34.長編になった分、ほしのこえより退屈な時間が増えただけのような気がする。新海誠は根本的にSFに向いてないんじゃないでしょうか。日常の場面は良かったです。 |
33.《ネタバレ》 「もうひとつの戦後」というこの世界観は好きだが、結局のところストーリーの細部を作り込めておらず、妄想の粋を出ていない(まあ、この監督はいつもそうだが…)。皆さん不評の声優だが、吉岡秀隆と言えば「北の国から」で、北海道に焦がれる少年という役はもろ狙ってるんだろうね。「北の国から」も吉岡くんのモノローグで構築されていたように、ここでの彼の役割はかなり大きい。個人的には良質の配役だと思う。長編になったことで間延びした感があり、やや退屈に感じたのが残念。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-02-14 09:41:25) |
32.そこそこ。秒速五センチ補正がかかっているから個人的には好き。 ほしのこえからもう少しストーリーを強化してきた感じ。時間も長くなって物足りなさも順調に解消されている。ジャンルの組み合わせの巧さというのが新海誠の特徴だったのかもしれないのだが、本作では極端だったかもしれない。 SFの使い方が少々乱暴で、仕掛けにはちょうど良いけれど、恋愛ものの筋とどんでん返しの着地点が別々というかどんでん返しの方は入れることが重量オーバーで出来なかったのかな、という気もした。処理としてはうまいとは思うけど、ラスト後のぼかし方は話としてはではなく、都合がよすぎないだろうか?考えてあるのかもしれないけど自力では想像が及ばない。 SFの世界観は基本ハードだが、詳細がぬるいのであくまでも恋愛重視と言うことなのだろう。だけど今回はこちらで用意した設定で言うとおりに切なくなりなさいという意図が強すぎはしなかっただろうか。 切なさの作りが気に入らないかもしれない。目的を達成することで無くす何かとかっていうのが、無くしたら悲しくなる理由が自分の中で同調できず、作品設定から納得するしかなかった。作品世界の中でそうなんだから素直に洗脳されなさいといわれているようでいやだった。あれか、昭和の私小説っぽさか。 それから、人の絵とか仕草が雑で物のきれいさとの落差がものすごく大きい。 いくら何でもテレビ放映のアニメより酷い。この後も直っていないが、この週刊少年マガジンで打ち切られる漫画みたいな人物絵が直ると一段格調が上がりそうな気がする。 この絵で描かれ続けるともう見ないかもしれない。 なおかつ、俳優には声優の代わりは無理。言いにくい配列の単語は職業声優じゃなきゃ無理だなって言うのがビシビシ伝わってくる。ジブリのまねをするメリットっていったいどこにあるのだろう。ジブリの映画はお笑いタレントや俳優にもしゃべれるように台詞にレギュレーションがあるんだと思うんだけど、そこまでしないと棒読みサンプルになるんだと言うことが解る。それを補うためにリソースをほかの部分に振ってるから成立する部分がこの映画では欠けてる。 【黒猫クック】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-09-08 04:12:06) |
31.《ネタバレ》 個人的には好きな作品。ストーリーは有ってないようなもの。というと言い過ぎだけれど、一見重要そうに思える南北分断とか、戦争だとかは本筋とはまったくと言っていいほど関係がない。そこに目を奪われると、この映画の本質を見失ってしまう。主題はあくまでも青春ラブストーリーで、「SF的『眠れる森の美女』」とでもいうべき作品。 【万年青】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-11-23 14:31:53) |
30.世界背景が意味不明。 主人公の彼の孤独感が、まったく理解できなかった。 【がらんどう】さん [DVD(邦画)] 3点(2010-01-11 15:13:17) |
