★1.《ネタバレ》 最初の飛行機が迎撃される時はドイツ軍が黒い影となっていて不気味に描かれていますし、製作年や内容からして一見プロパガンダ映画のようなのですが、そこはウォルシュ監督、顔が出るとドイツ軍も何だか親しみが湧いてきて、逃亡が開始されればだんだんコメディ調になり単純に素晴らしい娯楽活劇として走り出します。このぐらい思いっきりやられると戦争映画というよりも戦争ごっこ映画といった感じで少年気分でワクワクしてきます。クライマックスのカーチェイスからラストに到るまでのアクションやテンポの良さなどは、現代でも充分に有効なばかりか今なお抜きん出ているとすら思います。 しかもワクワクばかりではなく、ムードメーカーのオヤジが撃たれて屋根から落ちてゆく様などは胸にグッと迫ってくるもので、様々な要所をしっかりおさえたサービス精神旺盛な作品となっています。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-10-19 18:11:30) |