14.《ネタバレ》 チェ・ミンシク上手いなあ。 こういう役をやらせたら本当に上手い。 前半のチンピラでのくずっぷりのシーンが長い気がしたが、後半にかけてそれが見事な効果を上げている。 浅田次郎原作なんだから、そもそも泣かせにかかっている映画なんだけども、それがあざと過ぎないバランスの良さは、やはり役者の上手さにある気がする。 でもやっぱり韓国映画。 美しい涙で終わらせてくれるはずもなく。 最後のシーン、パイランの元に行けるなら、その方が彼にとっては幸せなのかもしれないが。 この辺が現実の容赦なさを突き付ける韓国映画の真骨頂かな。 パイランの純粋さに加点。 |
13.《ネタバレ》 たぶん人生で一番泣いた映画。 主人公の男に、どれだけ感情移入できるかが鍵。 ろくでもない人生を送ってきた男で、しかも大事な女性がいる男なら、きっと感情移入できるに違いない。 観終えた後、しばらく涙が止まらなかった。 ただただ働き者で、真っ直ぐな女性。 そんな女性が自分より先に死んでしまったら・・・ しかし残酷だなぁ、この話。 女性の人生も哀しいけど、男はある意味、もっと不憫。 女性と向き合えたのが、女性が死んだ後という始末。 これじゃ、どうにもできない。 自分を想ってくれたこの女性に、人生を捧げようにも不可能なのだから。 私はこの映画を観終えて、大切な女性との時間を大事にしたいと思った。 心から、そう思った。 そう思わせるだけのパワーがある。 こんだけ打撃をくらう映画は、そうはない。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-07-04 09:23:33) |
12.《ネタバレ》 チンピラ話が延々と続く前半にイライラするのは冒頭数秒だけ顔を出したセシリア・チャンがいつまでたっても出てこないからで、けしてチンピラ話が退屈であったわけではない。むしろ組のボスの身代わりに選ばれる経緯として例えば集金先のばあちゃんに昔世話になったからと詰め寄れない義理堅さを見せたり、ボスとの関係を見せたり、ボスが切れやすいところを見せたりといった丁寧なストーリーの紡ぎかたは悪くはないし、ガラス越しにすることで組事務所の密室感を出したりボスの激高を激しい雨とリンクさせたりといった細やかな工夫も好感が持てる。しかしやはりセシリア・チャンの物語が見たいのだ。主人公の視点で語るならもちろん見ようがないので、あえてそこから離れているのだろうけれども、せめてこの国に残ること、祖国に帰れないこと、といった諸事情をチンピラ話のような丁寧な語りで見せてくれればもっと盛り上がれたと思う。主人公ばかりが盛り上がっちゃかえってしらけちゃう。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-08 15:39:41) |
【ジダン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-10-14 11:53:03) |
10.とても切ない作品です。泣けます。特に男性はこの手の話しに弱いのでは。「星願」のセシリア・チャンが幸薄いヒロインを見事に演じています。それ以上にダメヤクザ役のチェ・ミンシクの演技が見事です。最後は哀し過ぎます。 【ジム】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-07-26 19:24:33) |
9.《ネタバレ》 田舎の海辺の町の寒々とした光景がよく似合っている、切ないラブロマンスの秀作。ゴミ溜めのような(物質的にも精神的にも)生活を送っていた下っ端ヤクザが、顔も見ていない、すでに生きてもいない相手との関係を通じて段々と変わっていく過程が良い。チェ・ミンシクの演技は、挫折と敗北を繰り返してきた駄目人間を全身のオーラで表現していて、なかなか見事。また、写真、歯ブラシ、戸籍謄本といった小道具もなかなか効果的に機能している。難点としては、前半のチンピラ生活の描写がやたら長いことで、あれは15分もあれば表現可能だと思う。また、ヒロインが主人公に会いに行く場面はちょっと唐突(かえって、顔を合わせないことによって発生する切なさを減殺している)。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-29 03:20:20) |
