THE FIRST SLAM DUNKのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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THE FIRST SLAM DUNK

[ザファーストスラムダンク]
2022年上映時間:124分
平均点:7.94 / 10(Review 49人) (点数分布表示)
公開開始日(2022-12-03)
公開終了日(2023-08-31)
ドラマスポーツものスポコンもの青春もの学園もの漫画の映画化CGアニメ
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タイトル情報更新(2024-05-14)【イニシャルK】さん
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監督井上雄彦
木村昴桜木花道
三宅健太赤木剛憲
坂本真綾赤木晴子
松田健一郎野間忠一郎
稲田徹堀田徳男
宝亀克寿安西光義
塩田朋子安西夫人
瀬戸麻沙美彩子
園崎未恵宮城カオル
かぬか光明河田雅史/河田美紀男
島袋美由利宮城リョータ(少年期)
鶴岡聡野辺将広
原作井上雄彦
脚本井上雄彦
音楽武部聡志
制作東映アニメーション(アニメーション制作)
配給東映
作画井上雄彦(キャラクターデザイン)
録音鶴岡陽太(音響監修)
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未見の方は注意願います!
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123
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9.《ネタバレ》  『スラムダンク』ミリしらだったのだけど(『ジャンプ』卒業して49年経つし)とても楽しめた、面白かったわ。

 何が良かったって、巧いのよ、原作の人が脚本書いて監督したこの映像作品が。映画の言語よりはマンガの言語、アニメの言語で描かれているのだけれど(多重モノローグたっぷりだし)、時系列を崩した上で再構築して、説明し過ぎずに行間を読ませ、要所要所に情景描写を挟み込んで。映画らしいかどうかなんてどうでもいいくらいには見事な映像作品になってると思うわ。ロン毛の番長風のカレが仲間になってゆく過程はさすがに行間空きすぎてて読み切れなかったけれど。

 核になっているリョータのエピソード(原作は彼が主人公ではないのよね?多分あの赤い短髪のガラ悪い兄ちゃんが主人公よね?)が静かに情感豊かに描かれ、交互に進行してゆく試合シーンのダイナミックな映像との差で生まれるコントラストが上手いわ。実のところほぼリョータのお母さんの物語で、それは『スラムダンク』って大きな核からしたらかなりな脇道なのかもしれないけれど。でも多くを語らないあのお母さんの存在感がこの映画を深い、味わいのあるものにしていたわ。

 原作ミリしらだったので試合の進行もワクワクと楽しめたし、相手校のあのずーっと表情に変化のないカレが最後に突然号泣するところなんかも上手いわぁ、ってカンジで、つまりこれって井上雄彦って人の才能よね。それだけの才能を持った人が、その才能を発揮した作品っていう。マンガ家さんって凄い才能の人が多いのだけれど(自らの個性と絵と物語で世界を創造するっていう)多くの人の共同作業となる映像製作にまで長けてゆくとなると、もうひれ伏すしかないわ。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-20 15:43:17)(良:2票)
8.《ネタバレ》 オープニングの時点でもう「すっげえ…」という言葉しか出てこないんですよ。インターネットのまとめサイトなんかでは声優交代がどうとか憶測で炎上してたけど、結局そんなの全く気にならないほど、とてつもなく良くできた作品だった。これは絶対に観ておくべき作品。
ただ、この作品のメインターゲットは恐らくこの映画で初めてスラムダンクを観る人ではなく、原作までの既読者になるんだとは思う。だからこそラストのシュートはちょっともったいぶりすぎで演出過多な感はある。みんなオチを知ってる話で、無音でそこまで引っ張らなくても…と。
Fukkyさん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-18 15:26:11)
7.自分はこの映画の原作漫画の大ファンなので、この映画単体で評価するのは難しい。
好きな漫画は他にもあるが、一番他人に薦めたい漫画なら、ダントツでこの漫画を推す。
この原作漫画は、週刊連載漫画の楽しさが凝縮されている傑作中の傑作。
しかし今回の映画の方は、過去のTVアニメや映画版(津久武高戦)の出来がひどかったこともあって、見る気はしていなかった。
しかし、世間の高評価に釣られ、やはり見ることに。

