58.《ネタバレ》 ベースは『シックス・センス』でラストは『ファイナル・ディスティネーション』。 確かに、いろいろな映画作品のファクターが見受けられます。ですがそれぞれの作品の良いとこどりで終わらず、きちんと一本の映画として昇華され、『the EYE』としてのオリジナリティが確立している点が素晴らしいですね。 前半、視界が定まらない主人公マン。頻繁に映るぼやけた視界。完全主観の世界。この作業を繰り返すことによって、見ている私達はマンと同じ体験を繰り返します。そして抱くようになる強烈なマンとの一体感。怖がりの私はホラー映画を一歩引いた目線で見るようにしているのに、そんな私を強制的に映画の登場人物と同化させることに成功しています。まいった。参加させられてしまいました。舌を巻くほどに完璧に計算された演出と脚本です。おかげさまで超怖くて、夜寝られないと思っていたら、この切ないドラマの完成度。これは凄い作品ですよ。 ホラー要素だけではなく、『美しさ』や『優しさ』といった人の良心を自然に表現したことで、作品に深みがでているじゃあないですか。 インインのエピソードは、涙なくしては語れません。 ラストの名台詞はこの上ない清涼感。そしてちょっと切なく、だけど幸せな人生を予感させるハッピーエンド。 書道教室、エレベーターの霊は否応なしに怖く、電車での手紙のエピソードで驚愕する。 これだけ盛り沢山な内容にも関わらず、ストーリーにはムダがなくムラもない。とてもすっきりまとめられています。 この完成度の高さ。抜群のバランス。『ホラー』『ミステリー』『人間ドラマ』、複数の要素が綺麗に融合すると、こんなに良い作品ができるのですね。 主人公以外になぜか霊が見える店員や、重要な役目を果たしているのかよーわからん霊媒師など、放置されたままの人材がいることは確か。ですがここまで本筋が面白ければ、細かい部分はもーどーでも良いですね。 ホラー映画の傑作です。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 10点(2016-11-20 14:55:38) (良:1票) |
57.《ネタバレ》 角膜移植を受けた女性が、目が見えるようになるとともに不思議なものまで見えるようになるお話。 とても好感の持てるナイス怖い映画。オリジナリティあるお話で、映像表現GOOD。登場人物をしっかりと描写し、物語をはっきり作っている点が良い^ ^ホラーシーンは結構怖いですが、骨子があるので最後までお話を知りたくなるのがとてもいい。 この映画でパンブラザーズ知りましたが、そりゃ世間で注目されるようになるのもわかるなーと。この映画は、まず怖がらせよう!ではなくて、ちゃんとホラー映画作ろうって感じで。 ま、このあとこの映画の2も3も借りてるんで久々鑑賞しようと思ってます。次第に、まず怖がらせよう!的な感じになっていったのは仕方がないですけど。次第に作品も監督も評価が落ちていくのもよくあることかな。 ラストもとっても気持ちいい。本当のハッピーエンドとは違うのかもしれませんが。 【JF】さん [DVD(吹替)] 7点(2015-07-20 14:24:12) |
56.《ネタバレ》 結構怖くて、面白く観れた。ラストの今後を感じさせる部分とかよりは、怖いところに特化していた方が面白かったかも。 【afoijw】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-07-22 20:33:14) |
55.《ネタバレ》 角膜移植手術を受けると、幽霊が見えるようになった、という設定。そして、鏡に写っていた自分の顔が違う顔だった~!っていう、途中の展開。そして、角膜提供者のリンも幽霊が見え、悲しい過去があったという展開。お話がよく出来てるな~と思うんです。そして独創的ですよね。こういう設定は、ありそうでなかったな~と。最近のホラーは、かなり非現実的で意味不明なものが多いのですが、この作品は全部辻褄があっていて無理もなく、その点は好感が持てました。幽霊の皆さん方も、すごくリアリティががあるように見えました。あ、もちろん僕は幽霊を見た事はありませんが、実際に見えると言う人は、たぶんこんな風に見えてるんだろうな~みたいな、そういうヴィジュアルなんですよね。