ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

[ワンスアポンアタイムインハリウッド]
Once Upon a Time in Hollywood
2019年【米】 上映時間:159分
平均点:7.14 / 10(Review 42人) (点数分布表示)
公開開始日(2019-08-30)
公開終了日(2020-01-10)
ドラマ犯罪ものバイオレンス
新規登録(2019-06-15)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2020-02-10)【イニシャルK】さん
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監督クエンティン・タランティーノ
キャストレオナルド・ディカプリオ(男優)リック・ダルトン
ブラッド・ピット(男優)クリフ・ブース
マーゴット・ロビー(女優)シャロン・テート
アル・パチーノ(男優)マーヴィン・シュワルツ
ダコタ・ファニング(女優)スクィーキー・フロム
ブルース・ダーン(男優)ジョージ・スパーン
ルーク・ペリー(男優)スコット・ランサー
エミール・ハーシュ(男優)ジェイ・セブリング
ティモシー・オリファント(男優)ジェームス・ステーシー
ダミアン・ルイス(男優)スティーブ・マックイーン
カート・ラッセル(男優)ランディ
デイモン・ヘリマン(男優)チャールズ・マンソン
レベッカ・ゲイハート(女優)ビリー・ブース
加瀬康之リック・ダルトン(日本語吹き替え版)
堀内賢雄クリフ・ブース(日本語吹き替え版)
山路和弘マーヴィン・シュワルツ(日本語吹き替え版)
安原義人ランディ(日本語吹き替え版)
佐々木睦サム・ワナメイカー(日本語吹き替え版)
森宮隆ロマン・ポランスキー(日本語吹き替え版)
金城大和テックス・ワトソン(日本語吹き替え版)
脚本クエンティン・タランティーノ
撮影ロバート・リチャードソン〔撮影〕
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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22.★60年代の黄金期(?)ハリウッドの裏話。雰囲気が忠実に再現されてて面白かった。ただやっぱり2時間40分は長い。 ★映画が好きでハリウッドが好きで知識があって、という人は退屈しないと思うけど、そうでない人には辛いだろう、タランティーノ節も今回は控えめだったし。 ★ただマンソン・ファミリーとシャロン・テート事件のことはなんとなくでも知っといたほうがいいと思う。要はこれが物語のクライマックスなのだから。とはいってもそこに至るまでマンソンやシャロンのことが詳しく語られるわけじゃないけど。 ★最後の残虐シーンは逆に笑ってしまった。ほんとにあんなもの個人で持ってたのか!ハリウッド怖いわ(笑)。ブラッド・ピットはやっぱカッコいい。只者でない雰囲気もあるし。ディカプリオ、NGを連発するシーンも、その後の人質脅迫シーン完璧に演るとこも凄かった。彼を慰めた子役の女の子って、誰なんだろう。どうでもいいことだけど、ボーイング旅客機とポルシェのデザインって昔から変わらないね。その二つの乗り物が出た時だけあれ、現代?と不思議な感覚になった。 ★貶しではない、正味、という意味で、わざわざ映画館でしゃっちょこばって見なくてもいい作品。映画が一大娯楽だった昔じゃなく、現代だからこそ、そこそこ大画面のモニターとかあれば家でカウチポテトでいいかな、ということで、5点。
wagasiさん [映画館(字幕)] 5点(2019-09-15 10:56:00)
21.《ネタバレ》 当時のハリウッド!街並み。建築。サイン。風俗。クルマ!そして音楽!!そして雰囲気!!映画”ララランド”より、こっちの方がよっぽど”ララランド!!”でした。私にとっては。。。。  (ロサンゼルス。今行ってみても、そんなに変んないんだよね、、、、)この作品のちょうどこの頃、マックイーン!そしてブルースリー!がハリウッドで燦然と輝いて出てきたんだなー、、、、、この二人は現在でも、さらに輝きを増しているなあ。この事件の詳細はしらないので、警察がみんな帰った後に、茂みに隠れていたカルトにやられたのか!!!と思っていたら、THE END!!そうじゃないみたいね、、、、、、
