52.《ネタバレ》 アカデミー賞受賞で凱旋上映してたので鑑賞できました。 受賞パワーで今までで一番映画館が混んでました。 自分の環境上死体に対しての抵抗が皆無だったためか、何故あんなに参列者や奥さんが拒否するのかがいまいち理解できなくて、確かに世間ではそういう目で見る人もいるのかもしれませんが、何か一昔前ずれてるんじゃないかなあと。後、奥さんの「汚らわしい」は咄嗟に出てきた言葉にしてはちょっと違和感があってもっと汚い!とか嫌!とかの方がしっくり来たかも? でも何だかんだ言って涙腺の大掃除ができました。 生きている人が死んだ人に対して新しい門出を祝福して送り出す。それを手伝うために納棺師や火葬場のおじさんなど色んなおくりびとが関わっているんだなと感じました。 いい映画だったと思います。 脇を固める山崎努と笹野高史のおかげで芯のある映画になっていたし、広末涼子はミスキャストでしたが(昔と全く演技が変ってないのはそういう設定だったんでしょうか?)音楽も久石譲担当でさすがの出来でした。 一つ残念だったのは峰岸徹さんが受賞を知らずにこの世を去ってしまった事です。 本当に残念です。 一緒に見に行った親にふぐの白子が食べたいと言いましたが食べれませんでした。 【ハリ。】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-03-14 10:02:27) |
51.映画館で見ましたが、年配のお客さんが多いことに驚きました。お年寄りの方があんなに多い映画館の光景は初めてでした。世代を問わずみんなが見るっていうのは、やっぱり素晴らしい映画なのだなぁと思いました。アカデミー効果はすごいですね♪ 【Sea】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-03-13 17:16:41) |
50.デイブさんがアカデミー賞を穫ることができた理由を「アカデミーの審査員は年寄りが多いから、納棺の儀に興味を持ったのではないか」とコメントしていたが、年寄りに限らず、死と無縁の人間はいないわけで、映画を観ている我々もいつかあんな風に送られる人になるのだ、と思うと、スクリーンを見つめている劇場の人々みんなに奇妙な連帯感を一方的に感じたりして、分かりやすいストーリーが静かに進む中、実にさまざまなことに想いを巡らせてしまった。もっくんの所作の美しさんに感嘆し、ヒロスエのいまだ衰えぬみずみずしさも好感が持ち(たしかに年齢差はあれど、納棺師の妻という役柄からある程度の生命力の感じられる若さが必要だったのだろうと想像する)、余さんに関しては思わず次の日にテレビでやっていた「女タクシードライバーの事件簿」をつい見てしまったぐらい、素敵な女性だと再認識。「死」という普遍的なテーマに、美しい北国の風景とさりげないユーモアを添えて描いた良い映画であると思う。 【豆治】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-03-11 01:07:44) |
49.ほんとうは、大きな賞を受賞した作品を、その結果を得てから初めて観るということは本意ではない。 でも、だからと言って観ないというのも、また違う気がするので、地元の映画館でも公開延長となった今作をようやく観に行くことにした。 なるほど。素晴らしい。 「死」という、普段の生活の中では心ならずも敬遠してしまうテーマを、あくまで「日常」として捉え、真摯に対面することで、その本質を見事に浮かび上がらせてみせた傑作だと思う。 「納棺」という仕事と、それに携わる人間の姿を、決してあざとく美しく見せようとするわけではなく、あくまでその仕事の根幹にある“真剣さ”をまっすぐに描き出すことで、シンプルで深い感情をえぐり出す。 その中で、「死」という事象をそのものを、単に美化するわけではなく、人間が生きていく営みの一部分として存在するということを、とても雄弁に物語っていく。 当初は、「仕事」の後の食事がままならなかった主人公が、次第にモリモリと何でも食べられるようになる。 それは、決して遺体に触れるという行為に“慣れた”のではなく、彼が、「生」と「死」という一見相反するような二つの事象を、“対”のものとして受け入れ、その本質を受け入れた結果だと思う。 “映画人”として、この作品の誕生から付き添った本木雅弘が素晴らしく、彼の真剣な思いがあったからこそ、映画は成立したのだと感じた。 ストーリーとしては、実にストレートなプロットである。 ただ、だからこそ「死」という絶対的なテーマが際立ち、様々な感情を生む。 誰にも平等に訪れる「死」におけるどうしようもない“哀しさ”。 それは、どうやったって避けられない。 ただ、実はそれと同時に存在する深い“幸福感”に気付いた時、涙が溢れた。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-03-10 14:34:50) |
