55.ナチス侵攻直前のブダペストを舞台にストーリー、俳優たち、音楽、、、全てが良かったです。3人の男性が恋をしてしまうイロナもそれだけ魅力的な女性だったと思います。強制収容所に送られる汽車に乗る場面で、ラズロのハンスを見る表情に涙が出ました。最後には復讐が完結して良かったです。。。 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2024-02-03 12:55:15) |
54.《ネタバレ》 ストーリーは違うが「愛と宿命の泉」と通じるものがあるような。因果応報の切ない復讐譚。 毒薬の伏線も効いていて、ラストまで引っ張られる。最後まで見て冒頭の死の意味がようやくわかるサスペンス仕立て。 ハンスは平凡な失恋男だったのに、ナチの手先として権力を握ってからクズ人間の本性を現した。 権力を握ると腐った本性を現わす人間は多いが、まともな検閲機能がなく不正のまかり通る時代や国ならなおさらだろう。 二人の男と付き合う魅惑の美女。男としては当然一人占めしたいところだが、捨てられるのを恐れて半分で我慢している。 良く言えば男にプライドを捨てさせるだけの魅力のある女ということだろうが、天使の顔をした魔性の女だ。 この映画の最大の難点は、人を死にたくさせる魔性の曲を現実には表現しきれないこと。 実際に自殺者が多く出た曲として有名なようだが、それも単に都市伝説っぽく感じられて実感として伝わってはこない。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 8点(2017-12-08 00:17:48) |
53.重い内容の作品でした。暗い日曜日なんて曲は知らなかったけど、なるほどいい曲。自殺したくなるとは思いませんが、何度か聴くと耳から離れないです。ラストの復讐はぞっとした。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-07-11 21:52:07) |
52.《ネタバレ》 名曲「暗い日曜日」まつわるエピソードは聞いたことがありましたが、 その曲をモチーフにした、こんなストーリーがあったとは・・・。 あまりにも美しい1人の女と3人の男。それぞれの人物像と、彼らの心の配置が見事という他に無い。 戦争の時代を描いたドイツの映画特有の重さはあるのですが、 「暗い日曜日」の旋律の如く美しく悲しく、そしてエロティックでサスペンスフルで、何と上品な映画か。 3人の男のうち2人は戦争中に命を落とす。しかし、イロナには新しい命が宿っている。 ラストで作品は冒頭に続く現代に戻る。60年の時を経ての3人目の死。あの店で、あの曲が流れている中で・・・。 店の奥で息子が母の誕生日を祝っている。洪水の後も、彼女は洪水を忘れることなく力強く生き抜いたのであろう。 とても静かですが、重みを感じさせるラスト。そして常に死を感じさせる作品でありながら、 鑑賞後の後味は上質のワインでも味わった後のような余韻が残ります。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2016-11-20 16:36:38) |
51.《ネタバレ》 いい映画でした。 多数の自殺者を出したとされるいわくつきの「暗い日曜日」という曲のことは知ってたけど それを元にした本作があることは最近知りました。 やっぱりヨーロッパにとってナチスって避けては通れないのね 結局ハンスはなにをどうしようが自分になびかなかったイロナに復讐したのね 可愛さ余って憎さ百倍。 そしてラズロはどういうつもりであの毒の瓶をイロナに託したのか・・・ イロナは50年間あの瓶入りの毒を持ち続け、待ち続けてたんだ この瓶が心憎い伏線になっていて良いです。 歌詞の内容とは違うラスト、そしてオープニングに繋がる現在 構成も良いと思います。 ラズロ役の俳優が上手いですねーハンスが去っていくのを目で追いながら アウシュビッツ行きの列車に乗り込む表情がなんともいえません ところで現在のレストランの経営者である息子の父親って・・・誰??ハンス?! 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-10 22:31:23) |
50.《ネタバレ》 重くて暗い、イメージ通りの作品であった。思っていたよりもストーリーに抑揚があったのはとても良かったが、 人間関係や展開に、理解が苦しい部分も、、、。 【lalala】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-01-11 23:40:42) |
49.やっぱりこういうガツンと重たい映画がたまには欲しくなる。 |
