54.《ネタバレ》 うん、確かに、なぜ悪いんだろう。 というかコレ、「地獄でなぜ悪い」というよりも、「映画でなぜ悪い」。 映画作りのためなら、どんな非常識もまかり通ってしまう、という、楽屋ネタっぽいところがあって、そういう映研的なノリには正直、ちょっと距離を置きたくなってしまいます。 ヤクザの殴り込みをそのまま映画に撮ってしまおう、という訳で、ヤクザ抗争のオハナシと、映画バカたちのオハナシとがクロスするのですが、あまり工夫無くそのまんま重ね合わせただけの印象で、さほど驚きを感じません。 クライマックスはひたすら、流血と殺戮の修羅場。坂口拓のアクションの見せ場だけど、キル・ビルの後でこの格好では、比べてくださいと言ってるようなもの。身体能力は高いとは言え、演出まで含めた総合力では、太刀打ちできませぬ。 最後、長谷川博己が軽トラにハネられて映画が終わるんじゃないかと思ったけど、さすがにそこまでの悪ノリはしなかったようで。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 5点(2021-09-11 22:03:46) |
53.《ネタバレ》 海外の映画作家は自身の映画愛を吐露するような作品を撮ることが多いですが、邦画ではそういう私的な映画はほとんどないというか撮ることを許してもらえないという感じです。でもそこは園子温、まさに『映画に愛をこめて/アメリカの夜』ならぬ『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』という感じで映画愛をぶつけてきました、つまり彼は日本のジョン・ウォーターズということ?でもホントにやりたかったのは、『キル・ビル』青葉屋の死闘の再現だったみたい(笑)。 前半を観ている段階では、「この映画はいったいどこに向かっているのだろう?」という疑問しか浮かばず当惑しかないです。だって武藤組VS池上組の抗争と映画バカ集団ファック・ボンバーズとの接点がまったく見出せず、まるで違う映画のストーリーを交互に見せられているかのような感じです。まあ武藤組組長・國村隼が二階堂ふみを主演にした映画を撮ろうとしていることが伏線なのかもしれませんが、これをどう回収するのかと思いきや、お社で星野源が見つけた10年前の願い文が魔法の様に武藤組とファック・ボンバーズを結びつけるという強引な脚本!だいたい星野はなんで長谷川博己のことを知ってるんだよ!でもそこからの怒涛の展開はまさに園子温の本領発揮としか言いようがありません。園子温の映画では実力派俳優に怪演させるのがお家芸みたいなところがありますが、本作では堤真一がまさにそれ。あの表情というか顔芸はほとんどアホ芸という領域です。星野源もいまと違ってどちらかというとサブカル界隈の人というイメージで、これもかなりの怪演です。 閉幕近く長谷川博己の妄想の中で、首や脚など喪失した部位を包帯でつなぎ直した(?)死者たちが完成した映画にスタンディング・オベーションを送るところは、まるで『タイタニック』の感涙のラストみたいで良かったです。でも、ここで終わればいいのにあのメタフィクショナルな幕の閉め方は、いったいどういうつもりだ!でもこのずれたセンスがまた園子温らしいんだよな… 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-10-13 21:16:49) |
52.アホな感じで良いんだけど、まだ振り切りが足りないと思う。園監督はもっとできる子だよね。 【センブリーヌ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2020-04-10 11:32:02) |
51.まず思ったのは長谷川博己の魅力でどうにかなった映画と言った所でしょうか。 最初の90分ぐらいは園子温っぽいというか、言葉を選ばなければただただつまらない映画。 仕込みが無駄に長すぎ。だが伏線回収し始めてからはなかなかどうして。良かったじゃないの。 ただまぁ振り切った映画にするための手法が悪ノリってのが安直というか安っぽいというか。 何とも付き合い切れないというか2回見る気が到底起こらない映画でした。 【デミトリ】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-08-31 15:19:25) |
50.《ネタバレ》 愛のむきだしが良かったので、つられて鑑賞。二階堂ふみ良し。友近良し。でもそれだけ。血潮が多すぎる。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 4点(2019-01-27 21:58:11) |
49.園子温監督は好きなほうなのだが、これはまったく合わなかった。 コメディはハマらないと最後までつらい。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 2点(2018-03-24 09:23:38) |
48.《ネタバレ》 映画愛とコメディに全てを振り切った思いきりの良い映画。ラストの血液ドバドバ首チョンパ残虐アクションシーンは痛快で、センスが爆発している。この作品から有名俳優をじゃんじゃん使い始めるが、作風が微動だにしないのは素晴らしい。今や人気者の星野源が演じるヨゴレ役も見所か。やはり園子温は良い。 【eureka】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2017-09-02 08:43:23) |
47.《ネタバレ》 どの作品にも、監督の溢れんばかりの映画愛と強いエネルギーを感じます。そこはとても尊敬しているのですが、そこから生み出される作品が、映画という入れ物に収まりきれずに入れ物を壊してしまい、観る者を選んでしまうような気がします。 私にはそこまでの包容力が無いみたいで、やり過ぎ感に辟易し、素直に作品を受け入れることができない場合があります。 でも、この作品は、はじめから入れ物に入れようなどという気がないのでしょう。ぶち撒いていますね。やり過ぎ感なんて完全に通り越して、一種の爽快感さえ感じました。 二階堂ふみさんは、この時期引く手あまたで超多忙だったのかもですが、もう少し殺陣を練習してほしかったなぁと思いました(もしかすると殺陣のチープさは監督の意図するところだったのかもしれませんが)。あと、ラストのドタバタ殺し合いに、強引でもいいので看板屋の板尾創路を巻き込んでほしかったなぁ。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-09-02 08:13:16) |
