、浴室の扉を開けるたびに目に入るタイルの黒い点が気になってきました。妻が排水口を確認するよう言うので、バスタブの側面を取り外し排水口を覗いてみると、ちょっと想像もつかない数の小さなハエが。そのとき私は全裸でした。ハエと私を比べると、体格では数百倍、腕力では比較にならないほどの差がありますが、彼らがかくも短期間で繁殖し、我が新居に住みついていることに戦慄を覚え、すぐに蓋を閉めました。翌日、会社帰りにバスマジックリンを買い求め、めったにつけないコンタクトレンズとゴーグルを装着し、敵の巣目掛けて引き金を引いたのです・・・・・・。 その際、学生の頃洋画劇場で見たこの作品を思い出したのです。当時は、エイリアン退治をしようとして逆に蹂躙される未来の軍隊モノ程度の認識と記憶しかありませんでしたが、『トータル・リコール』や『ロボコップ』を経由してポール・バンホーヘンという監督が何者か知ったうえで本作を鑑賞すると、俄然面白かったです。全編から匂い立つ胡散臭さと予定調和は現実世界に対する皮肉であり、戦闘シーンはそれを打ち消すかの如くのリアリズム路線で突き進みます。このどうしようもない予定調和と、手足内蔵脳みそが乱れ飛ぶ戦闘シーンのリアリズムが絶妙に絡み合い、本作を稀有なものにしています。 【さめがい】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-11 13:23:44) (笑:1票) |
299.128分の間に何人(ブエノスアイレス市民やバグズも含めて)死んだんでしょうか。映画史上最多じゃない?消耗戦を物量で勝つまで続ける展開は大味だけど壮絶であり退屈しない。しかし、兵士が何千何万単位で殺されても、任務のためだから仕方ないで済まされる世界観にはぞっとする。 (再見)ナショナリズムが盛り上がる過程をつぶさに見ることができた。終盤では「ぶっ殺せ」と叫ぶ兵士に思い入れしてしまった。人間とは全然違う姿のバグズ相手だからだろうか。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-11-28 16:36:54) |
298.《ネタバレ》 SFは苦手なのだがこれは面白かった。 彼女がえらいブサイクですね。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-11-25 02:02:29) |
297.さすがに鈍感な私でも分かりました。超皮肉映画だと。残酷シーンだけでなく描かれている人物、設定そのものが醜悪。吐き気が出る程すべてグロテスク。あまりの徹底っぷりに洗脳されてしまいそうで怖い怖い。洗脳の恐怖を味わわせる事が監督の狙いかもしれん、と思える。「暴力が解決してきた」って完全に暴力する側の理論。殴られている側は絶対言わんだろう。人は何故か自分は「殴る側」だと錯覚しがち。殴られる側が圧倒的に多いのに。戦争なんぞする人間のバカっぽーっぷりをこれでもかと描いてみせる。そうね、あのナチス党も選挙で国民が選んだもんね。私はこの監督が人間の愚かさを叩きつけるのは「忘れるな」と言いたいのか、と思った。「だから気をつけろ!美化して誤魔化すな!」と。大戦の記憶が遠のくにつれ、虐殺を否定する人が大勢出て来た。「虐殺はあったと千度でも万度でも言おう。言い続けよう。過去の愚行から学ぶ機会を奪う事は未来を奪う事だから」と言う人がいたけど、同じ根性をこの映画にみた。が、容赦も情けもない分危険度は最上級。このDVD持っているだけで危険物所持法違反されそう(←この場合は誉め言葉)誰かも言ってましたがこの監督、深作監督と根っこが似ているかも?類いまれな映画だと思うけど個人的にR-25ぐらいにしたいんで点数は低目。すまん。 【果月】さん [地上波(吹替)] 5点(2010-11-17 16:22:23) |