48.《ネタバレ》 音楽と画が美しいのだが、しかしそれだけでなくストーリーも練られていて素晴らしいの一言。 ■骨格は言ってしまえば三角関係なのだが、そこで描かれる心情が一人一人絶妙で、微妙な距離感と仲違い、恋心の微妙な移り変わりなどがうまく描き出されている。本来的には「一対一」であるはずの恋愛関係が微妙なバランスで揺れていく。 ■そして何と言ってもイロナが美しい。しかし彼女は相当に精神は強い(男二人は結局耐えられず死んだわけだ)。二人の男との間をとっていくのも、一歩引いてみれば相当に狡猾でやり手なわけだし、最後はきちんと復讐を成し遂げるわけだし。 ■ナチスとの絡みは、他の方も触れているが完全に「シンドラーのリスト」の裏返し。あちらでは「英雄」とされているシンドラーのポジションだが、こっちでのハンスは世間的には「ユダヤ人を逃がした良心的な将校」だが、その近くにいた人から見ればああいうあくどい振舞いになる。ハンスが他の方も書いているほど極悪なのかはなかなか微妙なところだとは思うが、人間味のある一面(最初の方の橋から飛ぶところとか)もありつつ、私腹を肥やす非道さもあるというきわどいポジションは巧く描かれていた。 ■しかしああまとめてきたのかぁ。。。もう一回冒頭からきちんと見たくなるタイプの作品。 【θ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-18 01:22:54) (良:1票) |
47.《ネタバレ》 まさか復讐劇だったとは。「暗い日曜日」の曲とヒロインの色気がよかった。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-03-07 22:10:18) |
46.《ネタバレ》 どうでもいいことなんですが、フランダースの犬でネロとパトラッシュをねちねちと執拗にイジメ続けた金物屋のオッサン あれって ハンスさん。 そしてこちらも ハンスさん。というか、ハンスくん。 命拾い。強欲。恩知らず。 ハンスさんという名がかなりのイメージダウン中。 あと、どうでもいいことではないんですが、手がすべったとか言いながら イロナのたわわな両乳を背後から丹念に揉みくりまわす入浴中のオッサン ラズロ。(撮影当時:42歳? ウソあのシブさで?あの愛くるしさで?) まあ、なんにしてもラズロの両手が うらまやしぃ。それに良い役者。 あと、何だかんだと言ったがハンス役のベン・ベッカー:憎い役どころではあったが良い役者だと思う。シブイ。 DVD特典のインタビュー:実はベン・ベッカーの話が一番興味をソソッタ。 やはり、あのような役を引き受ける事に最初は抵抗があったようですね。ナチスドイツ軍の軍服を着る事にも抵抗があったようです。そして役が終わると同時に その軍服は〝投げ捨てた〟 ふむ、なるほどです。 【3737】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-02-11 13:31:23) |
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45.『シンドラーのリスト』(1993)のネガともとれる痛烈な批評性。場面省略を駆使した、特にクライマックスにかけてのドラマの緩急制御と幕引きの鮮やかさ。同一構図・同一移動の反復が生み出すズレによって豊かに意味を広げる撮影技法の見事さ。(観客が気付かぬくらい慎ましく微妙な移動撮影によってドラマ効果をあげる手腕など実に巧妙である。) また、ネックレス・自転車・小瓶・ブルーの髪飾りなど、ドラマの伏線としての豊かな小道具類は人物描写とも的確に連携しており、全体として非常に完成度が高い。充実した細部とともに、画面は見どころに溢れている。とりわけ中盤に訪れる、自転車を扱ぐヒロインの場面から岸辺の場面にかけての高揚感が素晴らしい。回想の序盤から娼婦的なニュアンスで何度も強調されていたヒロイン(エリカ・マロジャーン)の豊かな胸と表情の意味が、ここではっきりと切り替わり聖性を帯びる。岸辺に寝そべり、子供のように縮こまる男たちを両腕に抱く姿はまさに聖母としての彼女を強く印象づけ、浅薄な男女のドラマを越えていく。 ラストのレストランで、オフ空間から彼女の澄んだ歌声を響かせる演出もまた心憎い。 【ユーカラ】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-01-27 22:56:14) |
44.タイトル、あらすじ、パッケージ写真からはよく伝わってこない、不思議なメロドラマ。ふつうの三角関係では振り落とされていく?に違いない「オヤジ」のほうがいい味出してます。もてるオヤジになりたかったら彼をまねるといいよね、という感じ。これじゃ映画評になっちゃいないけど。アハ。 【おばちゃん】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-12 11:01:31) |
43.《ネタバレ》 そうすれば新しい男と結ばれてしまうことになるのを承知で敢えて彼女に選択肢を与える、その時の寂しそうなラズロを演じるヨアヒム・クロールが最高。ベン・ベッカーの悪役ハンスもなかなかいい味出してる。映画全体も画として非常に綺麗に撮れてます。 【teutobochus】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-11-01 01:32:38) (良:1票) |
