803.《ネタバレ》 前半は事件に巻き込まれてしまっただけで彼女に非は全く無いので100%同情していたけど、裁判が始まってからは息子のためにもっと必死に無実を訴えるべきところをボブとの秘密を守ることを優先したり父親に送金してると嘘を言い続けてしまう姿勢に同情する気持ちも萎えてしまった。 【映画大好きっ子】さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-02-10 00:16:12) |
802.《ネタバレ》 ビョークが演じる主人公は、ミュージカルダンサーに憧れ、工場で働きながら、劇団で練習を積む毎日を送っているのですが、遺伝的な目の病で、日に日に視力を失い、1年以内には失明するという設定です。序盤の隣人との関係のごく自然な感じが好きです。工場での労働の姿は、今にもプレス機に手を挟みそうで、危なっかしくて目を背けたくなります。ミュージカル映画なので、登場人物が急に踊りだしたりするのですが、それはあくまで目があまり見えない主人公の妄想であって、現実世界とははっきり区別されています。現実世界と妄想世界との対比が面白いです。ミュージカルが苦手であっても、ミュージカル好きの妄想なら仕方ないと、受け入れることができます。中盤で主人公が犯罪に巻き込まれるのですが、そこからの主人公の行動が、すべて主人公が不都合になるようなご都合主義です。見てて歯がゆくなってきます。この部分がもうちょっと納得できるものなら傑作だと思うのですが。エンディングの余韻の部分で、頭に浮かんだのは、右記に示すイメージでした。J( 'ー`)し 【camuson】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-01-24 18:19:58) |
801.観終わってこれ程不快な気持ちにさせる映画も珍しい。 【TERU】さん [DVD(字幕)] 0点(2023-06-11 20:23:39) |
800.《ネタバレ》 -Dancer in the Dark- “暗闇で踊る人”。 また-in the Dark- には“見当がつかない”“何も知らずに”“秘密に”って意味があるようで、単純にセルマの視力のことだけでなく、アメリカ社会、息子のジーン、ビルとの関係とも関連してるような感じにも思えます。 劇場予告を見て、汽車のミュージカルシーンに圧倒されて“おぉ!コレは観なくてはっ!”って思って、速攻サントラ買って聞きまくってたんだけど、当時よっぽど忙しかったのかな?結局レンタルビデオで金曜深夜に観たんだよ。思ってたのと違う方向に向かう映画で、叩くことも、称賛することも出来ず、ただ口をへの字にして寝込んだっけ。ちなみに兄は、日曜の朝に茶の間のテレビで観ていたわ… ハンディカメラで撮ったような色褪せたセピア調の映像は、ドキュメンタリーのようにリアル。ビルを殺すシーン。死刑執行のシーンは「もうやめて…」って思うくらい長く感じられて、目を背けたくなるくらい生々しい。 一方でセルマの妄想、ミュージカルシーンは色鮮やか。面白いのは妄想のセルマがどんどん美しく、女らしくなっていく。工場のミュージカルシーンでは、ほぼ普段どおりの地味なセルマのまま、メガネも掛けたまま。それがジェフとの仲が良い感じに進み、メガネを取り、髪を振り解いて踊る。憧れのノヴィとのダンスでは彼の膝に乗り、107歩では囚人を魅了して回る。 “子供の目の治療に人生のすべてを捧げる母”という彼女が自分で敷いた人生のレール。それがビルの手で狂わされ、リアルに死が迫るにつれ、彼女の中の生きたい気持ち、やりたかったこと、女としての願望が強く出てきたように思えて、こちらもまた生々しく感じた。 トリアー監督。子を思う母親の気持ちを描いた映画なんだけど、監督の意図がイマイチわからない。ビルを殺した場面のミュージカルを最後に登場しなくなるジーン。後半ジーンの気持ちには一切触れず、セルマの描写のみで進むのも意図的。 