38.人物描写や細部の見せ方など、とても味がある。でもストーリーとしてもうひと展開あってほしかった。 【noji】さん [映画館(邦画)] 5点(2022-09-18 17:52:20) |
37.《ネタバレ》 ちゃらんぽらんな宮迫さんにピッタリな役だったと思います.まぁ,ちゃらんぽらんだったため,芸能界から引退せざるを得なかったのですが・・・ 本作では上手く逃げ切った(と思われる)宮迫と現実世界のギャップを考えさせられます. 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 5点(2022-06-15 23:48:32) |
36.《ネタバレ》 なんか駄目な人に騙されて、自分の先の人生が見えなくなってしまい、どうしようもない気分にさせられる。しかも家族にだ。宮迫は今はリアルでも、つまらん事して大変な最中であるが、作中でも本当にいい加減で笑えてしまう。しかし引き込まれてしまった。宮迫はこういう駄目人間を演じさせたら抜群に良い。最後の蛇いちごはなんで戻ったらあったのかな?元から家にあったのか、先回りしたのか? 西川美和監督の作品は何作か観たが、終焉がわからない作品ばかりだ。(たまたまかな?)でも好きな監督であり、本作も面白かった。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-09-01 20:50:50) |
35.《ネタバレ》 この作品における宮迫氏の存在感は圧倒的でした。もともと、チンピラ役がこの上なく良く似合う人、とは思っていましたが、ただのチンピラではない深い演技に感服です。 それと同じくらい、この役に宮迫氏を抜擢した人(西川監督?プロデューサの是枝さん?)も偉い。 それにしても、西川監督の目線って、とてもいやらしい(褒めています&スケベという意味ではありません)。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-08-23 22:27:12) (良:1票) |
34.《ネタバレ》 お爺ちゃんを発作に気づかなかったふりをしたことが、最終的にどう影響してくるのかと考えながら観ていたので、何とも肩透かし。 あの終わり方は、兄は妹より一枚も二枚も上手だったということなのでしょうか? 【マー君】さん [DVD(邦画)] 5点(2017-01-29 15:53:50) |
33.《ネタバレ》 西川美和は女性監督では一番気になる存在。 この監督、宙ぶらりんに放り投げてきっちりと収拾しないところがある。 本作も詐欺師の長男の真意と両親がどうなったかは最後まで描かれておらず、ご想像におまかせします状態でモヤモヤが残る。 そういうところに不満はあるのだが、人物描写は抜群に上手い。 こんなヤツいるよなぁ、こんな状況ってあるよなぁとリアルな臭いまで伴ってきそうなイメージ。 一番常識的でまともに見える主人公の弱い部分をシニカルに描き出す目がクールで鋭い。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-09-03 19:17:45) (良:2票) |
32.《ネタバレ》 謎の兄ちゃん宮迫。 ジキルなのかハイドなのか、ヒントは冒頭の『君の手料理が食べたいねん』とかなんとかそんなことを連呼しとったあの唄の中にあるのかなと思いは巡りましたが、どうやら関係なかったみたいだ ではと、一体なんだったんだろうか あんの変な唄。 個人的見解としては彼は単に目の前に起こった家族のピンチに立ち会っただけであって 別に悪事は考えてなかったんじゃないかと思う。彼が妹:倫子に不幸を背負わせることをやるはずないと思える かといって過去に妹のパンツを勝手に売り捌いていたというとんでもない前科持ちw まあ、なんだかんだと宮迫パワーで楽しめた。 ただしですが、痴呆老人の介護問題をこのような形で扱われるとどうもツライ。 嫌な人生劇場見せられたという思いも残る。 また機会があれば見たいかと問われたならば、イヤだ もう見ない。 【3737】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-02-11 20:24:01) |
★31.《ネタバレ》 騙されているかもしれないとわかりつつも息子に頼るしかない父と母が哀れで滑稽だった。これはのちに「ディア・ドクター」で偽医者を信じようとする村人に通じるものがあると思った。莫大な借金で正常な判断が出来なくなり、どう誤魔化そうが現実から目を背けようがもう選択肢は無いのだから…。 救いは唯一まともだった娘だ。ラストで、兄と対峙する場面の緊張感は凄い。ケリを付ける為に入った山で兄は蛇イチゴを見せようと誘うが、そんなものは無いと信じる妹はそれを拒む。しかし、家に帰ってみるとそこには…。 なかなか考えさせるオチで美味かったです。 ただ、こんなオチ用意されたんじゃあ妹はたまったもんじゃないだろうな。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-11-19 22:18:21) (良:2票) |
