1.《ネタバレ》 すいません5点です。鑑賞する前は正直、7、8点くらい付けちゃうんじゃないかってめっちゃこの映画に期待していたんです。予告編を観た時にお気に入りの映画「ヘルプ 心がつなぐストーリー」にどことなく似ているような気がしたからなんです。それは魔女の一人である金髪の彼女グリンダが、差別や偏見という概念を持たない天真爛漫な性格で、緑の魔女さんエルファバと魔法の勉強をしながら友情を築き上げていき、最後に何かしらの事情によって良い魔女と悪い魔女にわかれて仕方なくお互い戦う事になる...そんな映画なのかなって思っていました。すごく感動できるんじゃないかって思っていたんです。ところが実際に観てみたらグリンダ、普通にエルファバのことを毛嫌いし始めるじゃないですか。あれれ?思ってたのと違った、でした。まあでも差別といっても可愛げのあるほうで、差別というよりはなんとなく嫌い、みたいなフラットな感じですね。でそのグリンダ、何よりもまず自分のことを優先するという、最初に思い描いていた人物像とは真逆のタイプなのでビックリ。ただここでもその自分優先の仕方が何ていうかそこまで悪意を感じない絶妙なラインなんですよね。例えば好みじゃない男子生徒にダンスへ誘われてそれをどう断るかでエルファバの妹に押し付けるシーン、あれなんか小賢しさはあるんですが悪意を感じにくいんですよね。底抜けの明るさから来る憎めなさがそうさせているんですよね。なんていうかこのグリンダ、ちょ~とジャイアンを柔らかくした感じとでも言いましょうか、まあ自分勝手ではあるんですが憎めないんですよ。そんなグレンダがエルファバとの距離を縮め始め一緒に踊るあのシーンは、この映画のハイライトといってもいいくらいめっちゃ感動できました。あそこが一番の盛り上がりでしたね。そうなんです、この映画なんか今一つ盛り上がるシーンが少ないんです。ミュージカルなのに。そのミュージカルも図書室のシーンくらいかな。他はどれもみな同じようだったし、あまり印象に残るようなシーンもなかったな~。あと肝心なエルファバとグリンダの友情そのものも、そこまで親密ていうほどに描ききれていなかったんですよね。ちょっと中途半端な印象。話の他に期待していた圧倒的な映像美もそれほどじゃなかった。それととにかく話が進まない進まない。そのせいか時間を長く感じちゃいました。まいったまいった。
とにかく魔法を習うというシーンがほんのちょっとだけで、その習うという行為自体もなんかあやふやだったし、ん?どういうことよ?て思いを巡らせてみたらあ!そういえば!オープニングのタイトル出た時にパート1て書いてあったっけ!てなって、この映画が2部作だって後で知りましたよ(汗)まいったまいった。
人々を団結させるには共通の敵が必要、ていう台詞は手垢が付きすぎた感はあるものの不変的であって、今が旬なあの大統領を彷彿とさせてグッドタイミングでした(笑)
一応パート2も映画館で観る予定です。個人的にあの妹がどうなるのかが気になってます。闇落ちとかあるのか?