セルマの一人称表現で撮られてるからか?と思えば、セルマが知らないジェフが診療所を探し当てるシーンは入れる。 ジーンの目は治ったのか?母親の犯罪をどう飲み込んだのか?私たちは事件後のジーンについて、キャシーの行動や言動をもとに想像するしか出来ない。 時代設定がハッキリわからないけど、マッカーシズム・冷戦真っ盛りの時代。共産圏のチェコ移民で白人警官を殺したセルマに、アメリカ社会は冷たい。劇中の設定はわからないけど、キャシーはフランス系、ジェフはスウェーデン系、医師はドイツ系、看守女性はアイルランド系(?)と、セルマに味方するのはアメリカでは力の弱い移民たち。…と、デンマーク人の監督は考えたのかもしれない。 ビョーク。一般人の理解を超えた行動、独特な作風、政治的な言動が目立つアーティスト。でもメジャーで売り出した当時は“可愛らしいビジュアルの実力派シンガー”という印象で、この映画の頃が一番脂が乗っていたかもしれない。真偽はともかく監督からセクハラを受けたというのも理解できる。 プレス機、機関車、足音。聞き慣れた日常の音をキッカケにセルマの妄想世界・鮮やかなミュージカルシーンに繋がるのは素晴らしいけど、最後の音はセルマの首の骨が折れる音と、ジーンのメガネが落ちる音。 この映画の好きな部分はビョークの歌唱力や演技力で、監督の表現したかった映像や社会の生々しさは、私には合わないみたい。 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2022-03-06 13:31:02) |
799.《ネタバレ》 「なぜジーンを産んだ」「(病気が)遺伝することは分かっていたのに」 この問いに対するセルマの「赤ちゃんをこの腕に抱きたかったの」という答え。コレとゆーのは、本当に人間のいちばん奥底にあるモノだ、とゆーか、人間からその人間性(善きにせよ悪しきにせよ)を根こそぎ奪い取ったとして、その最後に残っているのがコレだ、という様にも(私には)感じられたのですね。コレこそがヒトのヒトたりし最も美しい部分だ、と言っても好いものか、と(私としては)。私が今まで観た映画のどのシーンよりも美しいシーンだった、とも思います。本当に大好きですね。 今般、4Kデジタルリマスター版が公開されるってその予告編でドンピシャこのシーンが流れて、ついまた観に行ってしまいました。まあ、この肝心なシーンを予告編で流しちゃって好いのか?と思うトコロではありますケド。 【Yuki2Invy】さん [映画館(字幕)] 9点(2022-01-08 19:33:04) (良:1票) |
798.《ネタバレ》 もうずいぶん前になるけど、どんなもんかと鑑賞し始めた。ビョークのアップに耐えられず1時間しないうちに観るのやめた。 映像の色もいやだった。 昨夜遅くに放送されていて、今更なんでこれを?と思いながら以前ほど拒否反応は出ないかもしれないと観てみた。 なんですかこれは? セルマの独りよがりには呆れてモノが言えない、隠しているのに手術が成功するその日まで隠し通すこともできない。 あれはいわゆる自慢話です、愚痴を聞かされ人の不幸話を聞かされた時に絶対言ってはいけないことです。 再審請求のための弁護費用を自分が工面するとか言って、手術費用をアテにする人、愛する人の窮地を何もすることなく傍観している人、まともな人間はいないのか?目が見えたって一生強盗殺人罪で死刑になった女の息子として生きていかなければいけない人。 デヴィッド・モースとピーター・ストーメアのキャスティングはワザととしか思えない。そして魔女狩りのような裁判、 アクション映画の格闘シーン並みのカット割りだらけのミュージカルシーンもイライラの理由のひとつです。舞台をアメリカにしたというところも監督の悪意を感じる。 自己中、無力すぎ、愚かな人間ばかりで問題提起もこれといってなく、ただただ愚かな人間たちを見せているだけで一番見せたいのが絞首刑の瞬間とはね。