634.《ネタバレ》 舞台は1939年のイタリアから始まります。前半はコメディータッチで、主人公が奥さんをゲットするまでの話、後半は一転、主人公夫婦+息子がユダヤ人収容所に収容され、強制労働させられる話です。主人公は、一緒に収容された幼い息子が悲しまぬよう、ここに収容されている皆さん方は、ポイントを稼ぐゲームに参加していてみんな競争しているのだと嘘をつきとおすという内容です。退屈はしないのですが、ちょっと不思議なほど、心動かされるものがありませんでした。虚構の世界であっても、その中でリアリティを構築し、感動を呼ぶ作品は普通にあると思うのですが、本作では、史実を、それもかなり重たい史実を持ち込んだにも関わらず、リアリティの構築に失敗しているのだと思います。本来、いろんなものが渦巻いているはずの空間で、ただひたすら主人公は息子だけを向いていて、他に収容されている人達とのコミュニケーションが一切なく、たまに、放送施設を乗っ取って奥さんに愛を告白してみたり、蓄音機を収容所に向けて音楽を流してみたり。イタリア人らしいと言ってしまえばそれまでですが、もはやその域を超え、イタリアという国を擬人化したレベルにまで達していると言えます。そういう意味では楽しめたのかなと思います。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 5点(2024-01-28 15:36:52) |
★633.遅ればせながらなんだが「ライフ・イズ・ビューティフル」だ。 この作品…あのダウンタウンのまっちゃんが滅茶苦茶に好きなんだよね。
いや、凄い…観終わった後で恥ずかしながら泣いてしまったね。 この作品は「感動ポルノ」と真逆の映画。 まず、泣かせようと思うシチュエーションをワザワザ作ってない。 音楽もさり気ないし、物の見せ方って意味で滅茶苦茶勉強になった。 話の流れに感動の骨格が出来てるんで、妙なテクニックも使う必要なし……なのに、泣ける。 そして、男の在り方を嫌って程に見せつけられた。
パワーがあって喧嘩に強い…それも確かに男らしさだろう……(注:イメージ)アーノルド・シュワルツェネッガーやシルベスタ・スタローンのように。 姿は冴えず、弱々しい男だけど…グイドを演じるロベルト・ベニーニは映画を観てる時間につれて、ウザい男かた素晴らしくなってゆく。 けど、この物語ではロベルト・ベニーニが明るい優しさで妻を愛し、機転の利くギャグで子供を護る。 その姿を観てると胸が熱くなって来るんだよな…本当に。
このオッサン…喧嘩はきっと弱いし、その方面で人と勝負する事は絶対に無いだろう…いや、それ以前に敵なんか作るタイプじゃないと思う。 周囲すらも明るくしながら、家族を決してドン底に堕としたりはしない……本当に最強のオヤジだなーと思った。 そして、今の自分を思いっきり反省しちゃったんだよな…マジで。
喧嘩の強さってのは…ガキの頃から鍛えれば強くなる。 少なくとも、何もしてない一般人よりは確実に強くなるものだ。 けど、この明るさと機転の良さ、周囲と仲良くしながら護るべきものを護るチカラ…これこそが本当にガキの頃から教育しなきゃならないモノなんじゃないか?なんて考えた。 そして、それを教える大人も、自身を垣間見て…反省と改善で己を高めていかなきゃと思うんだよな…。
ともあれ――映画って何だろう?