追加!それから、映画”大脱走”で他の俳優にも何人かヒルツ役のオファーがあった。なんて、クソみたいこと言っていたが、冗談も休みやすみだぜ!っての!!
天下のスティーブマックイーンが、とにかく、”俺様野郎!!”で、元少年院上がりで、海兵隊に入っていて、銃器がいじれて、機械がいじれて、アクターズスタジオ出身で、そしてクルマ、バイクの技量がプロなみで、自らバイクでの脱走を製作側に進言したこと。そしてそして、ファッションセンスが超突き抜けていて、あのカッチョいいA2ほか”大脱走ルック”を自らプロデュースしてんだ!どんな作品でも、どっかの俳優たちと違って、製作側のあやつり人形には、決してならなかったから、あの名作”大脱走”があるんだ!
男ザンパノさん [映画館(字幕)] 7点(2019-09-15 00:16:15)
20.《ネタバレ》 大好きなタランティーノ監督の9作品目。三年前にパルプフィクションにハマり、タランティーノ作品全てを鑑賞し、満を持して劇場に足を運んだ。
結論から言えば肯定的ではあるが絶賛には遠い評価だった。
今回の作品はタランティーノの懐古主義的な側面がかなり前に出た。映画オタクのタランティーノが渾身の力で再現した煌びやかな1969年のハリウッド。そこにはタランティーノの映画愛が詰まっている。しかし、この映画を本当に楽しむには沢山の知識が必須である。当時の映画や音楽、テレビに至るまで様々なコンテンツが散りばめられている。まだ学生である私はスティーブマックイーンの大脱走やブルースリーといった有名どころは知っていたが、やはりそれ以外の事はあまり馴染みがなかった。それ故、いつもタランティーノの作り上げる世界は大好きだが今回はそこまで魅力を感じなかった。そして、シャロンテート殺害事件に関する情報も確実に頭に入れなければならない。私はカルト教祖チャールズマンソンの信奉者がシャロンを惨殺した程度の知識で映画を観た。しかし、この時代のことをよく知らない自分にとってはこの殺害事件が華やかなハリウッドにどれほどの影を落としたのかということはどうしても身に染みて分からない。こうしたことを知っておくと本作品でタランティーノが自身が映画の中で大好きなハリウッドのために起こした奇跡の凄さがもっと実感できるだろうと思った。
本作品と同様に過去の負の歴史にタランティーノが映画中で復讐を試みたイングロリアスバスターズとジャンゴはそれぞれナチスと黒人差別に対する復讐であり、事前知識もなく世界中の人々が胸糞の悪くなる事柄を敵としている。チャールズマンソンの事件はそれら2つに比べると知られていない。
つまりこの映画にはそれなりの知識が必要ということ。だから、これらの知識を持ち合わせていないと本作の魅力に気づくことは難しいと思う。これに限らず様々なジャンルに置いて映画は無知には非情である。
それ以外にも自分の中で消化不良感を生み出したのはタランティーノらしさが今作品では抑えめだと感じたからだ。もちろん、リックが大脱走の主演候補だったという話やブラピVSブルースリー、子役の少女に慰めてもらう泣き虫ディカプリオとかタランティーノらしいシーンも多くあった。あと、タランティーノ組のマイケルマドセンやゾーイ、カートラッセルもチョイ役だったが出演してたのも嬉しかった。タバコの箱が画面に出てくるたびに確認していたレッドアップルもエンドロールでようやく登場!
しかし、よく見られる章立てや時系列入れ替えによる脚本の面白さ、フルスロットな会話劇にしょうもないけど魅力的な無駄話、個性豊かな脇役たちといったタランティーノの持ち味が他作品に比べると弱いなと感じてしまった。パルプフィクションのハンバーガーやボスの妻へのマッサージの話、ジャンゴのKKKの衣装の話並みのインパクトのあるシーンもなかった。
