19.《ネタバレ》 80年代のニコルソン版を先に見ていたので、ショッキングではなかった。時代の流れに逆らえなかった映画。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 5点(2019-01-09 15:39:06) |
18.《ネタバレ》 色々な意味で1940年代に作られたとは信じがたいほど完成度の高いヴィスコンティのデビュー作。心理描写を反映したカメラワークの芸術性は流石としかいいようがない。また伏線としてだが当時のイタリアで同性愛を扱っていることにも驚いた。ジャック・ニコルソン主演のバージョンも観ているが、ネオレアリズモのファンということもあり、ニコルソンによるキャラクタライゼーションと性描写の強烈さが浮き立つハリウッドバージョンよりこちらのほうが断然好み。 【LucyO】さん [DVD(字幕)] 10点(2017-02-04 02:39:01) |
17.ジャック・ニコルソンの映画を先に見ていたので、随分雰囲気が違うと思った。米国映画とイタリア映画の違い、カラーとモノクロの違いだろうが、こちらの方が純然たるサスペンスというか心理劇という感じ。製作当時のイタリアは日本と同じ戦時中の混乱の時代だったのだ。フィルムが悪いのも無理はない。後半はカットされた部分があるようで、ストーリーが飛んでいるような気もする。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-03-13 19:31:44) |
16.二人の出会いのねっとりとしたいやらしさが、とても良いです。子どもができたからといって、仲直りするのは、腑に落ちなかったです。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-01-03 03:58:54) |
15.《ネタバレ》 白黒とはいえ綺麗に撮ろうと顔に当てられた光が強過ぎて、今見るとかなり不自然に見えますし、ジーノとエスパニョールの絡みや、のど自慢の件などの前半部はやや退屈で冗長ではないかと思いますが…それを差し引いても完璧と言わざるを得ないほど1カット1カットが驚くほどバッチリ決まっており圧倒されてしまいます。 例えば、これから男女の過ちが100%起きますよと言わんばかりの雄弁な出会いシーンの素晴らしさ。あるいはダンサーとの束の間の恋愛が描かれる場面では、ドキドキしてしまう美しいキスシーンがあるのはもちろん、彼女の部屋から辺り一帯の町並みの設計、人物の出し入れまでが鮮やかで見事としか言い様がありません。 ヴィスコンティ監督は処女作から次元の違いを見せつけてくれます。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-05-31 18:51:41) (良:1票) |
14.長かった。。男女の幸福感の違いや価値観の違いがテーマと思われるも当時のイタリアに興味が残る。リメイクもみてみたい。「ベル」ではなく「二度」がキーワードですね。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-01-21 10:15:21) |
13.《ネタバレ》 昔、ジャック・ニコルソン主演のリメイクを観て、とても面白かった記憶がありますが、本作は人間ドラマの心理状況が秒単位で変わっていくので、退屈される方は沢山いると思いますす。 冒頭で、調理中のフライパンの食べ物を掻い摘んでいたフーテンの主人公が、女に未練を求め、メソメソ泣き面を表していく展開は興ざめしてしまいました。全く感情移入できません。 女は「永遠の愛」を求めていたように話していたけど、結局は脂ぎった背中のデブ亭主と一生を共にするのが厭だっただけなんですね。 のんびりしたストーリーですが、細かい描写にしっかりと計算されていたものを感じることが出来て、それなりに観賞する価値はあります。 この作品の発展形が「夏の嵐」「イノセント」ではないかと思います。 【クロエ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-08-12 07:24:42) |
12.ダメ男とダメ女の意地の張り合いと誤解がどんどん悪い方向へと転がっていく後半はそれなりに楽しいものの、肝心の主人公二人がダメ人間過ぎて面白みに欠けました。とりあえず教訓としては「故障車の真後ろに張り付いて走るな」ということで(?)。 【とかげ12号】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-09-15 09:47:15) |
【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2007-10-15 12:02:31) (笑:1票) |
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10.ネオレアリズモとメロドラマとフィルムノワールの融合。この題材、このストーリーを相反すると言っても過言ではないネオレアリズモの手法で演出しているということが凄い。男と女のそれぞれの人生の分岐点がわかりやすく提示され、皮肉に満ちた人生の哀愁が見事に描かれる。男は愛と自由を天秤にかけ、女は愛と生活を天秤にかける。こう書いちゃうとものすごく普遍性に満ちてるなぁ。正当なカタチから外れた愛(不倫)はひたすら破滅へと向かう。男を愛ではなく自由へと誘う道化師にホモセクシャルな雰囲気を与えているのがいかにもビスコンティらしい。長編処女作にしてベテラン監督のような余裕まで感じさせる。殺しの相談をしているのだろうと思われるシーンがリアルすぎて怖い! 【R&A】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-09-28 19:37:45) |