29.《ネタバレ》 日本が南北分断し、北海道が蝦夷と呼ばれる独立国。そこにそびえるユニオンの塔は平行宇宙により世界を書き換えるという超絶兵器。平行宇宙はどういうわけか緩やかにしか機能せず、ほとんどが佐由理という少女の夢の中に吸い込まれる。佐由理は原因不明で3年間眠り続けており、彼女が目覚めると世界が滅びる。浩紀は佐由理を目覚めさせるために、自作の飛行機で塔に侵入。佐由理は目覚め、直後爆弾を発射、塔は崩壊する。塔はかつて浩紀と拓也のあこがれの場所で、いつか飛行機で佐由理をそこに連れてゆくと約束していた。説明不足が目立つ作品だ。佐由理の特殊さは、塔の設計者が佐由理の祖父だからとしか説明がない。爆弾一発で崩壊するなら、いつでも簡単に攻撃できたはず。なんともあっけないラストだ。塔の開発者は登場しないし、あの塔が製作できたなら、もっとすごい兵器を持っていてもおかしくないはずだが、それもなし。しょぼい世界観。そもそも戦争だ、宣戦布告だと騒いでいるのに、登場人物の緊張感のないこと。拓也と研究員の女の恋愛は物語に絡まないのでカットすべき。全体に危機感がないので、だから観ていてのめり込めないのだ。また浩紀と拓也のバイト先の社長岡部がテロリストの親分であったり、拓也の通う研究室の室長と岡部が旧知の仲だったり、拓也が国家保護下の佐由理を研究室から簡単に連れ出せたり、中学生二人がジェットエンジン飛行機と製作できたりと、いい加減なご都合主義も目立つ。二人のうちどちらかが特殊能力を持っているとか、権力を利用できる立場にあるとかすればよかったのだ。浩紀と佐由理が夢でつながっているのは愛があるからと説明できるが、計画に反対だった拓也の態度が急に変わったのはどう説明できるのか?加えて、時間軸の違う断片を細切れに見せられるので、観ていて疲れる。もっと整理できたはず。ラストだが、戦争が始まってから飛行機が出るのでは遅いだろう。戦争を回避するために塔を爆破させるのなら理屈は通るし、感情移入しやすい。結局彼らは戦争に一役買っただけだ。青臭い学園恋愛映画としてのエッセンスは備えていて、そこが救いだ。回想シーンで始まるので郷愁を誘い、昔の約束を守るという主題が良い。バイオリンの小物も上手に使っている。恋愛メインで、SF戦争ものをスパイスに使うやりかたが間違っている。SF戦争メインで、恋愛を絡める程度でよかったのだ。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-11-09 15:27:34) |
28.《ネタバレ》 個人的には大好きな映画。現代なのか近未来なのかよく分からないところが逆に自分の好きな雰囲気をかもし出していました。北海道が外国で敵国という設定ですが、他のアニメと違って敵国の北海道の中の世界が一切描かれていないこともシンプルに主人公の心情、環境にのみ集中することができ、さらにハッピーエンドで終わることで爽やかに見終わることができました。 |
27.秒速~、ほしのこえの順でこの作品を視聴しました。 やはりこの監督さんは「映像詩人」だなと思います。 誰かに恋している時の純粋な一瞬だけの想いを切り取ってアニメで表現しているので どこまでも青く純粋で瑞々しく清らか。一瞬の煌めきを盛り上げるための映画なので感動しますが、あくまで内面にむけての感情。長編抒情詩アニメとでもいいましょうか。こういう作品にエンターテイメント性を求めるのはナンセンスかもしれません。なのでこれはこのカタチで良いと思います、あとは受け取り手の好みの問題。 ちなみに一番ファンタジーなのはやっぱりサユリかな~、 こんな可憐な女のコ二次元にしかいないから。 【どぶん子】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-04-27 17:39:12) |
26.北海道が異国という興味深い世界設定だが、その設定が活かし切れていなかった。 【Yoshi】さん [インターネット(字幕)] 4点(2008-03-12 23:53:03) |
25.嘘寒いノスタルジーと中途半端な自己嫌悪を一作品として昇華させたところで評価できる。 【michell】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-03-03 22:51:45) (良:1票) |
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24.DVDで見ました。 内容はよく周りから言われてるとおり、セカイ系というジャンルで間違いはないでしょう。自分はそういった世界観は嫌いじゃないので、とてもよく見れました。映画の中では複雑な単語がたくさん出てきましたけど、下の人が言ってるとおりそれらすべてを理解しなくても物語を楽しむことができました。 背景や、作画に関してはやはり文句のつけようがありません。最初の30分はそれらに釘付けでした。しかし物語が進むにつれ、じょじょにストーリーに引き込まれていきました。音楽に関しても耳に残る印象的な曲がいくつかあったと思います。 【田舎人】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-11-11 16:07:32) |
