45.視覚的な面白さに満ち溢れているものの、物語が理解できなかった。いつものクローネンバーグって感じ。バロウズの生涯や友人たちのことを知らないと理解できないシークエンスに振り回されながら頭おかしくなりそうなグロテスク表現を見るってどうよ。頭クラクラする。でも嫌いじゃない。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-12-11 02:26:14) |
44.なんだか訳の分からない話だと評判を聞いていたけど、見てみたら以外と伏線が張られて後で消化されたり、思ったより話がつながってた。 なんだか妄想めいたことが沢山おこりだしたと思ったら、インターゾーンっていう謎めいた裏世界の存在をほのめかして、見る側を話に引き込むあたりはビデオドロームに共通するものがあったと思う。あと話が分かりそうで結局よく分からないあたりも一緒。 無理に理解しようとせず、妄想めいたクローネンバーグ節を楽しもうと思えば、まずまずの作品って印象かな。 【54dayo】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-11-04 02:20:17) |
43.殺虫剤ドラッグってイメージは面白いのよ。ジュディ・デイヴィスがハーッと息を吹きかけるとゴキブリがポロッと死んで落ちてくなんてユーモアもいいし。タイプライターとゴキブリの合体、きっと文章なら面白かったんだろうと思うんだけど、映像という具体物でいくとシラケちゃうんだなあ。イメージの広がりが止められちゃうというか。昔読んだアイルランドの小説『ドーキー古文書』ってのに、自転車人間てのが出てきて面白かった、あれなんかも実際目で見ちゃうとさほどのことなかったのかも知れない。ユーモアが乾燥しちゃう感じ。難しいんだよね、イメージが具体化されるのが映画の一番の強みのはずなのに、それが弱点にもなっちゃう。本来小説は、映像化され得るものを超えたイメージを文章で組み立てようと試みているんだろうな。で、本作のモチーフ、書くということへの嫌悪感。書くから孤独になるのか、孤独になるから書くのか、っていうようなこと。でもそういう方面に頭を働かすまでに映画に世界の広がりが感じられなかった。映っているとこの外側も、そういう世界が広がってるんだろうな、という確からしさがなかった。主人公の妄想の世界だからそれでいいんだ、っていうのかも知れないけど、妄想ってものこそ際限なく広がっていっちゃうもんなんじゃないのか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 5点(2012-04-01 10:06:22) |
42.そもそも、ラリッた奴の頭の中が整合性が取れてるわけがないので、ストーリーを理解しようとするのはハナから意味が無い。もっと、てんで破綻しちゃってんのかなと思ったら、監督けっこう一生懸命話つなげて物語を作ってる。エライなあ。面白くはなかったけど。ジュディ・デイビスがこの作品から声がかかったことに当初軽い怒りを感じた、ってエピソードに笑った。なんで私がムカデなのよってムカついたのですね。もっともだ~。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-02-04 02:27:38) |
41.もう気持ち悪いったらない。 もうあのクリーチャーデザインが駄目。 ぬめぬめ ねちょねちょ ぐちゅぐちゅ だらだら 個人的にこの作品ほど「悪趣味」という言葉が似合う作品はないです… 【せかいのこども】さん [DVD(字幕)] 2点(2010-12-11 21:22:38) |
40.世界観は相変わらず素晴らしいんだけど、脚本がいまいち面白くないんだな。 【HAMEO】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2010-02-09 19:15:42) |
39.《ネタバレ》 以前にも二度ほどチャレンジした映画なのだが、最近クローネンバーグの作品をおさらいしていたこともあり、久々に鑑賞。やっぱり理解不能だわ。もっとも、麻薬中毒者の脳内世界をありのまま映像化しただけなのだから、凡人には理解できるわけもなく…。ゴキブリ型タイプライター(声が渋い)などはいかにもクローネンバーグらしいグロさで観ていて楽しいのだが、やはりストーリーを理解できないのはちょっとつらい。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-02-08 07:20:07) |
