26.見てる時は、エンターテインメントを完全に放棄した「ドリフの大爆笑」の総集編みたいな映画だと感じました。過去にたけしの映画に出ていた、ほとんど大半の役者やギミックが満載されてましたので。でも・・・ちょっとたけし本人の個人的趣向に偏り過ぎですよね(笑)。ちょっと切なかったのが、過去の作品にもあえて「寒いギャグ」を入れる事により、より一層作品の奥ゆかしさを醸し出している、不思議な魅力が北野監督の持ち味だったと思うのですが、今回はただ単におやじギャグ化して、寒く滑っているだけなのでたけしも年なのかな?と感じてしまいました。ちょいと寂しい・・・。 【はむじん】さん [DVD(邦画)] 3点(2006-09-08 01:48:07) |
25.もともとこの人の映画はどれを観てもつまらん。外国で評価されるのは芸術性なのかもしれないけどその評価など曖昧でしょ。結局のところ日本人が作った映画が日本人に理解されなくて外国に持って行って何の意味があるのか?無駄にドンパチやってるけどつくづくこの人は人を殺すのが好きなのだと思います。そろそろ面と向かってつまらないと言える人が出てこないのだろうか? 【たかちゃん】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2006-08-28 12:41:09) (笑:1票) |
24.物語はほとんど無く、内容に意味はない。 映画というよりは、アートや芸術作品に近い。 人物や時間や話の交錯など、非常に難解ではあるが、 一見、わけのわからないシーンも必ずどこかへ繋がっている。 ただ意味不明なだけでなく、緻密に作りこまれ完成された作品。 だが、それが映画として面白いかどうかは全く別の話。 個人的には全然おもしろくもなんともない映画。 京野ことみの脱ぎっぷりにすべての点数を献上。 【愛野弾丸】さん [DVD(邦画)] 3点(2006-08-18 13:01:25) |
23.これは感覚で観る映画ですね。つまり難解だ、理解不能だと言われますが、初めから理解されようと思ってシナリオを書いていないし、小説ではなく映画だからこそ完成できる断片ぶりだと思います。むしろ無意味な作りに意味を持たせたかった狙いのある作品ですね。お得意の拳銃乱射等の暴力描写もある中、所々にたけしらしい笑いを入れてみたり、エロを交えてきたり(でも俺に言わせれば京野ことみは脱ぎ損)。リンチの「イレイザーヘッド」に近いような監督の脳内の投影という印象もありますが、時間軸の交錯、夢オチ等色々混ぜてきているので、作品の断片部分に北野武の色を掴めるか、感じられるかどうかという作品だと思います。よく言えば実験的ですが、悪く言えば限りなく独りよがりにもみてとれるギリギリの作品です。 |
22.右脳が発達してない僕には理解不能。アートと見るのか。 【しむいち】さん [DVD(吹替)] 2点(2006-07-24 11:26:23) |
|
20.難解ですね~ 本人も認めてるし..ただ、映画を好き勝手に撮らしてほしいとスポンサーに懇願して創ったらしい..「座頭市」で儲けさせた褒美として... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 1点(2006-05-12 12:24:37) |
19.《ネタバレ》 人生に「たら、れば」は無いのだが、「ビート」と「北野」の二人。人生のちょっとしたきっかけとかタイミングでどちらに転ぶかわからない。たけしさんは、常にそういう危機感を持っているんでしょうね。それが、悪夢のように映像化された。まさしく、深層心理に潜む「夢」を描きたかったのでは。かの黒澤御大も最晩年に「夢」を描いた。まだまだ若く、他に撮るべきものがあった北野監督少し早かったのでは。でも、作品自体は酷評されているようだが、私は大満足。より、次回作が楽しみになった。 【くらけん】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-04-23 14:22:25) (良:1票) |
|
★17.これは実験的な映画だったのか? それにしても「みんな~」くらい訳分からないでした きっとこの監督何作に1回はこういう映画を作っていくんだろうな、次回作は単純明快でもいいからおもしろい映画を期待します、それがこの監督の持ち味ですから 【月読】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-04-15 21:52:42) |