さて、この映画、まず、オープニングがメチャメチャかっこいい。
いかにも原作者が監督・脚本をやっている感があって、テンションが上がる。
試合シーンの迫力も素晴らしい。
しかも微妙にデフォルメされていて、ちゃんと「スラムダンクのアニメ化」がされている。
挿入された新しいエピソードも納得できるもの。
無理に不満を挙げれば、リョータの妹がブサイクなところかな。
リョータの妹なら、絶対かわいいはずだし、せっかくの新キャラなのにひどい。
まあ、原作者=監督としては、そこに意識を取られてほしくないということなんだろうけど。
でも、全体として「スラムダンクの熱さ」がよく再現されていて、いい映画になっている。
見て良かった。
まかださん [映画館(邦画)] 8点(2022-12-18 00:41:35)
6.《ネタバレ》 実際に映画鑑賞に至るまで、正直懐疑的だったことは否めない。
「完成」されている原作漫画を四半世紀以上経過した今(1996年連載終了、え、マジ?)、敢えてアニメーション化することの意義があるのだろうかと思ったし、原作者本人の手によってそれを侵害するようなことになれば、悲劇でしか無いと思った。

が、鑑賞し終えた今となっては、多大な満足感とともにこう断言したい。
紛れもない、完全な、「漫画の映画化」だった、と。

それはかつてのTVアニメシリーズでは遠く到達する余地も無かった領域だった。
桜木花道の跳躍、流川楓の孤高、宮城リョータの疾走、三井寿の撃手、赤木剛憲の迫力……、「SLAM DUNK」という漫画世界の中心で描きぬかれた“バスケットマン”たちの一コマ一コマの“躍動”を、まさしくコマとコマとの間を無数の描写で埋め、繋ぎ合わせ、動かす(Animation)という崇高な試み。
敢えて語弊を恐れずに言うならば、この映画作品に映し出されたものは、いわゆるアニメーションではなく、稀代の“漫画家”が己のエゴイズムを貫き通した先に到達した漫画作品としての極地だったのではないかと思える。

「THE FIRST」と銘打ち、まさかの“切り込み隊長”のバックボーンを描いた本作。
殆どすべての原作ファンにとって、そのストーリーテリングは、是非はともかく驚きであったことは間違いないだろう。
賛否が大きく分かれていることからも明らかなように、その追加要素が雑音として響いてしまったファンも少なくないのだろうと思う。

ただ、個人的には、この加えられた物語こそが、連載終了から四半世紀経った今、井上雄彦が描き出したかった物語であり、「SLAM DUNK」という漫画をもう一度クリエイトする理由に他ならなかったのだと思う。
例えばもっとシンプルに「山王戦」のその激闘のみを精巧に描き出した方が、特に原作ファンのエモーションは更に高まったのかもしれない。
でもそれでは、井上雄彦本人が監督・脚本を担ってまで本作に挑む価値を見い出せなかったのだろうし、そもそもこの企画自体生まれていなかったのだろう。

井上雄彦は、時代と価値観の変化と混迷の中で、「バガボンド」、「リアル」という彼にとってのライフワークとも言える作品を、その終着点を追い求めるかのように描き続けている。
漫画家という立ち位置を崩すことなく、ただひたすらにその表現力を進化させ、思想を発信し続けるクリエイターの矜持が、本作には満ち溢れていた。