23.「平行宇宙」だとか、「神様のみる夢」だとか難しい単語は詳しく理解しなくてもOK。塔と彼女の因果関係、約束の場所が2人の青年と少女にとってどんな意味を持つのかを押さえておけば問題ないと思います。美術は相変わらず素晴らしいし、作画のクオリティは前作『ほしのこえ』より向上しています。出来としては決して悪くないと思いました。ただ、映画として好きかと問われると厳しい。気になる表現が多々ありました。吉岡秀隆の声が辛気臭い。どこかで聞いたような単語と台詞の羅列。壮大なスケールを小さな物語に閉じ込めたのはいいけど、奥行きが感じられない等々。自分の心のヒットポイントとズレていました。要するにノれないということ。俗っぽいのは好き。ベタは大歓迎なのですが、監督が得意とするセンチメンタリズムが肌に合わないみたいです。顔が大きめの少女のデザインなんか「萌え」ポイントだと思うのですが、全然心に響かない。(というか「萌え」文化が好きになれない。)自分にとっては、ストーリー以上に、作品の受け取り方が難しい作品でした。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-11-08 18:33:40) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 まず、声優が悪い。一番へたくそなのが、主人公。ジブリのように、実力を伴わないキャストをするのはやめて欲しい。 ストーリーもいまいち。長くなったのはいいが、世界観の説明や、その世界で起きている問題の説明、問題解決に大きく時間を割いているため、登場人物の深い心情を表現をあまり表現していない。 登場人物も大幅に増え、そのために、さらにその時間を減らしている。しかし、前作同様キャラに魅力がない。例えアニメの世界のヒロインだとしても、あの性格・言動はありえないと思います。 CGは相変わらず綺麗で、人物も綺麗になっている。背景は良いですが、実写をアニメっぽく加工しただけと聞いて、がっくり。 【のび太】さん [DVD(邦画)] 2点(2007-07-10 17:24:32) |
★21.とても真っ直ぐな青春映画。 毎日映画コンクールのアニメ部門受賞作の名に恥じない作品だと思います。
基本的には前作「ほしのこえ」と同じく日常の情景表現&人間ドラマが主体で、 並行世界(←ありえないのは当たり前ですね)などのSF要素はあくまで引き立て役。 ヒロインの性格が萌え的、非現実的とよく言われますが、 これは中学生男子の女子に対するイメージ表現を狙った(ムックの監督インタビュー参照)そうで、 意図的にリアリティーを廃しているそうです。 主人公がヒロインにたじろぐシーンがあるのもそのため。 また、その主人公のキャラも前作同様、劇中で成長が描かれているので問題なし。 なのでそのあたりを踏まえた上で見る必要があります。
作画がしょぼいとの向きもありますが、 人物の作画は前作と比べるととても綺麗になっています。 また、大手スタジオの制作でもなく、もともとアクションを見せる作品じゃないので それほど問題でもないでしょう。
モノローグだけに頼らず、美麗な背景がしっかり語りかけてくるところも良い。 (背景は単なる写真加工では?と思う方は、ぜひロケハン写真と比較してみてください。) 一目みた瞬間に誰が作ったのかわかるということはもう、 この監督の立派な個性でありオリジナリティーと言えるでしょう。 声優のキャスティングもバランスがよくて好印象。
暗転の多用や、一部に分かりにくい伏線(ストーリーが破綻していると誤解を招いてる原因は多分これ)があるため、 総合的には6点くらいですが、酷評が多いのであえて満点を。 【.】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-07-01 07:09:12) |
20.やりたい内容をつぎはぎしただけで全てに於いて有機的な意味を成していない。 独り善がりの自主制作作品感が拭えない。 しかし、美術は独特で綺麗なところも。 【カラバ侯爵】さん [DVD(邦画)] 0点(2007-02-25 09:22:39) |