48.《ネタバレ》 ★美しい東北の風景と、そこで粛々と営まれる「死の儀式」、それを決して暗くではなくそこはかとないユーモアを交えながら淡々と描写していく。 ★ちょっと伊丹十三っぽいこの映画は、当然ハリウッドとも、その他の国の映画とも、あるいはまじめなだけの邦画とも違って、何かアカデミー賞審査員の心に触れるものがあったんでしょうね。 ★2時間超の超尺ですがそれほど長くは感じません。いきなりの腐乱死体や、葬儀現場での遺族のいさかいなど、決して「喜べる」職業でないこと、そのための「職業差別」が厳然として残っていること、社長の「困ったことに・・・」やその他の台詞にあらわれる日本人の「死生観」など、観ていていろいろ考えさせられるものがあります。 ★そういえば自分の祖父祖母の亡くなったときはどうだっただろうか、こんなびしっとした納棺師の人なんかいなかったような気がするんだけど・・・ ★気になった点は二つ。一つは広末さんのキャラ設定。自分は最初、彼女はカワイコブリッコでも実はどんな逆境にもめげない芯のある女性で、そのうち軟弱な夫を叱り飛ばすとかなんかと思ってた。実際は彼女も言いたいこといわず我慢してて、もっくんが黙って納棺師になったのにとうとう切れて出てってしまう、なんかその移り変わりがちぐはぐ。また東北の田舎に職業差別があるのは(類型的な気もするが)わからんでもない。しかし都会育ちであろう広末さんがあれほど生理的拒否反応を示すのは違和感がぬぐえない(単に近所の噂がいやってならわかるが、「汚らわしい!」とは?)。 ★二つめは音楽。久石さんの楽曲は嫌いではないが、実写でここまで大げさにBGMされるとちょっと鼻に付く。特に昔出てった父親が好きだったレコードかけて、久石さんのオリジナル曲が流れるのは???普通にバッハの無伴奏チェロ組曲にでもしとけば? もっくんが広末さんの前でピチカートでやった「ブラームスの子守唄」はとてもセンスいいなと思っただけに残念。(そうそう、彼チェロ猛特訓しましたね。弓使いとかすごく自然でした) ★個人的にはぼくはこの映画好きです。正直言うとアカデミー取るまでの凄みのある作品かってっとそうは思えません。普通にこの点数にしましたが、逆に賞なんて所詮は・・・とひねくれずに、観てみても損はないと思います。納棺師になりたいとは思いませんがね。 【wagasi】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-03-08 13:40:57) (良:1票) |
47.《ネタバレ》 わかり易過ぎる伏線、ここで泣けといわんばかりのベタベタな演出・・・・・でも 『それでも泣けてしまうんだよなあ・・・困ったことに!』 生者が死者を門の向こうへおくるとき、 死者も生者に何かをおくりかえしているのかもしれない 劇中、それは”石文”という形で、子へ、そして孫へとおくられた そしてこの映画自体も、これからも多くの人の心に大切な何かをおくりとどけつづけるのだろう 【渡部シンイチ】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-03-05 03:00:54) |
46.《ネタバレ》 「いつかは誰でも必ず迎える旅立ち=死」という、生き物である以上決して避けては通れず 且つ 送る側・送られる側に関わらず自分の身に置き換えざるを得ないテーマを取り扱っているので、物心付いた日本人なら容易に感情移入出来るだろう。(いわゆる「お涙頂戴」という奴で、人によってはこの点が気に入らない方がいらっしゃるかも知れない。) いずれにしても、納棺士という今迄ほとんどの方が知らなかった職業に脚光を当て、日本独自の習慣である儀式の一つを笑いと涙をちりばめ、庄内の美しい情景に絡めて表現した丁寧な映画つくりには拍手を送る。アカデミー賞受賞は、テーマの特殊性では無くこの点が評価されたのだと私は信じたい。 (追伸:ラスト近く、父親の顔を思い出す一番のクライマックスで前席の方の携帯が鳴った。怒鳴り飛ばしてやろうかと思ったがなんとか我慢した。この場をお借りしてレビュアー諸氏にご協力をお願いしたい。ご自身の親類縁者の皆様に「映画館では携帯マナーモードもしくは電源OFF」の励行を今一度お話して頂きたい。 今回、これが無ければ9点でした) 【たくわん】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-03-02 20:51:07) |