キャラについてもブラピもディカプリオも良いけど、パルプフィクションのジュールスとかイングロリアスバスターズのランダみたいな強烈キャラに比べると見劣りするかなと感じた。ただ、これまでのタランティーノ作品にはほとんど見られなかった登場人物の心情の緻密な描写が印象的だった。キルビルからジャンゴまでメインは復讐であり、登場人物はそれぞれ強い復讐心の一心で行動していた。今回、ハリウッドで徐々に居場所を失うリックの葛藤や苦悩がタランティーノ風にユーモラスに描かれていて新鮮だった。これまで顕著だった奇抜で少し現実離れした世界観よりも彼の愛するハリウッドの再現を優先したのだろう。再現度の高いハリウッドよりもいつも通りのキレキレの会話と巧妙な脚本を期待していたというのは正直な感想であった。
そしてもう一つ期待していたカタルシスはラストのラストでついに解き放たれた。ブラピと犬が壮絶な闘いでマンソンファミリーをボッコボッコにして最後にディカプリオがイングロリアスバスターズを思わせる過去の出演作品が伏線となり火炎放射器で業火を浴びせる。まさに最高の爽快感でありこれぞタランティーノと最後にいわせてくれた。これを待っていたと。ラスト13分は圧巻だった。
ラストは満点だったけど、自分の知識不足とタランティーノらしさ控え目によりこの点数にした次第です。
タランティーノは本作品での引退もあると語ってるとか。これで引退は絶対にやめてほしい。タランティーノは言った。『映画は自分の為に作っている。役者や映画製作の様々なスタッフはその手助けをしてくれているという位置づけだ。』だから自分の作品に自信があるし確固たる信念がある。私はそんな彼の新作を何年かかっても待ち続けるしかない。
whoopiさん [映画館(字幕)] 6点(2019-09-13 16:06:58)
19.《ネタバレ》 私はタランティーノの映画が好きである。過去作品もほとんどが映画を観る喜びを与えてくれるものだった。だから今回も160分あろうともタランティーノで退屈などありえないと楽しみに映画館に赴いたのである。だけど、どうしたことでしょう。たしかに眠くなったりはしなかったけど、「ああ面白かった」というには程遠い観賞後感だったのだ。
いつもながらのタラ節で、しつこ・・丹念な行動描写が多重に繰り広げられるけれど、それはクライマックスの打上げ花火のために必要なムダ、いや細部描写なのだタランティーノ作品にとっては。だから「映画史を塗り替える13分」を信じて観続けたんだけど結果ぽかん、としてしまってね。私はシャロン・テート事件もチャールズ・マンソン事件も知識として持っていた。だから監督のやろうとしたことは判るけれど。
タランティーノ、偉くなりすぎたんだよ。大物俳優らが次々と自分の作品に出たいと言ってくれて予算もたくさん組める。だから自分の趣味語りが止まらなくなってる。聞かされている相手がどのあたりまで興味を持ってくれるか的確に計れなくなってる。ディカプリオの劇中劇などは、ほんと半分の尺で良いくらい。それに恒例のクライマックスの血祭りだけどあそこで笑いが止まらなかったという感想を散見するけど、マジですか。キル・ビルでルーシー・リューの首がハネられるのはなんともなかったけど、今作ブラピが女の髪を掴んで壁に執拗に顔を打ち付ける描写はただのDVに見えて引いたんだが。暴力描写の匙加減も、計算がずれてきてないだろうか。
tottokoさん [映画館(字幕)] 6点(2019-09-12 15:17:26)
18.《ネタバレ》 レオ様とブラピ、2大スター初共演。舞台はむかしむかし、その昔のハリウッド。懐かしみを感じるオンガクと共に、シャロン・テート惨殺事件に向けて物語はだらだらと進んでいく。ブラピとブルース・リー崩れがタイマンのシバき合い。そして訪れるその時。だけど襲われたのは、「あの人」の隣に住むアイツら。殺陣シーンはまさに狂乱のタランティーノ劇場。予想外の結末。ハナシと違えぞっ。
獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 6点(2019-09-08 00:27:13)
17.“クソったれ”な俗物だらけのこの街で、強欲と虚栄に塗れた“モノ(即ち映画)”が、時代と価値観を越えて、生み出し続けられている。
数多の作品と俳優が生まれては、ガムの様に噛んで吐き捨てられる。なんて儚くて、なんて愚かしいのだろう。
ただね、それでも、この街と、そこに生きる人間たちと、彼らが生み出す「映画」が大好きなんだから仕方がないじゃないか。
このクソ素晴らしい“ハリウッド”に愛をこめて。
by クエンティン・タランティーノ
 