9.《ネタバレ》 後年、ヴィスコンティ自身が、何故この映画の脚本が検閲をパスしたのか”謎”だと語っているけれど、、、ファシスト政権下で、第二次大戦中に作られた映画ですよ、、、自称バレリーナの売春婦の客引きを詳細に描いてみせるし、、、ジーノは「俺を助けたのは体が目的だったんだな」とスペイン人をなじるし、、、やはり、イタリアの検閲官は脚本を読まずにパスさせたんではないでしょうか、ヴィスコンティ様。 【Snowbug】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-07-26 17:54:34) |
8.因果応報ってだけ。 文芸作品だからといっても深みも内容もさして見当たらない。 【カラバ侯爵】さん [DVD(字幕)] 0点(2007-07-23 12:26:42) |
7.ビスコンティはいつもそうだが、リアルすぎて重苦しい(じゃあ見なけりゃいいのに、と言われそう)。邦題は原作小説から直接とられており、その解説によると「アメリカでは郵便配達はいつも玄関のベルを二度鳴らすしきたりになっている」ことから発想を得ており、「郵便配達」ではなく「二度」ということがストーリーのなかで象徴的な意味を持っている。この映画の原題は英語にするとObsession。「とりつかれる」という意味で、良くも悪くもわかりやすい。「二度」というテーマもよく探せば残っている。 【小原一馬】さん [地上波(字幕)] 5点(2007-07-16 21:52:22) (良:1票) |
6.生まれた年の作品。原題と邦題との関係がわからない。 白黒作品。’42の時代にこのテーマはびっくり。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-01 23:03:08) |
5.《ネタバレ》 特に美人とは言えない極めて普通な女と、この時代に多くいたと思われるやや筋肉質で男性的な魅力を持った男というのが、この映画の持つ独特の雰囲気を作り上げているように思う。 ストーリー序盤、猫がうるさいと言って銃を持って外へ出たシーン(妻が不倫→夫が発見→怒って銃乱射・・と連想できる)と、ジョヴァンナとジーノが夫の唄をBGMに語っているシーンが何かどことなく不気味で面白かった。また、全編を通してモノクロ映画で黒い服を着た登場人物が驚くほど映えていたのが特に印象に残った。非常に珍しく、特異な映像に見えた。 しかし、この映画、わからないところがいっぱいある。 何故、女は夫を捨てて逃げないのか。何故、男は旅芸人を欺き蔑んだのか。何故、男は女が密告したと疑うのか(女にも罪があるはずだから密告はできないと思うのだが・・)。 そして、何故“郵便配達は二度ベルを鳴らす”のか。 勉強してまた観ます。 【もっつぁれら】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-30 02:09:52) |
★4.不倫、殺人、男女間のいさかい、とわかりやすい内容ではある。サスペンスというよりは人間ドラマですね。なんといってもラストの展開が読めてしまったのが残念でした。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-23 08:15:46) |
3.《ネタバレ》 【STING大好き】さんも仰せの通り、一般には、ネオレアリズモの先駆的作品とされていますが…確かに、オールロケという形式や中・下層大衆的日常生活の描写という点ではそうなのでしょうけれども…しかし、不倫はともかく、そこから偽装殺人に飛んでいってしまうあたりの心理は、イタリア同時期の他作と違い、どうにも共感を覚えづらいんですよね…。ただし、夫殺し以降の細部の描写にはリアリティが宿っており、いちいち心に引っかかるものがあります。入り乱れる愛憎と殺人の秘匿状況とが織りなす不安定な心理・言動・表情は、分かりやすくも卑俗にならず、巧みに描かれてあります。特に、ジーノがふと呟いた台詞――「想像していたのとは違う…」――に、思わず膝を打った男性諸氏は少なくないのでは? |
2.白黒の映像が、かえって迫力ありました。「今の状況から飛び出すか、とどまるか」「自分の人生を決める最終決断は自分でするしかない」みたいな場合、男と女は考え方がやはりちがうのかなぁなんて思いました。男は幸せになるだろうと動きたがり、女は幸せになれないかもと留まりたがるのかと。しかし、いったん開き直った(覚悟を決めた)女ほどこわいものもないなと。 【代打、八木!!】さん 5点(2003-12-05 11:15:12) |
1.世界の名匠ルキノ・ビスコンティの驚くべきデビュー作。もはや60年前の作品ということもあり、フィルムの状態がかなり悪いが、それを抜きにして考えると半端じゃない勢いをもった作品であり、信じられないほどよく出来た作品である。これがデビュー作とはまったくの驚きである。J・ニコルソンのリメーク作も決して悪くはないのだが、芝居に頼りすぎたリメークよりも、しっかりとした主体性を持つ演出がある本作の方が素晴らしい。 【チャーリー】さん 10点(2002-02-18 22:35:24) |