45.アカデミー賞受賞で満席の映画館に行ってきました。久々に映画館でうるうるしてしまいました。笑いと泣きの緩急が絶妙で死をテーマにしているにもかかわらず重くならずに軽快に観れました。JBLのスピーカーやデロンギのオイルヒーターなど家電やインテリアにもこだわっていて映画の世界観が暗く、もさくならずにいい感じです!モッくんのこだわり!?でしょうか? 【じょーー】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-03-01 23:49:26) |
44.《ネタバレ》 生命(というか自我)なんてものは、11次元宇宙の中での3.5次元切り口での表現に過ぎません。あなたも私も地球もつながってて宇宙の誕生からずっと生きてるんです。だから死んだといっても大きな目で見れば生きてるわけです。私らからはわかりませんけどね。 ちなみにあなたが死んでも、100万年後にバックアップ復旧出来ますからご安心ください。死が門であるというのはそういうことです。 ・偏見というと東北持って来る短絡さには呆れる。 ・第九弾いてるときだけ手の動きが音とあってないのよね。 ・海外の人はあーいうの見て日本人は信心深いなんて思ったりするのかしら。 ・小林大悟って海外移籍したよね。 【ジェフゆないてっど】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-03-01 21:10:18) |
★43.《ネタバレ》 昨年父を亡くし、納棺を間近で経験しました。色々思うところあって、観たいと思いつつ、なかなか映画館に足が向かなかった一本でしたが、今回の受賞で再上映になったため、ある意味、意を決して鑑賞しました。当時の思い、それまでのこと、それ以降の事が頭の中を巡り、感情移入するところも多々ありましたが、観てよかったと思います。「また会おうの」という言葉がずしりと重くもあり、救われる一言でもありました。 |
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42.《ネタバレ》 アカデミー賞ノミネートということで近くの映画館で再上映されてました。最初の上映で見に行けなかったためこれは行かねばと思ってるうちに「アカデミー賞受賞」のニュース。早速レイトショーに行ってきました。多くのレビューどおり感激して帰ってきました。「巨人の星」の星一徹なみに涙を垂れ流しながら見続けました。 映画館で周りの人たちがすすり泣くような情景は数年ぶりでしたね。帰りはみんな黙って通路を歩いていました。余韻に浸りたい。そんな感じでしょう。 広末はあんまり好きではないですが色々ミスキャストと言われるようにはひどくなかったと思います。若作りの鼻につく明るさも、「汚らわしい」と叫ぶシーンも最後の「夫は納棺師です」を堂々と、愛情を持って発言させるまでの妻の(結局妻は見ている私達、世の中の一般的な人たちの代弁者でしょう)心境の変化を際だたせるための演技かなと思いまぁ納得しています。 結構辛口の批評も多いですが、「死」について考えさせられるのは事実であり、私達は甘んじてそれを受け入れてこういう時にしか考えない「生」と「死」について自分の中で消化すべきだと思います。テーマを持った映画ですからそのテーマを受け入れるかどうかで評価は分かれるのではないでしょうか。映画の作りとしてもしっかりとしていると思います。 私は以前飛べなくなっている雀が自分の手のひらの中で命絶え、温かい体があっという間に手の中で冷たくなっていくという体験で生から死への瞬間を体験しました。お葬式にも数え切れないくらい参列し、火葬場で人の体がこの世からなくなる事も実感してきました。死は自他共に覚悟している場合もあれば突然にやってくるものもあります。そのときは悲しんでも人は生きていくために普段は忘れて生活しています。 生と死は切り離せるものではなく、死者をきれいにして納棺をする作業中、遺族の中にはきれいな別れ、これからのつながり等新たな旅立ちの時間を与えてくれるのでしょう。「実際はそんなにきれいな死体ばかりではない」のは事実ですが年老いてやせこけてなくなった人にも幼い頃からの人生はあります。遺族は少しでもきれいにして送り出したいと思うのも当然でしょうし、私自身こんな風に納棺してもらえたらと思います。 大きなテーマを笑いもちりばめて作り上げた、私の中では記憶に残る一作でした。 【スナミ】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-02-25 12:19:34) |