俺は映画を「人と同じ価値」とか「最高の景色や場所」と同等に考えてる。 だから不必要に(配慮なき)罵詈雑言は言わないし、どーしても嫌なら心の中で「ヤな映画だなー」と思う。
けど、沈黙ばかりってのも嫌だ…少なくとも、自分の心の中では。 だって「映画が人と同じ」って事は、好みもきっとあるはずだから…ましてや人生に拘りがありゃ、好き嫌いがしっかりとあるはずなんだ。
その景色があるから、この映画に出逢えた。 その拘りがあるから、この映画を好きになれた。
俺は、そう信じている。
ああ、素晴らしき人生よ。 ああ、ライフ・イズ・ビューティフルよ。
人生を愛する人に観て欲しい。 【映画の奴隷】さん [ブルーレイ(吹替)] 9点(2022-11-05 00:10:43) |
632.前半少し退屈ですが、後半に入り収容所の親子のやり取りは本当に素晴らしい! ラストは何回見ても泣けますね。 テーマ曲が頭にずっと残ります。 【とれびやん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-07-03 19:52:52) |
631.《ネタバレ》 ~La Vita è Bella~人生は美しい。どんな生涯であっても、その人の捉え方、与え方次第なんだな。 息子ジョズエに優しい嘘を言い続けるグィド。ドーラと付き合っていた時からそうだった。人を楽しませる嘘。 空から鍵が降る、乾いた帽子に取り替えられるなど、種明かしをすれば『なぁんだ』ってなる。 映画では描かれていないけど、ドーラも後々、あれがどうして起きたか知るんだろうけど、起きたその瞬間に奇跡を感じることが、人生の美しさなのかもしれない。 それは収容所での優しい嘘にも言えて、映画では描かれてないけど、ジョズエも後々、あれがどうして起きたのか知ることになるだろう。 子供と老人が粛清された収容所で、本当に息子を隠し続けて生きられるのか?とかリアリティを追求されると、冷めてしまう人も出るかもしれないが、ホロコーストを後年に伝える手段として、この作品は例えるなら伝記や小説ではなく絵本のような作品だ。 若い子がこの作品をキッカケに、後々映画やドキュメンタリーなどで、なんでホロコーストが起きたのか知ればいい。興味があるなら。 今は戦中とかではないけど、コロナとか仕事とか色々大変みたいなんだけど、今日は何をしても良い休日で、いま私は素晴らしい映画を観て、こんな駄文をノンキに書いている。 もしかしたら後々「あの日あのとき、実はね…」『え!そうだったの?』なんて種明かしがあるかもしれない。 どんなカタチであれ、きっと人生は美しいんだな。 ところで、なぞなぞの答えは何だったんだろう? 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-04-18 10:53:08) (良:1票) |
630.《ネタバレ》 前半はものすごい振りになっているのですね。 他のユダヤ人が迫害される映画よりは暗さや重さがないです。 それは息子のために、明るい嘘をつきつづけた主人公のおかげです。 終戦して後少しで自由になれたはずなのに、殺されてしまったことが無念。後少しだったのに。 とっても素敵なお父さん。 【ブリーバンデカンプ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-04-04 07:25:41) |
629.《ネタバレ》 感動させようとしないところが好感を持てます。前半のラブロマンスも日本人には結構抵抗あるかもしれないけど、ラテンのあのいい加減なノリも地球上にはあるということで。若干ご都合的だなと思うのはジョズエがガス室に送られずに生き延びるというところ。ああいう極限の状態だと自分の息子は殺されたのにという嫉妬でチクリが余裕であると思うので1点減点。うまいなと思うのは収容所解放後、連合軍の戦車が来たのを本当の賞品だとジョズエに思わせたところ。そして最後の感動の母との再会で「勝った」のセリフがゲームと戦争ですれちがっているところ。この伏線回収と落ちの2点のすばらしさで1点プラス。 【エリア加算】さん [地上波(吹替)] 7点(2021-02-06 22:07:12) (良:1票) |
628.最初から最後まで、ず~っとしようもないことを周囲の人間を無視してしゃべり続けるグイドがうざったくて、ストーリーが頭に入ってくれませんでした。闇の中で死体の山を目撃してからようやくまともな人間になった印象です。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 1点(2020-01-25 23:04:51) |
627.イタリア映画あるある、子役の扱い方が反則級。 前半は主人公の軽薄さだけが目立ってしまってやや鬱陶しいのですが、これによって後半との対照が際立ちます。 シリアスな戦争映画でありながら、重さはまったく感じず、泣かせようとする演出は一切ありませんが、泣けます。 【めたもん】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-01-20 21:06:32) |
626.見たのはずいぶん前だが、記憶に強く残る良い映画。突っ込みどころはあるだろうけど、見て良かったと思える映画。 【竜ヶ沢中段】さん [3D(字幕)] 9点(2019-01-25 23:17:02) |
625.戦争物はあまり好きではないが、思ったほど重たくなかった。 BGMって大事だなあ。 それ以上特に感じることはありません。 【2年で12キロ】さん [インターネット(吹替)] 5点(2017-07-17 18:15:21) |
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624.《ネタバレ》 コメディかと思いきや、泣ける映画。 この子が大きくなり、全てを悟った時のことを想像すると、 また泣ける・・・・ 【てれってれーR】さん [DVD(吹替)] 8点(2017-07-16 19:59:35) |