30.大谷直子がいい。亭主の失業知って荒れてると、娘に「どうしてそんなにイキイキしてるの」と言われる。家族は登場人物でありながら、互いの批評家にもなって、反射し合う。対角線を引き合う多角形。義父が倒れて風呂掃除に没頭するワーッって感じもリアル。忙しかったから気づかなかったのよ、って。ああいう逃避行動、そう罪のない似たことならやってません? 家族それぞれのドラマがラストに至って急に兄妹にズームアップする。いや、本当はずっとそうだったのかもしれないけど、私にとっては終盤からだった。いい加減な兄と真面目過ぎる妹、合わないきょうだい、そういうカップルが次作につながったか。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-11-18 12:23:04) |
29.《ネタバレ》 リストラされたことを家族に告げられない親父が、小学校教師の娘を「お前は世間知らずだ」と言う。確かに娘は世間知らず、というか、小学校の先生ってホントに世間知らずが多いと思っています。偏見ですけど。でも、本作の嘘つき生徒事件の対応などを見るに、この監督も同意見のようです。確たる証拠もないのに判決を下し、それらしい教訓まで垂れて自己満足です。いますよね、ああいう先生。 娘に劣らず世間知らずなのが親父です。親父は元エンジニア。親父の場合は、世間知らずと云うよりも、変化に対する対応力の欠如です。確かに、何があっても世の中を渡って行く力があるのは兄貴だけでした。 本作から感じたのは、安定的に見えるサラリーマン家庭も、ひとつ歯車が狂うだけで簡単にバランスを崩し瓦解しかねないこと。社会システムへの同調をゴールとし、そこに安住していた結果です。そして、日本の家庭のほとんどはこのタイプ。なんだか、社会の構造がとても不安定なものに思えて来ます。あの親父が終身雇用志向の最後の世代って気もしますけど、自分の親が無事に定年まで働けたことに改めて安堵した次第。 娘は生真面目なだけに、ババ抜きのババを引き続けるタイプです。オトコ選びでもそうでした。もうババは引きたくないとの思いで兄貴を官憲に売ったら、その兄貴にも真実があったというブラックな顛末。自分のパンツで商売をされたんだから気持ちは分かりますけど、彼女の正誤の判断はやはりどこかチグハグです。なんだか、今後も間違った判断を続けそうで気の毒でした。味わい深い作品です。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-11-06 02:40:39) (良:2票) |
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28.《ネタバレ》 ○「ゆれる」を観てからこちらも観賞。絶妙な間の取り方はひきつけられる。演出過剰を感じた部分もあるが。○微妙なバランスで成立していた家族が一つの出来事を機に一気に崩壊する。中盤まで正しい感覚を持った人物として描かれていた倫子が徐々にそうではない人物へと変貌していく。倫子自体は何も変わっていないのに、そういう風に思われていく流れが絶妙。兄は結局正しかったのだが、香典泥棒に違いはない。その設定も憎い。○なかなか考えさせられる内容ではあったが、あまりにも暗い内容でこの点数。 【TOSHI】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-11-02 17:00:29) |
27.《ネタバレ》 『蛇イチゴ事件』は、妹が兄を悪人と認定するに至った、最初の大きな出来事でした。ですから、兄の自己破産計画の信憑性を見極めるため、妹は『蛇イチゴ事件』の検証を希望したのだと思います。薄暗い山奥。沢を挟んで手を伸ばす兄。妹は直観的に身の危険を感じたのでしょう。確かにサスペンスドラマなら殺されるパターン。間違いない。兄は悪人だ。だから警察に通報しても問題ないという思考の流れ。ところが、蛇イチゴは存在しました。兄を悪人とする重要証拠が消えたのです。心理学用語で言うところの『初頭効果』打ち消しと『新近効果』のダブルパンチ。妹の判断基準は根本から揺さぶられました。兄=悪人の図式が崩れた彼女の胸中は如何ばかりか…想像すると…笑えてきます(失礼。性格悪いですね)。そもそも兄の人間性など、自己破産計画の真贋とは関係のない話。それに兄がガンジーだとしても、香典詐欺を働いた事実は覆りません。ダメなものはダメ。物事の判断は是々非々でしないと。それに表があれば裏もあるのが世の道理。そんな当たり前の事柄に考えが及ばないのは、彼女の視野が狭い証拠です。母親が嫌悪する「あなたはいつも正しい」も、この部分を指しています。おそらく彼女は、職場で型に当てはめる作業に慣れ過ぎたのだと思います。そういう思考の癖がついたのです。問題児の発言だから信用できないという理屈。困った事に(?)往々にしてその判断は“正しい”のですが、基準を其処に置くのは間違っています。思い返せば、同僚教師も同じ価値観の持ち主でした。教師の職業病でしょうか。レッテルに頼った判断は効率的で簡便ですが、時として大きな過ちを犯す危険性を孕んでいます。おっと、教師という職業にレッテルを貼るのも間違いでしたね。危ない、危ない。反省します。人の心の汚い部分、醜い部分を描きながらも、観ていて嫌な気持ちにならないのは、監督の視点が多角的だからだと思います。絶対悪など無いように、完全正義も存在しない。だから不完全な私でも、安心して観ていられるのだと思います。いい映画でした。聞けば本作は、西川美和女史の初監督作品とのこと。処女作でこの完成度とは恐れ入ります。監督の人柄が伝わってくるのも素晴らしいです。私は『ゆれる』と『夢売るふたり』しか観ていませんが、監督の名前で信用買い出来る事が分かりました。ほかの映画も必ず観ます。宮迫はベストアクト。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-10-21 19:29:08) (良:5票) |