41.映画館で観賞した映画でこれだけ泣けたのは久しぶり。いい映画でした。広末のカメラを意識し過ぎな不自然な演技に-1点。これはミスキャストだったと思います。 【よしふみ】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-02-22 20:17:59) |
40.《ネタバレ》 ◇ストーリーは想像していたとおりだったが、散りばめられたエピソードや納棺師の所作を丁寧に描くことで、奥行きの深い作品となっていた。◇「死」が非日常である現代では、必要以上に「ケ」(ハレとケのケです)として扱うことが、葬祭業へのタブー視や偏見につながってしまっているのかもしれないと感じた。◇無駄な説明を省き、静謐に進むストーリー。分かっていはいても、かなり泣かされた。そのため、せっかく塗ったマスカラが全部取れた。。。(笑) 【ハクリキコ】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-02-21 22:36:39) |
39.《ネタバレ》 何を主題にして進めているのかがわからなかった。 そのせいで、まだ続くの?ということが数回もあって、そしていざ映画が終わると、ここで終わり?と自分は思った。 でも人物の思いとかはすごく丁寧に作られていた。 納棺士をやることを妻に黙っていた夫。それを知り反対する妻。 誰も悪くないし、納棺士という職業も悪くない。 この映画はその納棺士の悪いイメージを払拭できたのではないか。 【デイ・トリッパー】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-02-14 18:52:27) |
38.この職業がそこまで忌み嫌われる物か?という疑問はでたがその他は 非常に魂について考えさせられる映画。きれいな死体は希とかいう人も いるが全部うつしてるわけでもないしそのきれいな部分と汚い部分をみせるのが 映画の醍醐味。汚い事実だけをみたけりゃドキュメンタリーでもみてればよろしい。 そしてテーマが読みとれない人は見て手もつまらないのだろうな と思った。 【とま】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-02-02 00:36:19) |
37.現代の日本が世界に誇れる最高の作品だと思う。 死とは「新たな旅立ちへの門出」・・・。丹波哲郎に見てもらいたかった・・・。 【ケンジ】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-01-24 22:19:53) |
36.期待はずれでした。本木雅弘や山崎努は良かったが、広末涼子はいただけません。あの夫婦はないと思う。結局は、安っぽいドラマで泣かせようとしてるだけ。死を食い物にしているこういう安っぽいドラマは大嫌いだ。 【kaneko】さん [映画館(邦画)] 3点(2009-01-02 13:40:00) (良:3票) |
35.《ネタバレ》 知り合いに納棺師がいて、その実態を詳しく話し聞いているからだと思うのだけど、映し出される映像に新鮮味が全くなかった。というか、どうも実態とかけ離れすぎている。ほとんど腐乱死体やら自殺死体を扱い、あんなに綺麗な死体は稀。家族から感謝されることなど無いそうである。映画には写っていなかったと思うが、死体があった部屋の掃除もメイン業務。 などという前提があったためか、一見汚らしいと感じられるものから美しい部分を抽出して、適当に流れを創り、美しい物語を創りあげるために、このような素材を選んだ感が強く感じられてならない。 当然のことながら、そのようなために納棺師という職業があるのではない。美しい物語を創りたいのなら素材はいくらでも転がっているのに。 【小塚】さん [映画館(邦画)] 1点(2008-12-16 22:46:43) (良:3票) |
34.《ネタバレ》 飛行機の中で鑑賞した。死体に触れる仕事だから気持ち悪くて、みんなが嫌がるから高い給料をもらって、金のために魂を売っているんだと思われているのかなあと感じたのだが、実際のところは自分の身の回りにこういった職業の人がいたらどう思うのだろうか。最後に出てきた同業者のような人だったら軽蔑されても仕方がないのだろうか。何の仕事にしても誇りをもってできればいいなと思った。 【HK】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-12-16 16:39:11) |
【アスモデウス】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-12-15 23:25:16) |