 
と、タランティーノ監督が高らかに言い放ったかどうかは知らないけれど、結論から言うと、この作品は世界一“映画愛”に溢れた映画監督による、“映画愛”に満ち溢れた傑作だと思う。
僕は、クエンティン・タランティーノには遠く及ばないけれど、“映画愛”を自負する者の一人として、この映画を否定できるはずも無く、立て続けに2度映画館に足を運んだ。
 
タランティーノ映画ならではのバイオレンス描写や、マシンガンのような刺激的な台詞まわしを期待してこの映画を見進めていくと、面食らうことは先ず間違いない。
二度鑑賞し、冷静に振り返ってみても、この映画の大半は「何も起こっていない」と言わざるを得ない。
1969年のハリウッドを舞台に、落ち目のテレビスターと、彼の相棒兼専属スタントマンの平坦で自堕落な日々を、ひたすらに、そして恐ろしいまでの丁寧さで描いていく。
 
極めて単調な映画のように見えるのに、この映画は最初から最後まで少しも退屈ではなく、161分の上映時間は瞬く間に過ぎ去る。
それは丁寧に描きぬかれた一つ一つのシーン、一つ一つのカットが、あまりに愛おしく、映画として光り輝いているからだ。
そして、テレビスターも、スタントマンも、映画監督の隣人も、その妻も、プロデューサーも、子役も、若手カンフー俳優も、ヒッピーも、善人も、悪人も、この映画に登場するすべての人物が映画を愛してやまないからだ。
 
単調に見えるストーリーテリングの末、溜まりに溜まった鬱積と暴力性が唐突に弾ける様に、短くもこの上なく激しいクライマックスを経て、本作は終幕する。
あまりにも爽快で、あまりにも破茶滅茶なその顛末が、同時にとても刹那的で感慨深い。
 
そこにあったのは、誰よりも映画を愛するタランティーノ監督による現実に対する「復讐」と、「やさしい嘘」だった。
 
テレビスターのリックは酒に溺れて、そのまますべてを失ったかもしれない。
スタントマンのクリフは激情的な暴力のしっぺ返しを受け、命を落としたかもしれない。
そして、隣人のシャロン・テートは、狂ったカルト集団に襲われ身ごもった子もろとも惨殺されたかもしれない……。
 
現実世界の理不尽な暴力を、映画世界だからこそ許されるさらに激しい暴力で返り討ちにした後、主人公は隣人に招かれ、身重の彼女を優しく抱擁する。
不幸な事件なんてまるでなかったかのうように、クエンティン・タランティーノは、「映画」で「映画」を抱きしめ続ける。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 10点(2019-09-07 23:28:13)
16.《ネタバレ》 監督の優しさが溢れ出た新たな傑作だ。基本的な展開は「ジャンゴ」や「イングロリアスバスターズ」と同じと捉えて良いだろう。歴史の中で悲運の人生を送った方々の想いをタランティーノが遂げる作風である。ただ今作はより個人的なお話なので感情移入もしやすい分、見終わった後は本当に複雑な気分になるだろう。作品全体のリズム感は「ジャッキーブラウン」が一番近いのかもしれない。ストーリーが動き出すのは上映開始後2時間ほど経ってなので、この辺りはヘイトフル・エイトっぽい。となるほど今までの監督フィルモグラフィーの様々な要素を併せたような作品だ。本当に世界観がある映画というのは、いくら上映時間が長かろうがいつまででも観ていられるものだと思うが、本作も途中からもうストーリーなんて展開しないでいいからこの人達の生活をこのままずーっと観ていたいという気持ちになってくるのが不思議だ。それくらい1969年のハリウッドに没頭させてくれる。シャロンにもう一度命を与えたかった、普通の生活をさせてあげたかったという監督の言葉が全てだと思うが、当該監督の作品から優しさをこんなに直接受け取ることができる日が来るとは。ブランディが良く躾されていることや(ブランディは最後に大活躍)、途中途中でブラッドピット演じるクリフがとんでもない身体能力の高さを示すシーン(ベランダに登るところetc..いちいち面白い)など、クライマックスに向けての伏線もバッチリ。賛否両論分かれる作品だと思うが、今までの当該監督作品が好きな方はきっと気にいるだろう。点数は一度鑑賞時点でのものだが、もう一度観たらあと1点くらい上がりそうだ。
rain on meさん [映画館(字幕)] 8点(2019-09-07 10:39:53)
15.《ネタバレ》 アル・パチーノ扮するプロデューサーから現実を突きつけられリック・ダルトンは泣く。とにかくよく泣く。自分が読んでる本の主人公と自分を重ね合わせ子役の前でも人目もはばからず泣く。台詞をとちりまくって激高し、その後気を取り直して見せた会心の演技を称賛され泣く。そうかと思うと隣に今注目の監督ロマン・ポランスキーとその妻が引っ越してきたことを知りテンションが上がって機嫌を直したり、まさに感情の生き物と言える人物だが愛らしく憎めないキャラクターにディカプリオは作り上げている。

クリフ・ブースはまさに無敵の男。ブルース・リーを車に叩きつける男なんて無敵以外の何者でもないのだが(車がメチャへこんでて爆笑)、これがメチャかっこいい。一挙手一投足にカッコよさと色気を感じさせる程のブラッド・ピットのハマり具合。男女問わず惹きつけられるのではないか。

主演二人の演技力とスター性を思う存分発揮した幸福な初共演。この二人がとにかく良い。落ち目の俳優リック・ダルトンとそのスタントマン クリフ・ブース。この二人の仲睦まじい感じがとにかく観ていて楽しいのだ。リックの出演したテレビドラマをピザとビールをつまみにワイワイ騒ぎながら観るところとか観ているこちらが思わずニヤニヤしてしまう。