42.《ネタバレ》 この映画は、ハンスというナチの悪役を抜きにしては考えられないものだと思う。もちろん主役であるイロナ、ラズロ、アンドラーシュの3人の男女の危うい恋愛関係と「暗い日曜」という呪われた歌の都市伝説がこの話の骨子であることは確かなのだが。でももしそれだけだったらヨーロッパ映画によくある甘くてアンニュイなストーリーが大戦前の暗い世相を背景につらつらと綴られる極当たり前の作品に終わったにちがいない。だけどこの映画には更に第3の男として(実際にはイロナには全く相手にされないのだが)ハンスが登場する。彼は征服者として当然傲慢であり職権を乱用してはどさくさに紛れて私腹を肥やすようなけしからん男。が同時にそれでいて女に相手にされなかったくらいで川に飛び込むようなナイーブな男でもあり、思い出の宝石を手放そうとするユダヤの夫人の涙にほだされてその宝石を受けとろうしないような甘いところ(これはひょっとしたら戦後の戦犯追及を逃れる手のひとつだったのかもしれないが)もある普通の男でもあるのだ。この彼のちぐはぐな描写がこの映画に奥行きを持たせる。人間って確かに権力をかさにきれば信じられないほど傲慢になるくせに、目の前の不幸にも無責任な同情心を見せたりする不可解なものだったりする・・・中でも一番不可解なのはあんなに酷いことしておきながら、80歳のバースデーを忌まわしい思い出のあの店で祝おうとしたこと。まさか彼だってイロナが今も生きていて彼に復讐を果たそうと虎視眈々と待っているのを知っていたわけではないのだろうけど・・・何故彼はやってきたのだろうか?もうろくして悪い記憶を全て忘れてしまっていたからか?それとも50年前の良心の呵責に耐え切れず謝罪のつもりだったのか?そういうサスペンス(?)的余韻も残してくれると同時に、表題「暗い日曜日」の暗く甘い旋律の恋愛ドラマのロマンティックな雰囲気も十分に楽しめる作品だということで、8点献上。 【ぞふぃ】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-10-15 17:20:12) (良:2票) |
41.《ネタバレ》 なかなか面白い作品でした。ヒロインのエリカ・マロジャーンが綺麗で色っぽくて良かったです!ただ二股公認って言うのは、納得いきませんが。。題名にもなっている「暗い日曜日」っては名曲だそうですが私は知りませんでした(^_^;A)苦悩するピアニストや戦争に巻き込まれる三角関係はせつなかったです。にしても裏切った男は本当にサイテーで、ラストは胸がスカッとしました! 【うさぎ大福】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-05-31 17:48:27) |
40.《ネタバレ》 楽しく観賞した。気弱で優しそうなドイツ青年が、権力を握った途端に豹変していくさまは人間の心の弱さを感じてしまった。あとこの映画はレンタル店だとサスペンスコーナーによくあるのだが、ジャンルとしてはドラマコーナー向きの映画だと思う。 【こまごま】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-26 11:44:01) |
39.美人は3日で飽きるっていうけど、エリカ・マロジャーンに始まって15分で飽きた。 【Syuhei】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-10-15 16:00:19) |
★38.《ネタバレ》 数年活躍しては消えていく程度ではない歌手達が歌いついでいるあの名曲を題材にしているだけあって、お題どおり暗いけど見ごたえのある映画でした。 君が望むなら半分で我慢するよという器の広いレストランオーナーの受け入れられる愛と、君に曲を捧げたいという才能あるピアニストの受け入れる愛を紡いでいく時だけでなく、俺様の為なら手段を選ばないナチ将校の受け入れがたい愛の時ですら美しいイロナちゃんに始終うっとりです。最後のオチも良し。やり手ババアとはああいう事でしょう。 どこまでが事実に基づいているのか気になっていたけど、そういうのも忘れて一気に観終わりました。
【晴朗雪月花】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-10 01:17:05) |
37.《ネタバレ》 「『暗い日曜日』の誕生秘話」に興味がわき、ずっと見たかった一作。レンタル屋を転々としても見つからなかったのでDVDを購入しました。戦争がからんでくるあたりからは、展開が読めません。三人の男に愛されるイロナはホントに美しいです。二股じゃん!と思いつつもなんか憎めなかったな。ブルーのドレスに可愛い髪飾り姿は、女の私が見とれてしまうくらい素敵。エンディングの「暗い日曜日」の曲調はガラッと変わってラストとマッチしてます。 |
36.期待しすぎてしまったなぁ。ここでの評価が高いのでビックリしています。あのピアノの曲は良いと思うけど、ストーリーにあまり感情移入出来なかった。 【アンナ】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-06-21 20:34:55) |