★22.やばい・・・何が言いたいのか全然わからなかった。 【8bit】さん [DVD(邦画)] 3点(2009-12-01 16:13:10) |
21.《ネタバレ》 伊坂幸太郎の小説の中で個人的にもっとも好きな作品の映画化だったため少し期待が大きすぎたかもしれない。とはいっても詳細をあまりはっきりは覚えていないのであるが、確か兄である泉水の意図というのが終盤になるまでわからずそこが小説としてはどんでんがえしであったはずだが、この映画ではそちらのほうが先に来てしまっていた。小説の若干回りくどい表現の中に巧みに隠されていた意図であったので、小説のその文体をなくしてしまった映画ではそこまで再現できなかったのが残念である。映画の印象としては小説に比べてすっきりしてしまった感じがあって、小説の回りくどいところが好きだった自分にはやや物足りなく感じられた。 【HK】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-11-16 20:36:05) |
20.《ネタバレ》 (ハートウォーミング+ミステリー)÷2な作品。 犯罪癖は環境ではなく遺伝により生ずるという展開かと思ったらそういうことでもないみたい。 中盤までは見やすくてよい。ピアノ主体のBGMは非常あっている。 キャスティングは少ない人数でもGood。 終盤は納得いかないというか理解できない。放火の動機よくわからない。復讐することは許されるという方向だとしても、放火は許されない。 兄弟、家族がこのまま平和に暮らしていけるわけがない。 見せ方やキャストは大衆的だけど、内容は観客を置きざりに。そんな感じだと思う。 タイトルはなぜこれなんだろう。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-15 15:07:13) |
19. ストーカーの夏子さんについて言及されているかたがいないのであえて! 笑えます。(蛇足:夏子役の吉高由里子さんは今月のハイウェイウォーカー 東日本版の表紙を飾っています。) 【かれく】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-11-03 06:00:28) |
18.《ネタバレ》 原作は随分前に読んだのだが、あまり納得のいく内容ではなく、それ以来伊坂幸太郎はちょっと苦手な作家となった。とは言え、映画化されるとつい気になって観てしまうのだが…。今回は配役の素晴らしさと切ないBGMに助けられ、伊坂作品の映画化の中でもレベルの高いものとなった。また、原作では腑に落ちなかった部分(いくら犯人に警告するためとは言え、放火はいかんだろ、とか、人を殺しておいて無罪放免かい?)が、渡部篤郎の憎々しさと鈴木京香の美しさで中和されたような気が…。もちろん、主演三人のキャスティングは最高。小日向さんのカツラには苦笑したけど。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-10-25 21:55:41) |
17.伊坂作品の映像化って難しいですな。 文字だとガツンとくる台詞やシーンが、映像になっただけでこんなに弱くなる。 替わりに表面的なミステリーとか倫理とかそういった面が目立ってしまう。 俳優さんハマリ役だと思ったんだけどな・・・ 【ひで太郎】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-19 12:03:21) |
16.《ネタバレ》 伊坂原作ものは相性が悪かった。「アヒル」然り「フィッシュ」然り、ドラマの嘘臭さと、偽善が鼻につくからだ。 しかしこれを観て、もしかしたら私は少々読み違えていたのかもしれないと思った。 私は、はじめこの映画のクライマックスの選択、親子の食卓での遣り取りに、またか・・・と正直思ったのだが、ふと作中で胸打たれたある言葉を思い出し考えを変えた。 もしかしたらこの物語は真の信念について描いているのかもしれない。 言葉で言うは容易いが、行いは難し。自分の見たい生き方になれ、である。 少々飛躍するが、たとえばテレビで貧しい国の映像をみて、かわいそうだとは誰もが思うが、なにか行動を起こせる人間は、はたしてどれだけいるだろうか。 法の下では愛する人が傷付けられたときでさえ、復讐することは罪だ。 この映画が問うのはそこかもしれない。 犯罪が許されるとかはもちろんありえないが、主題はそれではない。 倫理や法において正しいかではなく、信念として正しくあれるのか。 先天的に植えつけられた宿命に抗えなくとも、人は環境によって生かされる。 そんなことを考えながらエンドロールを眺めた。 【xxx】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-17 13:56:24) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 ○原作既読。○「アヒルと鴨~」でも感じたことだが、ネタがないからこの原作を元に映画化しましたって感じの映画。原作の上っ面だけをなぞった映画。○俳優の力量もあるが、原作内での春の異彩さがまるでない。○小日向文世のカツラ姿は貴重。○金賞を取った春に対して、意地悪を言う少年が見た目もセリフもステレオタイプすぎて笑った。 【TOSHI】さん [映画館(邦画)] 3点(2009-06-27 10:38:34) |