ポランスキー夫妻が登場した時から始まる惨劇へのカウントダウン。しかし、「イングロリアス・バスターズ」でも見せたようにタランティーノの前では史実すら吹き飛んでしまう。

無敵の男のところへ踏み込むマンソン・ファミリー。そして、とどめの「マクラスキー 14の拳」。あまりにも痛快なラストに思わず爆笑してしまうと共に安堵もする。そう思わせるのはシャロン・テートの日常を魅力的に描いたからだろう。映画館へ出演作を観にいく彼女。ポスターの前でポーズをとる彼女。自分の演技への観客の好反応に無邪気に喜ぶ彼女。こんなかわいらしい人が惨劇に会わずに済んで良かったと心底思うのだ。

もちろんこれはフィクションだ。でも、いいじゃない。映画の中くらいこういうことがあってもさ。タランティーノが作り上げたキャラクターがラストに隣人とあいさつを交わす。粋だし愛情がつまってる。こういう形の映画のマジックもあるんだなあ
さん [映画館(字幕)] 8点(2019-09-07 00:44:24)
14.《ネタバレ》 ただの映画ギークだったクエンティン・タランティーノが、いよいよアメリカ映画界の巨匠になろうとしている。

『イングロリアス・バスターズ』では、糞ったれた史実を、バット一本で完膚なきに塗り替えてしまう、という傑作を見せつけたが、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に於いては、映画史に刻み込まれてしまった狂った殺人事件を、もう単純に家を間違えるというだけで、これもまた塗り替えてしまうのだ。平たく言えば嘘つきだ。所詮、映画は絵空事だ。
だがしかし、こんなにも優しい嘘はない。
まさかタランティーノの映画を観て、最後の最後で泣きそうになるなんて。
しかもその直前までは笑いまくってたのだから。
最後の最後まではずっと壮大なフリだ。もうぎりぎりまでフリ続ける。
ハリウッドをレオナルド・ディカプリオでフリ、マンソンファミリーをブラッド・ピットでフリ、
そしてマーゴット・ロビーが自分の映画を観るという件がまたサスペンスを高めるフリだ。
そして岐路は単純。そう家を間違えるというだけ。
そこからのブラッド・ピットの怪演とタランティーノ得意のゴアなバイオレンス描写がもう笑えてくる。
ここで、事実を捻じ曲げて、さあどうするタランティーノ、どう決着をつけるというふうになる。
しかし誰もが納得するだろう。
現代ハリウッドの象徴と言って過言でないレオナルド・ディカプリオとシャロン・テートを抱擁させる。
彼女をスクリーンの中で生き続けさせること。
そしてタイトル Once Upon A Time in ... Hollywood
それがしたかったのか。泣ける。優しいよ、タランティーノ。
これは史実に対する復讐である。
糞ったれた史実を犬に噛み千切らせ炎で焼き尽くし、血生臭いフィクションを張り付ける。
生と死を描いて辿り着く先は、優しい抱擁、これこそ正に映画である。
またしても傑作。

さて、帰路に着いてふと思い出したが、『イングロリアス・バスターズ』の最後、クリストフ・ヴァルツは、ブラッド・ピットによって額にナイフで鉤十字を刻み込まれるんだ。実はここから既に壮大なフリだったのか。まさかそんなわけがあるまいな。
すぺるまさん [映画館(字幕)] 9点(2019-09-07 00:28:01)
13.《ネタバレ》 60年代後半のハリウッドが舞台ということとシャロン・テートが登場するという予備知識だけで鑑賞。
ポランスキーとシャロン・テートが出てくるってことはあの事件のことも当然語られるわけで、観始めてすぐに夫妻はリックの隣人ということがわかるんです、もう最初から予感はするんですが、事件をどう絡めるのかそれが気になって気になって。