19.作画の幼稚さなんかは、素人が作った作品ということで目を瞑るとしても、 やっぱり話が面白くないというのが致命傷に感じる。 これは何十億、何百億の制作費を費やした作品であっても同じで、 まずは物語をきちんと構成することから始めた方がいいと思う。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-02-25 08:02:28) |
18.エピソード1つ1つはおもしろいものが結構あったケド、全体的に全くまとまっていなくて、かなり消化不良な映画だった‥。背景や、画面構成などは皆サンの言うとおりキレイだったけれど、他は特に印象に残らなかった。あ、ヒロインの女の子の顔とか声とか体つきとか、オタク系のウケ狙ってんかと思うほど、萌えてた。それも、印象に残った。そっち系好きな人は見てみてもいいかも。しかしやっぱり、吉岡クンは吉岡クンですね‥。小星なんかはどうしてもクロイタジュン君がちらついてしょうがなかった。「猫です」も然り。 【小星】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2006-09-04 23:48:01) |
17.《ネタバレ》 前作「ほしのこえ」同様、監督が今まで見てきた好きなアニメや漫画から得た影響のみで作り上げたであろうパッチワーク作品ではあるが、ここで酷評されているほどにはヒドい作品ではない。 その製作姿勢は基本的に同人誌の延長であり、監督の自己満足が先にあるものだが、取りあえず、何とか商品として金を取れるレベルに仕上げてある点は評価できる。 確かに「並行世界」という陳腐なSF設定も近未来の世界観も、あくまでイメージ優先で、小難しい単語を使いまわしているだけで中身は薄っぺらく、独自の着想も皆無。「戦争」、「幼なじみの少女」、「並行世界」、「飛行機」、などなど、すべてが「イメージ表現」のために用意されたギミックでしかないし、主人公たちのやっている事や言ってる事も青臭く、やたら感傷的で自己陶酔的だが、その「青さ」も含めて、青春恋愛アニメとしてのテーマは押さえてある。 まあこれが普通の劇場版として、どこかのスタジオが集団作業で作ったというなら間違いなく駄作ではあるが、ほとんど一人でこれだけのものを作ったというなら、それなりの評価には値する(必要な機材を与えられても自分ひとりではとても出来ないし)。 あくまでイメージ優先のジュブナイルアニメであって、それ以上でも以下でもない作品。今はまだ「技術はあるが独創性は皆無」というオタク作家の典型だが、もう少しクリエイターとしての視野を広げて、オリジナリティの高いしっかりとした脚本作りが出来るようになれば、あるいは…。 PS.この作品はともかくとしても、今やハリウッド映画やディズニーアニメのスタッフにも日本の漫画やアニメの影響を受けていない人間はほとんど皆無という時代に、未だにアニメや漫画に偏見持っている日本人がいるというのが嘆かわしい…。 【FSS】さん [DVD(邦画)] 5点(2006-08-05 15:57:47) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 まあストーリーはめちゃくちゃ適当。世界観を描ききれて無いというより、描こうという姿勢すら感じないため、どれほどセンチメタリズムに語られても、シチュエーションに対して感情移入のしようもない。ひたすら感傷的な独白に、ギャルゲー的過ぎる会話と設定。ここまでいくとさすがに聞いてて気持ち悪くなる。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 0点(2006-07-27 20:07:58) |
15.《ネタバレ》 「何を失うのかが、わかった。」そういって顔を埋めたシーン、漫画「わたしは真悟」のまりんの言葉「子供の時間が終わってしまう!」に重なって、ホントダブって見えた。根拠もなく高いところにのぼったり、ケンカしたり、誰かを好きになったこと、今じゃ懐かしい想い出です。何でもできる気がしてたからね。どんな未来も選べるような。あの約束はその子供時代との最後の絆だったんじゃないかと思う。それを壊したことでとうとう大人になったんじゃないかと。どうか大人の世界でも彼らが幸せでありますように。 【透き通るBlue】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-04-22 10:45:38) |