14.春の部屋で××××はできない。 小日向さんの若き日の髪型は反則。 OPとEDのリンク、全然巧くない。 【みほし】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-06-22 00:00:26) |
13.《ネタバレ》 横浜で、鑑賞。 『父親殺し』は、エディプスコンプレックスにみるように、人類に共通する課題ですね。壊れてしまった自分を、父親を破壊することで救済することができるのか、できないのか、たった一つの答えがあるとは、思えません。ましてや、二重の罪を裁くに値する罰であったとは、いえないのではないでしょうか。それにもかかわらず、殺害を避けることのできない心性に、人間の救いがたい罪があるような気がします。評者にとって、『壊れた自分』は、日常ですので、映画化には、もう一ひねりほしいところです。 郊外につくった自宅に、“CHAPEL"とあったのは、一瞬でしたが、見逃せないところですね。まぁ、ネタばれですが。 投稿して、一週間がたちました。なんで、追加の投稿がないのでしょうか。 (2009・06・21) 邦画としては、割とまともでしたが、あまり鑑賞されなかったのですね。 【クゥイック】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-06-14 16:56:08) |
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12.《ネタバレ》 痛い映画。主人公二人の演技も痛いし、とってつけたような謎ともいえぬ謎も痛いが、よくよく考えるに脚本が一番痛いと思う。だれか殺人の動機を教えて欲しい。鑑みるに「実の母を犯したやつが反省せずにしゃあしゃあと生きているのが許せなかった」ということかもしれないが、私が見た限り渡部篤郎演ずる男はたわけたことを言うがべつに殺すほどのやつではない。私刑を加えるというのであれば渡部が現在も何らかの重罪を犯し続けているという説得力がなくてはならない。バッドで殴り殺すシーンはいろんな意味で「最悪」である。止めようとした兄が飛び込んだら梁が落ちてきて偶然当たって死んだとか、何らかの形で意表をつかねばならない。百歩譲って殺してしまうことを許すとしても、必ず落とし前をつけるというのがハリウッドの掟である。弟も死ぬとか親父に自首させられるとか家族が崩壊するとか。狂気を野放しにするようなラストでは、大方の日本人に対してなんとなくの共感を期待するという甘え丸出しのポルノ脚本になってしまう。ここは日本だからそれでもいいなどとはまさか思っていないだろう。原作通りというのなら原作者が愚鈍なのだ。映画は映像を附加することで原作を大幅に上回る高次元の説得力を持ち、ゆえに映画はつねに原作より偉いのであり、話を変えることは何の問題もない。 惜しいと思うのはこの話が高度な映画になりうるということだ。「DNA」という明確なテーマがあり、家族を愛していながら凶暴性や絵の才能といった実父の血にあらがえないという葛藤に苦しむ男が、「自分のおかしさの原因はすべて実の父にあると思った」あるいは「原罪である実の父を殺せば自分や癌である父にも何らかの救済があり平和が訪れると考えた」といった実存的理由で狂いながら殺人に至る過程を、たまたま大学院で遺伝子の研究をしている兄の理性的な蘊蓄や推理を絡め、中途半端な謎や脚本に依らず逐一納得のいく解答の得られる物語に焼き直し、共感力を持つ高度な映像でもって見せてもらえたら、もしかして傑作になったかもしれないということは書いておきたい。冒頭5分間の映像はおっと身を乗り出したほどよかった。ないものねだりではないことを願う。長文失礼。 【アンギラス】さん [映画館(邦画)] 4点(2009-06-14 00:46:27) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 感染する癖なども含め、真の家族とは遺伝子的な繋がりではない、と充分なほどにこの映画は家族の絆の強さを描いているのかもしれない。ただ問題は家族の絆ではなく、家族の社会における位置だ。 この秩序ある社会でひとを殺した時、どんな理由があろうとも罪となり罰を受ける。それを社会が正当化することはあり得ない。もし正当化出来るとすれば、唯一それはひとそれぞれの思考の中でだ。それはエゴイズムとも呼べるだろう。 個人的な感情からすれば、主人公たちの殺人を許せるだろうし、罰を受ける必要性も疑うだろう。