しかも死刑台に向かう所からしつこく、わめかせ泣かせ板に縛り付け、これでもかってほど引っ張った挙句、唐突に観客がよりショックを受けるようにしている。 悶々としながら出た結論は、病んでいる人がつくった映画だからしょうがないということです。 嫌な人間ばかりで、その中で目が見えない貧しい子持ち女を苛め抜いた映画です。評価のしようがありません。 この年のアカデミー賞授賞式での死にそうな白鳥のドレスを着たビョークにもびっくりしました。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 0点(2021-05-04 14:03:07) |
797.《ネタバレ》 歳を重ねるごとに、「この映画は何を伝えたかったか」ということを鑑賞後に考察する様になった。 こちらの映画ではどうだろう。 息子への愛の強さなのか? 確かにそれはあるかもしれないが、セルマの独りよがりで息子の立場にたってない行動なので納得はできない。 息子はお母さんに生きていて欲しかっただろう。ただセルマにとって、息子が全てだったから、自分の生より息子を優先した気持ちももちろん理解できる。 死刑の残酷さを伝えたかったのか? それは充分に伝わった。 この二点を伝えたかった映画だったのかな。。。 すごく鬱な映画、救い様のない映画という評判は知っていたので、覚悟して見た。最期はもちろん可哀想だけど、息子の手術が成功したことを聞くことができたので、少しほっとして旅立つことができただろう。でも、最期から二番目の歌という歌を歌っていたところから、本当は生きたかったという気持ちがすごく伝わってくる。 ミュージカル部分には救われた。あの部分がなければ、ミュージカルの世界がなければ、セルマ同様、私も進んではいけなかった。 【ブリーバンデカンプ】さん [DVD(字幕)] 8点(2021-02-07 10:03:38) |
★796.《ネタバレ》 この映画、創った奴らが一番ダーク。
2000年だっけかなぁ……確か大阪に帰郷した時。 昔、仲が良かった女友達と行く予定だった、この映画。 色んな想い出が追従して、ずっと観てなかったんだわー。 でも、大学の生徒から感想を聞かれたんで観ない訳にいかんから急遽Amazonで購入して、閲覧したんだが… …うぅ――ん…(色んな意味で)すげぇ映画だった。 全てが「人を不快にする為に作っている」ってのが、さ。
悪いけど…この映画で俺は、一切っ!…感動なんざしなかった。 もっと言うと、不快感極まりない! 俺は、不快映画の頂点と(個人的に)想ってる「異端の鳥」や「炎628」、そして「エレファント・マン」ですら作品としての完成度は高いと思ってる。 けど、この作品は最高のスタッフ、キャスト、そして技法を使いながらも、人間の感情を不快にしようとしているのがミエミエなんだわ。
まず、カメラは「手持ち撮影」で、観てると酔ってくる始末。 俺は前に「ノロイ」を映画館で観てて、気分悪くなってトイレで吐いたのを想いだしたくらい。 あんときゃ「本当に呪いに掛かったんかな?」と思ったわ。
それはそーとして、カメラの動かし方も、まーた最悪で、その動作方向をよーく確認してたら第三者の視点になってやがんの! すなわち、強制的に「その場にいる人間」にさせられてしまう動き… そう、「主人公を助ける事など出来ない第三者として参加させらる」って意図を強く感じて最悪。 更にはミュージカル映画なのに状況が「工場内作業場」やら「電車の路線上」 そして「刑の執行場」とミュージカルダンスには不安定極まりなく、俺は最初から最後まで「大丈夫かなぁ?ケガするなよ…」って気持ちになり、ミュージカルなのに「リズムに乗って身体が動く事は一切なかった」んだけど、どーなん、コレ?
ともあれ、だ。 創りが下手とか、構成がダメって訳じゃない。 最高のスタッフが集結して、全部計算した上で不快感にしとる!