ただ、幽霊が出てくる度に「ダーン!」みたいな衝撃音が必ずついてくるのはちょっとくどいかなと(笑)。それに、電車の窓ガラスに予告なく映ったりする幽霊とかも、狙い過ぎててちょっと嫌ですね。この作品で特に気に入ったのは、終わり方です。再び盲目になってしまった彼女は、「でも、この世界には美しいものがあるんだってことがわかった」って、待っていたボーイフレンドと対面して終わると言う、これ以上ないほど爽やかなラストだなと思うんですよね。なので、少しおまけの7点を献上しようと思います。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-02 00:18:41) (良:1票) |
★54.《ネタバレ》 前半の静かな恐怖が絶品。エレベーターの老人、通信簿を探す少年は全世界のマンション暮らしの人々共通の怖さだろう。説明セリフではなく、さらに盲目時代の彼女をしっかり描いているからこそ、彼女しかわからない恐怖と孤独感がその効果をもたらしているのだ。そして、意識的に先の読めるようにミスリードして、彼女の目から見た自分の顔が実は!という大ドンデン!このジャンルとしては切れ味ある展開だ。後半は真相追求というサスペンスになっていくが、ここはJホラーよりもテンポがよく、香港ならではのお家芸が垣間見れる。エンタテインメント性と完成度の高いホラー映画だ。ただ、最後の再び失明する原因は雑な印象で残念。両目同時に破片が刺さるなんて!(映画では片目だけなのに)でも秀作です。 【やしき】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-10-26 16:38:08) (良:1票) |
53.《ネタバレ》 それなりに怖く、それなりに面白かった。早い段階で自分が霊的なものを見ていると気づく等テンポも良い。鏡で見ていた自分と実際の顔が違うという大ドンデンもあり、過不足無い感じではあるんだけど、オチがイマイチでした。インインは死なないで欲しかった。 【キッド】さん [DVD(吹替)] 6点(2011-05-02 10:52:48) |
52.《ネタバレ》 ぜんぜんハリウッドに引けを取らないおもしろさ。だからリメイクされたんですよね。ただ、あの謎の祈祷シーンの唐突さだけはどうかと思います。冒頭のピンぼけシーンはけっこうリアル感あって怖かった。 【HAMEO】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-02-03 20:49:43) |
51.《ネタバレ》 最近のホラー映画で繰り返し観た映画はこれだけだ。それ程に見応えがありました。角膜移植によって視力を取り戻した女性の視界に普通の人には見えないものが見える。最初、彼女はそのことに気づかない。手術前は何も見えなかった訳だから、見えるものに正常と異常の区別が付かない。その特別な視覚能力が徐々に実感されて行く過程が上手い。ホラーらしく驚かすシーンも多少はあるが、主人公の戸惑いを丁寧に追いかけて行く流れはホラーというより文芸作品に似た空気さえ漂い、しっかり主人公に感情移入できる。病院で励まし合った少女があの世へ誘われる場に立ち会ったことを契機にして霊視能力を受け入れ始めた矢先に、鏡で見ている自分の顔と実際の自分の顔が違うことに気づく。この映画で最も怖いシーンはここだ。足元から自分の存在が突き崩されて行くような戦慄。じっくりと主人公の心情を追って来たことが実を結ぶシーンでもある。鏡に写る女性の顔を求めて、ストーリーは新たな展開を見せる…。主演のアンジェリカ・リーは美人だけど、韓国ホラーなどにありがちな美貌だけを飾っている主演じゃなく、しっかり演技に芯があってこの映画を悲哀で支配している。心霊現象を描いているが、悪意・怨み・祟りと云う負のエネルギーが根源にあるタイプのホラーではないので、恐怖の純度自体は決して高くない。しかし、それを代償として通常のホラー映画には見られない整合されたロジックを構築し、完成度の高いストーリー性を獲得した。結果、自分が観たホラー映画では最高点をつけることになりました。 【アンドレ・タカシ】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-09-05 02:52:20) (良:1票) |