しかし倫理観に基づく社会の秩序は決してそれを許さない。感情論だけで最も正しい道徳を歪めることなど許されないのだ。ひとはひとを殺してはいけない、これが事実だ。 この映画はそういった秩序に対してエゴイズムで押し切ることに抵抗を感じている。だから社会の秩序を逆なでしないよう泉水がすべてを台詞で説明した上で春の自首を否定する。しかしこれは大きな無駄だ。何故なら、これは新聞やテレビなどでしか事件の側面を知らない現実ではなく、映画であり観客はすべてを見て知っているのだから、春と泉水の行動や感情を知っているし、彼らの感情論のエゴイズムをも理解しうるだろうからだ(勿論理解出来ない人もいる。そしてそれが正しい社会の秩序だ)。だからこれは明らかに社会の秩序に対して予防線を敷いた上での生温い結末なのだ。 母親を強姦した男(この男が殺されるべきだと徹底された悪として具象化され過ぎだ)を殺したことを開き直れということではない。ひとを殺したという事実を背負った重力を感じずに生きることなど不可能であるということの表象が見たいのだ。重力を無視した清々しい結末などいらない。家族の絆としての重力でこの物語の幕を閉じていいのだろうか。(この地上で生活している限り=この社会の中で)ひとは重力に逆らって生きることなど不可能だ。その重力を無視することはこの社会や秩序から逸脱して生きることを意味する。 彼らは「最強の家族」ではなく、この社会から最も「孤立した家族」となった。もしそいう結末ならば、それすらも恐れず生きていくのだという強さが必要となるだろう。しかしそういう映画にもなっていない。結果、生温い家族の絆の映画となった。 また、映画は時にエゴイズムで社会の秩序を押し潰せるのだと思う。 【すぺるま】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-06-14 00:34:04) |
10.《ネタバレ》 自分のアイデンティティーに苦しみ続けてきた春が、絶対悪である実の父親にとった行動には賛否両論あるかと思います。でも、それはキレイごとではすまないくらい、春の苦悩が大きかったということ。そして、血は半分しかつながっていないけど兄の泉水がその苦悩を十分に理解していて、春(と自分)の苦悩を除く、ないし和らげるたった一つの方法が殺人という究極の選択であっても、春を守るためならどんなこともやる絆の強さはやはりすごい。父親のような度量の大きさを身につけるには、彼らは若過ぎたと思うのです。冒頭のシーンから、原作のイメージやセリフを大切に作ってくれていて安心しました。細かいところですが、盲目のジャズピアニスト、ローランド・カークのエピソードを、小説とは形を変えて使ってくれたことに感謝。 【黒部三十郎】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-06-13 23:29:27) |
9.《ネタバレ》 原作を読んでいて、とても気に入ったので、映画を楽しみにしていました。 原作は原作で大好きだけど、映画は映画でとてもよかったです。 ガンジーと綱吉が好きで性的な暴力が許せない春。 映画の春のようにかっこよくはないけれど、 ぼくもガンジーと綱吉が好きで、性的な暴力が大嫌いです。 最近よく、どこぞの大学やらステーキチェーン店やら色んな所で集団強姦なんて事件が多発していますが、 犯人全員を虚勢して終身刑にしてもらいたい。なんなら死刑でもいいです。 きっと表沙汰にならないだけで、ものすごい数のこの手の事件が起きてるだと思う。 強姦魔の一瞬の快感のために女性は一生の傷をおう。 そのために好きな人ができても幸せなセックスができないなんて悲しすぎます。 法律では春は犯罪者かもしれませんが、ぼくは春の行動は正義だと思ってます。 もっと女性を守る国、世界になってもらいたい。 ジョーダンバットを持った春。 そんな春が大好きなです。 なんかあんま映画の感想になってなくてすいません。。 【bokugatobu】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-06-10 02:33:30) (良:2票) |
8.《ネタバレ》 結構期待して観に行ったけど、正直がっかり。どこが家族愛?家族なら、放火とか殺人を止めただろうに。全然最強の家族じゃないし。 でも、岡田将生くんをじっくり見れたから、まぁよかったです。かっこいいです。 【鉄男】さん [映画館(邦画)] 4点(2009-06-05 23:15:05) |
7.この映画は両親あってこそ。父親の人としての強さ、優しさに感動した。いや、産もうと言われて産んだ母親の方が強い人かな。とても真似のできることじゃないです。なのにさぁ、この兄弟は何を見て育ったんだよ。気持ちはわかるし、殺人も致し方ないのかもしれない。しかし、この兄弟がその後いつもと変わらず生活を続けていくのかと考えると後味悪い。 【雪駄】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-06-01 21:11:21) |