46.コメディ?といわれればコメディなのかな?この監督にコメディ映画を期待してみたらだだ滑りします。これは日本版キルビルといった感じの映画です。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 6点(2016-02-09 17:08:41) |
45.伏線と回収だけは律儀にきっちりこなしたストーリー それ以外はもうめちゃくちゃで面白かった まともな奴がほとんどいないw 映画バカに贈るレクイエム的作品 【ぷらむ少佐】さん [インターネット(字幕)] 6点(2016-01-11 09:29:11) |
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44.《ネタバレ》 ありきたりの映画はつまらない。 かと言って、これがいいのかと問われれば答えに窮する。 おそろしく自由だけどとてつもなく卑怯な気もするのは、このての作品にルールがないからなのかな。 まぁ映画をぶっ壊しにかかってるんだからルール無用なのかもしれないけど、だとすると、やっぱり卑怯なのか。 うーん、わからん。 まぁ、もう少し短くして欲しいとは思います。 長谷川博己さんってスゴいですね。 ちょっと感動しました。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-11-08 02:42:52) |
43.予告編は面白そうだったのに、思ってたのと全然違う映画でした。 うるさかったです。監督の趣味で無理矢理グロバカ感にしたのでしょうが、私の中ではスベってました。 二階堂さんは大変セクシーで好きになりました。 【Kの紅茶】さん [DVD(邦画)] 3点(2015-07-19 14:27:12) |
42.《ネタバレ》 ぎったぎたに塗り捲った原色まみれの油絵のような作品。少しは土台となるスケッチや題材はあったと思うが園監督の好きなようにキャンバスをはみ出しアトリエまでも破壊するような一作。後半過剰なまでのスプラッター描写が何もかもを飲み込んでしまうとは。 愛のむきだしには愛が満ちていた。冷たい熱帯魚にはしっかりとした恐怖があった。本作品はさすがについていけなかった。個人的には自分に残念。この映画好きな人にはたまらないんだろうな。いいな、私も世界に入り込んで楽しみたかったな…。万人受けする必要ないですよね。園監督もすべての人をターゲットにして映画作っている人とはとても思えないし、監督自身のために映画撮ってるな…。でもそこから、次第に監督のネームバリューも増し、ここまでの配役とハイテンション演技を求めることに成功している段階で園監督の狙い通りなのかもしれないなあ。何度も監督の映画観てるんだから、バシッとした軸を楽しむのではないと思っていればよかった。愛のむきだしと比べるなんて愚かなことをした私がだめだったんだろうと。 ミツコっていう名前が好きなんだなあ、園監督。 【JF】さん [DVD(邦画)] 5点(2015-06-08 14:59:14) |
41.おもしろい!が…。園子温だから、これくらいじゃぁ鮮烈さがない。 愛のむき出しのセンセーショナルさが薄味にしてしまった。 のだが、単体として観たら十分面白い。 映画撮りのぶちこわれっぷりは本人の心象そのものなんだろうかな。 なにより、アンニュイなイメージの二階堂ふみがこんなにエロかわいいとは思わなかった。 以上 【おでんの卵】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-03-01 16:53:45) |
40.《ネタバレ》 バカ一直線映画ですね。特に終盤の勢いは凄いです。もうなんでもあり。リアリティなんて言うそばからこの映画にリアリティはどこにもなくヤクザの抗争をギャグとブルースリーでトッピングし、血しぶきと首がコレでもかと吹き飛ぶ。にしても映画キチの演技が素晴らしかったですね彼はまさに漫画です。その脇を並べるのも漫画。ヒロインはキルビルをして、冴えない監督は漫☆画太郎のキャラクターのような状態に。そして警察が間髪入れず皆殺しのオチが入る。そしてバカを突き通した映画は映画として終わる。これがどういう意味を持っているのか考えるのも面倒くさいのでここは「なんか楽しかったなー」と思いながらコーラを飲んでおきましょう。 【えすえふ】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-12-31 18:53:29) |
★39.《ネタバレ》 思ってたのとは全然違う映画でした。 ちゃんとしたストーリーがあると思って真面目に観るとかなりガックリくると思いますので、ふざけた映画なんだと事前にわかっていながら観れれば評価も変わると思うのですが・・・・。 【虎王】さん [DVD(邦画)] 4点(2014-10-05 10:58:02) |
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37.《ネタバレ》 「映画好きが映画好きを題材に撮った映画」って古今東西、定期的につくられますよねー。古くは「アメリカの夜」から最近は「エド・ウッド」、日本でも「ミスターどん兵衛」とか。そのテの映画って悲哀があったりするんですが、本作は狂気だけで突っ走ったって感じ。 ▼血飛沫をCG合成してるんですが、これが画面の中で融合せず浮いちゃってるのが惜しい。残虐さを薄めるために、わざとそうしてるんですかねえ? 【伊達邦彦】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-09-26 01:24:20) |
36.邦画つまんねーと思っていたところ劇場で観てあまりのハイテンションぶりに衝撃を受けました。園子温作品を色々観てから2回目を観ましたが、あまりのやっつけぶりに嫌気がさしました。 【DAIMETAL】さん [映画館(邦画)] 4点(2014-09-23 06:43:22) |
35.《ネタバレ》 ジョン・ウォーターズが『セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ』でインディーズ魂やカルトムービー愛を炸裂させたが、我が日本にも園子温がいた! 細かいことは抜きにして、ここまでのエネルギーに満ちた、センス溢れる爆発的な映画を作る園子温監督の映画愛には、思わず感服いたしました。 【TM】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-08-31 00:41:02) |