そのすべてを井上雄彦自身が生み出している以上、無論これは後付などでは決してなく、原作漫画「SLAM DUNK」の研ぎ澄まされた1ピースであろう。
いや、四半世紀前から知っちゃいたけど、「天才」かよ。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-12 21:37:35)
5.《ネタバレ》 SLAM DUNK映画化と言うニュースを知って、気持ちはわぁ~っと盛り上がった。あれは確か去年のこと?
何気に楽しみにしていたし、しっかり公開初日のチケットを取った。その前になにやらネットでいろいろ炎上していたけれど、本編を見てそんなに声優交代に違和感は感じなかった。何しろリョータ以外はそんなにセリフないじゃんね。
だがしかし、それこそが井上先生の目指した作品だったのではないかしらん??動きはリアルに、セリフは極力そぎ落とした実写のようなアニメーション作品を作りたかったんでしょう。30年ほど前に放送されたTV版は、子供が見る時間帯と言うこともあってどうしたってギャグ要素は必要だったと思うし、ロボットアニメや戦隊物と違っておもちゃメーカーがこぞって商品化できないジャンルのアニメをよくぞ1年以上放送したと思う。端折ってはいたものの、途中までは原作に沿っていたし、声優さんたちの演技も良かった。だから、TV版キャストにこだわる気持ちはわからなくもないけれど、あそこまで口汚く罵るほどだろうかね?と見ながら思ってしまった。
そういう人たちはTV版SLAM DUNのファンであって、井上雄彦ファンではなかったのかも。井上先生が言うように、一度映像化を許可すればそこから先は制作会社の仕事であって、原作者は口をさせず「原作 〇〇」とテロップが出るのみらしい。(これは宮部みゆき原作の「模倣犯」でも言われていたこと)5年もの月日をかけて制作されたこの作品は、評価に値すると思う。映像としては。
SLAM DUNを知らない人が見たら、リョータに1ON1をしかけた少年と、かつてのキムタクみたいな不良と(でもちゃんとゴムの上履き履いてて可愛かった)、「俺にはもうリングしか見えねぇ」とつぶやいたカッコいい三井が同一人物とわかったかどうか。
あと、どうしてもこの映画をつまらなくしてしまったのはリョータと母親の関係である。
重すぎる。あの病的なまでに笑顔を見せない母親。息子に「俺が生きててごめん」なんて思わせるなんて最悪な親だわ。
井上先生が、なぜあの設定にしたのかわからないけど、リョータの描写を少なくして試合のシーンをもっと見たかったなぁ。花道が背中を傷めたシーンはグッと来た。「俺は、今なんだよ」。そうだよねー、そのセリフだよ。そしてファンならだれでも心の中でつぶやいたであろう「左手は添えるだけ」。
再編集版で試合のシーンを作品化してくれないかなぁ(笑)
milaさん [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2022-12-10 12:25:02)
4.《ネタバレ》 原作既読、アニメ未視聴。リョーちんがメイン。thefirstの意味は第1話ではなくポイントガードって事かな?原作で唯一きちんとした過去編がなかったキャラを補完するというのは素晴らしい試みだと思う。脚本は井上先生ご自身なのでアニメ(映画)オリジナルストーリーではなく、明らかにこれは原作です!原作で描かれた桜木や流川の過去をおさらいしたところで「あのシーンがない!」「あのセリフが変えられてる!」などと感じそうだし。感動的にストーリーを組み立てていくのは井上先生の十八番。次々に見せ場がやってくる展開にグイグイ引き込まれました。30点差の絶望・ブザービート・美しい絵とリアルな音でのハイタッチ…分かっていてもドキドキするし本当に幸せな124分でした。ただ、左手〜のセリフは言って欲しかった&桜木と流川が超絶に仲悪いのがわかるシーンが欲しかった(ハイタッチがより生きるはず)。劇場の観客は古参のスラダンファンばかりかと思いきや、バスケ部っぽい中高生の男の子の姿もあり嬉しかったです。
Bebeさん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-07 19:16:13)
3.《ネタバレ》 SLAM DUNKはジャンプ連載開始から最終回までリアルタイムに追いかけた思い入れのあるマンガ。一方アニメは自分の中でアニメを見ていない時期とちょうど重なっていたので劇場版含め全く見ていない。なので声優の変更が話題になっても何も感じなかったし、見終わったあと声優に関して違和感は全くなかった。

マンガがアニメ化されるとき原作者はよく「アニメになるということは自分の手を離れるということなので好きなように作ってもらってかまわない。どうなるのか楽しみ」と言う。この言葉に嘘はないと思う。けれど一方で自分の思い通りに作りたいという想いもあるはず。今回原作者の井上雄彦が監督と脚本を引き受けたのは、インタビューによるとプロデューサーの熱意に押されてということのようだが、自分自身で納得のいくものを作りたいという気持ちがあったからだと思う。自身の関わらないアニメは自分の手を離れているので、新たなアニメを作ろうということだと思う。それは原作の最終盤の山王戦を題材にしているにもかかわらずタイトルに"THE FIRST"と付けたり、アニメでも使われた連載時のロゴを使わなかったりという点からもわかる。

そんな井上監督が目指したのは原作を「映画的に」再現するということだと思う。見た方なら共感していただけると思うが原作の持つスピード感・息詰まる緊張感が完璧に表現されている。特に原作ではセリフがないことでもそれらを表現していたが、映画でも一切のSEやBGMなしでそれを実現している。