623.《ネタバレ》 主人公が結婚前にしでかしていた事の数々が、日本人から見ると到底受け入れられないでしょ。 呼吸するかのように次から次へと嘘をつく神経に、辟易。よくもこんな男と結婚する女がいたものだ。 場面は変って、既に子供が大きくなって3人家族になっている。この編集にも唖然。 人から薦められた超のつく名作との情報に、もしかして違う映画と間違えて観ていないか不安になった。 後半、収容所の場面では、その嘘は子供を守る為に巧みに利用されていく。幼い子供にしか通用しない 他愛も無い嘘が、収容所のどんよりとした空気に虚しく響く。さすがに辛くなってきたか・・ やっと終戦に至り、あと少しの辛抱で・・ なるほどそういう映画でしたか、これは評価が難しい。戦争の取扱については戦争無知世代なので棄権。 イタリア気質が肌に合わない自分なので、すこし落ちますがその中では上位かなと。これが1970年 頃の映画なら納得ですが、97年の映画って信じられないくらい古臭い画質と演出に、ある意味驚嘆。 知らぬが仏・・て思いつつも、この子が真実を知るまでの残り時間は少ないのだろうなあ。 【グルコサミンS】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-04-19 21:23:31) |
622.《ネタバレ》 内容はあらすじにある通りである。家族共々、ナチスの戦争に巻き込まれて収監され、その中で子供を不安にさせないようにつく悲しい嘘が、次々と悲劇が続く中で矛盾を生んでいくのだが、嘘をつき続けて子供を励まそうと努める。中盤以降、涙が止まりませんでした。誰にでもオススメの最高の作品です! 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 10点(2016-04-16 07:09:50) |
621.《ネタバレ》 さすがロベルト・ベニーニ!という映画でした。二人がお家に入って、朝を迎えたと思ったら息子が出てくるシーン、素敵でした!息子を守り続けたお父さんが助からなかったのはとても残念だけれど、不思議と救われた気持ちになる映画でした。夫婦共演というのも素敵。本当に仲良しの夫婦なんでしょうね。 【SAEKO】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2016-04-02 16:59:30) |
620.映像ならではの都合の良さが詰まっていると思う。脚本の演出過多と偏りは感じてしまうが、では抑えればよかったのかというとまた別の問題だと思う。素直に面白い映画でした。 【なさんな】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-03-31 12:10:33) |
619.《ネタバレ》 レビューを見て期待した分、相当ガッカリした。前半はとにかくウザい。いい加減イヤになった頃に段々と戦争の緊張感が出てくる。しかし子供に「これはゲームだ」って言い聞かせるのはどうなんだろ?まあ、その気持ちもわからなくもないが何か腑に落ちないものがある。結局自分は死んじゃったしね。子供のトラウマにならないようにってことなのかな。それとも生きる希望を失わないようにってことなのかな。いずれにしても共感できるものはあまりなかった。ただ、戦争、ナチスの恐怖だけは伝わった。 【イサオマン】さん [地上波(吹替)] 3点(2015-10-24 21:50:50) |
618.正直、前半はコメディ盛りだくさんでしんどかったが夫婦共演だからか家族愛に対しての演技は偽りなく光った作品だと思う。 ユダヤ人迫害の時代背景の中でどんな状況下でも人生は生きるに値するほど美しいと信念を持った主人公。 生まれた時代、文化が違うからか自分にはこんな明るく振舞うのは「無理」と心の中で言ってる。 |
617.10年以上前に観て凄く感動した映画(珍しく2、3度観ている)。 今回、改めて観なおした。映画の構成を気にしながら観たら、やはり作り方が上手いと思う。でも、以前感じたほどの感動は無かった。 自分が10年前とは違う感覚になっているのかもしれない、と認識できた映画だった。人生において同じ映画に常に同じ感想を持つわけではないのかも。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-07 13:49:40) (良:1票) |
616.《ネタバレ》 親の立場で観てみると、どんな窮地に陥っても、子供を励まし、弱みを見せず、常に明るくいきたいところだ。 そういう観点からすると、理想の父親像かもしれない。 だけど、全体的に環境設定が甘いというか、非現実的だ。 ベニーニのキャラを存分に活かす為に、都合よく作られた環境という感じ。 同じ部屋の囚人達が、ほとんど絡んでこないし、ベニーニ親子がやりたい放題ってのが、どうにも現実的でなく、ユーモアさえも嘘くさくみえる。 そこが難点。 最後は戦車に乗れるし、父親が命がけのユーモアで子供と妻を救うエンディングだし、うまくまとめてはいるんだけど、逆に言えば、うまくまとまりすぎ。 ベニーニのキャラを存分に活かし、丸くおさまるエンディングの為に作られた、都合良すぎる環境設定に、最後まで馴染めずに終わった。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-01-26 01:48:37) |
615.《ネタバレ》 嘘には人を楽しませる嘘もあれば優しい嘘もあって、 そして時に嘘は人を救うことができるというのがこの映画だと思います。 時に嘘は状況や現実さえ変えてしまうのかもしれません。 まさにこの映画はひたむきな愛を描いた作品でした。 ハートフルコメディな前篇から戦争映画の後編への移り変わりは 戦争という状況を主人公の視点で上手く観客に伝えていたと思います。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-01-05 23:47:49) |