12.《ネタバレ》 非常にオーソドックスでよくできた(あくまでこの手の映画としてよくできた)悪趣味B級コメディホラー映画。
この映画、スリザーに寄生されるグラントグラントさんが映画中ずっとひどい扱いでなかなか可哀そうです。
若くきれいな嫁をもらったもんだから「財産目当て」「不似合いな夫婦」とまわりに陰口をたたかれ、実際、嫁にはずっと夫婦生活を断られ続けて…そんなグラントグラントさんですが嫁への愛は本物です。
嫁にセックスを断られてふてくされて欲求不満で飲みにいった先で会う若い女に誘われても、嫁への想いがあるからちゃんと断るのです。
あそこは、不倫しても誰にも文句言われないとこだよグラントさん。
何しろ嫁には長期でエッチ拒否されてるんだから、あそこで不倫してもしょうがない。
なのにきっちり誘いを断るグラントさん。なんて純愛派なんでしょう。
あぁそれなのにそれなのにスリザーに寄生されてあんな事になってしまいました。
そして最後も嫁への愛が裏目に出るっていうね…
言ってみればこの映画、グラントグラントさんの純愛物語だったといえなくもありません。
あと、通常この手の映画のタイトル、モンスター名は、人類が勝手につけた名前であるのが普通なのですが、この映画は違います。
何しろ臨死体験(ちょっと違う)した娘が読んだ記憶の中にあった本人の名前ですからね。
この手の映画では非常にめずらしく、この「スリザー」というのは本人が自称している名前なのです。
(だからどうした、って話ではありますが)