また、原作では宮城リョータ以外の主要メンバーは過去のエピソードが効果的に挿入されていたが、宮城リョータのエピソードはなかったと記憶している。今回はそれを補完した形になっているのも新しい試みでいいと思う。

長々と書いたが結論は「原作のファンなら満足すること間違いなし!」
MASSさん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-07 15:59:35)
2.あー…今朝、うん。
起きた時から少し身体の調子が悪かったー…。
なので、いい感想になってるかどうかは分からない。

もう一回観るなら…アレだ。
気分が好い時に観たら感想が変わると思うけど。

さて、観てきた!
本当は「マッドゴッド」にするか迷ったけど、今日は時間のタイミングが合わない感じ。

なので、コレにしたんだわ。

――THE FIRST SLAM DUNK

なんか周囲(マニアさんら)が色々と煩い感じだったけど、俺はコミック準拠モノなので、アニメは全く観てないんだな。

んで、ストーリーっつーか…ネタバレには気を付けたいけど…コミック読んでるんだったらキャラの着眼点以外は、あまり関係ない気もする。
上映前に、過去からのアニメファンが騒いでたのが「声優の変更」だったけど、俺はアニメを観てないので全然、なぁぁぁぁぁぁぁんとも思わなかったし…監督であり、作者の井上雄彦先生の意図した事は何となくだが、理解できる。

多分だが…実写映画っぽくしたかったんじゃないかなーと思うんだ。
要は、キャラの声がアニメに準拠してなかったので、実写映画を観てるような感じを受けた。

ともあれ、愛の力は凄いもんなー…マジで。
アニメ版のスラムダンクに「愛を持ってる人」は悔しかったかもだけど…
ずーっと「アニメの●●さんが~!」とか「だよね~」って言い合ってた女子2名が居たが、終わった後で「これはこれで良かったね」と言ってて(俺は全然無関係なのに)少し嬉しくなったな。
クリエイターの意図が組み込まれたようで、さ…。

さて、SLAM DUNKだ。
もう一回観るかどうかは迷うけど、ずっと観てる間は胸がワクワクした作品だった。
漫画で読んでるから、作品の情報が頭の中に入ってるけど、この映画からスタートした人だったら、どういう感想になるんだろう?
そこも気になるけど、全体的にカラーが沈んでるのも、少し(俺的に)勿体ないなーと思った。
やっぱりキャラの服装じゃなく…景色だけで春夏秋冬を表現出来てたらいいなーと思う。

しかし、キャラの心理や表情は流石だ。
漫画連載の時から、井上雄彦先生には想ってたけど…
絵の上達速度や、場面やキャラの表現力はやっぱり半端じゃないね。
才能と努力が見事に連結してるんだろう、きっと。

世の中ってのは「見本」は嫌って程にある。
けど、その「見本」をみんなで知らん振り。

勿体ないね、マジで。

特に――俺に。
映画の奴隷さん [映画館(邦画)] 9点(2022-12-05 00:13:20)
1.《ネタバレ》  いやー、良かった!最高です。もう、涙腺ボロボロでした。個人的に、テレビアニメなんて数十年前の記憶なんで声優さんの違和感なんか皆無、むしろみんなカッコ良かった。音楽もカッコ良かった。多分、スラムダンク初見の人にはちんぷんかんぷんなんでしょうけど、すごく思い切った、ファンのためだけの映画でしょう。
 でも、この感動、震えるほどの感動、すべての人に感じて欲しい。この憂鬱な時代に、この映画で日本が元気になって欲しい。「諦めたらそこで試合終了ですよ」が今年の、いや来年の流行語大賞になって欲しい。再びスラムダンクブームが来るんじゃないでしょうか? 
 だって、「セカンド」以降もあるんでしょう?
 いつか自分のこども達に見せてあげたい映画が、また一つ増えました。
ノンさん [映画館(邦画)] 10点(2022-12-04 17:24:01)
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【点数情報】

Review人数 49人
平均点数 7.94点
000.00%
100.00%
200.00%
312.04%
400.00%
512.04%
648.16%
71122.45%
81326.53%
91428.57%
10510.20%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.20点 Review5人
2 ストーリー評価 8.50点 Review10人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review10人
4 音楽評価 8.40点 Review10人
5 感泣評価 8.10点 Review10人
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