26.《ネタバレ》 マスダ君のお母さんはたぶんホントに病気なのでしょう。倫子の信じていたものがことごとく崩れていく。父も母も、恋人も。うそつきなはずの兄も、蛇イチゴを採ってきてしまう。西川監督のデビュー作。物語後半、こなれた感じの関西芸人が映画の雰囲気を全部持っていっちゃって、ぼやけてしまった。いや、宮迫氏がどうということではないのですが、つみきさんが受けきれなかった感じ。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-05-18 07:51:44) |
25.《ネタバレ》 蛇いちご。見た目はとっても美味しそうなのだが、食べてみるとたいして味もなく、蛇にでも食べさせておけ、という代物らしい。この作品に登場する家族はまさに、蛇いちごそのもの。ごく平凡で普通だが、その普通の幸せこそが一番、と思わせておいて実は脆くて儚い。家族ほど近くて遠い存在はないんだな~としみじみ感じさせられました。まさにピッタリのタイトル。監督のセンスの良さに拍手です。この監督の作品はこれで3作目。「夢売るふたり」「ディア・ドクター」でこの「蛇いちご」この作品が処女作ということもあるのか、あまり変化球もなく、けっこう真っ直ぐな仕上がりになっていて、他作品とはまた違った意味で好感が持てました。ただ一貫して同監督作品から感じ取れるメッセージは、日常と非日常、また善と悪との境界線の危うさではないかと。はい。配役も功を奏していますね。まさにピッタリ!のびのびと演じてもらっているのかな?と思うほどみなイキイキしていて、物語の世界に引き込まれました。最後にダメ出しを一つ。モノレールの車内シーン。エキストラさんたち静止しすぎ。もうちょっと日常的に見せて欲しかったかな。以上。 |
24.《ネタバレ》 宮迫博之がダメ人間をやっている映画にハズレ無しw純喫茶磯辺も面白い ちなみにダメ人間以外の宮迫さんの演技はあまり好きじゃない ダメ人間限定です でも本当の宮迫さんって素敵パパなんですよねw 【マーガレット81】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-09-18 21:32:47) |
23.家族の窮地に、突然出戻った兄貴のキャラが見所の映画。 この芸人さん、器用なのか素でやってるのか、飄々とした表情が役柄にハマってる。 ただ口八丁で立ち回るシーンがもっと欲しかった気がするし、 汚い食事のシーンなどは削って、彼の内面を突っ込んだ描写も欲しかった。 妹の兄貴話は腹を抱えて笑ったけど、居酒屋ネタと同じようなもので、 兄貴のキャラを言葉で説明されてもちょっと・・・。おかげで「蛇いちご」のエピソードも、 お話をまとめるために、とってつけたような感じになってしまった。 本当はここでほろっとさせるはずだったんだろうけど。総体的には面白い雰囲気の映画だった。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-08-06 20:35:02) |
22.《ネタバレ》 「ゆれる」のほうを先に見ていました。今作は「ゆれる」より、だいぶ軽いテイスト。平泉成や宮迫の芝居がなかなかすばらしく、また、親戚との会話のディテールなども実に丁寧に、リアリティを持って描かれています。大谷直子が芝居しすぎているのが残念ですが、それ以外は質が高いです。ただ、そのわりに映画全体の満足度はもう一つ。好評らしいラストシーンも、僕は好きじゃありません。 【コウモリ】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-07-20 00:38:17) |
21.《ネタバレ》 人間(家族)関係の暗部を根元から掘り起こし見せているのに、そこに一切の嫌らしさを感じさせない。奇麗事に終始しているわけでもなく、露悪的になり過ぎもせずに、である。これは、凄い。 贅肉をそり落としまくった清涼感あふれるラストシーンの「蛇イチゴ」に、蟻一匹の演出も、見事としか言いようが無い。見事。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-07-09 09:54:00) |
20.家族崩壊ドラマ。絶望的なストーリーと軽いキャラの宮迫氏とのバランスが絶妙で、ピリピリしすぎずにサラっと最後まで見れます。脚本、役者はとても良いんですが、ラストがちょっと好きになれない。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-08-21 18:29:38) |
19.状況的にはかなり深刻なはずなんだけど、暗くなり過ぎず適度なユーモアを交えて魅せてくれる。 独特の演出でリアルな会話を表現しようとしていたのだろうけど、何を言ってるのかわからないところがちょっと気になった。 ラストは想像通りではあったけど、やるせない物語の着地点としては救いがあって良かったと思う。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-07-23 04:48:43) |