6.《ネタバレ》 中盤までの展開は良かったが、最後の撲殺放火殺人でそれまでのリアリティがパァになった。これではいくら家族のきずなといわれても共感できないし、のんびりしたラストシーンがわざとらしい。子役を含めたキャスティングは良かったが、渡部篤郎の悪役はもうひとつ。伊坂幸太郎原作ものでは、アヒルと鴨>死神の精度>重力ピエロ>陽気なギャング、というところ。 【Q兵衛】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-05-30 06:56:22) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 人は規則に従って生きている。社会活動の規範は法律。人としての在り方を示す道徳。そして自分の中のルール。罪を犯した葛城は、一度法によって裁かれました。しかし彼は意に介していない。彼のルールでは、何ら自身に非は無いから。魚を盗ったノラ猫を窃盗罪で起訴するのは無理な話。真に葛城を裁けるのは、彼が認めるルールのみです。それを見極めるために春は何度も葛城に会った。回りくどい遣り方で彼の良心に問い掛けた。自認するスタンダードで“正当に”裁かれた葛城については、この際どうでもいい。問題は春です。葛城が言う「自分の心は痛まない」は、春にも当てはまるのか。答えはおそらくYES。春に潜む凶暴性は、父の血を引いている。ただし、彼にはもう一人父親がいます。唐突に“降ってきた”命を全身全霊で受け止めた男。誹謗や蔑みを恐れぬ強い心を持った男。奥野の選択を道化と揶揄する人もいる。でも凄い事を凄いと思わせない事が、いちばん凄いこと。ピエロは笑っているから最強なのです。奥野もまた、自分のルールを持った人間でした。葛城と同じです。違うのは自分のルールに従う理由。強いから従うのか、弱いから従うのか。春のはにかんだような笑顔は、どちらの父親に似ているのでしょう。キャスティングについて。加瀬と岡田については文句なし。それぞれの血を引く父親、小日向と渡部との相性も抜群です。ただ、若き日の小日向にヅラを被せた事や、年増の鈴木京香には違和感がありました。若作りする必要は?でも観終わって納得。この夫婦の年齢は物語に深みを与える重要なファクターと考えます。養蜂にも意味がある。ミツバチの生態が奥野家の姿と重なります。遠心分離機の2枚の巣板は、DNAの二重螺旋の暗示か。奥野正志の生き方を象徴するような優しい音楽の使い方もいいです。細部まで創りこんだ映画。素晴らしい。 【目隠シスト】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-05-27 18:25:49) (良:1票) |
4.事件そのものは、この作品の核ではなく、家族の絆をしみじみと感じさせられた。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-05-24 23:18:14) |
3.「映像化不可能」という文句は、もはや伊坂幸太郎の原作に対する常套句となりつつある。 今作「重力ピエロ」も、類に漏れずその常套句が掲げられたが、そのニュアンスは他の作品とは少々異なるものだったと思う。 「アヒルと鴨のコインロッカー」のような文体によるストーリー構成の妙にその要因があるわけではなく、主人公の兄弟をはじめ描き出される「人間性」の妙こそが、映像化に対する最大の難関だったと思う。 結果としてまず言いたいことは、素晴らしい映画であったということだ。 伊坂幸太郎の独特の世界観に息づく絶妙な人間性を、決して物語を破綻させることなく、リアリティをもって映画として紡ぎ出すことに成功している。 それは、原作の真意をしっかりと汲んだ上での監督の確かな演出力、そして、絶妙なキャスティングによる俳優たちの奇跡的な演技力によるものだ。 「小説の映画化」に対して総じて言えることだが、文体によって緻密に描き出されるキャラクターを、生身の人間が「映画」という制限された領域の中で不足なく表現することは、途方もなく困難なことだ。 それが、この原作の登場人物たちのように多様性と二面性を表裏に持った複雑なキャラクターであれば、その途方もなさは更に果てしないものだ。 この物語は、ミステリアスな展開に彩られながら、悲劇を越え、遺伝子を越えて、一筋縄ではいかない「親子の絆」を堂々と描き出す。 それは、まさに重力を飛び越えて空中ブランコをこなすピエロのように、飄々とした中に確実に存在する「自信」と「誇り」に溢れている。 伊坂幸太郎の文体で描き尽くされたに思われたその「最強の家族」の姿を、この映画の俳優たちは、単なる「再現」を飛び越えて、見事に息づかせてみせた。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-05-24 01:04:59) (良:3票) |