しかし、リックとクリフとシャロンの日常のエピソードがとりとめもなく続くわけです、クリフの元撮影所でのシーンではドキドキするもののあのオチだし。ディカプリオのメソメソキャラもよかったけど、ブラピ演じるクリフのキャラがいい意味で掴みどころがなくて魅力的だと感じる。
そしてラストの13分、なんと爽快だこと!!立ち上がって拍手喝采したかったですよ、2時間以上待たされましたしね。
「イングロリアス・バスターズ」の映画館のシーンに共通する爽快感でした。
やっぱりタランティーノは心得てるというか上手いなあ。血みどろのバイオレンスが不快ではないという類まれな才能を持った監督だと本気で思う。物語を作るのもほんとに上手いですね、シャロン・テートの事件は本当は前の住人を狙ったということですが、映画の中ではそれも承知だし、あの日のパーティに招待されていたけれど行かずに難を逃れたというマックイーンとブルース・リーも登場してる。あのラストの13分はタランティーノの思いが込められてるようにも感じます。
シャロン・テートの幸せそうな笑顔、屈託のない大らかそうな人柄を感じてやるせなくなってしまいました。
envyさん [映画館(字幕)] 10点(2019-09-05 23:23:01)
12.《ネタバレ》 いやぁ不思議な映画でした。ブラピがかっこいい。観てるときはちょっとダラダラして退屈だなあ、なんて思ったりもしたんですが。ブラピがかっこいい。観終わったらなんか、色々調べたくなるし、面白かったなあ、みんなの感想は?とか、気になっちゃう。ブラピがかっこいい。わりと映画好きを自称してるけど、知らないこともたくさんあるんだなあと。ブラピがかっこいい。ブルースリーの描き方は逆に、愛を感じましたけどね。ラストシーンは、イングロリアスバスターズが好きなので楽しめました。ブラピがかっこいい。はい、なににしても、ブラピですよ。なに、あの、スタイル、雰囲気は。顔じゃないんですよね。なんというか、究極に垢抜けた肉体美おじさんですよね。かっこいいという言葉以外に思いつかない。女性はもちろんだけど、男性からみても、相当憧れますよねきっと。。
ギニュー隊長★さん [映画館(字幕)] 7点(2019-09-05 21:01:31)
11.《ネタバレ》 直訳で"むかしむかしのハリウッドで・・・"と称されるような、タランティーノ流おとぎ話。界隈から消える恐怖に怯える元人気俳優役のディカプリオと、トレ―ラ―暮らしでも達観しているスタントマン役のブラッド・ピットの組み合わせは意外にも絶妙で自然体。20年前に人気の一位二位を争った二人が共演していたら大事件だったくらいに、双方の魅力を偏りなく惜しみなく注ぎ込む。一方、ストーリー自体は50年前のハリウッドの日常を業界ネタと併せて淡々と綴ったものでしかないが、一見無駄と思われるエピソードの積み重ねが例の事件に集約される脚本の巧みさで最後まで引っ張る。そう、往年の映画ファンならシャロン・テ―トとチャールズ・マンソンを知っていればその陰影がくっきり際立つ。映画牧場のマンソンファミリーの得体の知れない不気味さと、待ち受ける悲劇を知らない映画館のシャロンの笑顔に、『この世界の片隅で』(と表現したコメンテーターNice)を彷彿とする複雑な感情を抱かせる。そして運命の時が刻一刻と迫り、どんな結末を迎えるか固唾を飲むことになる。彼の過去作品を知っているものなら、結末は予想できるだろう。しかし、これが変化球で強引な筋書きになっていないのが良い。だからこそ現実で叶わなかった切なさでいっぱいになる。シャロン・テ―トが少しでも呪縛から解き放たれ、銀幕のスターとして永遠に生き続けること。タランティーノの切なる祈りだ。
Cinecdockeさん [映画館(字幕)] 8点(2019-09-05 08:16:01)(良:1票)
10.《ネタバレ》 「映画史を変えるラスト13分」の宣伝文句に偽りなし、まさに文字通り。
ただし、”驚愕っ!”という意味ではありません。

ストーリー的には、タランティーノにしては予想外に大人しかったです。
まぁ2大ビッグネームを存分に使っているので、大衆受けするよう考慮したのか、その点は致し方ないでしょう。