50.ホラーとしては中の下ってとこでしょうか。ブラックジャックにこれに似たのがありましたが、これまでに無い作品なのでホラー好きな人は観賞してはどうでしょう。 【魏志倭人伝】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-12-14 03:50:27) |
49.《ネタバレ》 あれ 評価が低いですね 自分は、好きなんですが・・・手術後に幽霊が見える しかも実話? かなり期待していましたね 全体的にはよくある内容ですが 「幽霊が見える方の目を移植したら・・・」ってところに魅かれました それだけで6点 ただ、もう少し怖い作品にしてほしかった ホラー映画好きには物足りないかも 【ジダン・ソゼ】さん [DVD(吹替)] 6点(2008-12-10 04:33:47) |
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48.角膜移植に源を発しての、幽霊、災害予知など、在り来たりな題材を寄せ集めたお話なんだけど、卒無くまとまっていて、あの低予算ホラーを観終わったあとによくある「はぅ~……」といった脱力感は無い。w ホラーらしい陰鬱な雰囲気もそれなりに良い感じ。 【TERRA】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2008-12-07 21:02:25) |
47.《ネタバレ》 微妙なホラー。ラストの爆発シーンが更に微妙。 【にう】さん [地上波(吹替)] 3点(2008-10-06 07:59:28) |
46.《ネタバレ》 ただ不鮮明な映像という手だけでも、角膜手術後の視界という設定を重ねれば、ある程度不気味がらせることはできる。ぼんやり見えているものが、本当に向こうにあるものなのか、そうでない別のものなのか。また、この主人公が視力を失ったのは二歳の時で、手術後も視覚で認識するということになじめず、つい触覚に頼ろうとその不鮮明なものに手を伸ばしてしまう、という設定。鏡像は手で確認できないということでその設定はイキたが、怖がらせるのにもっと使い道があったような気もする。一番怖かったのは、エレベーターにいた背中向けてるじいさんだ。西洋のホラーでは力強いものが身をそらし爪を立てて襲ってくるが、こちら東洋では非力そうなじいさんがうつむいて怖がらせるのだ。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-27 12:16:12) (良:1票) |
45.怖くもないし、残念ながら話も自分的には納得いきませんでした。 |
44.まあ確かに怖いが、映画としては特別、面白くはなかった。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-09-22 09:16:51) |
43.《ネタバレ》 怖くて物悲しくて、それでいてストーリー的にも辻褄が合って、最後は「やっぱりそうなるか。でもその方が本人も幸せなのかな」と思わせる、極めて完成度の高い作品です。ただ怖がらせるだけのホラーや、血みどろのスプラッター映画より遥かに深みがあるし、正統派の心霊系ホラーだと思います。アジア系の作品なので、より親近感も持てるし、途中からはただ怖いだけではなくリンの心情も伝わってきて、どこか寂しい話だなと思えました。もうその時間を迎えてるのに「お前が悪いんだよー」と言って中々立ち上がらない母親に対して「早く救ってあげろや!」と叫んでしまいました。医者やカウンセラーにオッチャンがいなかったのもちょっとした客ウケを狙ったのかな?最後の大爆発も焼死体の映しとかやりすぎかな?と思う所もありましたが、盛り上がりという意味ではアリかなと思いました。主役の女の子、確かに本庄まなみにも似てるけど、ABCの赤江珠緒アナウンサーに似てませんか?スーパーモーニングを観るたびに「あ、マンだ」と思ってしまいます。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [地上波(字幕)] 8点(2007-09-11 10:45:06) (良:2票) |