|
16.《ネタバレ》 これは理解する映画でなく、体験する映画。メッセージ性はなく、現代アート的理性の崩壊が映画全体を支配している。しかし、そのレベルはアートというよりかは単なる支離滅裂であり、狙いのないただの(文字通りの)鉄砲撃ちである。 |
15.近年の映画に限らずハリウッド映画(日本映画)は「映画=感動」「映画=涙」「映画=恐怖」「映画=笑い」というわかりやすさが映画会社の宣伝・CM等で前面に押し出されています。いくつかのパターンがあっても結局は「映画=○○」としなければ気がすまないような風潮。それに対して強烈なパンチをお見舞いする作品だということは(おもしろい・おもしろくないは置いといて)誰の目からしても明らかなわけです。大スターたけしの前に無名俳優のたけしが現れて、その後ふたつの世界が滅茶苦茶に重なり合います。混沌状態に慣れ「わからなさをわかりかけた」頃、唐突にエンドロール。「映画=○○」のかたちで観ようとしたら溜め息しか出ません。アンチメジャーだからイイ、メジャーだからダメ(あるいはその逆)…なんて不毛なことを今さら言うつもりは毛頭ありません。ただ「○○は◇◇である」という決め付けがどれだけ可能性を縛ってきて、その可能性を頭打ちにさせているのかという部分に着目すれば、この映画を理解できない人でもこの映画を許せるのではないでしょうか。「現代はわかりにくい時代」なんて言われて久しいですが、本当かなぁと思います。価値観は多様化されていると言われながらも、民族意識やむら社会から脱却できない部分は危機感を煽り煽られるような退廃感の中で、益々先鋭化されているとも感じられます。「セカチューはスゲー感動できるよ」とか「全米が泣いた」なんて会話やフレーズを聞くと不安な時代だからこそ、みんなは個を捨てて帰属意識の中で安心したいんだなぁと妙に納得してしまうのです。「エンターティメントだからわかりやすくていいんじゃない?」と言う方がいるのはもっともです。伝統が生き続ける能や落語というものは型が制約されている中で、それぞれを演じる人が個性を100%放出しています。でも映画は「泣ける!」「感動した!」のスタンダードなものほど出揃っているので、このように万人受けしないような作品があってもいいと思うのです。個人が選択する幅があればあるほど、その奥行きは広がっていくのは事実でしょう。わかりやすいのがあってもいいんです。わかりにくいのがあってもいいんです。それぞれの作品がそれぞれのニーズを代表しながらの価値がある。そのような多様性が認識されることを北野武は狙っているのではないかな?…と僕は勝手に思っているんですけど(全然違うかもですね)。 【ひろすけ】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-12-11 15:56:59) (良:5票) |
14.すばらしい。実に哲学的な映画だ。実験的映像の重なりが理解されることを拒む。私のような凡人にはお勧めできない。 【ちょび】さん [映画館(字幕)] 1点(2005-11-24 17:50:07) |
13.《ネタバレ》 全然意味不明。さっぱり分かりませんでした。一体何が言いたいのか?画面展開も脈絡が無くて、ついていくのに精一杯。何回も見たら理解できるのかなぁ?拳銃で撃ちたかっただけ?私のおバカな頭では難しすぎです。ところで・・京野ことみのエッチシーンがショックでした。あ~~~清純なイメージがあったのになぁ。岸本加代子がウザイ!まるでSWのジャージャーみたいだ(笑) 【ゆみっきぃ♪】さん [映画館(吹替)] 4点(2005-11-23 23:39:51) |
12.《ネタバレ》 仕事仲間、役者、タレント、そしてファン。現実と妄想の境界など関係なく、登場人物を次から次へと殺していくたけし。果ては自分がこれまで作ってきた映画のパロディまでも動員して、彼は自分の過去の清算をしようとしているのが伝わってくる。そしてそれを目撃させられた我々観客。スクリーンにもちろん我々は出てこないが、映画の中で積み重ねられていく屍の中に、おそらくは我々も含まれているのだろう。全てを捨て去り、破壊し、殺し尽くした北野武。最後にヤクザが発する一言は、これまでの北野映画を愛し、同じような気分でついこの映画を目撃してしまった我々に対する問いかけだったのかもしれない。 【とかげ12号】さん [映画館(吹替)] 7点(2005-11-23 14:45:22) |