★8.《ネタバレ》 浅田次郎の原作には、妻の死後、チンピラが彼女の生き様に心動かされる蓋然性が、読者に次第に沁み込んでくる説得力がありました。映画のパイランは洗濯屋に住み込みで働くことになりますが、原作では売春宿で客を取る仕事をさせられます。救いようのない、落ちるところまで落ちた環境で、彼に宛てた手紙の中に「みんなやさしいです」と何度も述懐していたことに、チンピラも読者も共感を覚えるわけです。親切なおばちゃんが居る洗濯屋という設定は、この鮮やかさをぼかしちゃっているように思えてなりません。また、やっぱり殺人事件は必要ないんじゃないかなと思います。と、辛口のレビューになってしまいましたが、結構好きな作品だったりして。映画前半で徹底的に情けないチンピラを演出することで、後半、彼女の思いが彼の琴線に触れていく過程を、より感動的なものにしているように思えました。満足。 【アクシス】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-26 22:36:10) |
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7.ストーリー中盤過ぎまで長々と続くチンピラ話にはうんざり。その分パイランに関するシーンを多くしたほうが良かったような気がする。それから主人公のチンピラが、彼女の写真だけで言葉も交わした事の無い女性相手に本当にああなるものか、かなり疑問。謎です。かなり強引な展開の話に思えて最後までシラケてしまいました。ただ、パイランの役の女性は可愛いかったですね(笑) 【civi】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-04-06 17:34:18) |
6.これは浅田次郎原作の映画化と言うより、1998年製作の邦画「ラブ・レター」のリメイクという意味合いの方が強いと思う。残念ながら私は原作もオリジナルも知らないのですが、掃き溜めに舞い降りた純真無垢な聖女が涙腺を攻撃してくる展開は、「天国までの百マイル」(私が知ってる唯一の浅田原作映画)と同じ反則技(しかもこっちは、大竹しのぶじゃなくってセシリア・チャンです!)。しかし本作も、「天国~」に同じく映画としての出来は決して良くない。カンジェとパイランの物語が乖離してしまっていて、チェ・ミンシクの熱演空しく、一本の映画としては非常にバランスの悪い仕上がりになってます。これは編集構成をほんの少し変えるだけで解決すると思うので、非常に勿体ない。そんな訳で、本作の天使・セシリアに5点献上。 【sayzin】さん 5点(2004-10-22 00:06:51) |
5.こんなラスト嫌だってのに・・・そういったものに限って泣ける。ストーリーはかなりハチャメチャな作りになっていてチンピラのどうでも良さそうな話(5分で良いんじゃないかと思われるもの)が半分、そこから無理矢理くっつけたラブストーリーが半分なのだが、明らかにこれをくっつけるのに力業でやっているのが見え見えであった。ハッキリ言えば駄作なのだが・・・あの手紙は泣けてしまう。ストーリーそっちのけであんな手紙もらった日には泣いてしまうのは確実であろう。 【taron】さん 8点(2004-05-25 21:41:59) |
4.亡くなった人から、あとから届く手紙や留守電とか、回想シーンでわかる真実とかに私は弱いので、結構いい感じだったのですが・・・。泣けませんでした… 前半のチンピラさんばっかりのシーンが私にとっては長すぎたと思います。もっと早くヒロインさんを登場させて、早くそういうストーリーにしてほしかったです。あの所長さんはすごく許せなかったです(`´) それにしても主役の男の人、かっこわるすぎ… 【mako】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2004-03-13 10:29:27) |
3.《ネタバレ》 なぜ写真を見ただけなのに感情移入できるのか?ありえないことかもしれませんが、私はこの映画にけっこうハマってしまったぞッ!素直に感動しました。それもこれも、セリシア・チャンの美しさと、チェ・ミンシク演じるチンピラの情けなさの対比がうまく映し出されていたからだと思います。違う役者だったら感動しなかったかもしれません。ラストは浅田次郎の原作とは違いましたが私はこちらの方が好きです。 【T橋.COM】さん 9点(2004-01-19 21:40:39) |
【SUM】さん 7点(2004-01-13 15:32:04) |
1.偽装結婚をした相手が死亡し,死亡した場所まで確認のために出かけていくが,道中や現地で相手の人となりを知るにつれ情がわいてくる。というのが柱となるストーリーだが,相手の女性が言葉の通じない異国の地で偽装結婚した相手に思いを寄せるようになるのはわかる気がするが,偽装結婚をしたチンピラがたった一枚の手紙を読んで,いきなり情にほだされるというのは理解できない。ストーリーの軸がチンピラ側で進ためチンピラの気持ちが理解できないと苦しい。 【北狐】さん 4点(2003-12-26 12:37:02) |