変幻自在のディカプリオ、歳を重ねてもいちいちカッコいいブラピ・・・
2時間40分はけして長くなく、この2人がいい年齢のときの共演を見れたことで十分意義がありました。
群集劇としての展開の上手さやスピード感がもう少しあれば”名作”になり得たでしょうが、ちょっと惜しかった気がします。
牛若丸さん [映画館(字幕)] 7点(2019-09-01 22:41:09)
9.《ネタバレ》 映画自体は可もなく不可もなし。タランティーノらしい会話劇にはキレはなかった。残酷描写も彼としては非常におとなしい。全般的に長い割に見所に乏しい作品だった。話題?となっているブルース・リーの扱いの酷さについては、彼がブルース・リーを好きでないのは良いとしても現実世界での彼のみっともない反論には同調する気が失せた。タランティーノも歳をとったと感じた作品。
ぴのづかさん [映画館(字幕)] 5点(2019-09-01 15:48:59)
8.《ネタバレ》 舞台は60年代末期のハリウッド。TVから映画への転向が上手くいかず下り坂に入りかけてるハリウッド・スターのリックと親友で付き人であり専属スタントマンのクリフの物語。ある日、リックの家の隣に売れっ子ポランスキー監督と新鋭女優シャロン・テート夫妻が引っ越してくる。光り輝いている二人を見てもう一度返り咲くためにイタリア映画息を決意するリック。そして、あの日がやってくる。 161分と長めながら一方では苦悩と焦りで消えていく俳優を描き、一方では華やかなスポットライトを浴び結婚もして幸せの絶頂だったシャロンを描く。相変わらず緻密な演出と上手い構成で、過渡期を迎えていたハリウッドの陰と陽が巧みに描かれていて全く退屈しなかった。 その消えていった多くの俳優と違い土壇場で会心の演技を見せるリックと相棒クリフがそれぞれひょんなことからマンソン・ファミリーとかかわり、それによって映画史に残る悲劇を回避。悲劇のヒロインだったテートは自身が出演している映画を鑑賞している観客の反応を見て成功を実感し天真爛漫で屈託のない笑顔で喜び、リックとクリフのおかげでカルト集団とも全くかかわらずにその後も過ごすことが出来た。最後のリックとテートのインターホンのやり取りはちょっとウルっと来ましたね。凄惨で映画史を塗り替えたといわれた事件をさらに塗り替えたのが苦闘していた俳優とその相棒スタントマン。映画の小道具で撃退するリックと戦場仕込みのマジ者クリフの活躍はスカッとしましたね。本当にこういう顛末だったら良かったな。あの二人はポランスキーとも出会いさらに成功を収めたのだろう。ポランスキーも後の愚行をせずシャロン・テートと幸せに暮らしたのかな。 60年代ハリウッドの風景、ファッション、音楽がこれでもかと溢れかえっていて古き良き時代のハリウッドへ送るタランティーノの愛情あふれるラブレターでしたね。あのラストは幸福感に溢れていたなあ。 しかし、ブルース・リーの扱いがちょっと残念だったかな。いろいろ読んできた限りではあんなに傲慢で好戦的じゃないと思うけど。カシアス・クレイに関しても信奉者でアリのファイトスタイルを研究してましたし「僕の小さな拳じゃとても勝てない」と語ってましたしね。あと、出て来た時は「似てるかな?」と思いましたが、サングラスを取ったとこで「ブルース・リィ」とか「ブルース・リ」などを思わせるパチモン臭が酷くて吹きそうになりました。主役が落ち目のスターとスタントマンでシャロン・テートやブルース・リーを絡めると聞き、「あー、これはハリウッド映画にかかわった人たちでカルト集団をボッコボコにするんだな」と誰もが思ったでしょうけど、そのメンバーにリーも噛ませてもらいたかった気がします。でも、タランティーノの思いを込めた映画だし、あの俳優じゃアレくらいの出番で正解かもな。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 9点(2019-08-31 22:54:17)
7.《ネタバレ》 かなりマニア向けの映画で、たぶん私は、面白いところの半分も理解できていないのだろうと思います。
だから、上映時間の半分くらいは退屈してしまいました。
話の中心は、ポランスキーの妻シャロン・テートの悲劇(これくらいは知っていた)で、主人公2人の架空の人物を隣家に配置することで、この大悲劇をイングロリアス・バスターズと同じ方式で歴史改変し、ハッピーエンドにしています。
タランティーノにしては、えぐいシーンがかなり少ないので、それはホッとしたところ。
面白かったのは、名優ディカプリオが、さえない三流役者を、しかもNGシーンを連発するようなシーンを演じたところ。NGシーンを上手に演じるって面白かった。
Northwoodさん [映画館(字幕)] 5点(2019-08-31 22:00:39)
6.ネタバレを恐れるあまり、初見時は一切の情報を仕入れず観たため、60年代のハリウッド事情や、元ネタの映画がわからない上に、シャロン・テートの事件ですらよく知らずに観たものだから、途中までまったりした雰囲気だったのに、何故か急に怪しげな空気になる中盤のあのシーンとか何が起こっているのかわからず、あまり楽しむ所か、ポカーンとしたまま帰路に着くことになり、感想としては「つまらない」というものだった。

という訳で2回目を観るにあたり、まずシャロン・テートが出てる映画を観るべきだろうと思い「サイレンサー第4弾 破壊部隊」とポランスキーと共演した「吸血鬼」を鑑賞。さらに詳細を知れば知るほど胸糞悪くなったあの事件の事も調べた。これで完璧、いざ2度目の鑑賞へ。