それと、上記の評価もあるが、うーん…。 これは仲のいい人間にしか報告してない事なんだけども… 2年くらい前……俺は持病で「眼の中で大量出血」しちゃって、視界は真っ白の擦りガラス状になり、失明しかけた。 いやー、視力を失うかも知れない!って精神状態が、どんどん心を疲弊させて、心も体もヤバくなってしまった。 気持ちも「人に迷惑を掛けたくない」、とか「見下されたら”次”がなくなる」って焦ったり…本当に側近の人間にしか報告してなかった…。 心が弱ってっから要らん妄想もする。 よーく考えたのは「両腕がない」のと「両目が失明」と、どっちが怖いか?…個人(それぞれ)に違いはあるだろうけど、俺にとっては両目が見えないってのは悪夢だなぁ~と思った。 そういや、昔に癌に掛った時、「ドラゴンボールの神豆」にもムカついたw っつーか、悲しいってより自暴自棄な気分になってたしな…。 その考えって「病人限定」じゃないだろうけど、心の状態で作品の捉え方って大きく変わるなぁーてのを勉強できた……病んでるけどw あ、でも「2.0」だった視力も、今は目にレンズを入れて(日々後退してるけど)「0.5」くらいになってる(はず)で、ここまで視力が戻った事にはアレです。 治療してくれた医者に、勇気づけてくれた仲間に、そしてあちこちに配慮してくれて人間としての正しい道を説いてくれたた姉ェちゃんにはマジで感謝してる。 健康ってのは、本当に幸せの基本だよなぁ~…と思う日々。 だから、この映画の主人公の視力がどんどん下がっていく描写が(妙に上手くて)辛かったわー……病んどるなぁ、本当にw だから、俺の気持ちも「可哀想」ってより、「もっとしっかりしなきゃダメだ!」とか「弱ってるなら人を頼る勇気も必要」とかね…余計なお世話だけど。
まぁ……作った人らはそれも知ってて、ワザと「救済できない不幸の道筋と結果」を用意してたんだろうけど…ヤな感じ。 うーん、色々と想起して、嫌な気持ちになった映画だったなぁ…。
ともあれ、映画ってのは…神経を集中して観る人がいる。 創った人間の意図や想いよりも、強い気持ちで観る人もいるんだよなー。 面白い作品を創作できるよう努力するのは、クリエイターとして当然の義務だけど…なんつーか、もっと強く意識して、心掛けなきゃなんない事ってのもあるんだな、と考えるきっかけになった………かな、多分。
それより創った奴ら…ダーク! ダークすぎる!暗黒面が酷いッ! 皇帝閣下に心をヤラレたんか!ライトサイドの心はどこに?! つか、シスの一員かよ!
ミディ=クロリアンが足りなすぎ! 【映画の奴隷】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2021-01-23 23:14:02) (良:1票) |
795.《ネタバレ》 この映画を劇場で観たとき、リアルの仕事環境が酷くて死にそうな状況だったのですが「どんな酷い状況でもミュージカルさえあれば魂は救われる」というテーマに、すごい救われたのを覚えています。 西欧の悲劇的話でよく、現実の主人公は肉体的に死んでしまうけれども、魂は神の御許に行って天国で幸せになるみたいな落ちの話がよくあるんですけど、キリスト教など信じてない人間からすると「そんなの信じられるかよ」「現実でうまく行ってる人が酷い死を迎えた人に対する罪悪感を晴らすためのごまかしでしょう」としか思えなくて、感情移入できたことが一度もなかったのですが、この作品では、確かに神(音楽の神様?)がいた。そのように感じられた、私にとって初めての作品でした。 DVDライナーノートの監督インタビューなんか見ると「ネタバレするな」的なことが書かれているので、ここでは明確には書けないのですが、この作品は、本当は、劇場で観る(聴く)のが良いと思います。 劇場版では冒頭の音楽の場面がずっと真っ暗でした(3分くらい?)。 DVD版だと抽象画のような映像が表示されて、元々の作品の意図が分かりづらくなってると思います。 で、最期の場面なんですが、劇場だとすごい良くわかるんですけど、家などの環境だと何が何だかわからないまま見過ごしてしまう(作品テーマ的には「聴き過ごしてしまう」)可能性が非常に高くて、ヘッドホンで、周りの雑音をすべてシャットアウトした上で観る(聴く)ことをお勧めします。 入門編として、工場のプレス機のSEをしっかり聴いてみて、そこで何が起こってるかがわかると良いかと。 以上、そんなところです。 【sim】さん [映画館(字幕)] 10点(2018-07-29 12:18:52) |