11.本当に、北野武は本当に大根役者だと思う。どの映画を観ても。これって味なんですかね?ろれつが回ってないんだもんなあ…そして話は夜にも奇妙な物語でした。 【えむぁっ。】さん [ビデオ(吹替)] 5点(2005-11-17 04:08:31) |
10.極めてストレート&シンプル。でも、構成は流石「世界のキタノ」といった感じか?これだけ好き勝手にごちゃごちゃかき混ぜていながら、キチンとツボだけは抑えている感じ。そのあたりは正直すごいと思った。ただ、全編に亘って繰り広げられるギャグの類。これはファン以外にはちょっとキツイのではないかと… ところで、この話。眼前に現れるのは「夢」?それとも「パラレルワールド」?それとも… 【タコ太(ぺいぺい)】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-11-15 22:49:11) |
9.意味不明。本当に意味不明。これが理解できない俺ってバカなのかな?いや、帰りのエレベーターに乗ってたおっさんが「つまんね」って呟いていたから、俺はバカではないのかな? 【T橋.COM】さん [映画館(吹替)] 0点(2005-11-15 20:30:17) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 エンドロールで誰も席を立たなかった。館内の照明が灯っても誰も立ちあがろうとしなかった。余韻に浸っていたのではなく、あきらかに固まっていた。私も例にもれず固まっていたのですが、みんながみんな固まっている光景が妙に嬉しかった。ストーリーが難解なのではなく、受け取り方が難解なんです。この映画をどう捉えどう消化すればよいのかというところで困惑するのだと思う。そしてその困惑自体がじわじわと快感に変わる。内容は、役者志望のコンビニ店員<北野たけし>が超売れっ子映画スター<ビートたけし>に出会うことで妄想の中で映画という虚構の世界に足を踏み入れてゆく、、という<ビートたけし>の夢。だから<ビート>の前で寺島をかっこいいと言った京野は寺島の女に、タクシーの運転手は気楽でいいと言った大杉はタクシーの運転手に、<ビート>にとってしつこい岸本は恐ろしいほどのしつこさでどこにでも登場する。監督であり俳優であり作家でありコメディアンであり、そして一人の人間である北野武の多面性が投影された映画ととるも良し、そこに北野の葛藤を読み取るも良し、北野映画の集大成的な見方も良し。しかしそんなことよりも、ピンクのタクシーが死体の中を進んでゆく様のフェリーニっぽい画や、『ソナチネ』や『HANA-BI』の海と壮大な音楽をバックに赤いポルシェとたけしの後姿の奥に映される新体操をする京野の滑稽で美しい画や、和室に赤や青というけしてゴダールにはならない不思議な色使いを堪能できれば、それだけでこの映画はじゅうぶん楽しめる映画であることも確かなのです。体感映画とは、よく言ったもんである。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-11-14 14:05:46) |
7.《ネタバレ》 とても面白かった。初老期に達したエンタテイナーの厭世感が根っこにある。北野武という人は、ホントは木賃アパートに住んで、コンビニで店番して、レートの低い麻雀打って、センベイ布団でふて寝してたいんだろう。今さらそういう境遇に落ちるのは怖いけど、それが自分の青春だったんだから、そこへ戻りたくもある。っていうか、戻ってみんなを撃ち殺してやりたい。でも、そういう甘ったれを許さないのが岸本加世子。彼女は、要するにオカンですね。あらゆる場面に顔を出して、タケシのたくらみを必ずくじく。この映画は、全知全能のオカンに見守られて緩慢に死んでゆくタケシを、ホントはそうなってたかもしれない色々なシチュエーションで見せているわけだ。功成り名遂げた男の厭世感を、映画のキャラでなく現実の「ビートたけし」を使って表現した点が、欠陥と言えば欠陥だろう。だから「ビートたけし」という日本限定のポップ・ヒーローを知らないと、映画の意図が分からない。でも、そういうやり方で「ビートたけし」こと北野武が、ヨーロッパのTakeshi Kitanoファンを切り捨てた映画とも言える。すべての虚像を切り捨てたいという気持ちが根本にある。痛ましいくらい分かりやすい映画。 【哲学者】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-11 19:11:29) (良:2票) |