結果、面白かった。
ストーリーが無くてダラダラと長いと思っていた主演2人の日常パートでさえかなり見所があった。
やっぱりレオ様の演技シーンがとても良かった。ちょっとダメ出しされただけで精神的に弱っちゃう繊細な所や、8歳の子役に慰められるシーンとか良かった(この女の子が短いシーンながら凄い存在感)、また、スタントマンを演じたブラピとの関係性がとても興味深かった。
ブラピの方もとても人間味があって魅力的な一方で、何処か得体の知れない凄味を感じさせる独特の存在感が凄かった。

あと、これまでのタランティーノ映画と決定的に違うのは無駄なバイオレンスが一切無い事である。終始落ち着いた雰囲気で見られるのが良い。
60年代ハリウッドを忠実に再現するのではなく、この時代の空気感をタランティーノ流に再現して見せる事に特化しており、夢と現実が交差するなんでもありのファンタジー的な面白さがあると思う。
ヴレアさん [映画館(字幕)] 9点(2019-08-30 18:51:13)(良:1票)
5.気づけば、あのブラピも50代のおじさんなんだよなぁ。。
なのにあの格好良さと肉体美はなんだ...すげぇ!大人の色っぽさプンプン。
ディカプリオも「ギルバートグレイプ」の少年時代を思い返すと、
今や俳優としても円熟味を増して、この二人の共演は奇跡、演技とはいえ、普段から親友なんじゃないか?って思うくらい
自然体でいて、如何にもそれらしい立ち振る舞いはお見事でした。
この両者を結びつけたタランティーノ監督、過去作で各々とタッグを組んだだけに、
その眼力は流石!恐るべし!
個人的には、貫禄たっぷりのアル・パチーノをもうちょっと見たかった。
他にも、タランティーノ映画常連の役者も大勢出てるし、選曲や舞台セットに美術など、
それら全て至るまでタランティーノ節、映画愛が爆発した集大成とも呼べる本作。

ストーリーも一応あるけど無いようになもんで、大筋は実にシンプル。
2時間40分の長尺ですが、途中退屈せず時間が気にならないほど夢中で楽しめました。
実際にあったシャロンテート殺害事件の内容を知ってると.....
ラストの顛末にはただただ驚きます!!
シネマブルクさん [映画館(字幕)] 8点(2019-08-30 18:36:09)
4.『ローマ』と言われているが個人的には
当時のハリウッドの現実に架空を混ぜ込み《映画愛》で描いた、タランティーノ版『フォレスト・ガンプ 一期一会』だと思った。
当然、当時のハリウッド事情に詳しければ 詳しい程、ニヤニヤして観れる作品。映画のルックスやテンポも60年代らしいスタイルで、50代の映画好きにとっては、とても面白かった。
ただし(ネタバレになるので書かないが)ラストシーンの事実背景を知らないと面白さは半減するかな。
墨石亜乱さん [映画館(字幕)] 8点(2019-08-30 18:07:58)
3.おじ様2人の掛け合いが実に楽しい。
タランティーノ味をたっぷり堪能しました。
どってことない雰囲気だけれど、どのシーンを切り取っても凝っている。

作品全てが、タランティーノ監督のやりたい放題で埋め尽くされてる。
自分の色だけで映画作れるって、素晴らしい才能。

派手なシーンは少ないし、レオさんブラッドさんもいぶし銀の演技で大人の好みにぴったり。
チビチビ飲みながら観ると更に乗れるかも。

情報は見ないようにしてたけど、これから元ネタとかいろいろ仕入れようと思っています。
楽しみがもっと広がっていく。
たんぽぽさん [映画館(字幕)] 9点(2019-08-30 16:50:36)
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【点数情報】

Review人数 42人
平均点数 7.14点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
412.38%
5716.67%
6716.67%
7819.05%
81126.19%
9511.90%
1037.14%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.33点 Review3人
4 音楽評価 8.00点 Review3人
5 感泣評価 6.00点 Review1人
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【アカデミー賞 情報】

2019年 92回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞レオナルド・ディカプリオ候補(ノミネート) 
助演男優賞ブラッド・ピット受賞 
監督賞クエンティン・タランティーノ候補(ノミネート) 
脚本賞クエンティン・タランティーノ候補(ノミネート) 
撮影賞ロバート・リチャードソン〔撮影〕候補(ノミネート) 
美術賞 受賞 
衣装デザイン賞 候補(ノミネート) 
録音賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2019年 77回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 受賞 
助演男優賞ブラッド・ピット受賞 
脚本賞クエンティン・タランティーノ受賞 

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