794.《ネタバレ》 失敗しました。最高に鬱な映画と事前に聞いてしまったので終盤のインパクトが弱くなってしまったと思います。主人公は、自分の考えを伝えるのが下手な善人なので、ひどい目に遭ったまま終わるのは常識的にあり得ないと感じますし、そんな人が救いのないまま絞首刑にされ、ブラブラ揺れる姿を見せられたらトラウマになっていたかもしれません。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 7点(2018-04-21 13:28:30) |
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793.《ネタバレ》 最近ビョークにハマっていたので、意を決して2度目の鑑賞を決行。 1度目の鑑賞では余り良い印象をこの映画に持てなかった。 最後の死刑のシーンを目的とした不自然なストーリーがどうしても腑に落ちない。 理論を優先してこの作品を鑑賞してしまうと主人公の不可解な行動に怒りすら感じてしまう。 この作品はひたすら感情的なのだ。 そういう意味でもビョークはまさに適役。 そしてミュージカルという形を取ったのも納得できる。 記事で読んだところミュージカルのシーンは約100個のホームビデオカメラを同時に回して撮影したらしい。 監督としてはこれでも足りなかったというのだから、相当思い入れは強かったのだろう。 ビョークに対する好感がこの映画の評価に相当左右することを今回の鑑賞で感じた。 あの主人公に感情移入することが出来ればこの作品を十分に楽しむことができそう。 【鈴木】さん [インターネット(字幕)] 10点(2017-04-30 22:24:59) |
792.《ネタバレ》 自分の光を失っても、仕事を首になっても、殺人犯に仕立てられても、死刑の判決が下りても、息子の手術のために堪え忍ぶ姿に後半はもう号泣しながら観ちゃったよ。死ぬのは怖い。取り乱すのも分かる。でも息子の手術成功が分かって落ち着いて歌い始めるシーンは最高に胸を締め付けられた。良いところのなかったかのような彼女の人生だが空想シーン(ミュージカル)では心からの笑顔が観られたのが救いだ。そのミュージカルシーンも、他のミュージカル映画と比べたら十分寂しげであったが…好み45/50、演出11/15、脚本12/15、演技9/10、技術8/10、合計85/100→9/10点 |
791.《ネタバレ》 今まで観た映画の中でトップクラスの暗さを誇る本作品。しかもミュージカルときた。ミュージカルと言えば意味もなく明るく、ただ眺めてるだけでも楽しめるはずなのに。後味が悪いとは少し違うけど、観て後悔はしています。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-01-06 22:08:50) |
790.《ネタバレ》 ○結果的に殺人罪になるとして、ビルはそこまで殺してほしかったのかね。○絞首刑でラストを迎えるので救いのない結末の映画として知られるが、そこまでかね。息子の目が助かるのであれば。○なんか自分のことしか考えていない人ばかり出てくるのであまり気持ちよくはない。○ミュージカル映画だがこれくらいの尺くらいがちょうどよかった。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-01-04 22:19:25) |