42.《ネタバレ》 目新しさはなかったが、かといって悪くもなかった。ただの怖い映画で終わらせないし、所々で面白いシーンもあった。見覚えのあるシーンも多々あったけど。 【マサ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-08-07 21:52:04) |
41.まあ怖いといえば、みんな期待して観ちゃって、結局、そんなたいした怖さの映画ちゃうやんってなってしまうので、あえてゆーと、この映画はそんなに怖くない。特にホラーを見慣れてる人には。ただ、じゃあ、つまんなかったのかとゆーと、意外に俺はおもろかった。まず、お話がよく出来てる。邦画の幽霊系ホラーにありがちな、解決してから、また幽霊が人を呪い殺したりなんかしちゃって、つじつまあわないってゆーか、幽霊だから理屈なんてないの、とにかく脅かして人を殺しちゃうのって感じじゃないなのがよい。この映画でもラストは、もう一回ってことをサービスでやってくれてるけど、この展開に無理がなく(能力は移植しちゃってる)それでいて結構鳥肌たちました。しかもそれがうまく終わりにつながってたりして、ラスト、ジーンときてしまった。それに主役の子の演技が非常に好感持てる細かい演技なのも映画にのめりこませてくれてよかったかも。もし俺が急に幽霊が見えたらこんな感じかもってことを体感させてくれた演出もよかった。そして、この映画はいくつかウルウルきてもーた点もよかったな。泣ける映画やったのが意外で。ただ、ここに登場する幽霊は基本的に人を殺しませんから、殺す幽霊が好きな人には不評かも。それに基本的にストーリーはありきたり。似た映画はいくつか観たことある。でも観てる間は、あんまそんなこと気にならんかったけど。それに実をゆうと、俺、ホラー見慣れてるけど、幽霊が登場するシーンのいくつかは5.1chで観たからか、非常にビビッた。急に後ろから声したんやもん。しかもでかく。あ、実話ってゆうのは気にせんで観たほうがいいかも。実話な箇所はあっても、映画はやはり作られた話が多いので。俺は実話ってゆう宣伝文句があったことすら知らずに観ましたから。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-01-24 03:20:49) (良:2票) |
40.《ネタバレ》 やはり2度目に見ても、この手のホラーサスペンスでは群を抜いている。パン兄弟というのは本当にアイディアの宝庫だ。右脳の発想と思う。思考と記憶の作業を視覚で行っているように思える。 ただラストの爆発のところが個人的には気に入らない。「プロフェシー」とかぶっているし(どっちが先にせよ、話を収めるにあたってあまり洗練されたもって行き方とは思えない)それまでのストーリー展開からするとあまりにもイージーに過ぎる。 で、ここのところはトム・クルーズがプロデューサーとなって映画化した際には、きっとこうなると思われるので皆様にはどうでもいいでしょうがお伝えしたい。 まず、主人公は白人男性。そしてカウンセラーは美人の女医さん。まさかマッチョなトム本人が盲目男性を自ら演じることはないと思われるので、オーランド・ブルームあたりをもってくる。そして、ラストではオーランドはご本家と同じように、車の窓を叩いて逃げるよう説得するのだが、誰も耳を貸さない。そこで切羽詰ったオーランドは、後部座席にぬいぐるみを抱えて乗っている女の子を無理やり連れ出し(ぬいぐるみは絶対ですね)、走り出すのだが、それを両親が事故の交通整理の警官へ通報し、警官に追いかけられたオーランドは必死に走る。ここで警官が空に向かって発砲(子供が一緒なので)したりして危機感を煽る。その時まさに大爆発が!オーランドは女の子を守って自分が犠牲になり、再度失明したのであった。そんなオーランドをあたたかく迎える美人の女医さん。…こんなことだと思うのですがー。もうアメリカナイズするとどうなっちゃうかだいたい想像つくよね。そこがよりつまらなさを加速する今日このごろでした。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-10-09 21:16:51) (笑:1票) |
【らいぜん】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-03-16 22:14:40) |