★38.《ネタバレ》 10年以上前の初回視聴時の感想はずばり「退屈」であっため、2度と見ない作品リスト入りしていたのだが、見る側の経年変化というものも考慮し「CSでやっているならちょっと」と見始めて見事ハマる。 「クラッシュ」でも書いたけどこの監督さんの作品を楽しんで見るためには「コント」という前提で見るのが正しいのでは。「あんまりマジメに考えない」で「相当ブラックでグロテスクなコント」を見ている感覚で、作り手の意図した「笑わせどころ」にちゃんとはまっていってあげるのが、楽しく見るコツなのではないだろうか。 松本仁志のコントをスケールを拡大し芸術性を高めて高尚にしたもの…ということであんまり間違っていないと思います。もちろん、バロウズの原作というものがあり、映画であるので、私の見たところでは1箇所「意図的にコント世界をはずれて現実世界を注入した」ところがあって、「ところでそろそろキミの創作活動と麻薬常習との関連性について聞こうじゃないか」と友人が言うんですね。 こういうマジメなセリフが、爛れた妄想世界の中で突如として発言され、そして「無視される」という展開。バロウズが誰か他人から現実に言われた言葉であろう、そして「最も言われたくない」が「最も無視できない」言葉。ちゃんと入れてきてます。 作品全般に「んなアホな」と突っ込みたくなるシーンが満載で、ピーター・ウェラー演じるウィリアム・リーは「突っ込み」担当なのですが、クローネンバーグの演出により繊細に計算された「限りなくノーリアクションに近いリアクション」芸を展開することでボケを際立たせています。かなりギリギリの芸です。 ラストも大変練られたもので、文学的でありかつコントとして成立しているというやはりギリギリ芸。 「作家であることを証明してみろ」と言われて「んじゃ、気は進まないがウィリアムテルごっこだ」「なるほど、確かにおまえは作家」てな、完全コントでなおかつバロウズの抱いていた根本的問題や苦悩を落としどころに幕引きしてみせた。 「クラッシュ」でも書いたがクローネンバーグが大笑いするネタというのは一般人の顔がひきつるレベル。 ゆえに「天才は孤独」なのだが、本作はバロウズというクロを上回る変態じゃなくて天才とのコラボでどちらかというとクロの変態度が小さく見えるほどである。怪作。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-10-08 13:35:07) |
37.《ネタバレ》 話の流れがどうも退屈なので、積極的に映画を見ようとならないのが残念。映画館で集中してみればそうでもないかもしれないけれど。気持ち悪い生き物の造形は他の追随を許さない。 |
36.《ネタバレ》 これがバロウズの世界観なのかどうかはバロウズの書籍を読んだことがないのでよく分からないが、クローネンバーグの世界観であることは間違いない。クローネンバーグは他の作品を見ても解かるとおり、虚構の世界の中から真理なり真実なりを見出そうとする作家であるから、バロウズのドラッグによる幻覚から産み落とされた虚構の世界に何かを見出そうとするのは自然な成り行きと言える。そこに有機物(昆虫)と無機物(タイプライター)の融合という気持ち悪いクローネンバーグ印が虚構の世界を彩る。虚実の境がはっきりしているのも彼の作品の特徴のひとつだと思うが、個人的にその親切はいらないと思うことが多々あり、これもそう。この映画で主人公の作家はモデルとなっているだろうバロウズが実際にそうしたように「実」の世界で妻を殺す。そして「虚」の世界でもう一度妻を殺す。妻殺しは事故なんかじゃなく動機ある殺人だったというお話ととれなくもない、こともない? もちろん映画内(虚構の世界)のお話である。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-05-09 15:48:27) (良:1票) |
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【カラバ侯爵】さん [DVD(字幕)] 0点(2007-11-29 03:41:00) |