789.《ネタバレ》 想像以上に楽しめた。後味悪さNo.1の呼び声が高い本作。観賞後、そうでもないでしょというのが感想。 救いが皆無とは思わない。そりゃカルマの冤罪晴れて息子の眼も治ってが理想だけど1つでも救いがあるじゃない。セルマは息子を助けるために死刑を選んで希望を息子に託した。たしかに運は悪かったがミュージカルを愛し障害にも負けず直向きに生き、愛してもらえる家族や仲間がいる。圧倒的に人権を無視しているような映画よりもはるかにマシに思える。 障害が遺伝する可能性が高くても赤ちゃんを抱きたかったから産んだ。人間の道理。母親としての愛。感動すら覚える。 |
788.《ネタバレ》 言うほどバッドエンドと感じない。むしろ107歩のミュージカルのために話しが進んでいくのがわかってしまうので、どれも必要な筋だなと思ってしまった。本来意識されるはずのないカメラマンが手ぶれによって執拗に意識され、うまく言えないドキュメンタリー感?があるか。ミュージカルのための物語であった。 【なさんな】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-03-17 01:00:58) |
787.《ネタバレ》 あらすじは簡単。 馬鹿な母親が悪人に騙され、子供のために死刑になりました。 主人公の母親は、犯人を確かめた後にすぐ警察に向かえば良かった。 犯人の金の入手経由。主人公の貯金。お札の指紋。調べればすぐに分かるはず。 給料は手渡しだったから。 主人公の母親は、工場で真面目に仕事をしていなかった。 台本を作業場に持ち込んだり、機械を壊したりして解雇。 危険な工場で、一番困るタイプ。同情の余地がない。 ミュージカル部分が楽しめる人には、たぶん良い映画なのだろう。 だが私には、自己チュー馬鹿女の自己陶酔、現実逃避にしか見えなかった。 金を盗んだビル(警官)のために、小学男子を残して死刑にされる母親。 なぜ戦おうとしないんだろう。ふだんは、こだわってばかりの性格なのに。 小学生の息子には、母親の存在は大きい。それが死刑。 貯金が警官のビルに盗まれたことは、いずれ息子にも分かるだろう。 たぶん息子ジーンは、ビルの妻との縁が続くだろう。 「戦えよ、セルマ」と思うが、私はこの戦わない女性が嫌いなようだ。 【激辛カレーライス】さん [DVD(字幕)] 0点(2016-01-28 17:07:37) (良:1票) |
786.《ネタバレ》 映画を見始めた頃、ほぼリアルタイムで接して、バッドエンド一直線の物語に怒りを感じたものだった。時を経て、鑑賞経験を重ねてから再見すると「そこまで悪くないんじゃない?」と思えるようになった。映画の作りとしては、これはこれで悪くないか。とにかく独創的。母の無償の愛を描いたと世間的には言われているが、どこかの映画雑誌でトリアー監督は真っ向から否定しており、薄幸で頭の弱い女性がひたすら苛め抜かれる姿を通して、理不尽で身勝手で愚かなアメリカをただ批判したかっただけだったんじゃないの、と思えてしまう。主人公にとって厳しい現実から勝ち逃げしても、息子を始めとする周囲の人たちはそのエゴを押し付けられて不幸になっただけ。監督も登場人物も誰も責任を取らないから、メッセージ性に重みもないし本末転倒だ。反面教師的にはアリかもしれないけどね。 |
785.「観たら必ず後悔する後味最悪な映画BEST30」の堂々1位に輝く本作品。そういう括りで語ると他のレビュワーの皆さんに失礼かもしれませんが、これは確かにきっついわー。なに?アメリカって死刑見学できんの?これ観た後、第2位の「ドッグヴィル」見た。なんの予備知識も無しで観たら「これまたきっついわー。」後で調べたら同じ監督。さすがというか何というか。 【S.H.A.D.O.】さん [DVD(吹替)] 6点(2015-12-01 00:19:36) (笑:1票) |
784.何を評価基準にするか。何度でも観たい作品を高得点にするのであれば零点に近いし、インパクトの強さで採点するのなら満点に近い。なんたってビョーク主演映画という知識のみで鑑賞したもんでインパクト絶大だし二度と観たくないし。 【la_spagna】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-10-28 17:52:46) |