8.《ネタバレ》 オプーの人生3部作のまず第1部。 少年期を描いている。 彼が多感なころ、お姉さんは大きな存在だった。 お菓子屋についてったり、祭りに行ったり、クライマックスは大雨の中の沼のシーン。 そのために風邪をひいて、亡くなってしまうのだが・・ インテリのお父さんは、優しいが、お金を家に持ってこない。 家族は無力感の中、他所の地へと引っ越していく。 盗人呼ばわりされて、友だちの家で紛失した首飾りが、死後、棚の上から出てくる。 これがオプーにどのような思いを抱かせたか・・ さぁ以降、「大河のうた」へと続く。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-10-04 18:57:14) |
7.《ネタバレ》 個人的には名作とも傑作とも思えない。 人の良いお婆さんを邪険に扱っているし、親父(オヤジ)はフーテンだし、しょうもない。 唯一評価したいのは、そのストレートな作り。 変な趣向を凝らさず、真正面から村に住む人々の生活と人生を描いている。 その部分には好感を持てた。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2012-05-26 23:52:41) |
6.サタジット・レイ監督が、会社に勤めながら約三年かけて完成させた初監督作品。 しかしながらそのような制約があったとは思えないほどに洗練されたその映像は、かの溝口健二の作品を髣髴させるものがあり、思わず見とれてしまう。特に今でも語り草となっている有名な列車のシーンの美しさは圧巻で、映画という芸術の生み出す映像美の極と言えよう。 そんな完成度の高い作品を、デビューしたてながら手掛けたサタジット・レイ監督は、名実共に世界有数の名監督だと改めて感じる。 【陽踊り小僧】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-07-26 14:26:57) |
★5.かの黒澤明が「世界映画史上最高の名作」とまで言い切った本作ですが、残念ながら個人的にはそこまで凄い作品だとは思えませんでした。とある貧しい一家の様子の淡々と綴った極めて地味な作品であり、黒澤明というよりはむしろ小津安二郎の世界に近い印象です。話自体に特に面白みは感じなかったものの、ススキの中を走り抜けていく汽車とか、風雨でひっくり返る蓮の葉とか、ラストの蛇とか、印象深いシーンの連続で退屈はしませんでした。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-06-22 13:14:09) |
4.冒頭に淀川さんがストーリーと見所を語ってしまったので楽しみは半減してしまったが、その解説の通り切なくインド的な映画でした。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-05-12 00:04:56) |
3.これは紛れも無くインドを撮った映画なのですが、この感性は同じアジア人である日本人の胸にも響きます。貧しい一家のこの生きる姿!オプー登場のファーストショット、雨中のお姉ちゃんのダンス、杖つくお婆ちゃんの歩く様子、人間というものが驚くほどしっかり描写されており一家を通して〝生きる〟ことを具現化しています。そして動物に虫に植物、生きとし生けるものはもちろんのこと汽車の登場シーンも抜群に素晴らしい。〝映画史上ベスト汽車〟があったら確実に上位に食い込みますな。残りの二部を観ずにはいられなくなります。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-01-08 18:59:39) |
2.死というものが常に隣り合わせにある社会だからこそこういう映画が撮れるのだと思う。おばあさんが植物に水をやるシーン、大蛇が空き家を這い回るシーンなど印象的なシーンが多い。また、一家も貧しいながらもいたわりや愛情が感じられて微笑ましかった。 【こまごま】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-07 00:08:35) |
1.何年前だったのか忘れるほど昔に見た映画ですが、そのときの感動は忘れません。モノクロームの映画ですが、そのとき、カラーフィルムでは表現できない「色」を確かに感じていました。生と死の永遠の繰り返しは、モンスーンアジアに生きる人にとって、雨季と乾季の繰り返しの生活から必然的に生まれる発想なんでしょうか。いまの日本の若者たちに是非みてもらいたい映画です。 【karik】さん 10点(2004-07-04 08:01:58) |