34.面白かったですね。グロいと見せかけて案外ポップな映像で見やすかったし、奇想天外なストーリーもまったく楽しめないほど、奇想天外じゃなかった。少なくとも世界観は興味深いものがあった。解釈つけてどうこうって映画じゃなさそうなので、これ以上は何もいえませんけど。 |
【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-09-21 20:46:37) |
32.《ネタバレ》 グロテスク趣味のセンスの悪さとユーモアは高く評価する。だが映画から伝わってくるものは、作家の精神異常性、苦悩、なにか得体の知れない外的な力に人間は支配されているという感覚、ぐらいである。これらの現象って全て一つの言葉で説明がついてしまうやん、“ドラッグ”って言葉で。神格化しすぎじゃない?―――そもそも自分はウィリアム・バロウズの大きな特徴であるカットアップという技法が大嫌いだ。筋肉自慢してくる先輩と同じくらい嫌いだ。文をランダムに羅列することで神秘性が増し、新しい意味を示唆しているかのように感じさせる、っておれにはやっつけとしか思えない。本人も分かってないくせに。無意識に訴えかけるという効果は認めるけど・・・まぁ洗脳術の一種やね。バロウズをもっと知っていれば楽しめるエピソード満載なのかもしれないけど、縁のない映画。 【stroheim】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-04-22 05:49:57) |
31.原作そのものが難解というか、かなり意味不明らしいです。筆者自身が計算ではなく本当に訳がわからないみたいだし“まさかラリって書いたんじゃ・・・”まあクローネンバーグがこれを映画化したいと思ったのはなんとなくわかります。 【眼力王】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-01-16 00:20:26) |
30.摩訶不思議な世界を見事に映像化したのはお見事。しかし、あまりにもアクが強すぎ、万人受けはしません。一年中ハイテンションな私の膿んだ頭にはビビビビビーときちゃいましたが。ストーリーよりもその創造性が楽しめました。 【tantan】さん 7点(2004-10-25 23:09:24) |
29.原作の内容を再現する…ではなしに、原作が執筆された状況や作者の妄想を描く事によって原作世界を間接的に表現している…という感じ。「映像化不可能」と言われる実験的小説を映像化する事について面白い手法だなと思いました。 ただ「麻薬とアート」というテーマとかクリーチャーを多用したビジュアル面とかは個人的にいまひとつ新鮮味は感じなかったです。モロッコ・ロケが実現していたらもっと視覚面で面白かったかも。 【番茶】さん 6点(2004-08-15 21:24:06) |
28.ピーター・ウェラーの神経質そうな線の細さが暗さに磨きがかかる。元ロボコップとは思えない。ゴッキーのタイプライターね・・なかなか。 【★ピカリン★】さん 5点(2004-06-30 22:52:18) |
27.幻覚を見るジャンキーの映画、ではなくジャンキーが脳内で作った世界を映画化したものだと思う。何でもあり。他人から見れば不条理でも、本人の脳内では一応のルールがありそれにしたがって世界が動いている。それをそのまま肯定した感じ。楽しんでのめりこめた。 【ラーション】さん 9点(2004-05-29 01:16:24) |
26.うーん、とにかく後味悪かったですね~。。一番気色悪かったシーンは、キキってゲイの人のオウムのオリのとこ・・。他のシーンでも、要するに幻覚賞状であぁいう風に見えるということなんでしょうが、どこまでが現実でどれが妄想なのか途中からわからなくなってしまいました(汗 気持ち悪い映画だったのは確かです。ピーターウェラー、どこかで見たなぁと思ったらリバイアサンに出てたんですよね。どう見ても悪人顔なのに・・と、なんかピンとこなかった印象があったのを思い出しました。今回も微妙な気がしたけど。。DVDの方で見たので、メニューにクローネンバーグの解説とともに本編を見るっていうのがあったんですが、さすがにもう一度最初から見る気にはなれませんね、この映画。。 【akoako】さん 4点(2004-05-03 01:28:50) |