9.いつものジョニー・トーらしいセリフの少なさと演技で雰囲気が伝わるとこがいいんですが、コミカルさはあるしBGMも多用してるんでなんか変な感じ。でも香港の夜の不気味さがよく出てたし静かな感じが妙に話を盛り上げてたんだけど最初と最後がシンクロした時・・あっ、これは銃をなくしたおっさんのお話なんですね(笑)まさかのバナナの皮でで滑ったときに銃もゴミだめのなかに滑っていったってオチには笑いがとまらんかったけどラム・シュー演じるホゥが数時間の間にタバコを何本吸うたかが終始気になってしゃあなかった。 |
8.《ネタバレ》 ラムシューがアップで映るとどうしても笑ってしまう。一番気に入ったのが、一連のしゃぶしゃぶ屋のシーン。そして刺された男が悲鳴も上げずダッシュでタクシーに乗り込み病院へ行こうとするところ。香港はタフな街だ。 |
7.ジョニー・トーの世界観が好きなら問題なく楽しめます。台詞が少なく、登場人物たちの行動や表情で物語が進んでいくので、自分で登場人物の性格とかを勝手に考えたりしながら観ていました。脳の活性化にもなるなと頭を使いながら観ていたら、独特でかっこいい銃撃戦のクライマックスで一気に興奮し、頭が空っぽになりました。この妙なスッキリ感が快いです。一番好きなシーンは、敵のアジトに乗り込む時の階段でのサイモン隊長と部下のやり取りです。 【バナナシェイク】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-15 13:22:30) |
6.《ネタバレ》 ラム・シューがずっこけて拳銃を失くすところから全てが始まり、最後も同じ場所でずっこけて拳銃を見つけ、丸くおさまる。 この最初と最後のリンクは、さすがジョニー・トー。 ただ全体的には、鼻につくわざとらしい小細工が多く、ややうざったい。 作り手側が、「これやっとけば面白いだろ」みたいな、自己満足的な演出が目立った。 これこそがジョニー・トーの持ち味と言えるが、好きな人は好きだろうけど、特別ジョニー・トー監督に思い入れのない私には、少々クドかった。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-07-29 23:03:55) |
5.照明やオチがあざとい様に感じられてちょっと白けました。いつものジョニー・トーより切れ味が良くないと感じました。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-05-23 18:03:15) |
4.ストーリーを真面目に追うと「変」な映画で終わってしまうのだが、この作品の肝は、流れるような展開と緩急織り交ぜた語り口の妙。序盤のマー殺害に至る展開は痺れるほどの巧さ。無駄に格好良い銃撃戦と香港の夜を切り取った映像の美しさに、ジョニー・トー監督の美学が光る。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-25 18:20:14) |
★3.《ネタバレ》 すべての登場人物がコソコソと何かしている話。誰もが自分のプランだけはコソッと済まそうと思っていたのに、とんでもない殺し合いになってしまってうわー、というラスト。 マーの殺害場面しかり、こういう一瞬で勝負するタイプの作品は、集中して画面を凝視しなければ途端にわからなくなるため、このごろ苦手です。疲れます。あ、夏だからバテているし。 これがもし2時間あったら、休憩入れないとキツいなあ、と思う。 なんというか、バラエティに富んだ拷問方法をこれでもかと見せられた感じがする。どいつもこいつも他人をいたぶるが、ハゲが息子の仲間を丸刈り裸にして極小の檻に閉じ込めていたのが最もキツかった。何か「西太后」を思いだす。中国四千年の歴史である。 ダメ刑事のサアが偶然から命拾いし、冷徹な美人警部は一発も撃てずに車の中でもだえているだけという皮肉な最後。誰の側にも立たないニュートラルさ。 拷問シーンが苦手な人を除けば一度は見て損は無い作品。あっ私は拷問苦手だった。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-08-11 12:37:03) |
2.《ネタバレ》 この寡黙さはもう映画の鑑ですな。冒頭の事件からして、空調から垂れる水滴、間を置いて鳴るケータイ、そして不意の凶行、と無駄な声が一切なく、演出も、アクションとしてもコメディとしても、押すところと外すところのリズム感がいい。ゆったりと自転車小僧が現われてくるあたりの外しかたのうまさね。二つのヤクザの対立に、そそっかしい刑事が絡むってだけがこの映画の基本設定で、いちおう捜査側にもそれぞれ欠点を与えたりはしているが、別に人間に深入りはしない。その分、主役は香港の夜そのものになった。けっきょくこの映画では、ずっと夜を味わっていたような気がする。一晩の物語ならたいていラストは朝と決まっているのに、そうしない。朝が来るのがもったいないような夜だったからだろう。これであと音楽がもうちょっと寡黙にしてくれてたら申し分ない。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-28 12:23:37) |
1.組織犯罪課の刑事が紛失した一丁の拳銃を巡って、当の刑事、機動隊(PTU)、特捜、対立する二つの犯罪組織等が複雑に交錯する一夜を描いたノワール群像劇(タイトルに反して主役は「PTU」じゃない)。エピソードもキャラクターもほとんどコメディなのに、仕上がりは至って大真面目。特に、戦闘服に身を包んで無表情に夜の街を徘徊するPTUの一団が、全体にハードボイルドな緊張感を漂わせ、作品を馬鹿映画の一歩手前で踏み止まらせてる(実際の夜間パトロールもこんな物騒な感じなのか?)。アクション色は薄いものの、「ザ・ミッション/非情の掟」で見せたジョニー・トーの様式美は健在で(【ロンメル元帥】さんのご指摘通り、照明効果が素晴らしい)、何とも言えない独特の雰囲気を楽しめる映画になってます、6点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-02-25 00:12:44) |